2007年04月26日

鈴木桂治と井上康生

29日に全日本柔道選手権がありますね。

先の全日本選抜体重別で共に本当の復活を目指した鈴木桂治と井上康生。
鈴木選手(100kg級)は優勝しましたが、
井上選手(100kg超級)が準決勝敗退という明暗が分かれた結果。

この明暗に、なにか差ってあったのでしょうか。

ここ最近の日本の柔道は、海外のJudoに勝つことができません。
アテネ五輪ではあれだけの結果を残した柔道が、
僅かな期間で通用しなくなっていると言ってもいいかもしれませんね。
組み手争いをしている間にペースをつかめず、
組んだ瞬間に力で技を仕掛けてくるJudoに敗れるというパターンが多い状況です。

そういう相手に有効な展開が「足技」。
足技で相手を崩してからの立ち技なり背負いは効くんですよね。
この足技の使い方に、鈴木選手と井上選手の明暗があったんじゃないかと。

もっとも、鈴木選手はもともと足技のスペシャリストですし
井上選手は内股が代表される立ち技のスペシャリストですから、
一概に足技だけを取り上げて比べるわけにもいけないんですけどね。
事実、井上選手は2月のフランス国際で外国人選手に勝って優勝ですから。

ただ、それでも全日本体重別での試合を思い返すと足技がなぁ…と。

井上選手が敗れたのは、高井洋平。
お互いによく知る選手同士ですから、技のタイミングは計られやすいでしょう。
内股を中心に、そこから大内狩りと技を出し続けたのは井上選手。
でも高井選手はわりと耐えやすい観に見えたんですよね。
井上選手の強力な内股は脅威ですが、果たして準備が整っている相手に通用するのか。
小外や小内といった足技で崩すともっと展開が変わったように思えるんですよね。

鈴木選手の足技が象徴的だったのは決勝戦。
相手は穴井隆将ですからこちらもお互いによく知れた選手同士。
穴井選手は当然のように鈴木選手の足技を警戒だったでしょう。
それでも組み手争いとは別に、動いて掻きまわしにかかる鈴木選手。
足技を繰り出す伏線ですねぇ。
そして、小外で穴井選手の体勢を崩してから豪快な払腰で一本を取りました。

井上選手に鈴木選手の柔道をしてほしいとは少しも思いません。
相手が分かっていてもかかってしまう井上選手の内股はやっぱり魅力ですもんね。
でも例えばあの大阪での世界選手権のような試合展開は、
どんどん進化しているいまの海外のJudoに通用するだろうか。
その意味でもっと内股を深くかかるようにするための足技があるといいと思うんです。
高井選手に敗れたことがどう影響してくるのか。
全日本選手権での井上選手の試合内容に細かく注目です。

さて、今回の全日本選手権は凄い選手がズラリ。
鈴木桂治、井上康生、棟田康幸、高井洋平、石井慧、穴井隆将、生田秀和、泉浩…。
う~ん、凄いことになりそうな予感がビリビリしますね。

日本の柔道家がもっとも欲しいタイトルですから、
熾烈を極めた大会になることは言うまでもなさそうです。

posted by しん太 |16:42 | 柔道 | コメント(0) | トラックバック(0)
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