2006年07月09日

センターコートが眩しくて:その十一

最初から最後まで、緊張していたような気がします。
エナンのフォアハンドがネットにかかった瞬間、ただただ脱力でした。

試合前の表情は、エナンのほうが柔らかかったなぁ。
モレスモはずっと引き締まっていて、それがどう試合に出るのかドキドキしてましたよ。

第一セットが終わって、この試合はどうなるか不安で仕方なかったです。
エナンが強いのは十分に分かっているのですが、
もしもモレスモがこのまま簡単に終わってしまったらどうしよう。
6-2という結果と内容に、やや客席もざわつきます。
エナンが完璧だったわけでも決してないのです。
相変わらず決まらないサービスのファースト。
ただ、展開をはやくして自分から常に仕掛けるエナンがいます。
その展開に臆してるようにモレスモが映りました。

しかし、やはりスポーツというものは分かりません。
モレスモのいきなりのブレイクが第二セットの行く末を分からなくさせます。
サービス&ボレーもエナンを押し始め、反撃の口火を許しません。
エナンのサービスもまだ来ない。
次第に、ブレイクどころかキープが精一杯。
そして躍動しはじめるモレスモの動き。
エナンの苦しいサービスにつけ込み、スライスを徹底して多用します。
まるで第一セットの逆を見るかのような展開を示しました。

どちらにとっても後がない、いや優勝への第三セット。
いま思えば、流れはずっとモレスモだったでしょうか。
しっかりと掴んで離さなかったように思います。
終盤でようやく決まりだしたエナンのファーストも遅すぎました。
ドロップを拾い合う、ボレーを打ち合う。
そんな、勢いをグッと引き寄せるプレイもモレスモが制します。
あとは優勝へのポイントを着実に重ねるだけでした。

モレスモの、優勝プレートを大事にギュッと抱きしめる姿。
これは忘れられそうにないなぁ。
ゲームを終えた後って、あんな表情するんだなぁ。

「もうこれで誰も私のことを『気が小さい』とは言わなくなるわ」
はじけるような笑顔でのこの言葉。
本当に、この日のモレスモには似合わないですね。
第一セットではそんな感じも窺えたんですよ。
でも、どんどんと気持ちを高めて、勝ちを過剰に意識せずに力に変える。
またモレスモが強くなった瞬間です。

あぁ、女子が終わっちゃったぁ。
エナンの生涯グランドスラムの瞬間も観たかったですが、おあずけですね。

さ、男子に気持ちを切り替えないと。
最終日のウィンブルドン、晴れるといいなぁ。

posted by しん太 |17:09 | テニス | コメント(0) | トラックバック(0)
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2006年07月09日

ドイツ-ポルトガル

確かに消化試合と言われるかもしれない。
それでも、戦う選手たちの姿は変わらなかったんじゃないか。

三位決定戦はいつも荒れる。攻める一方に力を注ぎ、やはり消化試合なのだと思わせる。そして、その様相はこの日にも感じないではなかった。ただ、攻めるための守備は光ってもいた。一人を数人で囲む場面は、ドイツの中盤で観られたのも確かだろう。モチベーションの問題だとか、先発メンバーの問題だとかは間違いなくこれからの物議にはなる。なるのだが、ピッチの上で戦う選手たちを観ていると、少なくとも試合の間は三位決定戦の有無などどうでもよくなった。

クローゼを、ポドルスキを、デコを、フィーゴを、C・ロナウドを。この試合を観ているはずなのに、これまでの姿を思い出して仕方がなかった。あんなシーンがあった、こんなシーンがあった。そうやって、長いようで短い一ヶ月を楽しませてくれた彼らを追っている。まだ一番大切な試合を明日に残しているのに、すでに少し寂しさを感じながら、上川主審の終了を告げるホイッスル。素直に、選手たちに賛辞を贈らねばならない。

posted by しん太 |16:34 | 2006 FIFA World Cup | コメント(0) | トラックバック(0)
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