2008年03月28日
決意と粘りと (-Torino /30' Giornata)
土曜日にオリンピコで行われたトリノとのアウェーゲーム。ローマ・サンプドリアと連敗を喫し、4位に到達するためにも決して負けられない試合でした。
ミランの先発メンバーは、
GK:カラチ
DF:オッド、ネスタ、カラーゼ、マルディーニ
MF:ガットゥーゾ、ピルロ、アンブロジーニ、セードルフ
FW:パト、ジラルディーノ
カカが負傷離脱中の為トップ下にセードルフを配し、前節パロスキよりも投入が遅かったジラルディーノがスタメン復帰。
サンプドリア戦で早々に2失点というミスを犯してしまった反省が、どういった形で生かされるかに注目でしたが、序盤はやや我慢の展開。
ミランは中盤でボールをキープしてからサイドに開いたパト及びセードルフに預け、ジラルディーノにクロスを集める戦いを。
対するトリノは前線のステッローネ・ディミケーレに、ディフェンスの裏へ走り出すシンプルな攻撃を繰り返します。
ミランが我慢を強いられた要因は、トリノのミラン側ボールホルダーに対する献身的な守備。厳格な指導者と謳われるノベッリーノ監督の意図がそのまま現れていたと言えるでしょう。
両チーム通しての最初の決定機は9分。ディミケーレの左からのクロスがゴール前中央のステッローネに渡り、反転して左足のシュート!しかし球はサイドネットへ。
次はミラン。12分にFKを獲得し、ピルロが直接シュート!ディフェンスに当たった難しいボールをGKフォンターナが外に出さずクリア。
フォンターナはパレルモから移籍したのかと思ったら、別人でした(笑)
ほとんど試合に出ていなかったようで。しかし好セーブを見せていましたね。
14分のセードルフの強烈なFKもフォンターナが死守。
22分トリノ。またしても左サイドのディミケーレがロジーナへ繋いでから、ロジーナがワンタッチで前に出し、決定的かと思われましたが抜け出たザネッティに最後までアンブロジーニがついていました。
24分に再びミランに与えられたFKはまたしてもフォンターナがブロック。ピルロの強烈なブレ球だったものの両手で叩き落とし。
その後も拮抗した展開で、ミランはゴール前に3人の数を割きクロスを上げ、トリノは相変わらずシンプルなカウンター。しかしミラン守備陣は奮闘を見せ前線を自由にさせたシーンはありませんでした。
そして40分ミランにビッグチャンス。左サイドを突破したマルディーニがジラルディーノにパス。ジラはゴールを背にしながらディフェンスを背負った得意な形で、右のポジションで完全にフリーだったパトにアシスト!入ったと思われましたがピザーノが滑り込みゴールはなりませんでした。
その直後のCKでネスタが頭でループを狙うもののこちらも決定打とはならず。
前半は0-0で終了。
そしてメンバーチェンジなしで後半スタート!
46分、ディアーナのサイド突破をアンブロジーニが巧い対応で阻止、その流れで素早いカウンターに入るミラン。ピルロがドリブルをしてから右サイドで走るセードルフにパス。セードルフ・ピルロ・パト・ジラで4対4の状況になり、セードルフは逆サイドのジラルディーノを選択。ジラは頭で中に折り返しましたが、待っていたパト・走りこんだピルロどちらにも合わずやや中途半端な印象。
50分、今度は反対にトリノに決定機。ステッローネを止めきれず、ゴール前でフリーな状態のロジーナにボールが渡ってしまいます。ロジーナは右足で迫るカラチにプレッシャーを掛けられながらもシュートを放ちますが、戻ったカラーゼが足を出しブロック!難を逃れました。
あわやオウンゴールかという場面は55分に。中央のセードルフが右サイドに上がったガットゥーゾにパスを出し、ガットゥーゾがダイレクトで折り返し。ジラをケアしていた守備陣の足に当たりますがフォンターナがここも好セーブ。惜しい・・・。素早い展開が相手のミスを誘った場面でしたね。
試合の流れはミランへ。
60分、ジラルディーノ→オッドと繋ぎクロス。ゴール前でパトに合わすことは出来ませんでしたがボールはそのまま流れセードルフの下へ。ゴールマウスの前完全なフリーの状態でフォンターナと一対一の場面!これは入ったと誰もが思った所でしたが、丁寧に行き過ぎたのかインサイドに当てたボールは無常にもバー直撃・・・!!
その2分後にパトのスルーパスにジラが巧く抜け出しトラップからシュートを放つものの、詰めていたフォンターナに防がれ、2度の決定機をフイにしてしまったミラン。
決めるべきときに決めないとたとえ時間が多く残っていても良い結果にならないのが今季のミランでもあります。アンチェロッティが交代を準備しました。
パロスキとブロッキ。
ジラここまでか…。
、と思った所で大逆転!!セードルフのクロスを受けたジラルディーノはフォンターナの厳しいチェックを受けながらも粘りに粘って際どいシュート!ナターリとパトがゴールラインを割らないボールを追いかけ、パトが最後の最後に触り今シーズン7ゴール目!
ジラの頑張りから生まれたゴールでした。アンチェロッティ、そしてパトも試合後「ジラのゴールだ。」と言っていましたね。
ここでパロスキの交代を取り止めたカルレットは、ガットゥーゾを下げブロッキを投入するのみに止まり現実的な采配に切り替え。
その後トリノはレコバを投入するなど反撃を試みますが、徐々に集中力と勢いを失くし、ファヴァッリ・エメルソンと守備を固めるミランを崩すまでには至らずタイムアップ!
ミランは連敗を2で止め、連勝街道を邁進するための最初の3ポイントの獲得に成功しました!!
トリノ 0-1 ミラン
65' パト
ミラン選手交代
66' ガットゥーゾ→ブロッキ
81' マルディーニ→ファヴァッリ
87' パト→エメルソン
僕は、「決めるべきときに決めないと、泣きをみる。」というのを今シーズン強く感じていて、この試合も60分からの2度の決定機逸失で敗戦まで覚悟しました。しかし勝ち点3を獲得してくれましたね。しかも良い形で獲ったポイントだと思います。
セードルフは中盤と前線を巧みに繋ぎ、確かな技術と豊富な運動量でチームの潤滑油となっていました。個人的にはこの試合のベストプレーヤー。セードルフの単独トップ下は心配だったんですが、”当たり”の日だったようですね!
そして勝利の立役者はジラルディーノ。難しい状況でのプレーでしたが、ゴール前で存在感を発揮し、得点も半分以上お膳立てをして大いにアピール。次も期待。
パトはもう簡単には止められません。1対1、1対2位までは余裕でかわしているように思えます。興味深いのはパトのチームでの使われ方。これまでファーストトップの選手だと定義付けられていると思っていましたが、ここ数試合でサイドでの役割を担い、セカンドストライカー的な扱いに変化していますね。シェフチェンコは復帰しても現7番の壁に苦しむかもしれません。
ただトリノから凱旋帰還出来ることとなった一番大きな要因は、守備陣の頑張りでしょう。サンプドリア戦で眠ったように2失点を喫した反省がそのまま生き、強い決意と粘りで最後までボールを追っていましたね!フリーでシュートを打たれた場面も少なかった。カラチのビッグセーブに助けられる展開から抜け出したでしょうか(ただトリノ戦もカラチの勇敢な突進がありましたね)。次もお願いしたいです。
さて、パトのスウェーデン戦での落ち着いたゴール。インテルナシオナル、ミラン、そしてセレソンでもデビューで決めましたね。凄いとしかいいようがないです。
でも一番嬉しいのは怪我せずミランに帰ってきたことだったりします(笑)
ガリアーニの「ドログバ・フラミニ・ザンブロッタの中から1人は獲得しないとマズイ。」発言も見ました。
どう読み取ればいいのか悩みどころですが、個人的には「ザンブロッタは合意済み、他の2人はフェイク。」と解釈しています。
ガリアーニは移籍について嘘をつきません。もちろん状況の変化は起こりえますし、ドログバがミランに入ったら嬉しい。しかし通例から考えると、本当のターゲットへの注目をはぐらかす為の陽動作戦の一環というのがノーマルでしょうね。
posted by 三四郎 |13:40 |
試合-Serie A |
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