2008年08月04日

8年前、そこに彼はいなかった

真夏。

かつては、この季節に一番熱くて、一番盛り上がるプロレス興行があった。

新日本プロレスが毎年恒例としている、G1 CLIMAXがそれであった。

闘魂三銃士が話題を独占した第1回大会から、既に17年という歳月が経った。

数々の名勝負が繰り広げられ、夏が来るたびにプロレスファンはスポーツ新聞に釘付けになったりもした。

しかし、いつからか、私の心にG1が響くことはなくなっていった。

月並みな言い方になってしまうが、ワクワクしなくなったのだ。

出場する選手の質云々ではなく、昔のようにたぎらなくなってしまった。

今年のG1も、ここ数年のようにスルーかと思っていた。

だが、一人の初出場選手の存在が、私のプロレス熱に再び火をつけてくれるかもしれないという期待を持っている。

私にとっても、大谷晋二郎のG1出場は特別なものになっていた。

大谷といえば、金本浩二、高岩竜一らと共に、新日本ジュニア戦線を”世界最高峰”と言わしめた原動力になった、日本を代表するジュニアのプロレスラーだった。

今からさかのぼること8年前。

その年のベスト・オブ・ザ・スーパージュニア以前から、「俺をG1に出してくれ!!」と懇願していた大谷は、Bブロックを全勝で勝ち上がり、決勝に進出した。
決勝の相手は、その後共に新日本と袂を分かった盟友の高岩竜一。

この試合に勝って全勝優勝を果たせば、間違いなく大谷のG1出場は決定していたことだろう。
しかし、プロレスの神様は大谷に勝利を許さなかった。

悔し涙を流した大谷ではなく、その年のG1には高岩が初エントリーを果たした。
G1クライマックスの最終戦を最後に大谷は海外遠征を自ら希望。
事実上のヘビー級転向宣言となる。

翌年の2月、当時のIWGPヘビー級王者だった佐々木健介に挑戦するも敗退。
試合後に故橋本真也さんが旗揚げしたZERO1に移籍を宣言した。

あれから7年。

その間、大谷はZERO1で火祭りというリーグ戦を毎年開催し、プロレスラーとして大きく成長していった。

すでに「大谷晋二郎」というジャンルが存在するといっても良いほどに、大谷のプロレス熱はファンに伝わり、大谷の試合なら・・と大きく期待を抱かせる存在にまで成長した。

この7年間、新日本プロレスが非公式でありながら大谷にG1出場をオファーしたことがあったという噂も流れた。
だが、大谷は火祭りの成功に執着し、G1という話題すら拒絶し続けてきた。

その大谷が今年のG1に出場を決めた。

正直なところ、大谷のG1出場は無いと思っていた。
もう新日本のリングに上がらなくても大谷晋二郎は成立する。

同時に、G1で試合をする大谷の姿も見てみたいと素直に思った。

2000年のスーパージュニア決勝後も、私は大谷にG1に出場してもらいたいと思っていた。
先からG1に出たいと言い続けていた大谷の存在を蔑ろにして欲しくはなかったからだ。

結果として、毎年ではないが、ベスト・オブ・ザ・スーパージュニアは、G1に出場するジュニアの選手代表決定戦のように変化していくことになった。
それ故に、大谷をあの時出していれば、という私の思いは益々強くなっていった。

数年後、G1も専門誌で結果を見る程度になり、私の中から真夏のG1クライマックスは、徐々にではあったが、着実にその熱を奪っていった。

今年は大谷晋二郎が出場する。

今、私の熱は少しずつ再燃しようとしている。
だが、私の時計は8年前から止まったままだ。
2000年のG1最終戦、大谷が泣きながらリングに向かって一礼して、何も言わずに海外修行に旅立った時から何も進んではいない。

気づけば夢のように思ってしまっていた大谷晋二郎のG1出場が、私のプロレス時計を動かしてくれるのかどうか。

私の関心は、その1点だけだ。

posted by Takayuki Kanno |20:30 | プロレス | コメント(3) | トラックバック(0)
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8年前、そこに彼はいなかった

み~んな新日に戻ってくればいいのに。
なぜなら地上波があるから。
プロレスラーがプロレスを愛しているならやっちゃえばいいのに。
いろいろあんのは分かるけど。
あの頃の“熱”を僕も見たい。

肝心の新日にそこまでの交渉人はいないから無理だな。

posted by ZM | 2008-08-05 08:19

8年前、そこに彼はいなかった

↑このご時世に地上波云々って...w

そんなものが無くても、ZERO-ONEは熱いよ!

posted by ダークハンマー | 2008-08-05 10:12

8年前、そこに彼はいなかった

地上波って言っても深夜枠じゃね・・・

posted by SS | 2008-08-05 15:42

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