2006年11月07日

5階級制覇 フロイド・メイウェザー

いやはやコンビニのスウィーツのバリエーションには驚かされる。手軽で美味しい甘味を味わえる時代が来たのだな、と甘いもの好きな筆者にとっては大変ありがたい。だが、いくら美味しくて手が出しやすい金額設定とはいえ、本格的に作られた本物嗜好のデザートには叶わないことだってある。コンビニにはコンビニだからこそ売れるデザートがあり、より味わい深いものを求めるならば、パティシエが作ってくれるデザート専門店に行けば良い。仮にコンビニに高級デザートが陳列されていたとしたら、どう映るのだろう?おそらくは、あまりにも違いすぎるデザートの存在に、お客の視界は埋め尽くされ、思わず確認してしまうことだろう。

「これ、本当にコンビニデザート?」と。

WBC世界ウェルター級選手権試合、[挑戦者]であり4階級制覇チャンプであるフロイド・メイウェザーが見せつけたその圧倒的な実力差は、王者が同じボクサーであると考えることが難しいくらいの広がりをもっていた。


Pound for Pound

スピードスター、パウンド・フォー・パウンド(自身の階級で最強という意)。アトランタ五輪では銅メダルを獲得し、プロ転向後37戦全勝。特筆すべきはそのディフェンス能力の高さ。もちろん、ややフリッカー気味のジャブや、相手の反射が追いつかないほどに速い左フック、右ストレートといったパンチの当て感に秀でているという強みもあるが、相手の攻撃を顔面にまともにもらうことがまずない。デトロイトスタイルと呼ばれる左腕を下げ右腕を顎の辺りに上げる姿勢(右利きの場合)が、彼のディフェンスに対する自信の裏づけでもあるようだ。
速くてパンチが当たらない。打ってもカウンターを取られる。対戦相手は策がなくなってしまうから、まずは被弾覚悟で突進し、ロープやコーナーに追い詰めなければ試合にならない。だが、それも無意味だとすぐに感じてしまうだろう。高速ダッキング、スウェイバック、ヘッドスリップを繰り返しすぐに体を入れ替えてしまうのだから。

流石にウェルター級ともなると相手を倒すのは難しいようではあったが、前王者のカルロス・バルドミールの表情がラウンドを重ねるたびに曇っていったのを見てると気の毒に思ってしまった。対するメイウェザーは最終ラウンドを迎えてもスピードが落ちず、終盤から1速、2速ギアアップをしていたようにも見えた。骨格に限度はあっても才能に限界は無いのかもしれない。自分の持ち味をわかっているからこそ出来る技術と才能の持ち主である。

The last match will be、、、

試合後には再三熱望しているオスカー・デラホーヤとの対戦をアピールしていたメイウェザーであったが、今のままではデラホーヤと言えども簡単には試合を受けないのではないかと思わせるくらいの内容であった。中継では聞き取れず、今朝新聞記事を見て驚いたが、後1戦で引退の意思があるという。
6階級制覇を果たしたスーパーチャンプと、すでにliving legendの佇まいを放つメイウェザーの闘いが実現するのかどうか。熱狂的なボクシングファンならずとも気になるところだ。

今大会のキャッチコピーがメイウェザーのニックネームであるPretty Boy(試合後に顔を腫らしたことが無いところに由来する)をもじったPretty Risky(ヤバイぜこの試合、のような意味だと思う)であったように、来るべき歴史に残る一戦に関して、周りは煽り立てることだろう。

Pretty Sure(間違いない)、と。

posted by Takayuki Kanno |09:08 | ボクシング | コメント(2) | トラックバック(0)
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Re:5階級制覇 フロイド・メイウェザー

しかし最近のボクシングは本当につまらないですね。だから亀田みたいなのが人気でちゃうんですよ。

posted by むらけん | 2006-11-10 11:44

Re:5階級制覇 フロイド・メイウェザー

一つ間違いを指摘させてもらいますと、
PFPは「もし階級が同じだったら」という仮定のもとで、異なる階級の選手の優劣を決めたり、ランキングを決めたりすることです。
また、そのランキングで最強の選手を形容する言葉であったりします。
例えば15年ぐらい前なら、「マイク・タイソンよりもミニマム級のリカルド・ロペスの方が強い」ということがPFPの上では成り立ったりもしたわけです。

posted by 蒲郡 | 2007-05-11 00:36

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