2007年02月13日

ホノルル日記 ―NFL・プロボウル取材―

 スーパーボウル取材から戻り、直接、雑誌の編集へ向かった僕は、その日は家路には着かず、出版社にいっぱなし。結局、眠ったのは近くのサウナだった。しかも、朝11時から3時間ほどだ。

 その間、試合のゲームレポートを書き、もう一本、選手のストーリーを仕上げた。眠い、疲れている。でも、四の五の言ってる場合ではない。本の校了はすぐそこだ――。

 で、木曜に作業を終え、ほっとしたのもつかの間、金曜日、また成田空港へ向かった僕。行く先はハワイだ。今度はプロボウルである。予定は2泊4日だ。

 ところが、トラブルが起こった。飛行機が故障で欠航となってしまったのだ。

 結局、その夜は空港近くのホテルに泊まり、次の日の晩の便でホノルルへ飛ぶ羽目となってしまった。

 約6時間後、ハワイは朝である。プロボウル当日の朝だ。


PB1
 僕はホテルへチェックインする間もなく、直接タクシーでアロハスタジアムへ。  朝着いたときは暑さはそれほどでもないんだな、と思っていたが、いやいや、昼近くになるとやはりハワイらしく気温が上がってきた。フィールド上で浴びる日の光が強い。
PB2
 このプロボウルは、写真撮影の依頼で行った。ということで、試合中もずっとサイドライン際にいることができた。記者だとそれはできない。僕は大学時代はアルバイトでフットボールの試合の撮影をよくしていたが、久々にフィールドレベルでゲームを見ることになった。
PB3
 試合はプロボウルらしからぬ比較的ロースコアゲームとなり、最後までもつれたが、チャージャーズのネイト・ケイディングが“サヨナラ”フィールドゴールを決め、AFCが31-28で勝利した。  それにしても、日焼けクリームも塗らずに数時間の間、日差しを浴びていたために、ずいぶんとひどい顔になってしまった。それでも、選手たちの話し声やパッドやヘルメットのぶつかる音が聞こえるし、実際に選手たちがどれだけすごいプレイをしているかがわかるから、かなりいい場所だと思う。  ペイトン・マニングのパスはやっぱり正確だし、ラデイニアン・トムリンソンの俊敏さは相当卓越している。ショーン・メリマンの当たりは強烈で、カーソン・パーマーの肩は信じられないくらい強い。  これが現役最後の試合となるというのに、ティキ・バーバーの、ラインの穴を見つけて走る能力もすばらしい。
PB4
 しかし、個人的に一番驚いたのはスーパーボウルに出たベアーズのリターナー、デヴィン・ヘスターのリターンプレイだった。まずボールをキャッチしてから始動するまでが速く、相手スペシャルチーム選手の動きをちゃんと観察しながら走っているのがわかる。そして尋常じゃないくらい方向を転換するのが素早い。マイアミのスーパーボウルでもヘスターのリターンTDは見ることができたが、それは2階席の記者席からだった。サイドラインで見るとまた違うものだ。
PB5
 そのヘスターには、その夜、ホノルルのダウンタウンにあるクラブで遭遇した。暗い場所だったので、あまり誰も気づいていなかったのだが、僕はすぐにわかった。アメリカのスポーツ選手はよくナイトクラブなどでトラブルを起こす、あるいは巻き込まれることが多いように見受けられる。ヘスターも変な問題を起こさなきゃいいがな、と思った。僕も人のことは言えないが。  ちなみに、やけにでかいモヒカン野郎もいるなと思ったら、現・UFCライトヘビー級で“アイスマン”こと、チャック・リデルもいた。握手をしてもらった。握手しながら、ああ、この拳で相手を思い切りぶん殴るんだな、と思った。  日本へ戻ってきたのは今日である。飛行機の欠航のせいで、1泊。ハワイへ1泊で行くやつなんてなかなかいないのではないだろうか……。


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2007年02月09日

マイアミ日記~スーパーボウル取材 その弐~

 雨のなかのスーパーボウル――。

 でも、それでもスーパーボウルはスーパーボウル。NFL王者決定戦だ。文句は言うまい。たといパンフレットがびしょぬれになろうと、ノートをとってもペンの字が滲もうと、ケツが濡れて気持ち悪~い感じになっても、なんでもかんでも……。

 選手が入場してきた。まずはコルツ、次にベアーズ。

SB7
SB8
 国歌斉唱はビリー・ジョエルだ! 11月に東京ドームのコンサート行ったぞ! また見れたぞ! でも雨だ! ピアノが濡れる!
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 でも、やっぱりビリーはいいなぁ。  試合が始まると、いきなりベアーズのデヴィン・ヘスターがキックオフリターンタッチダウン。なんてこったい。やりやがったな。スターだな。    2クォーターくらいから雨が強まった。ますますコンディションが悪くなる。でも、スーパーボウルなのだ。見なきゃもったいない。いやいや、伝えるという指名もある。雨粒が多少邪魔だが、ここは集中して見なければ。    コルツとQBペイトン・マニングが、徐々にペースを握り始める。雨でコンディションが悪いのと、ベアーズが長いパスを警戒してるため、短いチェックダウンパスやランニングバックのランで距離を徐々に進めてくる。  やはりマニング。さすがだ。ただのルイジアナの兄ちゃんではない。ちなみに05年に東京へアメリカンボウルのため来日したときは、ニューオリンズ訛りが強すぎるのと声がこもっていたため、何を言っているのかいまいち聞きにくかったのを覚えている。  コルツもなかなかタッチダウンで追加点がとれないが、それでもフィールドゴールで確実に3点を入れてくる。どちらかというとややオフェンスに難のあるベアーズにとっては、プレッシャーになってくる。  第4クォーター、もう攻めないとまずいベアーズ。あせったQBレックス・グロースマンはコルツCBケルヴィン・ヘイデンにインターセプトを与え、続いてセーフティのボブ・サンダースにもインターセプトされた。バンジキュウス、である。  コルツ、36年ぶりのスーパーボウル優勝だ。インディアナポリスとしては初だ。83年まではボルティモアにいた。  トニー・ダンジーは黒人として初のスーパー制覇ヘッドコーチとなった。05年には僕も話をさせてもらったが、非常に紳士で、包み込むような優しさがある。最近はビッグゲームでは勝てないと言われてきたが、ようやく呪縛から解けたという感じだ。おめでとう。
SB9
 マニングにしてもそうだ。誰もが認める天才QBだが、勝てない。でももうそんなことも言われなくなる。少なくとも現在の最高のシグナルコーラーはマニングになった。これも、おめでとう。  僕は、びしょびしょである。おめでたくない。


posted by southernmiss |07:25 | トラックバック(0)
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2007年02月03日

マイアミ日記 ―NFL・スーパーボウル取材―

 暑い、蒸し暑い。

 マイアミへ着いたのだ。今年で41回目となるNFL優勝決定戦・スーパーボウルの取材のためだ。

 しかしここまで蒸し暑いとは。今日(現地金曜日)は試合会場のドルフィンスタジアムで始まったNFLエクスペリエンス(NFLの疑似体験ができるアトラクション。そのほかショップもある)の撮影に行ってきたのだが、もう真夏といっていいくらいの暑さだった。

 ショップのなかは特につらかった。まるでビニールハウスである。

SB5


 しかしドルフィンスタジアムというのは、イン・ザ・ミドル・オブ・ノーウェア、つまりなにもないところにあるものだ。なにもないところにドカンと要塞があるような感じである。

 朝には、スーパーウィーク中は毎日開かれる両ヘッドコーチとNFLコミッショナーの会見、来シーズンのロンドンで行われるレギュラーシーズンゲームについての会見に出席した。

 思ったのは、ベアーズのラヴィ・スミス、コルツのトニー・ダンジー両ヘッドコーチ、ロジャー・グッデルコミッショナーらがじつにスーツ姿がきまっていることだ。

SB3

SB4

 このなかで今日のベストを決めるとすれば、スミスヘッドコーチだろう。明るい灰色のスーツに鮮やかなオレンジのネクタイ。清潔で、派手派手しすぎず、かといって地味でもない。絶妙な組み合わせだった。一言で言えば、かっこい~である。かっちょい~、か。どっちでもいいが。



SB2





posted by southernmiss |23:36 | トラックバック(0)
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