2006年06月29日
紙芝居そうごうかくとうぎ-その1
さぁさぁ、今日は総合格闘技の話をするよ。明後日7月1日に迫ったPRIDE 無差別級GP2回戦のお話だ。地上波のテレビ放映が中止になったり、その実情の説明がPRIDEさんからもテレビ局さんからも無かったけれど、それでもファンはPRIDEが観たいっていうんだから、これまたありがたい話だ。
余計なチャチャ入れずに早く話を本筋に戻しなさいって?わかってるわかってる、もうここからはPRIDEのお話だ。
今回は全9試合だけども、その内一つの試合だけについてお話するよ。メインイベントの吉田秀彦 vs ミルコ・クロコップの一戦。これこそ総合格闘技の醍醐味ってやつだねぇ。
【UFCが起こしたブレイクスルー】
総合格闘技が今のように格闘技イベントとしてメジャーになったのは、およそ10年前のアメリカに遡る。時はまだK-1が始まったばかりの時代。プロレスだって格闘技だって、箸にも棒にも引っかからなかった時代だ。なんつったって野蛮、インチキ、そんな表現しかされない、コアなファンだけで絶対に一般受けしないモノとしてしか扱われてなかったんだね。そんな中、アメリカで一つの“ブレークスルー”っていうやつが起こったわけだ。
8角形の金網の中での闘い。UFC。こいつが大変野蛮なモノでね。噛み付き・目潰し・髪掴み以外なら何をやっても許される。ましてやグローブも何もつけずに闘うっていうんだから、これはもう喧嘩でしかなかったんだね。空手、キックボクシング、相撲、柔術、レスリング等々、ありとあらゆる格闘技を集めて、ヨーイドン!!でどっちが強いんだろう?っていうのを決めるのが、総合格闘技の始まりだったんだね。
【一つの強みだけでは勝てない現状】
さてさてまた話がちょっとずれちゃったよ。明後日のメインは柔道 対 キックボクシングだ。かたや組み付いて投げて絞めるに秀でた格闘技。かたや蹴って殴ってに秀でた格闘技。この個性のぶつかり合いこそ、総合格闘技の面白みなんだね。
でも最近の総合格闘技ってやつは、何か一つが強ければ勝てるっていうモノではなくなってきているんだ。例えばオリンピックで金メダルを獲った吉田秀彦。柔道のスペシャリストだけあって掴んで倒してしまえばぁこっちのもんだ。でも、打撃系出身のミルコを相手にする場合は、掴むことが難しいんだね。なぜなら掴むためには相手の懐に飛び込まないといけないね。でも打撃の間合いは柔道のそれの1歩分、もしくは1.5歩分も違うんだね。だから1歩踏み込んだ瞬間に打撃のスペシャリスト、ミルコの攻撃がバシッと自分に向かってくるんだね。その場合どうすればいいのかって?大まかに言うと方法は2つ。相手の攻撃をもらう前、もしくはもらいながらも強引に組み付く方法。それと相手と同じ打撃の間合いになって、相手が前に出てきたところで組み付く、もしくは打撃を打つと見せかけて相手の間合いを崩して懐に入っていくかだ。前者には速い踏み込みのレスリングのタックル技術が、後者にはキックボクシング・ボクシングの蹴りとパンチの技術が大事になってくるんだね。同じようにミルコも吉田の攻撃を防ぐ為の他の格闘技の技術が必要になってくるんだね。
【負けられない二人】
吉田は今後の階級を占う上でも落とせない試合。ミルコは去年の8月のタイトルマッチ以降ピリッとしない闘い方を払拭してもう一度タイトル兆戦を狙う為の大事な試合。どちらにとっても勝つのと負けるのとでは今後の格闘家人生に関わってくる大事な試合なんだね。
さぁさぁ、今日は少し長くなってしまったけれど総合格闘技のお話だったよ。その内またゆっくりと細かい話をしていくよ。今日はここまで。お終いお終い。
そこの坊や、ちゃんと飴買っておくれよ。
posted by Takayuki Kanno |12:56 |
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