2007年03月11日
名古屋国際女子マラソン2007
名古屋国際女子マラソンをテレビ観戦。 やっぱり強い風。 行きは向かい、帰りは追い。 この風が名古屋のドラマをどれだけ生んできたか。 正直、2時間26分を切ることは期待していませんでしたが タイムを凌ぐ名勝負が生まれたことは期待通りだったと言っていいですね。 昨年の弘山晴美選手の強烈な印象があるだけに、 観戦するほうも選手のほうもマークするのは弘山選手。 設定タイムを守るべき走るペースメーカーと そこに強い勇気をもって付いて行く高仲選手を構いもせずに、 弘山選手を意識した第2集団はゆっくりといつか来る機を狙っているようでした。 高仲選手を28km手前であっさりとかわし、 さらに集団の様相を変えないなかでの大きな動きは38km。 弘山選手のスパート。 残ったのは橋本康子選手がただ一人。 二人のつばぜり合いのような走りでトラック勝負だと思った41km過ぎ。 上り坂にかかったところで計ったかのようなスパートは…橋本選手でした。 まるでトラック中長距離のラストスパートのようで、 数々のトラックを制してきた弘山選手が置き去られるシーンは衝撃的でしたよ。 そのまま橋本選手が2時間28分49秒でゴール。 すぐに駆け寄ってきた森岡監督と抱き合う姿はなんとも感動的でした。 橋本選手は、国内マラソンではこの名古屋のみでの出場です。 過去4年連続で出場し、昨年は4位でフィニッシュ。 そして今回の5度目で優勝です。 誰よりも名古屋を知る選手のしたたかな作戦があったのでしょうか。 レースの最初から最後に自分でスパートするまで、 橋本選手が集団の前で走ったのは唯の一度もありませんでした。 風が強いからと言われればそれまでですが、その我慢強さは秀逸だったでしょう。 有力選手の大南敬美選手、初マラソンとはいえ実力充分の大平美樹選手。 この二人は、途中で牽制もこめた”仕掛け”を起こします。 給水ポイントで仕掛けてみたり、直線道路で仕掛けてみたり。 その都度集団が崩れかけはしますが決定的な好機は作れずでした。 それで体力を消費するのは言うまでもありません。 弘山選手は、他の選手に警戒されて集団の前で風を受ける状況でしたね。 そのすぐ後ろでジッとしていたのは橋本選手。 風で体力を消耗する位置ではなく、細かな仕掛けにも柔軟に対応できる位置。 そこに居続ける橋本選手の我慢強さを思い返すと、 名古屋というコースに精通した経験値は大いに勝利へ導いたと思われます。 そしてその経験値をしっかりと活かすことができたことにも、 橋本選手の精神的な強さを感じずにはいられませんでした。 タイムでは世界選手権への切符を掴めませんでしたが、 強豪選手を抑えたという優勝は選考に向けた印象に働くはずですね。 これで男女含めたマラソンの選考レースは終了です。 決定的だと言えるのは、男子の福岡で日本人1位の奥谷選手のみです。 女子の原選手はどうするのかも含めて、陸連の発表を待つだけです。
posted by しん太 |16:17 |
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