2006年07月08日

小橋健太 手術成功の報を聞いて

小橋健太の手術が成功に終わった、という知らせをsportsnaviで知り、ひとまずは安堵感で一杯になった。と同時に、いくら腫瘍を取り除いたところで、そして転移が見られなかったと言っても、プロレスへの復帰は難しいんじゃないだろうか?という意見も自分の中から自然に湧き出てきた。

プロレスラー小橋健太

当たり前だが、筆者だって小橋健太をまだまだNOAHのリングで見たい。彼は今やその鍛え挙げ過ぎられた肉体から、”プロレスラー”と、プロレスを知らない層の人たちにも容易に連想させることが出来る数少ない存在だ。小細工一切なし(不器用なのかもしれないけど)、肉体で全てを受け切り、己の傷ついた肉体を酷使しても目の前の相手を倒すことだけに力を注ぐ情熱プロレスラーである。アントニオ猪木の「相手の良い所を引き出させて勝つ」という手法とはまた違うが、小橋健太のプロレスは「自分の限界を超えたところから勝負」という感じが常にある。
来たる7・16では、2年前のG1 CLIMAXを最後にリングから遠ざかっていた高山善廣復帰戦としてとタッグを組み、秋山・三沢のNOAH2トップとの試合が決まっていたものの、長期欠場を強いられる結果となってしまった。

ジャンボの陰

どうしても思い出されてしまうことがある。1992年、B型肝炎に侵され長期欠場に追いやられたジャンボ鶴田のことを。三沢光晴・川田利明・小橋健太との壮絶な試合は今でも語り種(ぐさ)になっている、若くして亡くなってしまったOne of The Bestのプロレスラーである。ジャンボもまた、全盛期の時に病床に就き、そして第一線から退いた。小橋がジャンボのように明るく楽しいNOAHの仲間に入るとは断言出来ないし、こういう不安を煽るような事を書くべきではないのかもしれないが、どうしてもダブってしまうのだ。

プロレスラー体質

しかし、ジャンボと小橋を比べると、一つだけ決定的に違うことがある。ジャンボは病気が元で引退を決意した後、大学院に入学し学位を取得した。最終的には客員教授としてアメリカオレゴン州ポートランド大学に招かれる程の学者になった。これは彼が学び舎に第2の人生を求めたからに他ならないが、元々学者肌の人だったのだろう。雑誌のインタビューに答える際も常に言葉を選んで喋っていたところからも知的な部分がうかがえた。
ここからは当然小橋の話になる逆説部分だが、最初にお断りをしておく。筆者は小橋がバカというつもりは毛頭ない。私が言いたい事は、小橋健太からはプロレス以外の部分が想像出来ない、ということだ。例え小橋が第2の人生を送らねばならない決断を強いられたとしても(小橋ファンごめんなさい)、彼からはプロレスという物を離して考えることが出来ない。一度は商社に就職したにも関わらず、プロレスラーになるという夢を捨てきれずに全日本プロレスに入団。ジャンボのように鳴り物入りで入団したわけではない。不器用で、無骨で、でも懸命で。そういう姿勢にファンは共感してきたはずだ。だからこそ、今回のこの病気の発表はプロレスファンを震撼させた。”鉄人”小橋健太なら復帰出来るという希望を取り除いてしまう程に大きい影響力を持つ病魔、癌。

なんだかもう二度と小橋の姿をリングで見る事が出来ないような事を羅列してしまったが、筆者だって大勢の小橋健太ファン、並びにご本人同様に諦めていない人間の一人であることを、ここに固く誓う。

私的運用 dear 小橋健太

小橋健太選手、どれだけ時間がかかったとしたって、我々プロレスファンは貴方のお帰りを心待ちにしています。リングの中では鬼気迫る表情でチョップを繰り出す小橋健太。プライベートでは笑顔を絶やさず、ファンにも紳士的対応を常としている小橋健太。両方の小橋健太にまた会いたいです。
病気と闘うことは並大抵の精神では難しいことが想像できます。高山選手も言っていました。小橋健太には必ず戻ってきてもらって、これからは病気を克服したプロレスラー人気が高まると。その時は改めてタッグを組んで、高山善廣と小橋健太による「病気になんか負けねぇぞ、No Fear!!」が見てみたいです(笑)。最後は冗談ですが、快復を心より祈っています。

posted by Takayuki Kanno |20:12 | コメント(1) | トラックバック(1)
みんトピに投稿 このエントリをlivedoorクリップに登録 このエントリをはてなブックマークに登録 newsing it! このエントリを Buzzurl に追加

トラックバックURL
このエントリーのトラックバックURL:
http://www.plus-blog.sportsnavi.com/splustakayuki/tb_ping/9
この記事に対するトラックバック一覧
病気療養中のノア小橋健太が武道館で「必ずリングに戻ります」 【速報! スポーツ&芸能ニュース!】

腎臓がんの摘出手術を受けて長期欠場中のノア小橋建太が10日の日本武道館大会で約...

2006-12-11 09:29 | 続きを読む
この記事に対するコメント一覧
(事務局では、サービス全体の雰囲気醸成の為、全コメントをフィルター/目視チェックし、削除等しております。見逃し等も有りますので、ご不快な思いをされた場合は、事務局宛 support@plus-blog.sportsnavi.com にご意見頂けると幸いです。)
Re:小橋健太 手術成功の報を聞いて

週プロ誌上で小橋にエールを送った、
Dr.Death Steve Williamsとの再会を見たいです。
三沢さん、スティーヴを呼んでやってください。
彼もがんと戦いました。

posted by ひゅう | 2007-08-29 05:40

コメントする