2008年07月16日

競泳タイム比較:フェルプスの場合【全米北京五輪選考会より】

競泳の全米五輪選考会が7月6日に終わりましたが、
そのときの各選手のタイム比較を少しずつやっていこうと思います。

ひょっとして、LzRの影響がみられるかもしれない。
また、五輪を前に強豪選手がどんな戦略なのか窺えるかもしれない。
そんな不確かな期待を込めて、とりあえずやってみる価値はある…といいなぁ。

と、その前に。
今回の選考会で後半の話題を独占した、41歳のダラ・トーレスですが。
50mフリー、100mフリー、4×100mフリーリレー、4×100mメドレーリレーの
4種目について代表を勝ち取ったものの、体力的な問題を考慮して100mフリーを回避。
100mフリーで3位だった、レイシー・ニーマイヤーが繰り上がって代表です。
得意な50mフリーでの挑戦を選んだようです。


では、タイム比較の1回目はマイケル・フェルプス。
まずはやっぱりこの選手をしないわけにはいきませんよね。

以下、5冠を獲ったすべての種目を取り上げます。
比較の対象は、やはり個人種目で5冠となった昨年3月のメルボルン世界選手権。
OT=今回の選考会(オリンピックトライアル)、WC=メルボルン世界選手権、となります。

■ 男子200m自由形 ■
         50m     100m     150m     200m
OT     24.89     51.00     1:17.81   1:44.10
WC     24.47     51.10     1:17.73   1:43.86

■ 男子100mバタフライ ■
         50m     100m
OT     24.41     50.89
WC     23.99     50.77

■ 男子200mバタフライ ■
         50m     100m     150m     200m
OT     25.47     53.75     1:23.04   1:52.20
WC     25.26     53.62     1:22.87   1:52.09


■ 男子200m個人メドレー ■
         50m     100m     150m     200m
OT     25.16     53.97     1:27.57   1:54.80
WC     24.96     53.58     1:27.47   1:54.98


■ 男子400m個人メドレー ■
         50m     100m     150m     200m     250m     300m     350m     400m
OT     26.16     55.38     1:26.62   1:57.32   2:32.45   3:08.45   3:37.93   4:05.25
WC     25.56     55.05     1:26.70   1:58.18   2:33.30   3:09.33   3:38.43   4:06.22


以上がタイム比較となるわけですが、
へぇ~、と思うほどフェルプスの変化が分かりましたね。
最終的なタイムは、日程などによる疲労もあるでしょうから置いといて。
面白いのは、すべての種目での出だしの”入り方”に昨年との違いがみられます。

どの種目も、入り方は今回のほうが抑えている。
個人メドレーでは、得意なバタフライでも抑え目で入っているのがよく分かります。
初日に泳いだ400m個メでは、バックになった150m地点で一気にギアを上げますが、
これは体力的にも思いっきりいけた影響は多分にある気がします。
ですが、おなじく昨年の記録を上回った200m個メではラスト50mまで昨年より遅い。
さらに昨年の記録を上回ることができなかったバタフライ2種目でも、
ラスト50mに関しては今回の選考会のほうが速いという結果となりました。

昨年のメルボルン世界選手権で全体的に見られた強豪選手の傾向は、
前半からしっかり突っ込んで入り、後半も粘って落とさないという展開が多かったはず。
そして、それが今後のレース展開の主流となると考えられました。
それが今回のフェルプスを見るとそうではない。
フェルプス自身がメルボルンでは見せていた前半からの展開ではない。
いや、決して前半が遅いという意味ではなく、ある程度で速く入ってもラストでさらに上げられる。
そんな感覚がこのタイム比較から感じられると思います。

この「ラストの力」はLzRの影響があるのでしょうかねぇ。
浮力と水の抵抗を助けてくれるLzRだから、こういう展開となったのだろうか。
これは他の選手も見てみないといけませんね。

次は、やはり5冠を獲ったケイティ・ホフを見てみようと考えています。

posted by しん太 |14:55 | 水泳 | コメント(2) | トラックバック(0)
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競泳タイム比較:フェルプスの場合【全米北京五輪選考会より】

フェルプスっていうと、やっぱソープを思い出すんですよね~結局どうなったんですかね?まぁ調べる事をしないオレッチなんで(^-^)たしかソープが潔白を主張して裁判をおこしたような記憶が・・・でも相手ってスポーツジャーナルの横綱レキップでしょ???レキップがガセ書くとも思えんしな~

フェルプスのデータだけで判断するのはちょいと無理があるかもね(^-^)なんたって怪物でしょ?でもLzRを着用する事で戦術の選択が増えた感はするかな~ただこの水着を着用して戦術を変えたのであれば、フェルプスはただ着ているのではなく、その水着のメリットを完全に把握し尚且つ自分の泳ぎにプラスになるような作戦を立てている事になる訳で・・・・う~ん流石超一流。

JOCは北京の金の目標を10にしたみたいですね~
北島2、野口、柔道3、レスリング3は鉄板???らしい・・・ホントですかね~(^-^)

posted by 夕焼け | 2008-07-16 23:13

競泳タイム比較:フェルプスの場合【全米北京五輪選考会より】

>夕焼けさん
コメントありがとうございます。

ソープは、すでに反ドーピング機関が潔白を発表して、白という決着が付いていますよ。レキップの記事もガセではなくって、確か一度目の反応で疑いがかかったのは事実だった記憶があります。ただ、一度目で引っかかる選手ってどの競技にも割とあることなので、あの記事に関してはレキップといえど早まった印象がありますよ。

あ、やっぱり無理あります?
ただ、夕焼けさんの仰るように、LzR用の戦い方なのかなと。フェルプスはずっとスピード社の契約選手ですし、LzRの情報も誰より早く取り入れられたはず。そんな環境を考えても、より水着の力を引き出せる戦術を考えるのはごく自然な気がするんですよね。まぁフェルプスの場合は、コーチがなかなかの戦略家なので、どちらかと言えばコーチの凄さかも分かりませんが。

ほぅ、JOCがそんな目標を。
柔道の3個はどうなんでしょうねぇ。鈴木選手の1、谷選手の1ぐらいが精一杯な気もしないでもないです。10個の金かぁ。苦しいだろうな~。

posted by しん太 | 2008-07-17 17:26

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