2007年12月08日

伝説の人・王監督、きたる

 世界の王――。その存在は、普段は図々しい外国人たちが思わず背筋を伸ばしてしまうほど、大きなものだ。
 12月3日、英語メディアを中心としたスポーツライターで構成される、FSAJ(Foreign Sports Writers Association of Japan)が、現ソフトバンクホークスの王貞治監督にLifetime Achievement Award、つまり特別功労賞を贈った。本来ならば、王監督には昨年、WBCで日本代表を優勝に導いた後に贈られるはずだったのだが、同大会後すぐにシーズンに入ってしまったことと、体調を崩されてしまったことで、ここまで先延ばしになっていたのだ。

王監督1

 シーズンが終わったとはいえ、王監督は多忙だ。しかしそんな中でも監督は、嫌な顔ひとつせず同賞の受賞にやってきてくれたのだ。監督が授賞式に滞在したのはわずか1時間弱ばかりだったが、授賞式のあとは外国人記者の質問に、熱心に、そして真摯に答えてくれた。現役時代に通算868本もの本塁打を打った“生ける伝説”の発する一つ一つの言葉と、身振り手振りに、その場にいたすべての者が注視した。
「Aロッド(ヤンキースのアレックス・ロドリゲス内野手、現在通算518 本塁打)な1000本くらい打つかも」
「今の選手の中には給料をもらいすぎている者もかなりいる」
 そんな率直な意見を、監督は我々に話してくれた。監督が真面目な方であることは全員が知っていたが、ここまで正直に話してもらえるとは意外であった。
 しかし、個人的には、王監督で最も驚くべきことは、その人柄である。このことは以前からの球場等での取材でわかっていたことではあるものの、それでも、毎回監督を見るたびに、「この人が幾度となく本塁打王に輝き『世界の王』と崇められる人物なのか」と思ってしまうほど、腰が低く、皆より親しまれる空気を醸し出しているのだ。
 この日も、受賞会場に入ってくると、その場にいた人すべてに握手をし、その後はサインや写真撮影にも快く応じてくれた。その場にいた我々すべてが感動を受けたのは言うまでもない。
 僕はWBCを、代表合宿のあった福岡から、最後のサンディエゴまですべてカバーしたから、王監督への印象は強い。他のファンと同様、「日本を勝たせてくれた監督」として常に尊敬の念は持ち続けてきたが、この日の授賞式の際に見せてくれた監督の人柄の良さを感じて、ますます「王貞治」への興味は増すこととなった。



posted by southernmiss |03:13 | トラックバック(0)
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