2007年02月01日
阿吽の呼吸
タッグマッチの魅力、それは1+1が2になるとは限らないことだろう。プロレスのタッグマッチとは、ただ個々の能力が高いからといって良いチームとは言えない。有名プロレスラーの即席チームよりも、長く組んでいる2人の方がタッグチームとしては印象に残る例が多々ある。
チームワーク。そう、それは息が合っているかどうかが問題だ。これをプロレスラーとしての生まれも育ちも違う両者が合わさって行うのだから、良いチームになるというのは並大抵のことではない。
ただし、例外もある。息が合うというからには、生まれも育ちも一緒ならば、幾分か、いや大分利があるということだ。
思い出せるだけの兄弟タッグについて今回は書いてみたい。
最新兄弟タッグから80S, 90S代表タッグ
先日のプロレスリングNOAH、日本武道館大会。最近プロレス情報をチェックしていなかったツケだったか、大変面白いタッグチームの存在を、既にブレイクしてから知ってしまった。前GHCJrタッグ王者、ブリスコ兄弟のことを。
このチームの最大の攻撃であり売りは、兄弟ならではの絶妙のタイミングで交わされる連続技の応酬であった。両者共に打点の高いバネを持ち、技一つの勢いがあり、おおよそ他のプロレスラーが躊躇してしまうような難易度の高い空中技を、恐怖を感じている様子も見せずに確実に実践する。ジュニアならではのタッグではるものの、兄弟という利点を感じずにはいられなかった。
兄弟による名タッグの話に戻そう。
代表的なチームとしては、ドリー・ファンクJr & テリー・ファンクのザ・ファンクス。或いはスコット・スタイナー & リック・スタイナーのスタイナーブラザーズ。どちらも色の違う、だが80、90年代の日本マット界を代表するタッグチームであった。
兄弟で同じ世界でてっぺんまで上り詰める。地位と名声を手にする。これは中々考えられ難い現象であるといえよう。育った環境に左右される個人的意見だが、兄弟とは仲違いの連続である。兄が黒といえば、弟は白と言う。反発の度合いは他人とのそれと比較してみても、明らかに同じ血を分けた者に対する反発の方が強いと、私は思っている。その兄弟が、プロレスという世界では素晴らしく良い反応を示している。もちろん、ファンクス、スタイナー兄弟の実際の関係について、私は何も知らない。良好であっても、そうではなくとも、この2チームが名タッグであったことは変わらない。
プロレスはリングの上で作られる小宇宙である、と誰かが言っていたような気がするのだが、兄弟タッグは宇宙パワーで最良の化学反応を起こしたのだろうか。それとも単に、共通の敵に対しての一致団結度が強いだけなのか。良いタッグチームは数多くあれど、良い兄弟タッグチームというのは、プロレス史を省みても数組しかない。
アメリカプロレス団体ROH所属のブリスコ兄弟の存在が、私にとっては再発見であり、温故知新であったのだった。
posted by Takayuki Kanno |21:31 |
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