2006年06月29日

センターコートが眩しくて:その三

この日のセンターコートは三試合。
観たかったのは、ヴィーナスとフェデラーですが
それよりも心を掴まされたのはナルバンディアンのテニスです。

実は、今大会のナルバンディアンへの期待は低かったのですよ。
なんといっても全仏での怪我です。
パフォーマンス、モチベーション共に厳しいんじゃないかって。

結果は平凡な勝ち方にも思えます。
獲られたブレイクが一つなのはさすがですが、他のシード選手は奪うブレイクの数もすごい。
比べてナルバンディアンはブレイクを獲りにいかない。
やっぱり怪我の影響で無理はできないのでしょうか。
それでも、彼のテニスには深く感銘させられるのです。

ストローク中心のナルバンディアンにとって、
なによりも大切なのは深いショットの正確性でしょう。
フォアハンド、バックハンドの両方から打ち出されるストレート、クロス。
そのすべてを同じように打ち込んでしまうんですから。
さらには、ボールの捉え方ですよね。
フェデラーを筆頭に、ボールへの回転をすごくかける選手と違って
しっかりとラケットの面を立ててフラットにボールを捉えるナルバンディアン。

確かにかっこいいんですよね、トップスピンって。
でも、しっかりとボールを面で捉える基本的な技術の大切さを教えてくれます。
とはいえ、それもあの肉体がなせる技術なんだろうなぁ。
フラットにボールを捉えるったって、相手の力に打ち負けたら終わりですもんね。
面をブラすことなく打つ!!
それが出来てりゃ、みんなウィンブルドンに出場できてるもんだ。


ヴィーナスには敵いませんねぇ。
だって、空を跳ぶんですもん。
ネットへ走り込みながらのボレーのインパクトの瞬間、彼女は空を跳んでます。
相変わらず長い手足、均整のとれたスタイル。
ディフェンディング・チャンピオンは問題なさそうです。

そして、フェデラーも。
あのバックハンドからダウン・ザ・ラインへ放つパッシングは尋常じゃないです。
誰が攻略を図るのか楽しみで仕方ないです。

ヘンマンは…残酷ですがもう厳しい。
あぁ、結局一度もヘンマンの最高の笑顔を観れなかったな。
いつも足りなかったあと一歩ってなんだったんでしょう。
あのサービス、あのダッシュ、そしてあのボレー。
彼の記憶を辿ると、ずーっとネットに張り付いてたんじゃないかって思うくらい。
ヘンマン・ヒルに、頂上はなかったなぁ。

センターコートの舞台は、まだまだ続きます。
少し、芝が剥げてきたなぁ。

posted by しん太 |15:15 | テニス | コメント(0) | トラックバック(0)
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