2006年08月14日

格闘技の味覚-from K-1 Las Vegas

以前、民族性と格闘技の関連性について書かせてもらったが、国によって変わるのは競技への向き不向きだけではないようだ。

K-1 Las Vegas大会。東京ドームで例年行われているGP本戦出場をかけたトーナメントが開催された。ラスベガスといえば、カジノをはじめとしたエンターテイメント溢れる場所。当然、格闘技もショービジネスの一端を担っている。ボクシングで有名な、砂漠のネオン地帯広がる浮世にK-1が降り立って早数年。この地には、オリジナルの雰囲気があるようだ。

大味好みのアメリカ

基本的に、アメリカの観客の目は、日本の格闘技ファンのように肥えてはいない。細かなテクニックの攻防や、間合いの取り方などには一切興味を示さない。必要なのはアグレッシブさ。常に前に前に出て、殴るか蹴るということ。退がるようなら、手を休めるようなら、すぐさまブーイングの雨アラレ。無理も無い。各試合が賭けマッチだからである。流石にルーレットやブラックジャックのように一夜での一攫千金は無理だろうが、自分の賭けた選手に熱が自然と入るのも頷ける。
かと思えば、例え自分の選手が負けようとも、前に出て打ち合い、倒し合いをやってのける選手には、勝っても負けてもスタンディングオベーション(席を立っての拍手喝采)をくれる。潔いというか、単純というか・・・大陸面積の広いこのお国独特の大雑把という良さだろう。

「薄味にするならまずケチャップや濃いソースをかけろ。ジャパニーズ??悪くはないけど、俺たちゃバーガーさ。」

極端なようだが、”味付け”もハッキリとしたものを好む性質があるようだ。

こんな雰囲気がリングを包んでいれば、技巧派のファイターだって無謀な打ち合いをしてしまうのかもしれない。豪傑なファイターならば、多少未完成でも歓声によってよりハッキリコッテリとした味付けのファイターに大化けするのかもしれない。

トータルフレーバー JAPAN

しかし、世界中の格闘家達がこぞって言う事は、「日本のファンは格闘技の見方を一番よくわかっている。日本で試合がしたい。」ということ。豪快な倒し合いも、細かな技術も、判定に持ち込まれてしまうような僅差の試合でも、日本のファンの舌を納得させることは可能ということだ。
外国で生活したことがあると感動する日本食の美味しさ。格闘家の中にも、その国独特のリングの”味付け”で、ファイトスタイルやその後の格闘技人生に影響が出てくる人もいるのではないだろうか。

そういえば、タイの国技ムエタイも個性的。試合中に『ワイクー』と呼ばれる囃子(はやし)を試合中にずっとかけている。アレもかなり独特で、最初はイライラしたなぁ。でも、香草にハマルように、ムエタイにはワイクーが欠かせないもんだ。と、ムエタイを好きになってからは思ったもんだ。

お粗末。

posted by Takayuki Kanno |09:59 | K-1 | コメント(0) | トラックバック(0)
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