2007年11月18日

ドメネクの予言外れる

豪雨のスコットランド・ハンプデンパーク。ピッチから煙が飛び出す派手な演出。最高潮に達したスタンドは割れんばかりの大声援。完全アウェーの雰囲気の中、真っ白なユニフォームで喪章を着け登場したアズーリの目標は勝つか、分けるか。

ホームチームのボールで始まった試合、すぐにボールを奪ったイタリアは怒涛の攻勢。カモラネージが右サイドを攻略するも跳ね返され、左サイドのスローインを得る。ザンブロッタはすぐさま深い位置にボールを投げ、ペナルティエリアで受けたディ・ナターレは左足で低い弾道のクロス。ボールは相手プレーヤーの股を抜け、中央で待つトーニは相手と競り合いながらも右足を伸ばしゴール上部へ力強いシュート!!時間わずか2分弱。アズーリはいきなり先制に成功する。

スコットランドは明らかに緊張していた。イタリアの完璧な試合運びに手も足も出ず、最初のシュートは15分のCKから。しかしそこからスコットランドへのコーナーが連続し、ファーガソンのシュートやハットンのヘッドはブッフォンのゴールをおびやかす。

30分。カモラネージの右サイドでのチャレンジからアンブロジーニがシュートするも相手GKのゴードンが跳ね返す。しかしディ・ナターレが詰めアズーリに追加点!…かと思われたがディ・ナターレがオフサイドだという判定でノーゴール。

試合はこの日抜群の存在感を放つトーニを中心にイタリアが支配する展開となるが、スコットランドはセットプレー応戦。前半終了間際のアディショナルタイム。コーナーキックからファーにいたウェアが逆サイドのゴール隅へ決定的なヘッド。ブッフォンを破りマクリーシュ監督も両腕を突き上げるが、ピルロがライン上で頭でボールを跳ね返す!一瞬の隙を突かれたイタリアを救った。

後半も当初はイタリアペースで進む。48分にはアンブロジーニのスルーパスから右サイドを走ったガットゥーゾがゴール前へクロス。ディ・ナターレが合わせてシュートするもディフェンスが近く跳ね返される。しかしそこにいたカモラネージが頭でシュート!しかしゴードンにキャッチされてしまう。

スコットランドは流れの中から全くシュートが打てない。ブッフォンとカンナバーロを中心に鉄壁の守りを敷く中央には侵入できず、サイドにことごとくクリアされる。しかし64分。うまくゴール前に入ったマクファデンをザンブロッタが後ろからチェックにいき、スコットランドに絶好な位置でのFKを与えてしまう。観衆の緊張感が画面からも伝わる中でマクファデンの蹴ったボールは、壁に当たりコースが変わる。裏を突かれたイタリアディフェンスの隙間の縫い、ボールはマッカロークの元へ。完全なフリーでシュートを打つが、ブッフォンの正面となる。しかし至近距離で放たれたシュートをブッフォンが完全にキャッチすることが出来ず、前へこぼれたボールを素早くファーガソンが詰め同点。キャプテンのゴールで沸騰するハンプデンパーク。

ここから試合の様相が一変する。捨てるものが無いスコットランドは人数をかけ素早い攻撃を繰り返す。前半の硬さが嘘のようにテクニックも見られはじめ、戸惑うアズーリ。ドナドーニはすぐさまディ・ナターレに変えてヤクインタを投入。足の速い選手を入れカウンターのチャンスをうかがう。スコットランドのマクリーシュ監督もスコット・ブラウンに変え切り札ケニー・ミラーを
ピッチに送り込む。ミラーはイタリア代表相手に点を奪った実績を持つ。

イタリアの決定的なピンチは80分。スコットランドのパスワークから途中出場のミラーのクロスがファーサイドへ。アズーリの選手は誰も追いつけず、ボールはパヌッチを超える。そのまま完全なフリーな状態で滑り込むマクファデンのもとへ。ホームチームに大きな2点目が入ると誰もが思ったが、ダイレクトで合わせたシュートは無人のゴールマウスを捉えずわずか左。

腹をくくったドナドーニは、80分にカモラネージに代えキエッリーニを、86分にガットゥーゾに代えデ・ロッシをそれぞれ投入。散々危ないピンチを迎えたセットプレーを考慮に入れ、ヘッドの強い選手を立て続けにピッチに送り込み状況を見守る。焦るスコットランドは人数をかけて攻撃、守るイタリアもカウンターを仕掛けコーナーやFKを獲得しだす。何度か非常に惜しいチャンスをアズーリが作るも必死に粘るスコットランド。いよいよアディショナルタイム。キエッリーニが高い位置でハットンにタックルを仕掛ける。笛が吹かれるもFKが与えられたのはイタリア。やや腑に落ちない裁定に集中力を切らせてしまったのか、ピルロが放ったボールをファーサイドのパヌッチが力強くネットに叩き込んでイタリアが再びリード!引き分けならわずかな可能性を残せるスコットランドは明らかに意気消沈するものの反撃を試みる。しかしこの時間でのこのスコアはEURO予選敗退を意味するも同然だった。

イタリアはドイツでのワールドカップを思わせるような素晴らしいパフォーマンスで、EURO本大会出場決定!次のフェロー諸島戦に勝利すれば激戦区グループBを堂々首位通過となる。


スコットランド 1-2 イタリア
02' トーニ
65' ファーガソン
90' パヌッチ

イタリア代表出場メンバー
GK:ブッフォン
DF:パヌッチ、カンナバーロ、バルザーリ、ザンブロッタ
MF:ガットゥーゾ(→デ・ロッシ)、ピルロ、アンブロジーニ
FW:カモラネージ(→キエッリーニ)、トーニ、ディ・ナターレ(→ヤクインタ)

posted by 三四郎 |05:51 | 代表 | コメント(0) | トラックバック(0)
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