2008年04月10日

CL 準々決勝 2日目 ”ローマ・ローマ”

1st-legを0-2で落としてしまい、オールドトラフォードで少なくとも2点を獲らなければならなくなったローマ。大黒柱のトッティの復帰が間に合わないまま、実現困難なミッションに挑みました。


ホーム、マンチェスター・ユナイテッド先発選手
GK:ファンデルサール
DF:ブラウン、ファーディナンド、ピケ、シルベストル
MF:キャリック、ハーグリーブス、アンデルソン
FW:パク、ギグス、テベス
(控え選手)
クスチャク、オシェイ、スコールズ、ナニ、ロナウド、ルーニー
・週末のリーグ戦を見据え、余裕の布陣

アウェイ、ASローマ先発選手
GK:ドニ
DF:パヌッチ、メクセス、フアン、カッセッティ
MF:デロッシ、ピサーロ、タッデイ、ペロッタ、マンシーニ
FW:ヴチニッチ
(控え選手)
クルチ、シシーニョ、トネット、ブリーギ、アクイラーニ、エスポージト、ジュリー
・サイドバックにパヌッチとカッセッティを選択とやや守備的。


まずはローマ。2分、左サイドのカッセッティが駆け上がり左足でグラウンダーのクロスを送るも、ファンデルサールが難なくキャッチ。

直後、前線のテベスがワイドに開いたハーグリーブスへパス。ハーグリーブスはダイレクトでクロスを上げるも、メクセスがコーナーへ逃れる。ギグスの蹴ったコーナーはピサーロがクリア。

4分、ファーストシュートはタッデイ。ユナイテッドの中央の守備をかいくぐれず、右サイドからローングシュートを放つも、枠は捉えられない。

6分、最初のビッグチャンス。ギグスのスルーパスにうまく抜け出したパクがそのまま左足でシュートを打つも、わずかに枠の右。パクはテベスとポジションチェンジを行い
中央に位置していた。

7分、再びユナイテッド。今度はパクが右サイドからクロス。テベスにぴたりと合うも、ヘディングは右へ逸れる。

10分。ドニのゴールキックをカットしたハーグリーブスが下がっていたテベスへパス。テベスはダイレクトでギグスへ渡し、ギグスは体勢を立て直してから右前線に走りこんでいたハーグリーブスへ絶妙なスルーパス。ハーグリーブスはGKと1対1の決定的なチャンスを迎えたものの、ドニが右足一本でビッグセーブ!難を逃れたローマ。

14分、ローマに初めての好機。デロッシがドリブルで守備をかいくぐり、苦しい体勢ながらヴチニッチへスルーパス。ヴチニッチは右の角度のないところからシュートを放ったが、ファンデルサールが跳ね返す。その後すぐに組み立てたローマはマンシーニのシュートへ持っていったが、これはキーパーの正面。

16分。ブラウンのロングキックをテベスが胸トラップからすぐ右のスペースへパス。走りこんだハーグリーブスがダイレクトでクロスを上げ、反対サイドのギグスもダイレクトでシュートを放つも、ドニが三度の好セーブ。

23分、またしてもハーグリーブスから。右サイド深くからグラウンダーでクロスを返す。パクは空振りをしてしまうが、抜けた球を2列目からアンデルソンが左足で強烈なシュート!しかしドニが死守。昨年の悪夢を繰り返しているような展開。なんとかスコアが違うのはドニが当たっていることのみか。

ローマが反撃の姿勢を見せたのは27分。パヌッチが際どいクロスを上げたものの、キャリックがダイビングヘッドでコーナーへ逃れた。ゴール前にいたローマの選手は、ペロッタ・デロッシ・ヴチニッチの3人。

29分、大きな動き。デロッシとのパス交換からヴチニッチがシュート。強烈な球だったのでファンデルサールは跳ね返すのが精一杯。ファーディナンドがクリアするも、ボールはマンシーニに渡り、マンシーニはブラウンとの間合いを計りながら仕掛け。ブラウンはやや不用意に足を出してしまい、ローマにPKの宣告!

30分。PKキッカーはデロッシ。大ブーイングの中、思いっきり振りぬくも大きく枠の上へ吹かし上げてしまう。デロッシは先日のジェノア戦のPKもギリギリだったので、正直打ち上げてしまうんじゃないだろうかと予想した人は多かったと思う。
シャツをめくって顔にかぶり、スパイダーマンのようになるデロッシ。ローマの選手は淡々とした表情。ファーガソンは席を立ち、4審へ抗議。

31分、テベスのシュートはフアンが体を張りブロック。

33分、マンシーニからボールを受けたタッデイがゴール前のデロッシへ横パス。デロッシは難しい体勢ながらヒールでゴールを狙うも、ブラウンがクリア。

1分後。パヌッチのロングキックを受けたヴチニッチがダイレクトで落とし、そこをペロッタがシュートまで持っていくものの枠を捉えられず。しかしヴチニッチにボールが収まり、ペロッタもその落としを受け取るという、狙っていた形が初めて出たシーンだった。

39分にファーディナンド、41分にヴチニッチがそれぞれ負傷したような様子を見せる。

前半はそのまま2分の追加タイムを経て終了。ユナイテッドが試合を支配していた。ローマは先制点の大きなチャンスを逸してしまったことが悔やまれる。


後半、メンバーの交代は無しでゲーム再開。

49分、ローマがゴールに迫る。カッセッティのドリブル突破からボールを受けたヴチニッチがロングシュート。低い弾道のボールをファンデルサールは弾いてしまい、そこへファーディナンドと競りながらカッセッティが詰めるがコントロールできず。

51分、キャリック・テベスと繋ぎパクへボールを送る。パクはうまい受け方をしたが、ファーストタッチがやや乱れてしまい、その隙にフアンがブロック。ガッカリして座り込むパク。

53分、カッセッティが競り合って落下した際に肩を負傷。メディカルスタッフがすぐさま交代の合図。カッセッティはかなり痛そう。トネットが急いで準備。

56分、トネット投入。今日は積極的な采配を見せないスパレッティ。結局強いられた交代策が最初だった。

直後にユナイテッド。テベスが右サイドでディフェンスをものともせずに単独突破。しかし折り返しは見方には合わず。

この時間帯、ローマがボールを持つ時間が増える。しかしオリンピコで見せたように守備ブロックを完璧に敷くユナイテッドを脅かすまでには至らず、カウンターを受けて疲弊してしまう。
徐々にロングボール一本でヴチニッチを狙う苦しい攻撃が増えていくローマ…。

65分、ユナイテッドのコーナーからボールを奪ったローマは、マンシーニとヴチニッチが良い形のカウンターへ持っていく。しかしファンデルサールがナイスカバーでクリア。

60分後半辺りでトネットの突破からコーナーを得たローマだったが、淡白なものになってしまってもったいない。

69分、遂にスパレッティが動く。ピサーロに代えてジュリーを投入。しかし遅すぎたか…。

70分、ユナイテッドゴール!ハーグリーブスの絶妙なクロスをテベスがダイビングヘッドでドンピシャ。終わった、と感じさせる瞬間だった。

73分、ユナイテッド選手交代。ギグスとキャリックに代えてルーニーとオシェイを投入。

トップ下にジュリが入って何度かドリブル突破を試みるものの、最終ラインまでたどり着くことが出来ない。ヴチニッチにはピケがしっかりマークしている。

77分。「夢の劇場」に響くローマ・ティフォージの”Roma Roma”の歌声。ピッチ上のデロッシ、アップを続けるアクイラーニ、試合を見つめることしかできないトッティはそれぞれ何を思うのだろうか。

81分、ネビル登場で沸くオールドトラフォード。アンデルソンに代わって久しぶりにピッチへ。
スパレッティもタッデイに代えてエスポージトを投入。

89分、最後の決定機。ハーグリーブスの縦パスをテベスがポスト。落としたボールをダイレクトでルーニーがスルーパス。パクがまたしても抜け出しシュートを放つが、これもドニが体に当ててなんとかブロックした。

1分の追加タイムを経て終了。マンチェスター・ユナイテッドが2年連続のベスト4へ駒を進めた。

マンチェスター・ユナイテッド 1-0 ローマ
70’ テベス

2試合合計3-0でユナイテッドが勝ち抜け。



ローマは残念ながら完敗といってもいいでしょう。オリンピコではもっと形を作れていましたが、ユナイテッドは爪を隠して耐えていたということ。

このままローマがいまのスタイルを貫くのか、もう一つ違った戦い方が出来るオプションを模索していくのか。来季に向けての課題が再び明白になりました。
ローマは資金力のあるクラブではないので、慎重に検討されていくことでしょう。個人的には新しいセンターフォワードを獲得し、後者の道を選ぶのが良いと思います。

これで今年はイタリア勢が姿を消しました。全てイングランドのチームに屈したことになります。それも3チーム揃って1得点も挙げることが出来ませんでした。

プレミア1強時代にどうやって競争力を上げていくのか。国外からEU圏外枠の選手は1年に1人しか獲得できないというセリエA現行ルールや、今後導入されるテレビ放映権料の平等分配が再び議論されるのは間違いないと思います。

posted by 三四郎 |15:04 | 試合-Champions League | コメント(4) | トラックバック(0)
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CL 準々決勝 2日目 ”ローマ・ローマ”

マンuファンですが、ローマのチームカラー
は好きです。プレミアでは観られない独特の
テンポの狭いスペースでのパス交換や柔らかい
トラップは観ていて、とても面白かった。
プレミア独特の早いテンポの中で、ローマ
はやりにくそうだったが、来期 的確な補強を
すれば、もっと強いチームになりそう。
トッティーにかわる強力なFWが一人欲しい。

マンUは 余力を残しての余裕の勝利だとか
言われているが、CLでは完璧にゲームを
コントロールし、実力を出し切った試合は
まだ一試合もない。

その点 ローマは各選手ができるだけのことを
しっかりとこなし、負けはしたがチームの
統制は崩れなかった、、
実に素晴らしいことだと思う。

デロッシがPKを外したときの仲間のクールな
励ましには なんか感動した。


posted by k | 2008-04-10 18:55

CL 準々決勝 2日目 ”ローマ・ローマ”

チェルシーとリバプールはやはり守備重視なだけあってCLではよく勝ち上がりますね。来年もまた準決勝まで残りそう。準決勝はどっちがより守備が堅いか対決ですかね。

一方のマンUとバルサは自国で毎年優勝争いをするビッグクラブらしく攻撃重視。ただ来年は両方とも準決勝にはいないかも。準決勝はどっちが攻撃凄いか対決。

そして決勝は今年度最強守備対最強攻撃(笑)。

ちなみにミランは結果重視(まずは守備)かつベルジョーコ(美しいサッカー)を目指すスタイル。なので攻守のバランス感覚が命であり、ここがミランの真骨頂。この攻守のバランス感覚があるから現実的な戦いもできるし、華やかな攻撃もできるのかと。

そしてミランの選手になるには戦術的にもポジショニング的にも攻守のバランスを取れるセンスがあり、それを可能にする経験がないとダメ。

今のメンバーはみんなセンスも経験もありますがそれをピッチで表現するだけのコンディションにないんでしょうね。

戦術理解もポジショニングもそこまで走れないと意味がないですから。

この夏はユーロが楽しみですが、シーズン中のコンディションは大丈夫なのかな~~?





posted by ik | 2008-04-10 19:19

Re:CL 準々決勝 2日目 ”ローマ・ローマ”

>kさん

プレミアリーグはよく見ます。スピードの速さは他の追随を許さないですし、技術的にもトップにあるでしょうね。熱い試合が多い。
ローマはもっとカウンターで活路を見出だしたかった所でしたが、ユナイテッドの素早い帰陣に苦労していました。

ユナイテッドの実力はきっと準決勝で出て来るでしょう!
個人的に去年と大きく違うのは、アウェーの戦い方だと思います。昨シーズンの成績と比較したら違いは明白ですね。

仰しゃる通りローマは集中力を切らさず、成長を見せてくれました。
首脳陣やサポーターを含めクラブ全体が一丸となっているのを強く感じます。

posted by 三四郎 | 2008-04-11 12:45

Re:CL 準々決勝 2日目 ”ローマ・ローマ”

>ikさん

チェルシーとリヴァプール。またしても、ですね。グラント監督が良くも悪くも主役になると思います。

もう一つの2チームは典型的な'勝者のサッカー'をするチームですね。ただユナイテッドは今年アウェーの戦い方が出来ているので、強いでしょう。

攻守のバランスのミランというのはその通りで、その点がまさしく僕がミランを好きな要因です。
美しいプレーを目指すが、それによって勝利が犠牲にされることはない。という理念がクラブにはあるように思います。

去年から攻守のバランスが一歩「守」に傾いたとは感じますが…。
ユーロのコンディションは確かに気になります。中盤の主力が軒並み行きますからね。またアクセルが踏み込まれるのは冬休みあけなんでしょうか(苦笑)


お二人ともコメントありがとうございました!

posted by 三四郎 | 2008-04-11 12:55

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