2006年08月23日
K-1ファイター、マイク・ベルナルド引退
先日、9月30日に開催されるK-1GP2006の一回戦の組み合わせが発表になった。いつもの顔ぶれから新しい顔と、毎年のように様変わりするK-1も、発足して早13年。
驚く事は、13年前から出場しているピーター・アーツや、アーネスト・ホースとがその顔ぶれに加わっていること。K-1の流れの速さは激流並みにも関わらず、彼らが未だに第一線で活躍していることを、K-1初期からずっと観戦している筆者は嬉しく思うばかりだ。
しかし、残るファイターいれば退くファイターもいる。9月30日の開幕戦で、マイク・ベルナルドの引退セレモニーの開催も、併せて発表された。
ここ数年のK-1のみご存知のファンには聞き覚えの無い名前かもしれない。もしこのブログを読んで、ベルナルド?誰それ??、という方がいるのなら、是非とも覚えてもらいたい。K-1最盛期を支えた一人の偉大なファイターのことを。
マイク・ベルナルドを語る上で、きってもきれない人間がいる。K-1のヒーロー、故アンディ・フグだ。
初来日した1995年のK-1GP。当時はボクシング上がりというだけで全くの無名だったベルナルドは、トップファイターの一人であったアンディにKO勝利。同年のリベンジマッチでもKOし、一躍K-1での地位を築いた。翌年96年のGP決勝戦で3度目の対戦を果たした両者。その時はアンディのフグトルネード(下段後ろ廻し蹴り)でKOされたベルナルドであったが、その後もピーター・アーツとの計4度に渡った闘いを初め数々の名勝負を繰り広げ、テレビCMでも、愛嬌あるキャラクターで、「ベルちゃん」の愛称で人気者になった。
しかし、99年のミルコ戦敗北をきっかけにボクシングの世界へと戻っていったベルナルド。誰しもがK-1復帰は無いと思っていた時、しのぎを削りあったアンディが他界。病に倒れる前にGP本戦出場権をかけたワールドGPへの出場が決まっていたアンディは、病床で、自分の代役にベルナルドを、と関係者に伝えていた。
K-1最盛期を支えた拳友の遺言を受け、急遽K-1復帰。そして見事に優勝を果たした。
その後は精彩を欠き、この度の引退へと繋がってくるわけだが、彼の豪腕がKのリングで一時代を築いたことは間違いのないことである。
創世期からK-1を支え、みんなのヒーローだったアンディと、GP優勝は果たすことが出来なかったものの、ワンマッチでは絶大な強さを発揮したベルナルドの関係は、映画で言えば主役と脇役。しかし、名脇役であったベルナルド。
記憶か記録か、どちらに残るかと言われれば、記憶に残るファイターだった。ブンブンと豪腕を振り回すファイトスタイルの先駆けだったベルナルドの勇姿は、今でも筆者の脳裏に焼きついている。
※文中敬称略
posted by Takayuki Kanno |21:01 |
K-1 |
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