2008年05月07日
体操のNHK杯をテレビ観戦。
全日本選手権、二次選考会に続く北京五輪代表の最終選考を兼ねた大会。
男子は総合順位の上位3選手と種目別ポイント上位3選手が、
女子は総合順位の上位5選手と種目別ポイント上位1選手が選考対象です。
持ち点は二次選考会から持ち越されるので、
このNHK杯で二次選考会での上位選手がいかに失敗しないか、
また下位選手がどれだけ挽回できるかが重要な最終選考になりましたね。
放送自体は少なかったので満足はできませんでした。
男子が1班の平行棒と鉄棒に他班選手の一部、
女子も1班の平均台とゆかに他選手の一部のみでしたから。
BSで全体を放送してくんないかなぁ。
では、まずは男子代表を。
冨田洋之、内村航平、坂本功貴、鹿島丈博、沖口誠、中瀬卓也の6名。
冨田選手は二次選考会で2位でしたが、さすがの優勝で代表決定。
二次選考会で内村選手に0.250の差を付けられましたが、
終わってみれば総合ポイントで2.600を上回ってエースの貫禄でした。
初日のゆか、二日目のあん馬で14点台でしたが
それ以外はすべてを15点台でこなすあたりは申し分ないでしょう。
放送された平行棒、鉄棒、つり輪のどれも演技内容は高レベル。
着地がビタッとこなかったのが五輪に向けての最終調整というところかな。
もちろん五輪では日本の軸になります。
今大会でもっとも注目されたと言っていい内村選手が堂々の2位で代表決定。
ゆか、跳馬を中心に、苦手のあん馬以外も安定して得点できています。
なにより体操そのものの美しさがあることが大きい。
Bスコアでの減点も最小限に抑えられる強さを持っていますよね。
放送では平行棒も鉄棒も良かったのですが、
やはりゆかでのひねり系、そして跳馬のドリックスの完成度が高い。
冨田選手の苦手なゆかと跳馬で軸になれるオールラウンダーの存在は貴重です。
最終選考でミスができないという緊張感に敗れる選手が多かったなか、
坂本選手はすべての種目で安定した実力を発揮し精神的な強さもみせての代表決定。
NHK杯二日目だけで言えば、内村選手より上の2位ですよ。
得意種目はあん馬なのですが、それよりも苦手がないとところが強みだと私は思います。
どの種目ででも計算できるという意味で、
五輪では大学生という立場ながら日本を支える存在じゃないでしょうか。
鹿島選手は、やはりあん馬で強さを発揮しての代表決定。
二次選考会からNHK杯の4日間を通して、あん馬ではすべて1位の4ポイントを獲得。
放送では鉄棒でコールマンとコバチの2度落下で焦りました。
それがなければ総合でも3位に入っていたでしょうから本人は悔しいかも。
肩を怪我し、2度の手術を乗り越え、五輪にはしっかり合わせてきましたね。
いまの日本には鹿島選手のあん馬は絶対に必要なのは言うまでもありません。
またアテネ五輪の経験者として、冨田選手の精神的負担も分かち合えるでしょう。
沖口選手は、こちらも得意のゆかと跳馬で得点を稼いで代表決定。
二次選考会が終わった段階では18位のギリギリで通過し、
このNHK杯ではとにかく選考対象の12位以内に入ることが絶対条件でした。
崖っぷちから代表になったというところでは大きな成長ですね。
ただ、放送では跳馬でロペスを封印してドリックスでした。
またそのドリックスが着地で結構危なかったからなぁ。
五輪では沖口選手のロペスの完成度がメダルの色を決めると言っていいかもしれません。
中瀬選手は総合で4位、種目別ポイントでは田中和仁選手と並びましたが
日本が苦手なつり輪でポイントが獲れる選手で代表決定です。
本来ならオールラウンダーとして総合で代表になりたかったはず。
ですが、二次選考会での14位からの挽回ですからね。
NHK杯の初日では冨田選手、鹿島選手に次ぐ3位で調子は戻してきた様子。
2日間で合計90点を超えたのも冨田選手と2人だけ。
実力では、実質的に日本の2番手として五輪では期待されるでしょう。
以上が男子の代表選手でした。
アテネ五輪組みでは、塚原選手が7位、米田選手が8位、水鳥選手が17位。
塚原選手は新採点方式に変わってからも果敢に挑み続けましたね。
米田選手は怪我に苦しむも、正直ここまで戻ってくるとは思いませんでした。
その精神力には本当に敬服させられます。
水鳥選手は怪我がなければ代表決定だったかもしれません。
アテネ五輪から、冨田選手と日本体操をずっと牽引してくれただけに残念です。
さて、次は女子代表を。
大島杏子、上村美揮、美濃部ゆう、鶴見虹子、新竹優子、黒田真由の6名。
大島選手は二次選考会4位から逆転で優勝し代表決定。
さすがは五輪経験者といったところ。
大会前から五輪にいきたい強い気持ちをコメントでも出していました。
この、大事な大会で実力を発揮できる強さ。
特にゆかでの強さは雰囲気からも表れていましたよね。
上村選手は二次選考会1位からの安定感を維持し代表決定。
大島選手に続き、上村選手もベテランとして強さをみせてくれました。
得意の平均台にとどまらず、安定感は秀逸です。
この大島選手と上村選手の代表決定は大きな意味があると思います。
久しぶりの団体出場という日本にとって精神的主柱になることは言うまでもありません。
五輪ではベテランの力が発揮されると若手が乗ってくる気配です。
鶴見選手は二次選考会から非常に苦しむも代表決定。
放送では平均台で落下、また段違い平行棒では着地の大きな失敗。
指の骨折という怪我からの調整に苦しんだようですが、
ひょっとして初めて経験する代表選考という緊張感もあったのかもしれません。
あんな失敗や、演技が終わるたびに涙を流す姿は初めて観ました。
ただ、逆にあれだけの失敗にもかかわらず4位という成績を残せることが、
鶴見選手の演技構成のレベルの高さを改めて教えてくれた大会だったとも。
五輪では間違いなく日本のエースとしての活躍が期待されます。
このNHK杯がいい意味でさらに鶴見選手を高みへのぼらせてくれると信じています。
美濃部選手、新竹選手は新鋭として代表決定。
代表選考という舞台で堂々と自分の演技をした新鋭2人。
もちろん2選手ともナショナル強化選手ですから意外ではありませんよ。
美濃部選手は段違い平行棒と平均台、新竹選手はゆかと平均台での強さを持っています。
特に美濃部選手の段違い平行棒と新竹選手のゆかは貴重ですからね。
若さもあるだけに、五輪までにさらにレベルアップも見込めます。
五輪では日本に勢いを付けてくれる存在になるはずです。
黒田選手は得意の段違い平行棒で種目別ポイント1位で代表決定。
まぁ黒田選手の段違い平行棒は世界クラスですからね。
また世界選手権では個人総合でも決勝に残っていますから日本に必要な存在です。
この世界選手権で、個人総合と種目別の両方で決勝に残るという経験値。
しかも種目別の段違い平行棒ではメダル争いもしています。
この経験値が五輪の舞台で活かされないわけがないですよ。
残念だったのは、山岸舞選手と椋本啓子選手が怪我で棄権。
山岸選手のオールラウンダーな活躍は五輪でも充分に発揮できたはず。
実力が発揮できず苦しんだ時期もありましたが、
最近は調子も戻ってきただけに怪我という現実が余計に残念でした。
また 椋本選手は昨年の世界選手権でキャプテンを務めた精神的な柱でも貢献。
あのときの平均台で落下しての痛みをこらえながらの気迫あふれる演技が、
アトランタ五輪以来の団体出場に日本チームを導いたと言っていいぐらいです。
このへんは厳しい現実ということですね。
これで体操の日本代表が決定です。
男子は2大会連続揮メダル、女子は入賞が目標になるでしょう。
その目標に向けて充分な選手に決まったと言っていい面々が揃いました。
これから五輪に向けた最後の調整にかかってきそうです。
posted by しん太 |14:43 |
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2008年04月15日
遅くなりましたが、12・13日に行われた体操の五輪第2次選考のことを。
テレビ放送がなかったので内容は分かりませんです。
最初に、日曜のフジTVすぽるとで平井アナが会場まで観戦に。
あまり他局は大きく扱わなかったのに対し、
すぽるとで体操をちゃんと扱ってくれたのは嬉しかったですよ。
欲を言えば、女子も取り上げてほしかったですが…。
では、結果だけでざっくりと感想を。
男子では、日体大の内村航平選手が優勝です。
メディアでは新星が現れたと表現されていましたよね。
内村選手の優勝の価値は、日本体操の活気にはもちろん現実的にも大きいです。
それは内村選手の"得点源"が、「ゆか」と「跳馬」というところ。
この2種目は日本体操が苦手とする種目なんですよね。
それが内村選手は、ゆかで16.000、跳馬で16.200をマーク。
特にゆかで16点を出せるのは本当に素晴らしい。
この2種目を軸にしつつ、総合としても勝負できる内村選手は
北京五輪でも即戦力で、しかも日本の苦手種目を引っ張る重要な選手になるはず。
NHK杯が楽しみですねぇ。
冨田選手はまだまだピークじゃないところでの2位。
まぁNHK杯では間違いなくさらに高レベルかつ安定感のある演技をするでしょう。
水鳥選手は怪我をまだ引きずっているようです。
ちゃんと演技ができれば問題ないはずなので、
これからNHK杯までの怪我との闘いも重要になりそうです。
鹿島選手、桑原選手、塚原選手、星選手、米田選手、中瀬選手など有名選手も通過。
18位ぎりぎりでは沖口選手が通過で危なかった。
ここから五輪代表はわずか6名です。
女子では、上村美揮選手が優勝です。
まぁ女子は24人が通過ですからほぼみんな大丈夫。
なんたって久しぶりの五輪出場の女子団体。
総力戦に向けて、とにかく多くの選手が少しでもレベルを上げてほしい。
上村選手の優勝、鶴見選手の2位といまの女子はベテランから若手までバランスがいい。
軸は鶴見選手になるでしょうが、全選手の底上げは必須です。
NHK杯では拮抗した勝負になるでしょう。
NHK杯は5月5日と6日の2日間。
あと20日間あたりでの選手の皆さんの調整は重要。本当に楽しみです。
posted by しん太 |17:53 |
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2007年12月02日
今年のドイツはシュツットガルトで行われた体操の世界選手権。
そこ舞台で、日本は男女ともに団体での北京五輪出場を決めました。
それから3ヶ月の今日。
福井県鯖江市の鯖江市総合体育館で「北京五輪出場記念激励演技会」が開催。
それを観に行ってきましたよ。
まず、鯖江市という場所は、1995年に世界選手権が開催されたんですね。
なので体操が盛んな地もあり今回の開催が決定したようです。
演技会で披露してくれたのは世界選手権メンバーが中心。
男子は、富田選手、桑原選手、中瀬選手、米田選手、水鳥選手。
女子は、鶴見選手、大島選手、黒田選手、小沢選手、山岸選手。
水鳥選手はいまだ怪我が癒えず演技はできませんでしたが、
これだけの日本体操トップ選手がずらりと揃う贅沢な演技会でした。
また、加えて地元の鯖江体操クラブの選手たちも演技。
特に男子の竹下選手は高校3年生ながら全日本選手権で26位の健闘の選手。
正直、公式戦でもありませんし、簡単な演技会だと思っていたのですが
選手の皆さんは意外にしっかりとした構成での演技を披露してくれて大満足。
なにより、その美しい演技を充分に魅せてくれましたよ。
富田選手は、やはり平行棒が素晴らしかったです。
足先まで神経がいき届く、なんて簡単に言いますが生だとマジ惚れます(笑)。
鉄棒を観れなかったのは残念ですが、世界の演技に感動でした。
桑原選手も平行棒が素晴らしかったですねぇ。
ベーレ、屈伸モリスエと大技を連発で会場は拍手です。
中瀬選手はつり輪が見応え充分。
力技の中水平から十字懸垂の連続はこっちも力が入ります。
米田選手は鉄棒でコールマンとコバチの連続でここでも会場が拍手。
中瀬選手もしてくれて満足度が高い演技でした。
鶴見選手は段違い平行棒が良かったです。
演技構成は世界選手権クラスの本気モードでしたし。
平均台でも魅せてくれて、いまや日本女子エースとしての貫禄も感じました。
大島選手はやっぱりゆかが秀逸でした。
ベテランですから、タンブリングだけじゃなく演技自体が大人な雰囲気。
まだまだ日本を引っ張ってくれる存在感大です。
黒田選手は、もちろん段違い平行棒。
さすがにキレがあって、なによりダイナミックさは群を抜きます。
世界で通用する黒田選手の演技はほんとうに貴重でしたよ。
小沢選手は跳馬とゆかの跳躍の高さ。
跳躍が得意ですが、ゆかでのタンブリングの高さは素晴らしかったです。
山岸選手は平均台がすごく良かったです。
安定感があって、鶴見選手よりもこの日は良かったですよ。
一番に思ったことは、選手たちの集中力。
どの選手も演技に入る前に、一気に集中力を高める感覚がビリビリ伝わってきます。
特に米田選手はじっくり時間をかけて演技に入っていました。
あと、これは公式戦じゃない特徴だと思いますが
だいたいどの選手も2種目は演技してくれたんですけど
演技してない選手はリラックスしてコーヒー飲んだりしてました。
結構、体育館のなかをうろうろして、すぐ間近で選手に遭遇してビックリしました。
ってか、鶴見選手が本当に小さい。
どの女子選手も小さいですが、それだけに演技のすごさが引き立ちました。
いやぁ、生での観戦は公式戦じゃなくてもやっぱりいい!!
選手の皆さん、素晴らしい演技を本当にありがとうございました。
posted by しん太 |18:30 |
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2007年10月29日
全日本体操選手権をテレビ観戦。
土日が忙しくて、昨日の夜中に録画したのを観戦です。
まずは男子。
鹿島選手はまだ怪我が癒えず、水鳥選手が直前に指を骨折で欠場。
なので冨田選手の一人舞台ではありましたが、
大学生が実力を付けてきて大会を盛り上げてくれた印象です。
冨田選手は腰痛があったとのこと。
体力的にも精神的にも疲労も蓄積していたのでしょう。
ちゃんと放送されたのは平行棒と鉄棒のみでしたが重かったですね。
演技の美しさは相変わらずですが、ピッと締まるようなキレは感じません。
でも演技が美しいということは減点が少ないということ。
つまりは本調子じゃなくても得点を出せる強さには感嘆させられます。
3連覇を成し遂げて、日本のエースの存在感をみせてくれました。
2位から4位は大学生が占める結果でしたね。
2位は田中選手(日本大学)、3位は星選手(順天堂大学)、4位は沖口選手(日本体育大学)。
星選手と沖口選手は先の世界選手権でも活躍しましたし、
こうした若い力の台頭が日本体操の底上げになるのは間違いありません。
特に田中選手と星選手の90点越えは評価も大きいでしょう。
沖口選手は床がもう一歩だったようなのが残念ですが、
跳馬ではロペスも高得点で収めていますし無難にこなせたようです。
桑原選手や中瀬選手は疲労からなのか会心の出来とはなりませんでした。
また、復帰組みとしては米田選手が8位と結果を出しています。
中野選手も結果は残念ですが、全日本の舞台に帰ってきましたね。
個人的な注目は、現役高校3年生の竹下元気選手(鯖江)と小泉和照選手(清風)。
全日本という舞台でそれぞれ26位と29位という結果は立派。
ジュニア日本代表としてボローニンカップで大いに活躍してほしいです。
続いては女子。
昨年の全日本、今年のNHK杯を獲った鶴見選手が2連覇を達成です。
上位は有力選手がしっかりと占めましたが、
そこに5位で新竹選手が割ってはいる活躍をみせてくれました。
鶴見選手の15歳にしてこの安定感は本当に素晴らしいの一言。
昨年の全日本やNHK杯での優勝では驚きの取り上げられ方でしたが、
今大会は優勝すべくして勝ったと言ってもいいくらいでしょうね。
もう日本のエースとして、日本体操女子を牽引する立場になった感じです。
北京五輪では鶴見選手を軸に団体の構成が決まるはず。
そういう思惑も裏切らない、しっかりと期待に応えた連覇だったと思います。
同点で2位の椋本選手、上村選手、石坂選手はさすがの安定感。
日本が世界で戦うためにはやはり重要な選手たち。
石坂選手は世界選手権の代表を逃した後の全日本でしたから、
同点であっても2位という結果にはある程度納得しているでしょうか。
6位の山岸選手は一時期の不調から立ち直っていると信じたいです。
7位の黒田選手は跳馬の結果では優勝もできただけに残念ですが、
15点台を段違い平行棒と平均台の2種目で出せるというのはさすがですね。
この全日本は北京五輪の1次選考でもあったわけですが、
残った選手を見ると男女ともに今後の日本代表に向けた争いが熾烈になる予感です。
男子は大学勢の頑張り、女子は年齢に関係なく実力が拮抗。
この熾烈さは選手のレベルアップを確実にすることは間違いなさそうです。
posted by しん太 |14:15 |
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2007年09月10日
体操の世界選手権をテレビ観戦。
体操の最後を締めくくる種目別。
各種目のスペシャリストが揃う高レベルな争いですね。
日本からは男子のみが出場です。
ゆかに水鳥選手と沖口選手、あん馬とつり輪に冨田選手、
平行棒に星選手、そして鉄棒に水鳥選手と冨田選手がメダルを懸けて演技しました。
そのなかで、水鳥選手がゆかと鉄棒で銅メダル。
ゆかでは構成自体の難易度は特別に高くありませんが、
すべてのタンブリングで着地をピタリと決め減点の少ない演技。
そして得意の鉄棒では豪快な離れ技もしっかりと決め着地も成功。
団体決勝や個人総合では意外に低かった得点もさすがにここで高得点。
鹿島選手の怪我で補欠から繰り上がっての今大会。
その状況で団体・個人総合・種目別と計4個のメダルを獲得です。
NHK杯では揮わなかった状態を補欠でありながらここまで戻してくる強さを感じました。
沖口選手と星選手は初の世界の舞台で種目別決勝に挑戦。
沖口選手は2度のラインオーバーで会心の演技とはいきませんでしたね。
しかし、決勝には進めずとも予選でみせた跳馬のロペスといい
ゆかでの高いタンブリングといい跳躍系での強さを世界にアピールしてくれました。
北京五輪に向けて日本の大きな武器となってくれるはずです。
星選手は平行棒で7位でしたが、自分の演技は確実にこなしてくれました。
棒下でのひねり技の美しさは世界に見劣りしませんでしたよ。
沖口選手も星選手も現役の大学生です。
この若い力がさらに強くなることで、また日本体操の層が厚くなるでしょう。
冨田選手は種目別でも3種目に出場。
あん馬とつり輪は、まぁ世界のトップがすごすぎましたねぇ。
むしろAスコアの低い冨田選手があの場で勝負していることがすごい。
個人総合で金メダルを狙う冨田選手にとって、
すべての種目のレベルアップが課題ですからスペシャリスト相手には大変です。
最終日の鉄棒では個人総合に続いて落下してしまい、
「申し訳ない気持ち」と語ったインタビューでの表情は暗かったですね。
中国の楊威も種目別では大きな失敗でメダルを逃しましたが、
冨田選手もエースとして臨むなかでの疲労感は普通ではないのでしょう。
それでも、そこを乗り切らないといけない選手でもあります。
当然、北京五輪でも中心選手には違いないのですから。
それにしても、男女ともに種目別決勝はレベルが本当に高い。
ただここでも中国の強さは光りました。
男子ではあん馬の肖欽とつり輪の陳一氷、女子では跳馬の程菲が金メダル。
失敗がありメダルがなかった男子平行棒の楊威と程菲の女子ゆかも、
本来の演技をこなしていれば金メダルには一番近い存在といえるでしょう。
それを考えると、日本と中国の違いがよく分かりますね。
日本のオールラウンダー中心に比べ、中国はスペシャリストが中心です。
日本は今大会に沖口選手というスペシャリストを起用しましたが、
冨田選手、水鳥選手、中瀬選手、桑原選手と代表にはオールラウンダーが多い。
一方の中国は楊威が素晴らしいオールラウンダーですが、
その周りを固めるのはスペシャリストの面々だと思います。
もっとも、これは日本体操協会がオールラウンダーの養成に尽力し
その結果がアテネ五輪での団体金メダル(当時は米田選手もいましたね)です。
それが採点方法が変わり、これだけ大きい差を中国に付けられている要因でしょうか。
北京五輪に向けて単にAスコアの強化に取り組むだけでは厳しそうです。
協会がどういう作戦でこれから一年を費やすのか。
非常に興味深い時間になりそうです。
posted by しん太 |14:49 |
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2007年09月09日
体操の世界選手権をテレビ観戦。
予選のときからそうでしたが、女子体操界にニューヒロイン誕生ですね。
アメリカの15歳、ショーン・ジョンソンが金メダルです。
今年の全米を制したジョンソンが世界も制しました。
初めての世界選手権とは思えない堂々とした演技は、
昨年金メダルのフェラリやおなじアメリカのリウキンに重圧を与えたでしょうか。
ただそれほど得意ではない跳馬からのスタートでしたが、
まるで緊張していないかのような落ち着いた感じでまとめましたねぇ。
そして、段違い平行棒での降りでの伸身の新月面は男子選手かと思うほど。
これで一気に北京五輪の金メダル候補に名乗りをあげました。
フェラリは得意の段違い平行棒で落下。
予選での失敗をおなじかたちで繰り返してしまいました。
まぁそれでも銅メダルというのはさすがに底力がありますよね。
予選では平均台でも落下しましたが、
この個人総合での段違い平行棒で落下した後の平均台では
テレビ観戦でもビリビリと伝わるような気合には特に底力を感じました。
ブラジルのバルボサは嬉しい銅メダル。
身体能力を活かした大きな演技は素晴らしかったですね。
終始あのドス・サントスさんが付き添っていましたが、
これからのブラジル女子体操を引っ張っていく存在になりそうです。
最後のゆかは決して会心の出来ではありませんでしたが、
緊張感からの解放からかやりきったという充実からか涙でしたね。
そして、日本から臨んだ鶴見選手。
予選は18位でしたが、この決勝では15位と順位を上げました。
最初の平均台では観客の注目を集めるくらい素晴らしい演技でしたね。
ゆかの出来はさすがに不満でしょうが、最後まで堂々と演技してくれました。
鶴見選手のすごいところは安定感でしょうか。
どんなときも落ち着いて自分の演技を確実にこなしますよね。
この世界選手権での経験をまた自分のものにして、
日本女子体操をエースとして牽引していってくれるはずです。
posted by しん太 |14:57 |
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2007年09月08日
体操の世界選手権をテレビ観戦。
まさか、こんなにもつれるとは思いませんでした。
男子の個人総合決勝は中国の楊威が予想通りの金メダル。
銀メダルにはドイツのハンビュヒェンで銅メダルは日本の水鳥選手でした。
序盤、最初に崩れたのが冨田選手。
ゆかではひねり技の連続で手をついてしまい、
1分以内で終えなければならないところをオーバーしてしまいます。
また次のあん馬では落下してしまい苦しいスタート。
これで銅メダルを狙うような多くの選手がチャンスだと思ったでしょうね。
その筆頭にあったのが残り2種目で2位の位置にいたロシアのデビアトフスキー。
失敗したといっても、つり輪と跳馬で盛り返してきた冨田選手や
残りの平行棒と鉄棒が得意なハンビュヒェンと水鳥選手も射程圏内に迫る。
そんな不安なのか、大事にいき過ぎたのか、平行棒のベーレで失敗し落下。
続けようとしたものの、痛みで演技できず脱落。
そして最終種目。
まずプレッシャーを他の選手に与えたのがハンビュヒェン。
鉄棒を16.050点の高得点で、後に控える選手に大きな重圧を与えます。
そこに水鳥選手がやはり得意な鉄棒に賭けましたが、
本人も不思議なくらいの14.950点の低得点でハンビュヒェンを超えられず。
続く冨田選手はコールマンで痛恨の落下。
さらに12点前半の得点でよく重圧もないだろと思っていた楊威までもが落下。
得点が発表され、あの安堵した楊威を観ると
どんなに得点差があっても苦しい思いをしているのだと感じました。
個人総合を観ていると、団体とおなじように減点が厳しくなったと思いました。
これは新採点方式になってからAスコア合戦になっている現状に、
少し釘をさした観が見て取れたように思えて仕方ありません。
本来はこの新ルールで美しい体操が有利になると考えられていました。
昨年の世界選手権、世界体操協会のグランディ会長は
技の正確さや演技の完成度が重要とされると言及していました。
ところが、各国がとった対策は中国に追随するAスコア強化の重視。
演技の質が落ちてでも、それ以上に難易度の高い演技で得点を獲得しようとしました。
実際に昨年の世界選手権では美しい演技と雑な演技の減点差は少なかったですし。
美しさと難易度といった場合、どちらが体操の魅力かと言われれば難しい。
もちろん両方が兼ね備えられてこそではありますけどね。
ただ、日本の中心は美しさで中国の中心は難易度。
今は難易度が勝る状況ですが、
この2ヶ国が北京五輪でどんな結果を出すのかはその後の体操に影響を与えそうです。
posted by しん太 |14:43 |
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2007年09月07日
体操の世界選手権をテレビ観戦。
予選で中国に3.55点の差だった日本。
昨年の世界選手権とアジア大会よりも差を縮め、
さらに中国メディアから「日中対決」と言われ気持ちも高ぶったはず。
このことが、逆に決勝では演技を小さくしたんじゃないかなぁ。
中国を意識しすぎて本来の集中を欠いた気がしました。
予選では、日本が中国に上回ったのがゆかと鉄棒です。
鉄棒はいつもそうなのですが、ゆかで上回ったのは非常に大きい。
決勝では日本と中国がゆかからのスタートですが、
まずここで中国にプレッシャーをかけたいと思ったのでしょうね。
ここでのミスが、その後の流れを決定してしまった感じで苦しかったです。
今大会、日本はオールラウンダーとしてよりもスペシャリストでの勝負。
冨田選手はどの種目でも安定して高いレベルなのでもちろん中心ですが、
NHK杯で優勝の桑原選手を平行棒のみで起用し
大学生の沖口選手と星選手をそれぞれ得意種目で起用するという具合です。
鹿島選手の怪我はすごく残念ですが、水鳥選手が控えていたというのは層の厚さですね。
その沖口選手はゆかで、星選手は平行棒で種目別決勝を果たしています。
さらに冨田選手と水鳥選手を加えて跳馬以外はすべて種目別決勝に出場です。
こうしたところでも、スペシャリストでの勝負は大切になるようです。
まぁ沖口選手は跳馬で種目別決勝に残る気でいたでしょうが。
そうなると、当然Aスコアの向上を狙えるわけで
中国との差をさらに埋めるには必須なAスコアの解消につながると期待です。
さて、今大会で目に付いたのはBスコアの減点。
昨年の世界選手権とアジア大会では減点が目立たなかったんですよね。
素晴らしい演技と微妙な演技の差でも、
果たしてはっきりと差がでたかと言われるとそうでもない。
しかし今大会は減点される印象が強かった気がします。
もっとも、それが今大会は日本のミスに響いたわけですが、
本来は日本の体操の幹となるのが美しい演技。
北京五輪でもこうしたBスコアの比重が大きくなれば日本にも有利なはずです。
3位には地元のドイツが入り、大盛り上がりでしたねぇ。
ハンビュヒェンの活躍は本当に素晴らしいです。
彼の醍醐味はなんと言っても着地の安定感。
なので、着地に自信があるぶん演技自体も思い切ってやれています。
種目別決勝では、ハンビュヒェンの金メダルが現実的になってきました。
アメリカは、ハムがいないと言っても未だ新採点に苦戦している観です。
正直、このままだと五輪でも惨敗の可能性があるかも。
今夜は個人総合決勝です。
楊威の金メダルは固そうですが、冨田選手はなにかやってくれそうな予感。
それくらい今大会は調子がいいように思えます。
posted by しん太 |14:17 |
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2007年09月06日
体操の世界選手権をテレビ観戦。
今年はドイツのシュツットガルトで開催です。
五輪前年の今大会、新採点方式への各国の対応を見る重要な位置づけですね。
昨年のようなまだ様子見も窺える状態ではなく、
どの国がなにを強化し五輪へ進むのか本格的な流れを掴めると言ってもいいでしょう。
昨夜は女子団体決勝が行われました。
が、まずはその前に日本女子団体の五輪出場が決まりました。
アトランタ五輪から団体で五輪に出場できていない日本女子。
それから日本体操協会によるジュニア層の強化を含めた努力が実りましたね。
本当に嬉しいニュースでした。
日本が五輪出場を果たせた要因は、段違い平行棒と平均台の強化です。
もともと得意な種目がこの2種目ですが、
そのレベルを上げてAスコアを伸ばせたことが結果につながりました。
総合得点で言うと、昨年は226.075点。
この得点、今大会13位の北朝鮮が226.575点なので
今大会に向けた強化がなければ五輪出場がなかったことが分かります。
種目別では、段違い平行棒が昨年の57.700点から今大会は59.450点に。
平均台では昨年の57.425点から今大会は59.250点に大幅アップ。
この2種目だけならば6位に相当する得点です。
Aスコアの強化、そしてBスコアでの減点も少なくないと出せない得点でしょう。
また単純な得点だけではない、チームとしての頑張りも感じました。
平均台では落下した椋本選手の痛みをこらえながらの演技。
キャプテンとしての強い気持ちを感じましたよね。
また、鶴見選手は落ち着いてこなしチームに安定感を与えました。
塚原監督も進退を自らかけて臨むという意味でも、
協会が五輪へ是が非でも出場するんだという気持ちが伝わってきます。
もちろん、反省点もありますね。
苦手の跳馬ではミスがあり、ゆかも含めて昨年より得点を落としています。
また個人的には山岸選手の活躍が必要不可欠だと思います。
あと黒田選手の段違い平行棒はやはり素晴らしいですが、
それでも今大会は種目別決勝を逃してしまいこちらも残念。
ただそれらを強化する機会も五輪出場を決めたことでできること。
北京五輪での日本女子団体は大きな楽しみです。
さて、団体決勝ではアメリカが王座奪還です。
予選から強さを発揮しましたが、若手の活躍が大きな原動力でした。
アメリカはパターソンなどが引退し、
知っている選手といえばリウキンとサクラモネのみでした。
そこに現れたのが、ショーン・ジョンソンという今年の全米王者。
確かまだ15歳だったと思うのですが、その演技はアメリカ体操らしい堂々としたもの。
こういう若手がすぐに現れる背景は、やはり協会のジュニア層の強化でしょう。
ジョンソンのみならず、アメリカの若手は脅威でした。
中国はアメリカに及ばず銀メダルでしたが、さすがに強さは安定しています。
北京五輪に向けて調整は順調といって良さそうです。
ロシアは跳馬での痛いミスがあって8位。
クラマレンコが跳べないまま踏み切り台に乗ってしまって0点。
あんな失敗は初めて観ましたが辛いですね。
最後のザモロドチコワが演技の後に泣いてしまう様子が痛々しかったです。
さぁ、今夜は男子団体決勝。
日本が中国にどこまで迫れるのか非常に楽しみです。
posted by しん太 |14:33 |
体操 |
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2007年06月10日
体操のNHK杯をテレビ観戦。
9月にドイツで行われる世界選手権代表選考も兼ねての大会です。
自然と選手たちに気合が入るのは当然ですね。
なんせ世界選手権の先には北京五輪が控えているわけですから。
優勝は、男子が桑原俊で女子が鶴見虹子と共に初優勝。
特に女子の鶴見選手は中学3年生という若さです。
新しい世代が確実に実力を付けてきた意味のある大会でしたよ。
採点方法が昨年から新しくなって一年。
昨年のワールドカップやアジア大会という国際大会も経験し、
日本体操にとって五輪を見据えた選手たちがどんな演技をしてくれるのか楽しみでした。
男子については、すでに代表が内定の冨田選手が気になるところ。
昨年はあらゆる大会でフル回転の活躍もあり、
さすがに疲労もあっての今年はこのNHK杯が最初の公式戦。
正直、出来は良くないの一言でしょう。
得意の平行棒も鉄棒もミスが目立って本来の体操からは遠い状態。
あの手技ごとにピシッとくる”キメ”が見られません。
ただ本人はそれも承知での出場でしょうし、より高い難度も試みていましたね。
9月の仕上がり具合が楽しみです。
個人的に期待したのは中瀬選手。
日本を代表するまでになったオールラウンダーに、
全種目を安定した強さでしっかり優勝してほしかったんですけどね。
あん馬での落下にラストの鉄棒でも苦しかったです。
それでも2位という結果で終えるのはさすがでしょうか。
次世代のエースではなく、はやく冨田選手を抜く存在になってほしいですよ。
嬉しいのは鹿島選手の復活ですねぇ。
最後の鉄棒までは首位と優勝も目の前という素晴らしさ。
肩の故障で引退も何度となく言われた鹿島選手ですが、
長い手足を生かしたダイナミックかつ美しい演技が帰ってきました。
総合では4位ですが、もちろんあん馬でのポイントで代表入りです。
あの開脚旋回で世界を再び獲る姿に期待です。
女子は鶴見選手が中学生で優勝ですが、
2位の山岸選手も中学生ですから本当に楽しみになってきました。
床でのミスで及ばなかった山岸選手の悔し涙を流す姿に、
これからのこの2人の争いが日本体操女子のレベルアップに大きく貢献する予感です。
かと言って、必ずしも世代交代とは言えません。
上村選手や大島選手はしっかり結果を残していますから。
あ、石坂選手は残念でしたけどね。
黒田選手も段違い平行棒でさすがの演技で、
念願のメダルへ着実に練習をこなしている姿を見せてくれました。
とにかく女子は北京五輪での団体出場権を得ること。
いまの実力なら12位は決して難しくないと思っています。
さて、肝心の得点のほうですが。
今大会では各選手が代表選考に向けて確実な得点を狙ったのか、
特別にAスコアを上げてくるような展開ではありませんでしたね。
また、昨年よりもBスコアでの減点が大きいようにも感じました。
ミスがちゃんとBスコアに反映するならば、
日本体操が世界で戦う上で追い風になることは言うまでもありません。
7点台のAスコアを平気で持ってくる世界の…というか中国の選手に、
日本がどう対抗していくのかを考えると非常に重要な得点の表れかたです。
これが世界選手権でもおなじ傾向にあるのか。
その意味でも9月の世界選手権は大切な大会になります。
五輪での団体金メダルを死守したい日本。
NHK杯で代表に選ばれた選手たちが、間違いなくその役目を背負いそうです。
posted by しん太 |17:44 |
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