2007年01月27日

仮想チャック・リデルvsヴァンダレイ・シウバ

強いとは何なのか?おおよそ格闘技を実際に身体で味わう者、或いは目で確認する者ならば一度は考えることだろう。それは愚問であり難問である。しかし簡潔に答えは導き出せるであろう。

精神世界にそれを求める者あれば、結果にそれを求める者あり。我々はただ見たい。向かい合う最強と呼ばれる人間のどちらが強いのかを。

金網の中の現役王者と、リングの中の現役王者がぶつかる日はいつになるのだろうか?

昨年一度は対戦が決まった現UFCライトヘビー級王者チャック・リデルvs現PRIDEミドル級王者ヴァンダレイ・シウバ。早く見たい。どちらかと言えばUFCの舞台で見てみたい。

勢いを失いかけたUFCが、今再び飛ぶ鳥を落とす勢いで全米を席巻し始めている。昨年末に行われたUFC66はどれも好試合だった。メインのチャック・リデルvsティト・オーティスの試合が、私に早くチャックとシウバの対戦を見たいという欲求を掻きたてた。

思えば叶うのかもしれないが、とりあえず一足早く、仮想チャック・リデルvsヴァンダレイ・シウバをちょっと妄想してみることにする。

UFC○○ (○にはナンバーが入ります)

あまりにも挑発的でいて、わかりやすいキャッチコピーがついた今大会。

「What's PRIDE??」

プライドとは何ぞや?プライドがなんぼのもんじゃ?

これほどまでにUFCが総合格闘技大国日本が誇るPRIDEにあからさまにケンカを吹っかけるとは思いもしていなかった。双方出し惜しみ無し。看板同士をぶつけてハッキリさせようじゃないか、という意思表示がハッキリと見て取れる。

The Icemanと呼ばれ、冷静に相手を殴り続けるライトヘビー級王者のチャック・リデル。2006年はレナード・ババルやランディ・クートァら強豪とのみ対戦し全てにおいてKOもしくはTKOで勝利。チャンピオンとは強くあるべし。王者とは強くあるべしを体現している。その表情に力みも重圧も感じていない様子で、いつものように軽やかなステップを踏みながらコールを受ける。

片やPRIDEの絶対王者。戦慄の膝小僧。ヴァンダレイ・シウバがオクタゴンに再登場。まだまだひよっ子だった頃の俺じゃない。今じゃPRIDEには欠かせない選手になり、その実力・人気共にトップファイターになったんだ。再三の対戦申し出を断りやがって。屈折した恋愛感情のような熱く煮えたぎった気持ちが前面に表情に表れている。いつものように瞬きせず相手を睨みつけるPRIDE現役王者。今日の相手はお前だけじゃない。アメリカのUFCファン、関係者全員が相手だ。PRIDEを代表するってことはそういうことなんだ。徒競走の用意ドンが待ちきれない子供のように、そしていつものように両の拳をすり合わせて相手を威嚇するヴァンダレイ・シウバ。

第1R

お互いに軽いフットワーク。上下左右に身体を揺らしながら自分の距離を保とうとする。両手をだらりと腰の辺りにまで下げて構えるチャックに対し、シウバは頬の辺りに構えて両足を小刻みに揺らしてのムエタイスタイル。見合う両者。まだ踏み込まない二人に容赦なく罵声を浴びせるアメリカの観客達。ファイトを洗練されたスポーツと見る日本の目の肥えた観客とは違い、ファイトは野性味溢れ、アグレッシブに行うことと定義づけているアメリカの観客。金網とリングの違いもあるのか、いつも以上に力が入っているように見られるシウバがまずローの牽制。当てられたら返さなければ減点対象になるUFCの王者チャックもすぐにローを返す。筋骨隆々ではないもののそのリーチの長さがやけに目に付くチャックのリードジャブがシウバの顔面をガード越しに襲い始める。

ここまでで1分半経過。

タイミングを取るには何発か見ただけで十分と言う感じでシウバが仕掛け出す。チャックのパンチの戻り際にフック、ストレート、飛び込みの膝のコンビネーションで距離を縮めにかかる。しかしチャックには抜群のカウンターの”当て感”がある。シウバのラッシュを全てもらう前に左ボディからの左アッパーを当てにいく。一旦は金網に押し込まれたチャックではあるが、脇を差されないようにしつつ、肘を当てて距離を取る。肘打ちが有効なUFCならではの戦術である。

3分が経過。両者の狙いは対照的に見える。完全スタンド勝負のチャックに対し、スタンドからテイクダウン→パウンドの十八番に持ち込みたいシウバ。だが決定打が出ない。

膠着が続くのではないかと思った瞬間、チャックが左ジャブに続いて、オープン気味に入ってくる左フックをシウバの顔面にヒット。一瞬動きが止まったシウバだったがすぐに左右のフックで距離を縮めにかかる。それを見越したかのように思えたチャックだったが、シウバがこの試合初めてのタックルを試みる。反応遅れのチャック。何とかタックルを切ろうとするものの腰に手を回され押し込まれる。さっきと同じく金網に押し込まれたものの、先ほどの状況とは違い過ぎる状況にやや焦りが覗える。筋力の差がここで現われたか。程無くして強引にチャックの脚を刈ってテイクダウンに成功するシウバ。歓声が大きくなる場内。

ガードポジションからも肘をシウバに当てようとするチャックに、上からパウンドを合わせていくシウバ。しかし残念ながらここで1R終了のゴングがなってしまう。

妄想の途中ですが

想像力がこれ以上働かないので、ここから続きは実際に試合が組まれてからのお楽しみということでご容赦ください。
何度もシミュレートするのですが、ここからの展開が想像出来ないのです。自在にホーミング弾のように当たるチャックのリードブローからの右ストレートも想像出来るし、シウバが強引に仕掛けてガード越しに強力なパンチと膝で圧倒する姿も想像出来てしまう。う~ん、とにかく早く観たい。実現は夏くらいでしょうかね。

posted by Takayuki Kanno |20:12 | 格闘技 | コメント(0) | トラックバック(0)
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