2008年05月07日
ミッドウィークのつれづれ
残り試合の展望 ミランに今季に残された試合は、今週末のナポリ戦と最終節のウディネーゼ戦の2試合のみ。ダービーでの勝利と4位浮上でメディアは楽観ムードですが、もちろんまだ何も決まっていません。 次節ミランがナポリに勝ち、フィオレンティーナがフィレンツェでパルマと引き分け以下に終わればミランの4位は確定です。しかし今年に入ってからヴィオラのホームでの成績は、9戦7勝1分1敗。よほどのことがない限り勝つと思ってよいでしょう。 ナポリは現在9位で残留も確定し欧州カップ戦の可能性もなしと、一見モチベーションがなさそうに見えます。それでも場所はスタディオ・サンパオロ。ご存知の通りイタリアでも屈指の熱狂的なティフォージが一種独特の雰囲気を作り出す、アウェーチームにとっては最もやりづらいスタジアムの1つです。 実際に今季のナポリはこのスタジアムで、ユーベ・ウディネ・インテル・ヴィオラといった強豪を軒並み下しています。ホーム最終戦での勝利をティフォージに捧げようと燃えていることでしょう。ミランはサンシーロで5-2というスコアで勝ち点3を挙げていますが、全く違うチームと考えたほうがよいかもしれません。その時はサラジェータもいませんでした。 そして最終戦がウディネーゼというのもまた厄介。ウディネーゼは現在非常に微妙なポジションにいます。CLに手がかかるかも知れないが、UEFAカップにも出場出来ないかも知れないという状況です。今の勝ち点は57なので、彼らはどんなに勝ち点を積み上げても63まで。現在61のミランが1勝した時点でウディネのCL出場はなくなります。 裏を返すとミランがナポリ戦で失態を犯せば、最終節のミラン対ウディネーゼはまさに天国と地獄を分かつ一戦ということになります。そうならないためにも、とにかくナポリ戦での勝利は必須。どちらにせよサンプドリアが肉薄しているのでウディネーゼが手を抜くことはないと思いますが。 ミランにとっても残りの2戦の結果によってはCLもあるし、UEFAカップすら逃す可能性もあります。最近のチームのフォームを見る限りリーグ戦の最後を5連勝で終えることは可能です。選手達には決して気を抜かずに、サンプドリアやアタランタを相手に犯した失敗を繰り返すことのないよう願うしかありませんね。 <マッシモ・アンブロジーニのコメント抜粋> 「日曜の試合後、僕たちはすぐに話をした。まだあと残り2試合あると。ダービーマッチは僕らにとっての出発点で、ゴールじゃない。この調子で、次の2試合も勝たなきゃいけないんだ。」 シミッチの代表召集 この夏に行われるEURO出場16カ国の内、最も早く召集メンバーを発表したのはクロアチアのビリッチ監督。そのスカッドにミランのダリオ・シミッチの名も入っていましたね。 シミッチは昨シーズンは20試合以上の試合出場を果たし、怪我人が続出した守備陣の中でその存在価値を大いにアピールしました。しかし今季の出場数は激減。数少ない先発のチャンスであったCLでのセルティック戦でも、前半に負傷交代をしてしまうという不運がありましたね。1月のマーケットではそんなシミッチに対し具体的なオファーがあり、本人もクラブを代えることに前向きでした。 ストップをかけたのはアンチェロッティ。控え選手としてのシミッチの価値を一番感じていた指揮官は、残ってくれるようにとシミッチを慰留し、実際にシミッチは残留を決めました。 僕は強豪クラブというものは、実力がありながら出場機会がなくとも文句を決して公に口にすることのない、シミッチのような縁の下の力持ちが影で支えているからこそ、強豪であり続けることが出来るのだと思います。もしかしたらクロアチアの国内ではクラブで出場機会のないベテラン選手を、大事なEUROのメンバーに加えることに疑問を投げかける人もいるかもしれませんが、僕は素直にシミッチにおめでとうと言いたい気持ちです。 そして願わくばこの夏はシミッチに自分自身の希望をかなえて欲しい。名のあるクラブでもっとコンスタントに試合に出られる力は間違いなくあるのですから。それでもミランに残留してくれるなら、これほど素晴らしいことはありません。 パロスキ君 「スペシャル・メモリアル・ニコロ・ガッリ賞」 正直どんな賞なのか知りませんが、アルベルト・パロスキに贈られたとオフィシャル・ホームページでアナウンスがありましたね。 賞のことはこれ以上書けないのでいいとして(笑)、最近パロスキの出番がありません。とにかくインザーギが絶好調で他のFWの追随を許さない状況なのですから、ミランにとってはポジティブなことです。それでもオリンピックへの飛び級参加のアピールチャンスが減ってしまったのは、少し可哀相ですね(ナポリ戦ではベンチ入り位あるでしょうか?)。 そういえばEUROのイタリア代表候補50名に実施された予防接種の時に、ちょっとしたエピソードがありました。ご存知の方もいらっしゃるかと思いますが、インザーギの話です。 EUROに向けての50人の候補に選ばれているピッポは、当然注射を受けるように言われました。しかしそこは普段からコンディションの維持に人一倍気をつかうピッポのこと。ミランの担当医に、「予防接種を受けることによって、熱が上がってしまわないだろうか?」と不安そうに尋ねたと言います。週末にはミラノ・ダービーが控えていました。連続得点を記録し大きな期待を背負っていたピッポは、ここで体調を崩すわけにはいけなかったのです。以前自分がインフルエンザにかかったことによってチームが敗れたことも脳裏によぎっていたでしょう。 医師に「心配ないよ、ピッポ。もし熱が上がったとしても少しだけだよ。すぐに治る。」と言われて、結局予防接種は受けました。その日の帰りはミランのスタッフらで会食に行く予定でしたが、ピッポは参加しなかったそうです。 理由は、「熱が上がったとしても、家にいて安静にしていた方が早く治るはずだから。」 これがインザーギという男。現在の大活躍は決して偶然ではなく、努力の賜物だと改めて思い知らさる話です。 ピッポはよく、「20歳になれるなら今まで手にした全てのトロフィーも全てのお金も栄光も喜んで差し出す。」と言っています。残念ながらこの願いが叶うことはありませんが、この調子ならまだまだ一線で活躍してくれるでしょう。そしてインザーギを敬愛してやまないパロスキが、いつかこの偉大な先輩のようになってくれる日が楽しみです。
posted by 三四郎 |15:55 |
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