2006年09月12日

東京アパッチ、東尾新社長への不安

プロ野球からプロバスケへ

 bjリーグ、東京アパッチの新社長に元西武ライオンズ投手の東尾修氏が就任した。あいにく他の仕事のために会見には赴けなかったが、その内容やコメントは同球団の広報に聞いた。
 その広報氏によると、去年からこれまで社長を務めてきた山田朋一氏の体調が良くなく、社長の座から引くことを決めた。そして後任には誰がいいかと、同リーグの会長・木村育生氏に相談したところ、同氏と親交の深い東尾氏に白羽の矢が立った、というのがことの流れらしい。
 東尾氏は元プロ野球選手。しかも通算251勝もしている、いわば大投手のひとりである。当人も会見で述べたように、バスケという競技に関する知識はほとんどないらしい。
 とはいいつつ、僕は畑の違う業界からの社長就任が必ずしも間違っているとは思わない。プロリーグのプロチームなのだし、東尾氏という知名度がある人物の名を借りようという意図も悪いとは思わない。
 問題はむしろ、これからどうするか、である。プロ野球という、プロスポーツリーグのなかで知り得たノウハウをまだ誕生間もないbjリーグに生かすことができるなら、それはいいことだ。
 しかし一方で、日本のプロ野球に他のスポーツに転嫁できるほどのノウハウがあるのかどうか、疑わしいという気持ちもある。また、東尾氏自身もプロ野球にいたといっても、あくまで選手や監督としてであって、経営面や演出面に関わってきたわけではないから、bjリーグで直接的に腕を振るうことは難しいのではないかとも思ってしまう。

bjリーグに保守的な人物は必要か

 2年ほど前だったか、深夜のテレビ討論番組に東尾氏が出ていたのを思い出した。そのときのテーマは、選手の大リーグ流出や視聴率低迷などの危機に瀕する日本プロ野球に関してだった。
 パネリストは東尾氏も含めて約10名ほどで、そのなかには選手、や元選手以外の、芸能人や知識人なども入っていた。彼らはファンを惹きつける斬新なアイディアも提案していたが、東尾氏はそのほとんどの拒否反応を示していたのを覚えている。非常に保守的な人物だなと思った。
 だから正直、こう危惧してならない。本当に東尾氏でいいのか、と。
 保守的なのが悪いというわけではないが、少なくともbjリーグのような、日本のバスケを変えていこうとしているリーグの球団社長に適当ではないのではないだろうか。失敗や挑戦を恐れない、そんな人物が良かったのではないだろうか。
 だが、僕の見た討論番組から時間はだいぶ経っている。それから氏が様々なことを経験してきたとも限らない。結果として、僕の予想を裏切る大胆な「社長ぶり」を見せてくれれば、歓迎したい。

posted by southernmiss |21:18 | トラックバック(1)
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