2006年09月03日

軍隊格闘技→国技・スポーツという流れ

今朝の産経新聞に、自衛隊徒手格闘術の見直しに関する記事が掲載されていた。近年、北朝鮮からの不審船の海域侵犯等の動きが活発し、近距離での戦闘が増えるという見通しの為、より実践向きな格闘術に進化させるということだった。

世界では軍隊格闘技をルーツとする格闘技が多い。タイの国技であるムエタイは、第一次世界大戦以前の戦闘術として生まれたものであり、ロシアのサンボも、元々は白兵戦での実践的な格闘術コマンドサンボがスポーツ化したものだ。

日本の国技である相撲も、日本書紀の記述にはかつては武術であったという記載があるらしい。今でこその大相撲ではあるが、元々は人を殺める術であったというから驚きだ。

この軍隊格闘技、または武術から広く国民的なスポーツに進化するという流れを考えれば、この自衛隊徒手格闘術の進化は、何十年、何百年先の日本の新たなお家芸の誕生に繋がるかもしれない。

記事の文末には、「最近のK-1や総合格闘技のように、若者の支持を得るためには、より実践向きに変化させることも大事」という指導官の声が載っていた。

およそ10年前、総合格闘技ブームの基盤を創り上げた修斗では、日本人ファイター惨敗を受け、専門誌には『日本最弱』というコピーがデカデカと載った。格闘技ファンは憤った。しかし、必ず最強に、という思いがファンも選手の間でも静かに燃え上がった。
今、日本は、世界でも稀なほど格闘技興行が頻繁に開催され、人気を集めている唯一の国である。だが、外国人ファイターに王座を大抵奪われている。

国防の為に尽くす自衛官からすればひんしゅく事ではあるだろうが、徒手格闘術の進化は、一体どんな進化を日本の格闘技に与えてくれるのか。芽を出す頃、筆者はこの世にもういないかもしれないが、個人的には楽しみである。

posted by Takayuki Kanno |12:34 | 高校野球 | コメント(0) | トラックバック(0)
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2006年08月22日

お祭り後の甲子園

祭りは終わった。

早稲田実業の初優勝と共に。甲子園は球児が主役の舞台から、プロ野球の元に返る。

球史に残る一戦を戦い抜いた両高校の選手達。疲れと、充実感から解放され、ようやく彼らの夏休みが始まる。

5万人を越えた大観衆の視線を浴び続け、マウンドに立った両エースは、今何を思うのだろうか?駒大エース田中は早々とプロ希望を口にした。早実エース斉藤は、一先ず進路は白紙のようだ。

祭りが終わった後の静けさは、祭りに関わった人間なら誰しもが感じること。目覚めて一瞬気を入れるが、すぐにそんな必要は無いと気付くことでの虚しさが、おそらく両校のナインには芽生えるであろう。

それでも祭りは終わった。と同時に、来年の8月を見据えて静かに燃え始めた球児たち。

一喜一憂ある甲子園の時間は、どこか熱くて、どこか涼しげなものなのかもしれない。

夏の祭りは、そういうもの。

(注)文中敬称略

posted by Takayuki Kanno |13:07 | 高校野球 | コメント(0) | トラックバック(0)
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2006年08月21日

駒大と早実のミックスアップ

プロ野球でもMLBでも久しく見ることが出来ていなかった投手戦を見せてもらった。

早稲田実業と駒大苫小牧、両エースの投げ合い。

野球は2アウトから。

危機(ピンチ)の後に好機(チャンス)あり。

これほどまでに野球に魅せられたことは数少ないことだった。お互いが限界を超えた時、潜在能力なのかこれまでの積み重ねなのか、とにかく自分たちの野球の質が上がっていった両校の選手達。
2アウトランナー3塁。ここで決めてやろうと息巻くバッター。バッターボックスに立つ前の顔はすでに臨戦態勢。
迎え撃つピッチャー。たかがワンアウト。されどやり直しのきかないワンアウト。投げたストレートは147キロ。スピードガンでは表示しきれない力がこもる白球。三振ストライクアウト。坊主頭が逆立つほどの気迫。

これこそミックスアップ。

プロ野球にある華が魅せることなら、高校野球にある華は、勝利への気持ち、ナインへの信頼、土・汗まみれのプレーを”示す”こと。季節限定、皆に愛される桜と、泥の中から一際美しく咲く蓮との違いにも似た本質。

史上2度目の3連覇?初優勝?

そんなことはもうどうでもいい。選手達は早く投げたい、打ちたい。観客は早く観たい。それだけで成立する試合まで、後3時間あまり。

高校野球と甲子園だけは存続し続けて欲しい。そう、強く思う瞬間である。


※ミックスアップ--試合中に本来の実力を遥かに超え、互いに強くなっていく、というボクシング用語

posted by Takayuki Kanno |09:18 | 高校野球 | コメント(0) | トラックバック(0)
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2006年08月19日

高校野球を変える?ウェイトトレーニング

一大会56本。これは、8月18日までに塗り替えられた全国高校野球選手権大会の通算本塁打の数である。今回の夏の甲子園は打高投低。つまり、バッター有利の大会と言われている。
ミズノ社製のいわゆる”飛ぶボール”、猛暑によるピッチャーの調整不良、そして金属バットの質向上、という理由の上に成り立つという論議が盛んなこのホームラン大会だが、数日前の新聞紙面に、ウェイトトレーニングによるパワーアップという記事が掲載されていた。

パワー野球といえば、徳島県の池田高校が有名であった。飛距離=腕力という金属バットの長所を上手く利用した「やまびこ打線」。特に上半身の筋力を強くした結果が、他を寄せ付けない打撃力に繋がったという。

新聞記事を読むと、全国的にウェイトトレーニングを導入している学校が増えている、ということが窺い知れた。怪我の防止、技術の向上という点からも、今後どんどんトレーニングに取り入れる学校は増えることだろう。

一つだけ心配な事は、知識・経験に富んだ指導者の下できちんと行ってもらいたい、ということだ。闇雲に重さにこだわらずに、大まかでいいから、理論を学びながら取り組むことが更なる高校野球のレベルアップに繋がるはずである。

残るは4試合。逆説的ではあるが、豪打を抑えこむ投球にも期待したい。

posted by Takayuki Kanno |10:38 | 高校野球 | コメント(1) | トラックバック(0)
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