2006年07月07日

センターコートが眩しくて:その九

少しだけ降った雨が嘘のように青空のウィンブルドン。
もうセミファイナルまできたんだな、と嬉しくもあり寂しくもあり。

センターコートは、女子シングルの2試合です。

まずは、ベルギー対決。
エナンとクライシュテルスって、もう22回目の戦いのようですね。
しかもこれまではエナンの11勝、クライシュテルスの10勝。
最近はエナンが連勝中ではあるようですが。

クライシュテルスが序盤の優勢を活かせずにエナンの勝利。
これが結果の戦評になるんでしょうね。
どうしてクライシュテルスは流れを渡してしまったんだろう。
いや、エナンが呼び込んだのでしょうか。
とにかくエナンの粘りは目立ちました。
あのバックハンドでのウィナーの記憶はほとんどありません。
むしろ、バックはスライスで返します。
クライシュテルスの強烈なフォアをかわし、ドロップにも喰らいつく。
エナンのサービスはまったくファーストを捕らえないなかでの試合運びです。
こういう勝ち方ができることの強さに改めて魅せられました。

緊迫した試合だった第一試合に開放されて深呼吸をしましたが、
まさかそれをずっと上回る試合が次に待っていたなんて…。

モレスモとシャラポワは、共にセミファイナルの壁を知っています。
モレスモは3度もウィンブルドンのセミファイナル敗退でファイナルの経験なし。
シャラポワは2年前の優勝以来、どのグランドスラムでもセミファイナル止まりです。
その二人がぶつかると、どんな結果が出るんだろう。

接戦を期待していたはずで、もちろん試合はそうなったのですが。
テニスというスポーツの孤独さや苦しさを再確認させられた気分でしたよ。
内容は、ミスが多かったんです。
ダブルフォルトも本当に多かった。
でも、スーパーショットやプレーも本当に多かった。
素晴らしいショットを見せたあとにミスをする。
ミスをした後に素晴らしいショットを見せてくれる。
お互いがこの繰り返しの中で、なんとか勝機を見出そうと苦しんでいる姿が堪りません。
第2セットの第8ゲームで見せた、
いや聞こえたモレスモのあんな絶叫を聞いたことがあったでしょうか。
シャラポワの「Come on!!」を何回聞いたでしょうか。

大事なところで気が引けてしまうモレスモのミス。
勝者のモレスモが、必ずしもこれを克服したとは言い難いですが
少なくとも終盤にかけて自分をよりコントロールできたのかもしれません。

大事なところで気が入りすぎてしまうシャラポワのミス。
でも、彼女から気持ちを全面に押し出す姿を消し去ることができるはずがない。
気持ちの強さが生み出すスーパーショットのほうに、感動を覚えました。

さぁ、出揃った女子シングルのファイナリスト。
どちらが勝者でも初のウィンブルドン栄冠であり、
今年の全豪と全仏のチャンピオン対決というこの上ないカード。
ただじゃぁ…済みませんよねぇ。

posted by しん太 |15:55 | テニス | コメント(0) | トラックバック(0)
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