2007年10月16日
NBAの小さな巨人、アール・ボイキンズ
別件の為、久しぶりにNBA専門紙に目をやっていたときのことだった。どのくらい観ていなかったかがハッキリと現われるほどに、各チームの有力選手の移動が激しかった。
私の記憶ではレイ・アレンはシアトルスーパーソニックス所属だったし、アレン・アイバーソンはフィラデルフィア・76サーズの看板選手だった。それが、レイ・アレンはボストンセルティックスに、アイバーソンはデンバーナゲッツへと移籍していた。
今はちょうどトレーニングキャンプの時期。選手は新しくなったチームでの生き残りを賭け、日々アピールと鍛錬を繰り返す。
パラパラと専門紙をめくっていたのだが、そこにいても良いはずの選手の名前が載っていない。ナゲッツにいたはずのお気に入りの選手の名前が無い。移籍したのだろうか?と思い、他のチーム情報を隈なく探したもの、見当たらない。
デンバーナゲッツの#11、アール・ボイキンズの所在が気になり、ネット環境整う自宅に急いだ。
調べてみると、昨年のシーズン途中にナゲッツからミルウォーキーバックスに移籍していた。同じポジションにあのアイバーソンが加入したのだから当然といえば当然ではあった。
アール・ボイキンズは、NBAで一番身長が低いガードの選手である。身長165センチ、体重60.5キロ。初の日本人NBAプレーヤー田臥勇太よりも体格では劣るプレーヤーがNBAには存在する。
だが、平均身長200cm強、平均体重100キロといわれるNBAで、約30センチもの身長差、体重差40キロを撥ね退ける俊敏性と高いシュート能力がボイキンズの生命線である。
ほぼ私と同じ体のサイズである故に、彼の前に立ちはだかる巨大な壁がなんとなく想像できる。シュートしたくても前にはただ立っているだけで大きくて堅い守りがフープに向かおうとする放物線の障害となり、ブロックしようにもボールを扱っている空間の高さが違う。こんな状況の中、彼は生き残る術を身につけ、実践していった。
例えばシュートをエリア内で打つ際、ボールを持ち、ジャンプして腕が伸びきる前に放るなど、シュートまでの時間を短縮してディフェンスの選手との間を微妙に外したり、相手が高い壁になることを想定してあらかじめ速い山なりのシュートを打ってみたり。これが見事に入るのだから、身体の大きな男達の中でもやっていけるわけだ。
NBAに上がってからの数年間はベンチウォーマー。主な仕事と言えば、オフェンスの流れを作る途中出場枠。それでもNBAに残れていたのだから大した選手だとは思っていた。驚かされたのは体格のことだけではなかった。
なんと、1試合36得点を2度もやってのけている。この男、ただ速くて巧いだけではないのだ。
都合6チームを渡り歩いた苦労人が手にした証が、ナゲッツとの5年契約だと思っていた。
移籍したこと自体は驚くことではなかった。移籍後の昨年の後半戦では35試合に出場するなど出場機会にも恵まれた。
一体どうしたのだろう?怪我なのか、それとも昨シーズンNBA最低といわれたチームディフェンス強化の為に外されたのか。
少なくとも、トレーニングキャンプロースターに名前がないからにはそれなりの理由があるはずだ。
コート上で大人と子供程に体格差があるボイキンズの活躍は、私にとっては励みとなっていただけに、再びコート上で会えることを期待したい。
posted by Takayuki Kanno |22:50 |
スポーツ |
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この記事に対するコメント一覧
Re:NBAの小さな巨人、アール・ボイキンズ
NBAの平均身長は2m強ですよ。
なのでボイキンズがどれだけ稀有な存在かってことですね。
posted by LAC | 2007-10-17 14:43
Re:NBAの小さな巨人、アール・ボイキンズ
LAC様
ご指摘ありがとうございます。
訂正とお詫びを申し上げます。
posted by 管理者 | 2007-10-17 15:49
Re:NBAの小さな巨人、アール・ボイキンズ
身長が
小さくても頑張って
posted by アレンアイバーソン | 2007-10-18 15:20



