2007年10月25日
イギリス就労ビザに検定試験導入
今の時代、どこへ行っても外国人がいる。
自分の国では働き口が無いから外国へ行く。海外の方が給料が良いから自分だけ出稼ぎに行く。
理由は様々なれど、海外という言葉に、船で何十時間もかけて航海していた時ほどの重みは感じられなくなった。ちょっと行ってきます。その程度の距離に今は思えてしまう。
だが、近年では海外労働者への風当たりは弱くはない。過度に労働力が入ってくるということは、地元人の働き口を奪うことにも直結する。欧州では、移民制度に反対の声が多数上がっている。海外で働くということが容易に感じられるようになったものの、現実には問題山積みのようだ。
翻ってスポーツになると、話しは変わってくる。
どこの国のどんなスポーツにも大抵外国人選手は付き物。彼らがチームにもたらしてくれる物は、何も優勝旗や名声だけではない。下世話だが、資金・スポンサーという大きな副産物がある。
例えば野茂英雄。
ここ数年間、毎年のようにメジャーリーグへ移籍している日本人選手だが、野茂が海を渡って成功を収めるまでは、メジャーへ繋がる道は狭く厳しいしがらみに覆われていた。
賛否両論あったメジャーへの兆戦だったものの、それを打ち破ったのが野茂だった。
野茂の成功は、何も日本の野球選手だけに恩恵を与えたのではなかった。当時所属していたLAドジャース、MLB、更に言えばアメリカ経済への経済効果も計りしえないものであったことだろう。
私は野茂の移籍で知ったことだったが、代理人という制度が日本で飛躍的に浸透しだしたのも、この頃からではないかと個人的に思う。
同様にしてサッカーの中田英寿も、例として挙げられる。彼が移籍するまで、一体何人の日本人がペルージャという地名を知っていただろうか?恐らく3割にも満たなかったのではなかろうか。セリエAに昇格したばかりのチームに、日本のメディアが殺到し、観戦ツアーの客がスタジアムに多数詰め掛けた。中田の活躍のおかげでセリエA自体も潤ったことだろう。
スポーツの世界での外国人選手の活躍には、色々とお土産が付いてくることが多い。労働者にはカネを出さないが、有望なスポーツ選手になら大金を出したって構わない。そんなチームオーナーや、経営者は多いのかもしれない。
金、金、金、と書いてきたが、スポーツに関わる人は皆どこかでスポーツが好きなんだと、青臭いようだが考えてしまう。
今朝の朝刊に、イギリスの外国人労働者に対する英語検定試験導入という記事を見つけた。一定の成績を残せない就労者へのビザ発給を差し止めるという内容だった。満足に英語も話せない労働者の締め上げという意味なのだろう。
記事は最後にこう締めてあった。
尚、プレミアリーグ等のプロサッカー選手は除く
と。
素晴らしい外国人選手の到来、外貨獲得手段確保。サッカー王国イングランドサポーターの、新スター誕生への渇望、経済効果を期待する各関係者達の思惑。その両方を感じ取った記事だった。
posted by Takayuki Kanno |15:35 |
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