2008年01月31日
クラブワールドカップとの関係で延期されたレッジョ・カラブリアでのレッジーナ戦。目下の4試合を2勝2分けできている油断ならない相手と対峙します。
ミランの先発メンバーは、
GK:カラチ
DF:オッド、ネスタ、カラーゼ、ファヴァッリ
MF:ガットゥーゾ、ピルロ、エメルソン、カカ
FW:パト、ジラルディーノ
キャプテンはガットゥーゾ。ジーダはベンチ。アンブロジーニが出場停止だったことで、エメルソン・ブロッキ・グルキュフの内の誰が先発するのか注目でしたが、普段の出場時間に比例するようにエメルソンでした。
対するレッジーナはアモルーゾが欠場。10番のコッツァが復帰しています。
試合は圧倒的にミランのもので、レッジーナはほとんど成す術なし。レッジーナの守備はユベントスやウディネーゼのように、中盤のラインとバックラインで挟み込みスペースを潰すというものではなく、ゴール前に人数をかけて鍵をかけるもの。しかしエンポリのような当たりの激しさも感じられず、ミランのエリア進入を何度も許していました。
ミランは11分のガットゥーゾなど、エリア外からも前方にスペースがあればミドルシュートを積極的に狙い、またジラルディーノに合わせるような長いボールやクロスも使って攻めていきます。
ミランの攻撃が実を結ぶのは18分。カカのシュートから得たコーナーキックからピルロが左サイドでキープし、ゴール前へクロス。左サイドに注意を引き付けられたレッジーナディフェンスを超えファーサイドに流れたボールにフリーのジラルディーノが合わせてあっさり先制!!いいぞ!
この日はエメルソンが中盤に入っていたこともあってか、ガットゥーゾの積極的な攻撃参加が目立ちました。対するレッジーナはボールを奪ったら前線にロングフィードする戦い。ビルドアップする場合はサイドにボールを集めて打開しようとしますが、ミランディフェンスに数的優位を作られキープできず。攻めあぐねます。
前半は0-1のミランリードで折り返し!
後半もそれほど流れは変わりません。しかし完全に試合をコントロールするミランに追加点がなかなか入らない。ピルロのフリーキックはバーに当たり、エメルソンの決定的なチャンスではヘディングで放ったボールを決められず、パトはゴールキーパーとの1対1の場面でドリブル中にピッチの影響でボールのバウンドが変わりシュート出来ず…。
かといってレッジーナは最後のクロスの精度を著しく欠いていたり、フィニッシュに持ち込む場面でネスタやカラーゼを突破できずファウルが増加。ミランを脅かすまでにはなかなか至りません。
圧倒的な数のシュートを打っていたミランも、時間が立つにつれてリスクを抑え試合を終わらせに入ります。ミラン最初の選手交代は83分で2枚同時。パトに代えてグルキュフを、ピルロに代えてブロッキを投入。
この辺りからは緊張の展開…。思い切ってパワープレーに出るレッジーナはロングボールを多用してきます。前節でアタランタと対戦したレッジーナは2点先行されながらも追いつく戦いぶりでした。守るミランはガットゥーゾがアフターチャージでイエロー。ゆっくりボールをセットしたカラーゼが時間稼ぎをしたとしてイエロー。残り時間との勝負。
ミランはグルキュフとカカを中心にカウンターからチャンスを作りだすものの最後の所でオフサイドやファウルで得点ならず、試合を決めきれません。しかしディフェンス陣は最後まで集中を切らさずロングボールを跳ね返し続けタイムアップ!ノルマだった勝ち点3を重ねてフィレンツェに乗り込むこととなりました!
レッジーナ 0-1 ミラン
18' ジラルディーノ
ミラン選手交代
83' パト→グルキュフ、ピルロ→ブロッキ
惜しいチャンスが続く展開でやきもきしましたが、勝ち点3を獲得してくれたので満足です。アタランタ戦で見られた集中力を欠くような軽率なプレーも見られず、うまく試合をコントロールしていたと思います。
そしてジラルディーノが決めたというのも良いですね!年明けからFW陣が点を獲る様になってきましたし、上手く得点も分散しているので流れがいい。インザーギが復帰したらアンチェロッティはベンチメンバーを含め頭を悩ませることになるでしょう。
ただこの試合、連戦続きのカカとパトに疲れが見え、精彩をやや欠いているように感じます。どこかで休めるといいんですが…。次節のフィオレンティーナ戦は一番重要な試合ですから、コンディションが回復してくれることを願います。
でも、とにかく勝ててよかった!6位にまで上がってきました。
あと、森本君おめでとう!!カターニアにとって歴史的なベスト4進出ですね。
posted by 三四郎 |07:02 |
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2008年01月28日
前日の記者会見でジェノア戦の前線はカカ、パト、ロナウドという予告があったにも関わらず、ロナウドが負傷。急遽召集メンバーから外れてしまう嫌な流れの中で、3連勝中のジェノアと対戦。開幕戦はアウェーでミランが3-0の勝利を挙げましたが、侮れない相手です。
ミランのスターティングメンバーは、
GK:カラチ
DF:オッド、ネスタ、カラーゼ、マルディーニ
MF:ガットゥーゾ、ピルロ、アンブロジーニ、セードルフ
FW:カカ、パト
序盤の展開はいつものようにボールを持つミランとカウンターを狙う相手チーム。
ミランは2失点を喫したアタランタ戦の敗戦もあってか、極力リスクは冒さず慎重な戦いに終始。パトがトップなのでクロスを狙わずにペナルティエリアへの進入を試みていましたが、なかなかゴールに迫れません。カカがもらったファウルからセットプレーを得るも、これも得点にはつながらず。
対するジェノアはミランと共同保有のボリエッロにを中心に鋭いカウンターで応戦。ボリエッロはミランとの対戦という他にも、ロベルト・ドナドーニ観戦ということでモチベーションはかなり高かったでしょう。ミランを苦しめます。
ミランの最も惜しいチャンスは30分。カカのシュートがコンコに当たったリバウンドをパトが体勢をややくずしながら打ったシュート。しかしルビーニョがセーブしてゴールを許さず。こう着状態で前半は折り返します。
後半は一気にペースを上げるミランが主導権を渡さない展開。
前半に比べても気迫のこもった表情で、人数をかけながら勝負にでます。
アンブロジーニ、パト、セードルフが積極的に前に上がりカカが自由に動き回ります。
49分。復調の予感を漂わせるオッドのグラウンダーのクロスをゴール前に走りこんだセードルフが合わせるも(完璧なタイミングながら)、ゴール上にシュートミス。55分にも後方からのパスを受けたカカが強烈なシュートを放つものの、ルビーニョの正面。
そして66分。セードルフ、カカ、アンブロジーニにとワンタッチのコンビネーションで、ジェノアのマークを外すも、左足のシュートは枠の上。攻めながらなかなか得点できません。
それまでもジェノアのハンドを三回見逃しというのもありましたね。フェルナンド・コウトの一件以来、ハンドはあまり獲らないようにとのお達しがあったのでしょうか。前節のアタランタ戦でも笛は吹かれませんでした。
そもそもPKについて審判が慎重になっているというのもあるでしょう。今節は全ての試合でPKが与えられていません(リボルノ対ユベントス未消化時点)。また極端な…。
それでも攻め続けたミランがついに均衡を破ります。マルディーニの果敢な攻撃参加からピルロとのコンビネーションで送ったクロスからチャンスが生まれ、パトがヘディングの先制ゴール!!ようやく一安心。
その後はジェノアが速攻から同点を狙うものの、流れはミランのまま。ナポリ戦でパトのデビューゴールにつながるファヴァッリのパスと同じようなロングボールがアンブロジーニからパトへ。ディフェンスを振りほどいたパトの浮かせたボールを、飛び出したルビーニョがエリア外でハンド→退場。
1人少ない相手にチャンスを作り続けたミランの追加点は82分。セードルフのパスをオフサイドラインぎりぎり(際どいタイミングながら中央の選手が1人残っていたか)で飛び出したパトが、ルビーニョに代わりゴールを守るスカルピに勝利しドッピエッタ!勝利を確実にします。
その後はパトに代えてジラルディーノを投入するなどしながら時間が経過し、タイムアップ!アタランタ戦での失態から立ち直り、勝ち点3を手にしました!
ミラン 2-0 ジェノア
69' パト
82' パト
ミラン選手交代
83' ピルロ→エメルソン
88' ガットゥーゾ→ブロッキ
89' パト→ジラルディーノ
前半はどうなることかと思いましたが、後半に運動量を上げ勝利することができました。単純にとにかくゴールを決めることができた!というのが勝因でしょう。
パトは序盤苦しみながらもこの布陣で2得点としっかり結果をだして、信頼をさらに厚くしましたね。解説復帰のヒロミもフジの方の風間さんも姿勢の良さを褒めていたのが印象的です。
そして今日の試合、マルディーニの攻め上がりが非常に良いアクセントになっていたと思います。カピターノの気迫が感じられました。
今日の勝利で暫定7位に浮上。次のレッジーナ戦も期待します!
posted by 三四郎 |02:11 |
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2008年01月24日
延期になっていた第12節のアタランタ戦が行われました。この試合は無観客試合・・・のはずなんですが、人の声は結構聞こえてました。なんでだろう?ゲートに人だかりもできていたし。
ミラン先発メンバー
GK:カラチ
DF:ボネーラ、ネスタ、カラーゼ、ファヴァッリ
MF:ガットゥーゾ、ピルロ、セードルフ、カカ
FW:ジラルディーノ、パト
試合はお互いけん制し合いながらも、ミランが主導権を握る展開。
アタランタは守備に人数はかけるものの、それほど厳しくはありません。
ミランは16分コーナーキックを獲得し、リバウンドをガットゥーゾが上手く合わせシュート。ドーニがクリアしようとした頭に当たりそのままゴール!幸先良く先制します。
その後はミランの一方的な展開。
31分。カカが左サイドで完全にフリーなセードルフにパスを出すも、セードルフはパスを選択。そのパスが高すぎて合わず。
33分。ピルロのロングボールをカロッツェーリがクリアミス。ボールがパトの足元に落ち、ゴールキーパーコッポラと1対1になるも右に外し決めきれず。
34分。カカ、ジラルディーノ、セードルフとパスを繋ぎ、セードルフが難しい体勢ながらテクニックを見せパトにパスを送るもオフサイド。
39分。ミランが4対4のカウンター態勢。カカがドリブル突破し、セードルフへ。しかしその後パトと合わず。
点を獲られて意気消沈したのか、ディフェンスの緩くなったアタランタに対し自由に攻めるミラン。逆にアタランタはサイドを基点にクロスを何度か狙います。
そして42分。アタランタの攻撃。右からのクロスがファヴァッリに当たり中央へ。中央から左サイドのランジェッラへパス。ランジェッラのシュートに対しボネーラとネスタが詰めるものの、跳ね返ったボールがそのままランジェッラの前に落ち、狙いすましたシュートをゴール右隅に打たれ同点。
前半のボールポゼッションはミラン67%。チャンスも作れていたのに、あっさりやられてしまい前半が終了しました。非常によくない…。
後半はアタランタが立て直し。
中央のドーニにボールを集めサイドに散らしだします。
だんだんとカウンターからペースを掴んできたアタランタが68分、逆転に成功。カラーゼのミスからインザーギ(シモーネ)にカラチが釣られてしまい、ボールはフリーのティッソーネへ。ティッソーネはガラ空きのゴールにシュートすれば良いだけでした。痛恨。
その後63分にパトからロナウドへ。71分ボネーラからオッドへ選手交代。
76分。アタランタディフェンスのバックパスをロナウドが追いかけて拾い、コッポラと1対1になるもシュートが正面に飛び、失敗。
78分。ティッソーネのシュートがクロスバー直撃。ウディネーゼ戦で好パフォーマンスを披露したカラチは混乱しているようでした。
それからはロングボールやクロスを多用し、強引に点を奪いにいったミラン。カカやセードルフの惜しいシュートや、アタランタの選手のハンドもありましたが試合は動かず。ミランは勝ち点3を手に入れて6位に浮上するチャンスを逃してしまいました…。
アタランタ 2-1 ミラン
16' ガットゥーゾ
42' ランジェッラ
68' ティッソーネ
ミラン選手交代
63' パト→ロナウド
71' ボネーラ→オッド
83' ガットゥーゾ→グルキュフ
アタランタは決して強くありませんでした。守備はウディネーゼやエンポリの方がよっぽど組織されていたし、攻撃にも迫力がなかった。
完全に取りこぼし。
こういう試合は確実にものにしていかないといけません。CL出場権が一歩遠のいてしまいます。1点目が入ってアタランタが緩くなった所で、トドメを刺すべきでした。一緒に緩くなってしまった。
何が原因だったのでしょう。パトとロナウドはフリーでのシュートを外してしまったし、チーム全体に覇気がなかった。残念な試合です。せっかくのいい流れを…。
そしてオッド。途中交代で入りましたが、クロスは全て精度を欠いているし、切り返しも通じず、最後のチャンスの大事なコーナーをシュートしふかしてしまったりと良い所が全くありませんでした。アンチェロッティが苦言を呈するのも納得です。早く調子を取り戻してもらいたい!
posted by 三四郎 |06:43 |
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2008年01月22日
ビッグクラブの利益を守る圧力団体として、UEFA及びFIFAの頭痛の種だったG-14が正式に解散され、新たにECA(ヨーロピアン・クラブ・アソシエーション)が設立されました。
かねてからG-14に対し否定的だったミシェル・プラティニの公約通りの運びとなったわけですね。
今回の決定で出された声明で明記されていることは、
・UEFAは欧州レベルでクラブの利益を代表する唯一の機関はECAであると認める
・ECAはUEFAが欧州レベルのフットボールを統括する機関であり、FIFAが全世界レベルのフットボールを統括する機関であると認める
というものです。要するに欧州のクラブの権利主張はECAのみが代表することになり、G-14のような別釜は許されません。
またUEFAが欧州を統括、FIFAが世界を統括と明記されていますので、ECA自体が暴走することも抑止しています。
これでは既得権益化していたG-14に良いことは何一つない訳で、そこの所はしっかりフォローされています。バルセロナのラポルタ会長を筆頭に、クラブと各国サッカー協会との一番の火種だった代表選手の補償金についても合意がなされました。
細かい金額は変動するようですが、代表選手を送り出す補償金は大会の収益金から”per day per player”(1選手1日につき)という日当計算がなされるそうです。
代表選手を多く抱えるビッグクラブも安心!といったところでしょうか。オーウェンのケースのように選手が怪我をした場合については不明です。
また、ECAの構成員は全部で103クラブ(53の協会から)。各国協会が送り出すクラブ数の振り分けはUEFAランク等を基準に行われ、各国リーグの(基準の)上位数チームがメンバーとなります。また入れ替えは2年ごとに行われます。振り分けは以下。
ランキング1~3の国→5議席
ランキング4~6の国→4議席
ランキング7~15の国→3議席
ランキング16~26の国→2議席
ランキング27~53の国→1議席
こう見ると、ランキング上位の国だけでいくら結束しても議決するのは難しいのが分かります。比較的ランキングの低い国でも結束すれば大きな力となるでしょう。ECAがどれほど実体的に活動するのかは未知数ですが、意見が割れてこう着状態になるおそれもありますね。
そしてECAを執行する委員会も設立されました。
執行委員会の構成員は、
・ECAから11
・UEFAプロフェッショナル・フットボール戦略会議の代表4
です。(下のなんちゃらはよく分かりません)
執行委員会を決定する総会は今シーズン終了後に開かれ、それまでは臨時委員会が職を務めることになります。臨時委員会のメンバーは、ECAの設立メンバーから既に選出されています。
おそらく執行委員会が大きな力を持つことになると思います。G-14との違いを見出せるかに注目ですね。UEFAのコンペティションで活躍しないとECAのメンバーから落ちてしまうので、入れ替えがある点でG-14より形式上健全であると言えるでしょう。
臨時委員会のメンバーと、設立クラブは以下。
G-14に入っていなかったチェルシーが執行委員を送り出していて興味深いです。
<臨時委員会>
カール・ハインツ・ルンメニゲ
チェアマン -バイエルン・ミュンヘン
ジョアン・ラポルタ
副チェアマン -バルセロナ
ウンベルト・ガンディーニ
-ミラン
ピーター・ケニヨン
-チェルシー
マルテーン・フォンタイン
-アヤックス
ジャン・ミシェル・オラス
-リヨン
<設立メンバー>
レアル・マドリード
バルセロナ
ミラン
ユベントス
リヨン
レンジャーズ
マンチェスター・ユナイテッド
チェルシー
バイエルン・ミュンヘン
アヤックス
ポルト
オリンピアコス
アンデルレヒト
ビルキルカラ
ディナモ・ザグレブ
コペンハーゲン
ECA設立にあたり、
ミシェル・プラティニ(UEFA会長)
「私の考えでは、今日という日を歴史的だとはみなしていない。なぜならば(ECA設立は)人間のコモン・センスにかなった正当な道理だと感じているからだ。長年の働きによりこの合意にたどり着いた。」
カール・ハインツ・ルンメニゲ(ECAチェアマン)
「ヨーロッパのフットボールにとって実に良い日だ。フェアプレーと尊敬の精神、そしてギヴ・アンド・テイクの心こそが、フットボール・ファミリーがハーモニーを再び奏でることに役に立つだろう。」
ジョアン・ラポルタ(ECAヴァイス・チェアマン)
「我々は解決策を捜していたが、見つけ出すことが出来た。フットボールへの愛と信頼に基づくフットボール・ファミリーのなかで一つの合意に達することが出来た。今日は非常に重要な日だ。」
まだ始まったばかりでいまいち良く分からないECA。これから欧州サッカー界で存在感を強めていくのでしょうか。成功例となれば、いずれ世界の各地域でもECAのような共同体構想が持ち上がってくるでしょうね。
posted by 三四郎 |15:55 |
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2008年01月21日
セリエA再開第2戦は現在4位のウディネーゼと、フリウリスタジアムでの直接対決。ミランにとってはナポリ戦のいい流れを引き継ぎたいところです。
ミランの先発メンバーは、
GK:カラチ
DF:ボネーラ、ネスタ、カラーゼ、ファヴァッリ
MF:ガットゥーゾ、アンブロジーニ、セードルフ、カカ
FW:パト、ロナウド
試合の展開は単純明快。ボールを持つミランとスペースを埋めるウディネーゼ。
試合序盤、ミランはポゼッションをするものの、5バックに近い形で完璧に守備を固めるウディネーゼに苦しめられます。ディフェンスラインに揺さぶりをかけるため、中盤の深い位置からロングボールで裏を狙いますが、ピルロを欠くこともあってか精度が無く効果を得られません。
お互い慎重な立ち上がりでしたが、最初の決定的なチャンスはミラン。エリア外の位置で前方にスペースを見つけたロナウドがすかさずシュート!GKハンダノビッチの届かないコースに飛びますが、惜しくもポスト直撃!先制点を逃す…。
優位に試合を進めるミランですが、警戒していたウディネーゼのカウンターに度々おびやかされます。ディ・ナターレ、クアリアレッラ、ペペの3トップは迫力充分。隙は決して見逃さず、決定機を何度か作り出します。特にディ・ナターレのテクニックからチャンスを連発。しかしピンチにもカラチは落ち着いたプレーを披露し、ゴールを割らせません。最近のカラチは出場機会は少ないながら安定していますね。
ミランはショートパスを中心にウディネーゼに挑みます。クロスはほとんど上げませんでした。ロナウドとパトの2トップの特性によるものだと思います。
引いた相手へのアプローチは今までクロスを狙う戦いが多かったですが、大きな変化と言えるでしょうね。
カカ、パト、ロナウドのコンビネーションや個人技でゴールに迫るものの、ウディネーゼのディフェンスは本当に強固。惜しいシュートを放っても、ハンダノビッチを破るには至らず。カカやセードルフが中盤に下がり、組み立てていこうとしますが、最後の部分を崩すには至りません。
”引いた相手を崩せない”という今までと同じ課題を残したまま前半終了。
後半開始。両チームメンバー交代なし。
構図は前半と変わらず、ウディネーゼは更にディフェンスを意識した、引き分けでもOKというような戦い。
先に動いたのはウディネーゼ。エレメンコを下げてオボド投入。
カカ、セードルフが動き回って状況を打開しようとするミラン。放つシュートはことごとくハンダノビッチに防がれる展開。さらに攻勢を強めますが、ウディネーゼが4位の実力を発揮。カウンターから決定的なチャンスを作り出します。しかしクアリアレッラはカラーゼのプレッシャーに勝てず空振り。またクアリアレッラはコーナーキックから至近距離のシュートを打ちますが、カラチがビッグセーブ!ミランは難を逃れます。
60分…70分…、時間は経過していきますがアンチェロッティ監督は動きません。
個人的には攻撃によりバリエーションを持たせる意味で、ボネーラに代えてオッドを投入し、クロスも狙ってみるのもどうだろうかと思いましたね。しかしウディネーゼの左サイドにディ・ナターレがいるので、よりディフェンスタイプのボネーラを置きたいか…。4-3-1-2の時はサイドバックには守備重視の選択というのもあるのかも知れません。とにかくKA-PA-ROを生かす形、ショートパスへのこだわりを感じます。
ロナウドやパトのアクセント、アンブロジーニやセードルフのシュートなどであと一歩までいくものの決まらず、過ぎていく時間。しかし82分、遂に動いたアンチェロッティはジラルディーノを投入。代わったのはロナウド。ロナウドは一番惜しいシュートを打っていたので少し残念。しかしあまり展開は変わりません。
ファリーナ主審は普段カードを連発するので心配していましたが、この日はあまり笛を吹かず。ミランもなかなかフリーキックをもらえませんでした。
それでも終了間際の90分、ミランが直接狙えるいい位置でフリーキックを獲得!ラストチャンスの緊張感がスタジアム全体を包みます。
ボールにはセードルフ、カカ、パト。笛が鳴り、蹴ったのはセードルフ。上手くコントロールされたボールは壁を越え、カーブを描いてゴールマウスに吸い込まれる…ように思いましたがわずかに左にそれ、枠外。頭を抱えるピッチ上のセードルフ、ベンチのタソッティ、スタンドのブライダ。
0-0濃厚のまま試合はアディショナル・タイムに突入。残り3分となりながらもミランはパワープレーはせず、ウディネーゼを崩そうと試みます。もう終わりかと思った92分。本当のラストチャンスが待っていました。エリア前でパトが冷静にカカにパス。ゴールに背を向けていたカカは右足で華麗なヒール。ハンダノビッチが迫るなかで走りこんだジラルディーノがシュート!右足のキックから放たれたボールはゴール左隅に突き刺さり、ここへ来て遂に遂にウディネーゼを攻略!!!!ジラがミランを救いました~!
喜びを爆発させるミラン陣営。シャツを脱いだジラルディーノにお約束のイエローカードが出されます。その後パトを下げエメルソンを投入し、しっかり時間を稼ぎタイムアップ!この勝利は大きいです。ジラやったぞ!!
ウディネーゼ 0-1 ミラン
92' ジラルディーノ
ミラン選手交代
82' ロナウド→ジラルディーノ
93' パト→エメルソン
posted by 三四郎 |02:33 |
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2008年01月19日
ナポリ戦で遂に攻撃の破壊力を手に入れたミラン。メディアでも多く指摘されていますが、やはり大きな違いは崩しのプロセスの変化ですね。
今シーズンのミランが大量点を獲るパターンは、主にカカの圧倒的なドリブルの力を最大限に利用したものでした(唯一の例外はセットプレーで4点獲ったサンシーロのシャフタール戦か)。
セリエAで勝ち点3を獲得した試合は、前線の決定力の無さに苦しみながらも、タレントのスキルでもぎ取った感があります。個の力の発揮によって結果を得るのはチームの統率があってこそですから、決して間違った姿ではありませんが、やはり安定感に欠けるのです。
先週のナポリとの戦いで目立ったのは、中盤から前線への繋ぎの展開がショートパスの連続であったこと。もともと中盤にはテクニックのある選手が多かったですが、FWとの連携に物足りなさがあっただけに、ロナウドの加入が何より大きい勝利の要因でしたね。ナポリ戦ではサイドバックのクロスの場面はほとんど無かったように思います。攻撃の質の変化が見られます。もちろんナポリの守備がお粗末だった可能性は否定できないですが…。
KA-PA-ROのブラジルトリオは大いなる可能性を秘めていると言えるでしょう。パトは想像以上の動きを見せました。
ただ個人的に予想外だった点は、パトが極めてファーストトップ的な選手だったことですね。シェフチェンコの後釜といったタイプではなさそうです。ただジラルディーノやインザーギとも違うようにも思います。
アンチェロッティはパトについてエリア内のプレゼンス(存在感)はあまりないと言っていました(これがクロスが少なかった要因の1つかと思います)。しかし魅力的なのはそのテクニック。個人でディフェンスの打破できる力を既に有していますし、ドリブル突破にもセンスがある所を見せました。連携面の問題を出来るだけ早くクリアすれば、前線の柱になると思います。ただしそれは恐らく近い将来のことで、現在の主軸はロナウドでしょう。
もうロナウドは怪物から大仏になってしまったかと思いましたが、僕も含め多くの人々の限界説を一蹴しましたね。それでもロナウドに頼るのは危険です。いつまた怪我をしてしまうか分かりません。常に神頼みをするわけにはいかないのです。やはり新戦力の獲得がないなら、ロナウドの負担を減らしつつ、パトのさらなる成長を待つというのが正しい気がします。
さて、期待と不安に満ち溢れたミランの次の相手はウディネーゼです。相手は現在4位で勝ち点32を稼いでいる強敵です。ミランは21点ですから大きな差がありますが、3試合の消化数の違いがありますから、この試合に勝利すれば自力で追い越すことが可能です。
昨シーズンもミランは年明けから勝利を量産して4位の位置につけました。しかし思い起こすと、CL出場権を争う直接のライバルからは勝利を挙げていません。去年はラツィオ、フィオレンティーナ、パレルモとも全て後半戦は引き分けの成績です。ミランの出場権獲得は下位チームからの取りこぼしが無くなった結果なのです。
ライバルと引き分けたのはは、細かなディテールの結果というのももちろんですが、大きな原因はアンチェロッティの慎重姿勢だったように思います。とにかく相手に勝ち点3を獲らせないためにリスクを犯さない戦いに終始するのです。
先週のナポリとの試合では攻撃に人数をかけすぎたため、守備の面での課題が浮き彫りになりました。ただしここに落とし穴があるような気がしてなりません。ディフェンスの修正を意識することと、ウディネーゼが相手ということが混同し、ナポリ戦で見られた人数をかけたパスワークが消失してしまう危険を憂慮してしまうのです。
明日の試合は、一発を持ってるクアリアレッラと代表でも主軸のディ・ナターレをケアする必要はもちろんありますが、ナポリ戦の良い流れをその後も継続させるために、積極姿勢をなくさないでほしい。3バックの布陣と前線に強力なタレントを有している点でナポリと特徴は似ていると思います。
日曜のキーマンはズバリ、アンチェロッティ監督でしょう。
現役23年目を迎えるカピターノのコメント
パオロ・マルディーニ
「ウディネーゼはいいプレーをするチームだ。特に攻撃面では多くの解決策を持っている。彼らの試合はたくさん見たんだけど、仮に序盤はベストの形でスタートできなくても、彼らは常に試合中で挽回する力を持っていた。これはまさに、彼らが前線で多くの解決策を持っているからなんだ。例えばディ・ナターレ。圧倒的なタレントを持っており、イタリア人の中でも最高の選手の一人だ。来季のCL出場権を争ううえで、直接のライバルになるだろう。2倍の価値がある試合で、とても大切な一戦だ。」
移籍市場を賑わすミドルシュートの達人のコメント
ファビオ・クアリアレッラ
「ロナウドの復帰とパトの加入は、あらためて競争力のあるチームであることの証明となった。もちろんミランから誰がいなくなればいいかなんてわからないよ。すべてのカンピオーネたちが絶対的なレベルを持っているからね。僕はピルロのことを、彼のポジションでは絶対的に素晴らしい選手だと考えている。その彼が出場停止なのは僕らにとってアドバンテージだ。」
posted by 三四郎 |19:25 |
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2008年01月17日
カターニアとのコッパ・イタリア第2戦。舞台はスタディオ・アンジェロ・マッシミーノ。昨年行われたサンシーロでのファーストレグは2-1でカターニアが勝利しているため、ミランが勝ち抜けるには2点差か3点以上奪っての勝利が必要です。
<試合メモ>
ミランの先発メンバーは、
GK:カラチ
DF:オッド、ジガン、シミッチ、ファヴァッリ
MF:カフー、ブロッキ、エメルソン、ピルロ、グルキュフ
FW:ジラルディーノ
キャプテンはピルロ
フォーメーションはブロッキが深い位置、グルキュフが前線に近い所、ピルロが流動的に動く形で、フォーメーションは状況によって4-4-1-1、4-1-4-1、4-3-2-1とも見てとれる。
試合は大方の予想通りミランがポゼッション、カターニアが潰す展開。
最初の決定機は10分。ファバッリのクリアミスからスピネージがシュート。
11分、マスカーラのコーナーキック。ふわりとしたボールがそのままエリア外にいるバルガスの下へ。バルガスは大きく左足を振りぬきボレーシュート。ゴール右に突き刺さり、カターニア先制。スーパーゴール。
22分、ピルロのスルーパスからジラルディーノがチャンスを迎えるもキーパーに阻止される
23分、ピルロがミドルシュートでコーナーを得る。
前半のミランはピルロを中心にポゼッションしスルーパスを何度も狙うものの、引いたカターニアの守備をなかなか崩せず苦戦。グルキュフは何度もミドルを打つものの不発で、厳しい戦い。
31分、ミランの中盤の細かいパス回しからカフーが抜け出すが跳ね返される。
40分、カフーがロングシュートを打つも枠外。
アンチェロッティは椅子に座ったまま。アップしているガットゥーゾの方がソワソワしている。
前半はカターニアが試合をコントロールし、2分の追加タイムで終了。
後半開始に合わせミランは選手交代。
ファバッリに代えてボネーラ。ボネーラはそのまま左サイドバックの位置へ。
ピルロに代えてパロスキを投入。2トップに変更。
2人の出場は45分とはじめから決まっていたようだ。
キャプテンマークは丸刈りになったブロッキへ引継ぎ。
49分、右サイド深い位置からオッドがクロス。絶妙のタイミングでグルキュフがダイビングヘッドを見舞うもバーの上。
58分、ブロッキのスルーパスに完全に抜け出したジラルディーノ。しかしキーパーに守られこのビッグチャンスを決めきれず。
63分、フリーキック。オッドのシュートは枠外。
65分、ミラン選手交代。エメルソンに代えてガットゥーゾ。
68分、再びスルーパスに抜け出したジラルディーノが丁寧に横パス。走りこんだパロスキが流し込みゴール!パロスキは前回に引き続きの得点。アグリゲートスコア2-3に詰め寄る。
70分、ペナルティエリア内でオッドがマイボールを致命的なトラップミス。バルガスに奪われピンチを迎えるもスピネージのシュートミスに助けられる。
75分、グルキュフへのファールでカターニアのソッティルにレッドカード。決定機を阻止したため。
前半をうまく支配したカターニアも全体的に疲れが見え始め荒いプレーが目立つようになる。相手選手のシミュレーションなどにイラつくミランの選手。それが悪い流れに…。
79分、中盤でテデスコへの危険なプレーを犯したガットゥーゾに一発レッドの判定。せっかく得た数的優位もわずか5分足らずで放棄してしまう。
80分、グルキュフの個人技からループシュート気味のクロス。バーに当たったボールは逆サイドのカフーに。カフーはフリーだったが枠を外してしまう。
86分、カフーのショートクロスにジラルディーノがボレーシュート。しかしキーパーのファインセーブにあい得点ならず。
その後はファウルの目立つ展開で、巧く試合を終わらせたカターニアの次のラウンドへの進出が決定。
カターニア 1-1 ミラン
11’バルガス
68' パロスキ
ミランはボールを保持しながらチャンスを迎えるものの、はじめから引き分けでも十分なカターニアの守備を破れず苦しみました。振り返ってみるとあのチャンスを決めていれば…という思いもあり、セリエAで勝ちきれない時のパターンに陥ってしまった。もっと攻撃面でのアイデアを出して決定機を作り出さないと難しいでしょう。
これで今年もコッパ・イタリアのタイトル獲得はなりませんでした。フロントも監督もこだわってはいないのでダメージはないですが、若手や控え選手のプレーの場がなくなってしまうのが残念です。今日は得点以外はそれほど目立った活躍はなかったもののパロスキはもっと見たい!
posted by 三四郎 |06:43 |
試合-その他 |
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2008年01月15日
クラレンス・セードルフ
『うまくいくだろうっていうのは分かっていたよ。でもミッドフィルダーに戻るっていうのは、私にとって犠牲だ。』
カルロ・アンチェロッティ
『セードルフは彼自身をトップ下の選手だと感じていて、昨年のチャンピオンズリーグでも決定的な役割を果たした。ただ彼だけが犠牲となっているわけではないし、全員がチームのために一丸となって働かなければならない。』
パトの加入とロナウドの復帰で4-3-1-2システムに変更となったことで、不満を覚えたのはセードルフでした。
ミランの10番、ミランの王様はいつも言いたいことをそのまま言うので特に驚きはありません。昨シーズンもトップ下のポジションでやりたいと何度も公言していました。アンチェロッティやカカとも議論を交わしたと聞きます。
しかし不満を吐露しながらも、ナポリ戦のセードルフのパフォーマンスは素晴らしかった。ピッチを縦横無尽に動きながらパス回しに積極的に絡み、1ゴール1アシストという結果もついてきました。
ナポリ戦ではディフェンスに課題が見えたので、今よりさらに守備を意識せざるを得なくなると思います。でもみんな分かっています。言いたいことを言うけどセードルフはいつもチームのためを思っていると。これからは再びミランの名黒子として地味だけど”利く”プレーを見せてもらいましょう。
日程が厳しいので、”主役”に返り咲く機会はきっとあると思いますし。
2トップが基本となるなら、ガットゥーゾ・ピルロ・アンブロジーニ・セードルフの誰かがスタメンから外れることに。…難しい所です。アンブロジーニはインターセプトとセットプレーの両面で貴重な戦力ですから、いなくなるのはもったいない。セードルフが外れると今度は本気で文句を言いそうです(笑)
・・・、でも結局ターンオーバーを敷くなかでうまく回っていくという風になりそうかな。早くも次のウディネーゼ戦はピルロが累積警告で出場停止です。
posted by 三四郎 |16:09 |
一般 |
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2008年01月14日
冬季休暇を経て最初の試合は遂にベールを脱ぐパトのデビューゲーム。サンシーロも満員の観客で期待を表現します。
ミランの先発メンバーは、
GK:ジーダ
DF:ボネーラ、ネスタ、カラーゼ、マルディーニ
MF:アンブロジーニ、ピルロ、セードルフ、カカ
FW:ロナウド、パト
ロナウドとパトの2トップで、中盤にも攻撃的な選手を置く積極的な布陣。その分サイドバックはボネーラとマルディーニという守備に重きを置いた人選となりました。
試合はミランがポゼッションをしながら主導権を握り、ナポリはカウンターを狙う戦い。しかし両チームとも攻めにはしっかりと人数をかけていたのが印象的。攻撃のバリエーションが多彩でした。
特にミランは今シーズンこれまで苦しんでいたのが嘘のように、相手ペナルティエリア付近でパスが繋がっていましたね。2トップの関係はパトとロナウドが前線に張りながら、ロナウドはよりセカンドトップ的な役割を果たしていました。特にロナウドはさすがのサッカーセンス。動きもパスもシュートも抜群で、存在感があります。
試合が動いたのは15分。ロナウドとパトのパス回しから相手のクリアをピルロが拾い、ロナウドに絶妙なスルーパス。ロナウドの打ったシュートがキーパーのイエッツォに当たるもそのままゴールマウスへ。この時ボールには触れなかったものの詰めたパトはビデオで見る限りややオフサイドか。しかしここはグレーゾーンというか、審判の判断が難しい所です。
対するナポリも27分。ミランが攻めに人数をかけすぎた隙を狙いロングボールが右サイドのラベッシへ。ラベッシはシュートとパスを狙えたものの、ボレーでしっかりとグラウンダーのパスを選択。しっかりとソサが詰めあっさり同点。ラベッシの落ち着きと技術の高さを見せ付けました。
しかしすかさずミランも得点。中盤でうまくパスを回し、セードルフがロナウドへパス。ロナウドは完璧なスルーパスをパトへ。パトも鋭い飛び出しで抜け出しコントロールされたシュートを放つもイエッツォがナイスセーブ。跳ね返ったボールをロナウドが拾い再びパトへ横パス。パトは合わせるもまたしてもビッグセーブに遭ういますが、セードルフが力強く押し込みミラン勝ち越し!
それでもゲームは決まらず、37分。スルーパスに抜け出したラベッシがペナルティエリア内でカラーゼともつれ、ナポリにPKが与えられる。これをドミッツィが左足で落ち着いて決めてまたしても同点。ローマと4-4の試合を演じたように底力がある所を証明します。特にハムシクとラベッシが印象的。ハムシクは気の強さがありながらプレーは冷静でいいアクセントになっているし、ラベッシは逆に声を荒げたりしない穏やかな性格ながら強靭なフィジカルとドリブルの切れ味でミランの脅威となっていました。
前半は2-2で終了。
そして後半。
2度も追いつかれたことで不穏な空気になっていたサンシーロでしたが、後半開始いきなり勝ち越し。左サイドでキープしたセードルフのクロスにドミッツィとの競り合いを技術で制したロナウドがヘッドでゴール!ロナウドの引き出しの多さには驚かされます。3得点は今シーズン今までホームで獲った得点と同じ。今までって…。
その後はお互い譲らない緊迫した試合ながら、68分動きが。左サイドでボールを持ったセードルフがヒールで、マルディーニと交代したファヴァッリへ。ファヴァッリはカカへ巧いパスを送り、カカは相手ディフェンスと競り合いながらも反転。強烈なシュートを一閃し、ついに2点差!カカはやはり決定的な仕事をしてくれます。トップ下でのプレーも全く問題ない。このゴールでチームは楽になりました。
そして待望の瞬間は73分。ファヴァッリのロングボールに、パトが反応。ドミッツィに手をかけられながらも振り払い、飛び込んできたイエッツォをあざ笑うかのように落ち着いて流し込みました。デビュー戦ゴールを決めたパトはもみくちゃにされながらチームメイトから祝福され、観衆もこの日一番の歓声で称えます。パトは何度もシュートチャンスを迎えていたし、独力でも突破できる。コンビネーションもまずまずと、想像以上の出来でした。面白くなりそうです。(ドミッツィに引っ掛けられたのがジラだったら倒れていただろうな…)
その後はしっかりと試合を締めたミランは、今シーズン初めてのホームでの勝ち点3を獲得。でもこの日はサンシーロの呪いなんてすっかり忘れていました。それぐらい今までと違います。
ミラン 5-2 ナポリ
15' ロナウド
27' ソサ
30' セードルフ
38' ドミッツィ(P)
47' ロナウド
68' カカ
73' パト
交代(ミラン)
46' マルディーニ→ファヴァッリ
69' ロナウド→エメルソン
81' ピルロ→グルキュフ
とにかく今日の試合はパスを出せる選手が前線に揃っていたこと、これが大きかったように思います。特定の選手からしか決定的なパスが出ないと抑え所が分かってしまう。
しかし今日のミランは細かくパスが回って、連動性を感じさせてくれました。
特にロナウドの存在が大きいですね。それにパトもかなり良い出来だったので、FWの一角を問題なくこなしてくれると思います。これから伸びしろも十分ですし、素晴らしい。
2トップが問題なく機能したことで、アンチェロッティが次のスタメンに誰を選ぶのかが読みづらくなってきました。こう着状態にあったミランに求められていたのはまさしくこういった状況です。
シーズン後半戦の戦いに大きな可能性を感じさせてくれる、ホーム初勝利でした!
posted by 三四郎 |07:21 |
試合-Serie A |
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2008年01月12日
ジョージ・ウェアが郡山に…。同姓同名のそっくりさんでは!?(笑)
…さて話はナポリ戦から始まるミランの後半戦についてです。
これからは週に2試合をこなす厳しい日程。当然チームはターンオーバーを敢行します。果たしてメンバーのやり繰りは上手くいくのでしょうか。
まずカカがいない時。
カカの最大の武器は縦の推進力。特にカウンターの時に止めるのは至難ですね。スピードに乗って確実に決定的な場面を作り出せます。カカがいないとこの攻撃パターンはほとんど欠落するので、ミランにとってまず大きな痛手。
そしてカウンター以外の場面でも、前線で決定的な場面を作り出せる選手がセードルフだけになってしまう。セードルフは調子に波があるのでリスクが高いですね。グルキュフもイマイチ力を発揮できていませんし、サイドからのクロスにうまく対応できるFWもいないので(最近はクロスも良くない…)、とても苦しい試合になりそうです。
そしてピルロがいない時。
ミランの中盤はピルロを除けばエメルソン・ブロッキ・ガットゥーゾといった守備の局面で力を発揮する選手が多く、ピルロの不在も大きな問題となる可能性がありますね。
ボランチの位置にアンブロジーニ・エメルソン・ガットゥーゾなんて並べた日にはインターセプトはするものの、前線につながらないといったことが起こりうるでしょう(パワープレーをするならアリな人選ですが)。
とにかく二人のどちらかでも欠くと攻撃がぎこちなくなり、苦戦は免れません。
…これまでは。
そうです。ナポリ戦からはロナウドとパトの起用が可能!膠着状態だった戦いに新たな風が吹くんでしょうか?
ようやく07―08シーズンのプロジェクトの形を見せてくれるミラン。チームの可能性はナポリ戦を見てから探ってみましょうか…。
本当はジラルディーノが決めるべき時に決めていればこんなに苦労はしないんだけど(苦笑)
ガゼッタのナポリ戦の予想フォーメーションは、
GK:ジーダ
DF:ボネーラ、ネスタ、カラーゼ、セルジーニョ
MF:ピルロ、アンブロジーニ、セードルフ、カカ
FW:ジラルディーノ、パト
う~ん。ちょっと前がかり過ぎる気がしないでもないですね。ガットゥーゾは出場停止ですが、エメルソンやブロッキがスタメンというのもありそうです。
ベストな布陣がどう固まっていくのかこれから楽しみですね!
さて対するナポリですが、あちらもサラジェータとブラージが出場停止。正直ナポリはミランの苦手とするタイプだと思います。3バックの堅牢な守備陣をどう崩すのかがカギとなりそう。
個人的にはハムシク、ガルガーノ、ラベッシの若手三人集も注目したいと思います。ローマと4-4の試合を演じたナポリの中で特に輝いていたこの3人の雄姿が忘れられないのです。
posted by 三四郎 |16:40 |
一般 |
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