2008年04月16日
ロナウジーニョ交渉の現在・未来
ミランの代理人として交渉役を務めるエルネスト・ブロンゼッティが昨日、 『数日の内にロナウジーニョとミランの間の交渉はすべて順調に完了するだろう 。交渉は既に開始されている。 バルセロナは選手に他クラブと交渉する権限を正式に与えているので、兄のデアシスがミランの経営者と直接話をしている。』 と移籍交渉の現状を明かしました。 直接交渉の権限が与えられていると言っても、移籍金までを決めることは出来ないでしょうから、状況は大きく進展している段階ではなく変化はまだないと言えるでしょう。 ミランとロナウジーニョが合意しても、ミランとバルセロナが合意しなければ移籍は成立しないのは当然です。 ブロンゼッティは、 『現在ミランとバルセロナの間には電話でのコンタクトがあり、次回は会合が行われることになるだろう。バルセロナはスペインの税優遇措置のシステムから誰かを売る必要性に迫られている。』 とし、スペインでの税制優遇措置が今シーズン限りで切れることから、バルセロナ側に放出の意思があることを示唆。 さらにザンブロッタについての交渉もなされること、インテルについて「ネラッズーリがロナウジーニョに本物の興味を持っているのかは知らない。フロントは(ロナウジーニョより)ディアラとの交渉を始めたいと思ってるはずだよ。」とも語りました。 結局、デアシスと合意すれば移籍は間違いないのかも知れません。ミラン側は可能性を否定していますが、あの悪名高い”FIFA移籍規定17条*”をロナウジーニョ側が行使すればバルセロナとの残り契約を1600万ユーロで買い取ることが出来るといわれています。 *=選手は3年以上(28歳以上の選手は2年以上)所属したクラブとの契約を一方的に解除できる。とする条文。 状況が変化するとなれば17条を行使するまでには至らず、チェルシーやマンチェスター・シティが莫大な金額を投資した場合でしょうか。 ナイキ社の意向説も根強く囁かれてますが、これはあまり関係ないような気も。ミランにもナイキと契約している選手はいますし…。意外に背番号の方が問題? どちらにせよミラン移籍の可能性は依然として”高いまま”ですね。 個人的にはロナウジーニョが加入することについて、懐疑的ですが否定的ではありません。今季は層の薄さを痛感することになりましたし、特に代わりのいなかったトップ下のポジションを高いレベルでこなしてくれることは間違いないでしょう。 ただファンバステンの言葉を借りれば、「ロナウジーニョは偉大なチャンピオンだが、彼だけでは充分ではない。」 これはシェフチェンコについても同様です。この2人が加わることによってセリエAで直ちに勝てるようになるとは思いません。 まだ4月ですし、今シーズンの順位・EUROでの代表選手の疲労・オリンピックへの召集問題など不確定要素が多い今の時期。移籍の総括は9月1日に行われることと思いますが、賢明な補強戦略が遂行されることを望みます。 最後に気になるロナウジーニョの年俸問題を。ミランではサラリー・キャップ制度が採用されていて、ガットゥーゾ・ピルロ・ジーダ・ネスタ・カラーゼ・ロナウド・インザーギ・セードルフが一律の最高年俸受給者。マドリード方面からの総攻撃を受けて、遂にカカが例外として上限を大幅に超えたサラリーを手にすることになった訳ですが、これには誰もが文句なし。しかし新入りがいきなり…ってなると何故?と当然なるでしょうね。 ミランは”ゴッドファーザー的”なクラブで「クラブに忠義を尽くす限りは見捨てない。」というスタンスを取っていますが、この問題は案外もめるかも知れません。 今シーズンのセリエAの順位がどうであれ、主力の流出だけは絶対に起こさないようにして欲しいものです…。ガットゥーゾやピルロを欲しいクラブは沢山あるでしょうからね。
posted by 三四郎 |12:55 |
移籍 |
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ロナウジーニョ交渉の現在・未来
はじめまして、バレージファンのshinといいます。
ロナウジーニョ獲得の是非については三四郎さんと同意見です。個人的には典型的なCFのほうがいいような気がしますが、あまりにも選手層の薄さが効いたので、割安で取れるなら期待を込めてといった感じです。
ただ、年俸問題についてはわたしも気になってました。ガットゥーゾやピルロの放出なんてことだけは避けてもらいたいです。
三四郎さんは、ジラルディーノの残留or放出・ボリエッロ復帰の是非についてはどうすべきだとお考えですか?
posted by shin | 2008-04-16 17:28
Re:ロナウジーニョ交渉の現在・未来
>shinさん
はじめまして!!バレージファンということで、長年に渡ってミランを見続けていらっしゃるんでしょうか。こんなブログにコメントありがとうございます!
ジラとボリエッロについてですが正直どちらがより今のミランにフィットするのか分かりません。
得点を量産しているボリエッロも昨シーズンは一点だけだったわけですし。
ただ去年の終盤はオリベイラよりもずっといい動きをしていましたし、復帰となれば歓迎したい気持ちでいます。
来季のFWはパロスキとロナウド以外に4人必要だと個人的には考えているんですが、パトとインザーギは確実だとして新加入選手がシェフチェンコとボリエッロになるなら最低限納得できる補強だと思います。
新しさは全くないですし今までのミランと戦い方に変化はないでしょうが。
ジラルディーノは移籍した方がいいのではという気持ちは正直あります。もちろん昨シーズンのトップスコアラーですし、インザーギよりも点を獲っている。得点能力は間違いなくあります。
それなのにピッチでうまくいってないのは見ていて辛いです。カカは明らかにパスを出す相手としてのジラの優先順位が低いですよね。
放出はもったいないので、レンタル移籍の道が開けてくれればいいですが。
本当はジラにはミランで頑張ってほしいんですけどね。
ただ二月に同じ質問をされたら、残った方が良いと言ったかも知れません。試合の決勝点を決めていた時期がありましたからね。そういう勝負強さを残り5試合で見せてくれれば意見がまた変わるかも知れません。
現状ではジラ放出のシェフチェンコとボリエッロ復帰なら最低限納得。
現状にシェバかボリエッロどちらか一人の加入なら不満。
もっと空中戦で強烈な強さを発揮する選手が加入するべきだと思ってます。
posted by 三四郎 | 2008-04-16 21:04
ロナウジーニョ交渉の現在・未来
レス、ありがとうごうざいます。
私がミラニスタを自称するようになったのは、サッキ監督率いるミラン時代からです。プレッシングとオフサイドトラップを多用するコンパクトな4-4-2を採用し、圧倒的な組織的な強さにオランダトライアングルを筆頭とする個性豊かな選手たちの魅力に心を奪われました。今後ともよろしくお願いします。
補強については、三四郎さんと全く同意見です。個人的に4-4-2か4-3-1-2がミランだろうという願望があるので、パト・カカー+ポストプレー可能なCFというのが見たいな思っています。
ベルルスコーニも首相復帰するようですし、チーム全体の若返りを行いつつ、各ポジション一人づつ大物と若手有望株を少なくとも獲得して欲しいです。
posted by shin | 2008-04-16 23:59
ロナウジーニョ交渉の現在・未来
ロナウジーニョはスペシャルワンタイプなプレーヤーです。技術力の高さと視野の広さがあるので基本的にはどんなチームでも水準以上のプレーができますが、あまりにうまいのでチームが彼に依存して彼に合わせてしまう。彼に合わせるのになれてしまうともし彼が不調なときにチーム全体が困ってしまう。ジダンもこのタイプですかね。
カカやランパードは決定的な仕事をするんですが、球離れがよくシンプルにプレーをするのでうまいにもかかわらずそんなにはチームを依存させないプレーヤーかと。現代的な選手といえます。
ロナウジーニョが加入すれば確実に現状よりは局面打開という点で向上するはず。多少チームのプレースタイルと合ってなくても、パスの精度やキープ力、突破力でもってある局面では必ず活躍してくれます。そもそもロナウジーニョはハイライトプレーヤーですし(苦笑)。87分間はあんま活躍しないけれど、3分間は凄い。なのでハイライト映像でロナウジーニョの全てがみれちゃうプレーヤーですよね。
ただある局面で大活躍してくれる反面、ミランの肝である攻守のバランスはやはり悪くなるはず。打開策としてはロナウジーニョをFWにしてロナウド的な感じで使うか、スリーセンターを下げ目にして攻撃は前線にまかせるか。いずれにせよミラン得意の経験からくる攻守の判断による全員撤収、全員攻撃のメリハリは悪くなるはず。
ロナウジーニョは一種の特効薬ですが、スペシャルワンですので強烈な副作用がでるかも。
posted by ik | 2008-04-17 09:30
Re:ロナウジーニョ交渉の現在・未来
>shinさん
サッキ監督時代のミランは現在サッカーについての評論を書いているような方でも、ベストのチームとして挙げられますね。僕はオランダトリオについても文章と少しの映像でしか知らないので残念です。革新と強さを兼ね備えたチームの衝撃をリアルタイムで体感したかったですね。
僕もやはり来季は2トップを軸にしたチーム構想をお願いしたいです。クリスマスツリーは強固ですが、セリエAで結果を出し続けるのには向かないかもしれません。
shinさん、今後もご意見があれば是非この欄にコメントしてくださいね!
posted by 三四郎 | 2008-04-17 18:15
Re:ロナウジーニョ交渉の現在・未来
>ikさん
いつも的確な分析ありがとうございます!
勉強になります。
やはりロナウジーニョに守備はあまり期待できないんでしょうか。カカと共存できるのか心配です。アンチェロッティがカルテット・マジコを採用するとも思えませんし(笑)セードルフが割りを食うことになりそうですね。左サイドから攻めるのが好きな選手がまた増えてしまいます。
でもロナウジーニョの足元の技術を生かしたプレーはセリエAの舞台でも有効に作用するでしょうね。アンチェロッティはシンプルなプレーを好むので制限される可能性はありますが。
今季のミランは前半戦、サイドからクロスを上げることを繰り返すばかりでうまくいきませんでした。トリックプレーも混ぜ込んで相手ディフェンスに迷いを生じさせる必要があると思いますし、まさしく”ハイライト”なプレーで局面を打開するタイミングは必ずあるでしょう。
でもやはり諸刃の剣なんでしょうね…。
ikさんが仰るとおり、セカンドストライカー的な起用が一番チームのバランスを崩さない形で、ロナウジーニョに期待される得点に直結するプレーをしてもらえると思います。
そう考えるとシェフチェンコは必要ないかも知れませんね。ベルルスコーニがもう1人ビッグなFW獲るよ、なんて言ったらしいですがどういう構想を持っているのか少し気になりますが。
コメントありがとうございました!
posted by 三四郎 | 2008-04-17 18:36


