2008年06月29日

日本陸上競技選手権2008:4日目

陸上の日本選手権をテレビ観戦。

最終日の日本選手権は雨が強く降るコンディションとなりました。
風はそんなに強くないようですが、
雨はサーフェスを濡らしたり、身体を冷やしてしまいます。
10億円をかけてサーフェスの張替えを行いましたが雨には勝てませんねぇ。

では、4日目の決勝結果と記録を。



□ トラック □

■ 男子3000m障害 ■
参加標準A記録 8分24秒60

1位 岩水嘉孝 8分29秒75 北京五輪代表内定

日本選手権を7回目、2連覇の岩水選手が貫禄の走りでした。
2年前の苦しい時期から昨年は脱して、今年は五輪に向けていい調子ですね。
このレースでも先頭を走り、かつペースを上げていく走りでシーズンベスト。
北京五輪では日本記録更新を含めた活躍が期待されます。

残念だったのは、1台目のハードルで転倒の篠籐選手。
2年前の優勝で一気に注目を集めましたが、昨年は岩水選手に完敗。
今年は一矢報いようと意気込んでたと思うんですよね。
3000mSCの怖さを感じました。


■ 女子1500m ■
参加標準A記録 4分07秒00

1位 吉川美香 4分12秒79

小林選手が5000mにまわって欠場したとなれば、
圧倒してチャンピオンの座を守ることすら要求される吉川選手。
なにか、そんな気持ちが前面に表れたようなレースでした。
ラスト300mの強さはすでに周知の展開ですが、
今年はスタートしてから一度もトップを譲ることなく完璧な勝利でした。
先頭で走りつつ、ラスト300mでさらに後続を置いていく走りは素晴らしかったです。
日本選手権3連覇ですよ。


■ 男子1500m ■
参加標準A記録 3分36秒30

1位 小林文和 3分49秒96

なんと言っていいのか…。
小林選手にとっては、6回目4連覇を達成した優勝には違いないのですが。

レースは記録を求めない、超スローペースとなりました。
福井選手が一人で頑張って走りましたが、残り200mで後続の猛スパートに捕まります。
そのスパート勝負で完全に抜け出したのが優勝候補だった渡辺和也選手。
ところが、小林選手の連覇を止めたと思ったゴール手前5mでまさかの転倒。
その渡辺選手を追い越してゴールしたのが小林選手でした。
こんなに悔しくて切ない展開があるんですね。
雨というコンディションの影響もあったかもしれません。


■ 女子400m ■
参加標準A記録 51秒55

1位 丹野麻美 52秒68

前半の走りは良かったんですけどね~。
200mでも実力をつけてスピードも上がってきた丹野選手。
本来のラスト100mでの粘りが出せなかったのは残念でした。
ただ、そうやって走るたびにファンを期待させるくらい丹野選手は伸びていますからね。
この時期にA標準突破はなりませんでしたが、私は時間の問題だと思います。
来年の世界選手権ではさらに飛躍してくれると信じていますよ。


■ 男子400m ■
参加標準A記録 45秒55

1位 金丸祐三 45秒69 北京五輪代表内定

1ヶ月前の関東インカレでの怪我なんてまったく感じさせない素晴らしい走り。
怪我明けだというのにこの記録は圧巻と言っていいでしょう。
最初の100mはやや抑え気味に入りましたが、
バックストレートに入ると一気にギアをトップに入れていきましたよね。
後半の粘りも感じられましたし、コメントでも五輪への意気込みは充分。
決勝進出の目標を口に出しましたから。
昨年の世界選手権ではスタート直後に肉離れを起こして100mも走れずに終わりました。
世界の借りは、世界で返してもらいましょう!!


■ 女子100m ■
参加標準A記録 11秒32

1位 福島千里 11秒48(+0.4)

夢のA標準突破は残念ながら実現できませんでしたが、
あのしなやかで柔らかい、そして回転の速い素晴らしい走りを堪能させてくれました。
なによりスタートが素晴らしかったので記録もでると思ったんですけどねぇ。
身長があってストライドがあるにもかかわらず、接地時間の少ない回転の速さ。
そのうえ柔らかくてしなやかな走りは、まるでアサファ・パウエルですよ。
…え、言い過ぎですか?(笑)

高橋選手はスタートを改造中とあっても4位。
また、怪我で欠場が危ぶまれた北風選手も走ってくれました。
いやいや、そんな若手よりも石田選手と渡辺選手がしっかり勝っています。
残念ながらリレーの欧州派遣では結果を出せずに終わってしまいました。
ですが、日本女子スプリントは盛り上がってきてますよ!


■ 男子100m ■
参加標準A記録 10秒21

1位 塚原直貴 10秒31(-0.2) 北京五輪代表内定
2位 朝原宣治 10秒37

男子スプリントを制したのは、今年も塚原選手でした。
まぁ朝原選手も決定でしょうから、2人の五輪での挑戦を期待しましょう。
もちろんファイナリストへの挑戦になります。
塚原選手はいよいよ10秒10の壁を切るまでもう一歩です。
そして朝原選手は予選から勝ちきる体力の使い方も大事になってくるでしょう。
なんて、すでに気分は五輪です。

当然、リレーへの期待(のほう)が高いのも忘れてはなりません。


■ 女子5000m ■
参加標準A記録 15分09秒00

1位 小林祐梨子 15分11秒97 北京五輪代表内定
2位 赤羽有紀子 15分13秒96
3位 福士加代子 15分16秒27
4位 渋井陽子   15分19秒29

結局、ニュースでのハイライトしか放送はありませんでした。

レースを終えた後、小林選手の涙はいろんなことを物語っているように思えました。
昨年の登録問題と怪我が重なっての苦しい時期。
アメリカでの心機一転と5000mへの挑戦、そして金栗記念でのA標準突破。
五輪へ行きたい一心で戦ってきたこれまでのすべてが溢れてきたような感じでした。

レース自体は、中盤から渋井選手が引っ張ったようです。
さらに後半になると福士選手が仕掛け、また赤羽選手もついていくという展開に。
このあたりは10000mで死闘をみせてくれた3選手がさすがの走りです。
小林選手はそんなトップ選手にしっかりついていたのでしょう。
そして最後のスパートとなれば本来の1500mでのスピードは秀逸だったはず。
見事に五輪代表内定です。



□ フィールド □

■ 男子走り高跳び ■
参加標準A記録 2m30

1位 土屋光   2m18
2位 醍醐直幸 2m15

土屋選手の初優勝は素直に嬉しいですね。
私は土屋選手のファンなので。
ただ、醍醐選手にはしっかりと勝利して五輪代表を決めてほしかったです。
雨というコンディションもあったでしょうが、それはどの選手もおなじ。
やっぱり第一人者にはトップでドンと他選手の壁であってほしかったですよ。


■ 男子三段跳び ■
参加標準A記録 17m10

1位 石川和義 16m30(+0.4)

あれ、杉林選手が15m83(-0.1)の5位で終わってますね。
映像がなかったのでなんとも分かりませんが、なにかアクシデントでしょうか。
こうなると、やはり石川選手はしっかり優勝してくれます。
ここ数年はずっと低迷が続いていたのでこの優勝の価値は大きいと思います。


■ 女子円盤投げ ■
参加標準A記録 61m00

1位 室伏由佳 53m36

円盤投げでは9回目の7連覇を達成です。
ただ一人の50m越えはさすがですね。
ですが、まだまだ室伏選手の挑戦は続いていくでしょう。
今後の日本記録更新に期待しましょう。


■ 男子やり投げ ■
参加標準A記録 81m80

1位 村上幸史 79m71

9連覇を達成の村上選手が貫禄の投擲でした。
雨でグリップが濡れて難しいコンディションにもかかわらず79m71。
この記録は会心と言っていいでしょうね。
B標準もしっかり越えてきたので、代表になってくれると嬉しいです。


これで今年の日本選手権が終了しました。
また改めて総括を自分なりに書いてみようと思っています。

posted by しん太 |18:42 | 陸上 | コメント(2) | トラックバック(0)
みんトピに投稿 このエントリをlivedoorクリップに登録 このエントリをはてなブックマークに登録 newsing it! このエントリを Buzzurl に追加

トラックバックURL
このエントリーのトラックバックURL:
http://www.plus-blog.sportsnavi.com/spokon-net/tb_ping/429
この記事に対するコメント一覧
日本陸上競技選手権2008:4日目

 コンデションが本降りの雨とよくなかったのが残念でした。

 男子3000m障害は、岩水嘉孝は力の違いを見せつけた走りでしたね。
 女子1500mは、吉川選手と小林選手の競り合いを見たかったのですが、しん太さんのおっしゃるように、そういった思いを払拭するような吉川選手のプライドの走りでした。素晴らしい走りでした。
 男子1500m。渡辺選手は無念でしょうね。しかし、
先行する福井選手を捕らえるため、普段より早めにスパートをかけざるを得なかったのが大きかったです。解説の方は、バランスを崩したというようなことをおっしゃっていましたが、完全に足にきていました。運動会で、運動不足のお父さんがリレーなどで最後に足がもつれて転倒することがありますが、まさにあの状態ですね。不運というより、ある程度必然だと思います。
 女子400m。200mのスピードがついた丹野選手、その分、後半の落ち込みが大きくなっています。でも、それは覚悟の上で、前半から突っ込まないと世界で通用しないという考えなのでしょうね。志が素晴らしいですね。


 男子400m。故障上がりを感じさせない金丸祐三の素晴らしい走りでした。タイムも見事です。って、しん太さんの記事のまんまですね。
 女子100m。福島選手の走りは、自然で無理がないですね。まだまだ伸びしろがありそうです。
 男子100m。塚原選手の快勝。朝原選手も素晴らしい走りでした。リレーのつもりで走ればもっと早くなるような気がするのですが。
 大阪世界陸上のあの涙はなんだったのかと突っ込みたくなりますが、嬉しい朝原選手の走りでした。
 女子5000m。小林選手、赤羽選手、福士選手の競り合いが見たかったですね。
 放送終了後の競技だったので仕方ないですが、今回の放送は、五輪出場の見込みのない競技には冷たい中継でしたね。
 特に2日目は、注目競技以外は実施されなかったかのような放送だったので、「五輪選考会という面もあり、事情は分かるが、日本選手権なのだからもっと公正な放送をすべき。特定の競技にスポットを当てすぎで、女子200mの決勝の30秒の時間もないのか。結果だけでも放送すべきではないのか」というメールを送りました。
 それが功を奏したのか分かりませんが、3日目4日目は少しましになったような気がします(15分放送時間が長かったので、時間に余裕があっただけかもしれませんが)

posted by 英 | 2008-06-30 00:41

日本陸上競技選手権2008:4日目

>英さん
コメントありがとうございます。

丹野選手は、静岡国際で日本新を出したときにも前半200mを突っ込みつつ後半の強さがあったので、私は後半の落ち込みを覚悟しての200mの練習ではないと思っていますよ。これまでとおなじ力の出し方で前半200mを速く走れるようにしてるんだと考えています。

しかし、NHKに直訴メールとは素晴らしい。今回はBSでも放送しましたが、まったくの再放送でした。再放送するくらいなら、中継できなかった種目もしっかり流してほしいですよね。私も今後は直訴メールを考えていきます!

posted by しん太 | 2008-06-30 15:47

コメントする