2007年04月19日
やれんのか、やれますよ
もう大分前のことのように感じるが最近のこと。
PRIDEがUFCに事実上買収され、総合ワールドシリーズなるものが始まった。見る側にとっても、ファイターにとってもこれ以上の喜びはないことだろう。総合格闘技=危険・野蛮というイメージが現実問題として未だ残っている以上、スポーツとして、確固たる競技として世間に認知されるには必要な事だった。そう私は解釈している。後々、K-1を含め、格闘技のコミッションの設立が必要不可欠にもなるだろう。
恒例の大晦日興行も、一年毎に日本・アメリカでSUPER BOWLという大会名で、PRIDE & UFC各階級王者同士がぶつかるという、豪華カードであり、誰が強いかハッキリとわかる大会の開催も噂されている。どちらにせよ、今年の格闘技戦線は熾烈極まりないことになるだろう。
リアルファイト信条のPRIDEであるが、何も魅力はそれだけではない。
各試合前に流れるオープニングムービーもまた、PRIDEには欠かせないものとなっている。
時にシリアスに、時にコミカルに試合を煽り立てる効果がある。名作も、迷作も、そして銘作もあるこのムービーについて、少しだけ書かせていただこう。
個人的ベストオープニングムービーは、2年前の夏に行われたミルコ・クロコップvsエメリヤエンコ・ヒョードル用に作られたものだ。
ようやく辿り着いた試合。亡き父に捧げる試合。最強の王者。
結果は敗北であったものの、このムービーの出来は素晴らしいものだった。ミルコの母が語った言葉、
「神様もあなたの願いを全部はかなえてくれないものよ」
特に印象的だった。まるで試合の結末を予期していたかのような台詞だった。
他にも五味隆典の試合前VTRも、個人的に名作が多いように思う。
昨年地上波放送が撤退した直後はに質が下がったと言われたが、今では以前と同じクオリティを提供し続けている。今後もこのVTRだけはなくならないでもらいたい。
リアルファイトは結果が全てだった。勝者と敗者だけ。ともすれば淡白になりがちな真剣勝負の世界には、ドラマが必要だった。コアではないイチ観客にもわかる試合までの流れを見せる演出が必要だった。アメリカンプロレスWWEの成功にも、こうしたムービーの力が(プロレスの世界ではソープオペラと呼ぶ)大きかったと聞いたことがある。
時にどちらか一方に肩入れの感もあるものの、今後はベストバウトだけではなく、ベストムービーという枠があっても面白いかもしれない。
ところで、先日のPRIDE34、ドン・フライvsジェームス・トンプソンの煽りVTRにあった台詞、
「やれんのか」
「やれますよ」
これは間違いなく、新日本プロレスでの猪木、藤波のやり取りからきてるのだろう。製作者はプロレスが好きなんだろうな、と思うと、どこか嬉しかった。
posted by Takayuki Kanno |20:53 |
PRIDE |
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