2006年09月25日

桑田真澄-to be continued.

現役引退をするわけじゃない。退団。プロとして、必要とされるところでプレーしたい。桑田真澄は、プロフェッショナルとして、当たり前の決断を下した。
しかしファン、メディア、関係者には衝撃が走った。桑田辞めないで。桑田まだまだやれるぞ。ジャイアンツのエースナンバー18を20年間継承し続けてきた男が球団を去るということは、大事だった。


18を背負った男

筆者は、桑田真澄が大好きだ。PL高校時代からの熱烈なファンではないけれど、桑田真澄というピッチャーを、一人の人間としても心から尊敬している。桑田について興味を持ち始めたのは、「PITCHER'S BIBLE(著石田雄太)」という一冊の本を読んでからだった。右ひじ靭帯断裂の怪我から復帰した桑田の手術前後を追った内容で、当時私は17ー8歳だったかと思う。
一番印象に残っている記述は、スポーツ医学の権威フランク・ジョーブ博士の診断を翌日に控えたある夜、ロスのホテルで著者が持っていたメジャーリーグ硬式球をもらった時のこと。持っていって良いよ、という一言に、「本当?」と声を上げて、嬉しそうに部屋に持ち帰った。
あぁ、この人は本当に野球が好きなんだなぁ、と思ったことを今でも覚えている。

野球が好きで、プロに入って、勝ちも負けも積み重ねてきた巨人のエースだった男が球団を去る。野球を辞めるわけじゃない。200勝という目標が、彼を掻き立てる。自身が言う”生命線”アウトコース低めに決まる140キロの直球が投げられるうちは、桑田はマウンドを降りる気は無いのだろう。球界の頭脳、現東京ヤクルト監督兼選手でもある古田敦也をして、「桑田君とバッテリーを組んでみたい。」と言われるほどの投球・配給術を駆使した桑田真澄劇場が、きっとどこかの球場で再び幕を開ける。結果よりも過程を大事にしている桑田の真骨頂は、ここからかもしれない。例えこれから1勝も出来なかったとしても、彼は後悔しないんではないだろうか。桑田真澄に句読点を打てるのは、桑田真澄しかいないのだから。

心の奥につかえてる、もうジャイアンツのユニフォーム姿の桑田が見られないという現実を、頭でも心でも理解しているつもりだが、その温度差はあまりにも大きい。筆者にとって、桑田ジャイアンツ退団という事は、それだけの事なのだ。

※文中敬称略

posted by Takayuki Kanno |09:23 | プロ野球 | コメント(0) | トラックバック(0)
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