2007年05月31日

セーフィコフィールドでの思い出

天候も違えば人柄も違う。それを実感できるのも、海外生活の特権なのかもしれない。

食べ物にしたって、この国のこの場所で食べると美味しいけれど、それ以外の場所ならば美味しさは半減、いやそれ以下になる。そんなことだってある

メジャーリーグの試合が生活の傍にあった頃をたまに思い出す。今年のシアトルマリナーズの調子がまぁまぁ好調だからということもあるだろうが、特に思い出すのはセーフィコフィールドで飲んでいたビールの美味さ。
シアトルの夏は日本とは違って、非常に乾燥した、それでいてほどよく暑くて、過ごしやすい気候である。専門的なことはわからないが、紫外線の質も違うのではないだろうか。日本では紫外線アレルギーとやらになってしまう筆者ではあるが、当時は太陽の光を浴びてもなんともなかった。むしろ、爽快感の方があったと記憶している。

そんな初夏のデーゲーム。大抵ゲームは外野席から観戦(値段が安いし、手に入りやすかったので)。日差し照りつける中で、荒く砕いたロックアイス一杯のボックスから買っていたミラーライトビール。これがたまらなくおいしく感じるものであった。ただし、家やレストランなんかでこのビールを飲むと、苦味の多いビールが好きな私にとっては満足することができなかった。

夏の時期、太陽が昇りきったあの時間、セーフィコフィールド、という環境が設定されなければミラーライトは美味しくはならないのだろう。
そういえば、現在リハビリ中の桑田真澄投手も、「アメリカに来ると何故かシーザーサラダが美味しくなるんだよね。」と、以前言っていた。

水が合う等と言うように、飲み口の軽いミラービールが適していた環境が、セーフィコフィールドには整っていたのだろう。私にとっては。

ビールの話から突然ではあるが、今年2年目を迎えたドジャースのクローザー、斉藤隆にも、アメリカの水は合っていたと言える。昨年の投球データが揃っている2年目でありながら、ここまで(5/31現在)15セーブを挙げている。今年から新たに加えた、一試合完全燃焼というモットーが、彼を駆り立てているのだろうか?制球力は良いし、右打者にとってはアウトコースのスライダーは脅威だろうが、日本での斉藤は、そこまで素晴らしい投手ではなかった。ただ、実際アメリカに渡ってからは、ボールの違いやマウンドの固さに苦しめられている日本人投手が多い中、そんなことを微塵も感じさせない投球を続けている。斉藤投手に関しては、いずれまた書こうと思っている。

日本プロ野球のスカウトなどは、アメリカでメジャーに上がれずにいる選手を見て、この選手は日本向き、と評価をすることがあるが、逆はあるのだろうか?

環境の変化による能力の開花、又は減退、それは近代のデータ重視野球でも数値化できない代物。

いやしかし、セーフィコでのビールは美味しかった。

posted by Takayuki Kanno |12:59 | MLB | コメント(0) | トラックバック(0)
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