2008年03月09日
大人だったローマ
このブログの趣旨とズレて恐縮ですが、Jリーグ開幕しましたね。味の素スタジアム行ってきましたが、去年の開幕戦と比べてチーム(東京)は随分とポジティブな状況のように思います。去年はしょっぱなザルすぎたんで…。 さて本題(笑)↓ ファーストレグはレアルマドリードに押され気味だったローマ。個人的にはオリンピコで勝っておかないと次ラウンド進出はかなり難しいと考えていたので、2-1のスコアは最低限のリードでしかないと思ってました。しかしアウェーでも勝っちゃいましたね!初戦はデロッシの孤軍奮闘・獅子奮迅の活躍でなんとか勝ち点3を獲得したのにセカンドレグは全く別の様相に。 ローマのスタメンは、 GK:ドニ DF:シシーニョ、メクセス、フアン、トネット MF:デロッシ、アクイラーニ、タッデイ、ペロッタ、マンシーニ FW:トッティ 注目はシシーニョ、トネットの両サイドバックでしょうかね。カセッティが負傷しているということで選択肢が無かったというのもあるでしょうが、ファーストレグでクロスの精度に難があったという課題を解消し得る人選となりました。僕が監督だとしたらリードしている状況ならシシーニョではなくパヌッチを使いたいところですけど、相手はセルヒオ・ラモスとニステルローイというセットプレーの飛車角を欠いていますから打点の高いパヌッチを起用する必要性がなかったのかも知れません。 とにかくローマは駒が豊富になりました。直前のパルマ戦で4点とって快勝したように勢いにのってますし、チームのコンディションが良いことが伺われます。控えにパヌッチ、ピサーロ、ジュリ、ヴチニッチですからね~。昨シーズンのユナイテッド戦はペロッタとタッデイを欠いての苦しい台所事情がダイレクトに結果に出てしまいましたが、その心配は「今のところ」無さそうです。 試合は前半、実力伯仲。ローマは上手い戦い方をしていました。リヨンの時のようにゴール前にべったりとならずラインを張って蓋をしていましたね。アクイラーニの3本のミドルシュートは入っていればどれもナイスゴール。 そしてこの試合もデロッシが中盤で相手の芽を摘む良い仕事を見せてくれました。トッティとデロッシのセンターラインはローマの背骨ですね。この2人の軸を多種多様で華やかなタレントが彩るといった感じです。 逆にレアルの方は苦しい展開といった所でしょうかね。前回はクロスで大いにローマを苦しめましたが今回はファンニステルローイが不在。ラウールに対しては十分にケアされてましたし、むしろラウールを止めさえすればという分かりやすさがあったように思います。 後半はレアルが失点覚悟の大勝負。両サイドバックも攻撃参加してローマをやや押し込む展開。ローマは出来るだけ下がらずにカウンターを仕掛けたいところ。しかしむしろそれはローマの十八番ということで、際どい攻撃を繰り出していました。いやあ、ローマ強い。来週のミランは大丈夫だろうか…。 試合に決定的な変化をもたらしたのは60分過ぎの交代策。シュスターは負傷したサルガドに代えてトーレスを。スパレッティは満を持してヴチニッチを投入。 今季のスパレッティの一番の功績はトッティとヴチニッチの共存を成功させたことかもしれません。ヴチニッチの成長により、どちらかを使わないのは勿体ないという状況の中でヴチニッチのサイド起用。マンシーニとはまた違ったタイプの左サイドが出来上がりましたね。場合によってはもちろんヴチニッチをセンターに、しかも試合の中で変更できる訳でチームの戦術的柔軟性が飛躍的に高まっています。 そして70分のペペ退場。ヴチニッチが中に切れ込んだ所を止められませんでした。グループリーグでもサイドからの突破でゴールを決めていましたけど、あれを思い出しましたね。 そして数的優位にたったローマがあっさり先制。レアルは点が欲しいという思いと1人足りないという状況を整理する前に失点してしまいました。しかしその後すぐ同点。分かりやすくオフサイドだったものの、ローマの選手は落ち着いていました。こういう部分にローマの成熟を感じます。 その後ローマはペロッタに代えてピサーロを投入。この交代は妥当ですけど少し不安。勝手ですがピサーロにはなんかやらかすイメージがあります。 とにかくアドバンテージを最大限に生かそうとするスパレッティ。何度かローマがチャンスを作り出すものの、今一歩の所で決めきれず。あと1点加えればドローが無くなりレアルが絶対的に3点が必要となるチャンスなんですが、結局追加点が入ったのは92分でした。 よくイタリアはとどめをさすのを良しよしない文化があるといいますが、CLの舞台になるとそういったイタリアらしさってでるもんなのでしょうか。去年のミラン対バイエルン戦を少し思い出しました。あの試合もカウンターから何度も決定的を作るもののダメ押しはならずという展開。相手の気迫がそれを許さないんでしょうかね。 さて、試合はファーストレグとは打って変わって、ローマが最初から最後までかなり優位に試合を進めていましたね。それはプレーの面だけでなく精神面にも表れていたように思います。 この試合、主審のバサラスさんは頻繁にファールをとり、カードを連発していました。中にはえっ!?と驚くような判定もあったんですが、ローマの選手達は常に落ち着いていましたね。ロゼッラ・センシや監督の人柄の影響があるでしょう。このまま毎年コンスタントに結果がついてくればティフォージの空気も少しずつ変わっていく気がします。 次の試合は昨年の悪夢を思い出さずにはいられないベスト8ですが、この試合を見てシード権を持つどのチームもローマとは当たりたくないと考えているはずです。それほどチームの総合力が上がっていることを印象付けてくれました。 ローマは良い戦いをするでしょう。ただ個人的には「今のところ」と前述したように、バサラスが連発したイエローカードが今後の悩みとなるのではと危惧します。ペロッタが次が出場停止で、デロッシ・ヴチニッチ・トネットと気になるところにリーチが…。あ、あとシシーニョも。
posted by 三四郎 |02:29 |
試合-Champions League |
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大人だったローマ
イタリアが必要以上に意味もなく大量得点を好まないのは勝利至上主義だからだそうです。イタリアは都市国家で、イタリアという国になる前は都市同士で傭兵を雇って戦争をしてた。その代理戦争をサッカーでしている。戦争なので最小得点差でも勝てばいい。勝てば官軍。これがイタリアのメンタリティ。1点リードすれば勝つために攻めるより守る方が勝ちやすいと考えるのはイタリア的ですよね。とどめをさしにいかないというよりは守りたい(苦笑)。
スペインは逆で宗教戦争とかがあったので、相手を徹底的にせん滅させる文化がある。それでリードしていてもそれをさらに広げたがる。そしてそれを喜ぶ。
ドイツはサッカーを純粋な競技と考えていて、機械体操のように体を鍛えて合理的に体を動かせばより良くなると考える。ドイツの徹底したスペースを突いてそこにひたすら選手が走り込むあんまりおもしろみのないサッカーを90分間やれるのは機械体操的な競技としてのストイックさがあるから。
ポルトガルは長い間3強で優勝するのはいつもポルトベンフィカスポルティング。勝って当たり前なのでこの3強はただ勝つだけではなくて魅せるプレーをするようになる。特にサイドは観客の目の前で魅せやすい。なのでウイング文化があるんでしょね。また一時期にサッカー的に鎖国してた時期があるのもウイング文化が廃れなかったのも要因かも。
イングランドはサッカー発祥の地で、サッカーとラグビーのもとになった相手の村(到達地点という意味でゴール)にボール(的なもの)を運ぶ祭りが起源だとか。その後で手なしがサッカーへ。手もありがラグビーへ。なのでイングランド人には基本的に「ゴールへ走って向う」喜びがあるのであの縦にダイレクトなキックアンドラッシュに。今はだいぶテクニカルですが、やはりまだ縦志向が強いですよね。
意味もなく長文になりました。すいません。
ローマは今のコンディションの悪いミランには難敵ですね。ちなみにもしCL次ラウンドでローマ対アーセナルとかになればは流動的かつスピーディーな展開になりそうですね。イタリアのトータルフットボール対イングランドのトータルフットボール対決。
posted by ik | 2008-03-09 11:37
大人だったローマ
>ikさん
大変興味深い話で勉強になります。
ルーツを探ると得るものがありますね。トドメを刺すのではなく守りたいというのはなるほど…と思いますね(笑)
試合を見ていてもやはりイタリアはより可能性の高いプレーを選ぶんだなと思います。それが緻密さや安定感に繋がるんでしょうね。
逆に常軌を逸した(言い方は悪いですが)攻撃には脆いように感じます。デ○ルとかイ○タンブールとか…。
同じ戦争の影響を受けているといってもイタリアとスペインの違いは面白いですね。
勝利することが必要な前者と、存在を否定しなければならない後者ですか。なるほど、なるほど…感心しきりです(笑)
ローマ対アーセナルは絶対面白いでしょうね。ローマとバルサなんかも面白いです。でもそういう試合って案外セットプレーで決まってしまったりするんですよね。
とにかくCLは今後もチェックしていきたいと思います。
コメントありがとうございました!
posted by 三四郎 | 2008-03-10 02:19


