2008年10月28日

シーズンベスト [東京vs鹿島]

Match No.084 2008.10.26
<サッカー>
J1リーグ第30節
FC東京vs鹿島アントラーズ
@味の素スタジアム

3万人オーバーの試合はことごとく敗れていた今年の東京。
でも今日は文句なしのシーズンベスト。
選手もファンも、言葉で表現するのは簡単だが実は多くは見られないもの。
「気持ちの入った試合」。これが見られた。
なにより良かったのは、両チーム、全員に気持ちが入っていたことだ。

地上波放送で胸を張れる、好ゲームだったと思う。

前半から東京が押し気味だった。
徳永が右、長友が左、という前から主張していた配置が受け入れられて僕はご機嫌だったのだが、
そのサイド攻撃で鹿島を押し込んだ。

石川はいちばんの武器として躍動し、新井場を凌駕。
復活の象徴はゴール前への飛び出しだ。
27分に今野とのワンツーで抜け出したシュートは決めてほしかったが、
思い切りの良い仕掛けや、左に流れてのプレーなど、
楽しそうに動き回っていた。

セカンドボールを取れていたことも、東京が押した要因だ。
今野と梶山が中盤の競り合いをモノにできていて、
鹿島の特徴である奪ってからの切り替えの早さを抑えていた。

それでもやはり鹿島のパス回しは怖かった。
いい練習をしているんだろうなーと、ちょっと羨ましくなるような。
どこに誰が走っても周りが理解している。
だが、東京もリトリートが早く、前半の鹿島は苦しいミドルが多かった。

後半。
鹿島にチャンスを作られつつも、長友がCKをゲット。
石川のニアへのキックを、カボレが青木と競りながら、もうほとんどバックヘッド。
曽ヶ端とニアポストの間のボール1個分の隙間を鋭く突いたボールは、
曽ヶ端の手を弾いてネットに刺さった。

カボレが味スタ「こっち側」で点取ったの、初めてじゃないか??

クセになっちゃうカボーレ~。

ところが鹿島がすんごい同点弾。
安易にボールを奪われ、ゴール前に運ばれ、
マルシーニョが塩田をかわす。右に流れ、角度はない。
中央に、えいやーっと(じゃなかったらほんとにすごい。見えてたのか!?)入れた早いボールに、
興梠がダイヴィングヘッドで合わせて、同点。
素晴らしすぎるゴール。

くじけずに東京は攻めた。
今日は「カモン東京」のコールが出なかったと思う。
呼ばなくてもこっちに来たから。

神カボレは、左で持って焦らしながら、内に切り込んでシュートへ、
というプレーを何度か見せていた。
だから、後半32分に外を回ってドリブルで突き進んだプレーが生きた。

えぐって中の羽生へ。混戦。長友もゴール前に。
東京サポとして意地悪く喜ぶのが許されるのなら、
伊野波のクリアが長友に当たった、ということも小気味良かった。

さらに、4分後、今度はカボレは右足でマーカーのタイミングをずらして
絶妙なパスをゴール前へ。
鈴木達也が触って、入ったばかりの大竹が両足トラップのまま押し込んだ。

ヤンヤヤンヤ。東京ブギウギ。ワッショイ。

しかし、それでも、田代のゴールもまたすごかった。
右からのパス、茂庭を背にして胸トラでボールを大きめに出し、
逆のサイドネットに見事にぶっ刺した。
田代がベンチから出てくるんだもんなー。強いわけだ。

1点差。
残り時間、平山が輝きを見せ、ボールキープ。
平山は、もうほんとに、あとは点を取るだけ。今日はなかなかよかったよ。

気持ちのいいホイッスルが響いて、インタビューもそこそこに
僕は友達と庄屋に向かい、翌日頭痛が残るほど酒を喰らってしまったのだ。

追いかける展開で、一瞬の隙を突きスーパーなゴールを決める鹿島。
だからこそ、その鹿島に勝ったことが素直に嬉しい。
得点シーンには出てこなかったが、
中盤で梶山が守備に攻撃に、王様っぽくやっていたことが、実はいちばん喜ばしい。



スケジュールを見てみると、
うーん鹿島は最後札幌なのか。優位はゆるぎないな。
優勝争いを盛り上げるためにも、今日の東京は役に立ったみたいだ。


なんだか、いい試合だと、駄文になるのね。
すんません。


東京 3-2 鹿島

posted by sot-escape |01:52 | FC東京 | コメント(2) | トラックバック(0)
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2008年10月24日

復権の、はじまり [西武vs日本ハム]

Match No.083 2008.10.22
<野球>
パ・リーグ クライマックスシリーズ第5戦 
埼玉西武ライオンズvs北海道日本ハムファイターズ
@西武ドーム

ライオンズが、日本シリーズ進出を決めました。
長らく野球を見ていますが、
(アジアシリーズのバレンタイン監督を除けば)優勝の胴上げを見るのは初めてでした。

ライオンズのファンというわけではありませんが、
小さい頃所沢に住んでいたよしみもありますし、家族の半分は「レオキチ」ですから、
素直に拍手。歓喜の瞬間というのは、やはりいいもんです。

でもちょっと寂しい気もしました。
だいぶ遅れて球場に駆け込んだどきに目に飛び込んできた客席の様子を見て、
けっこうショックを受けました。

スタンドの半分近くは、ガラガラだったのです。
埼玉スタジアム:53,287人
西武ドーム:21,731人
これはなかなかショッキングな数字でした。

3年前、千葉マリンでのプレーオフチケットを取ろうとしたときは
死ぬ思いでLoppiと格闘したというのに…。

20年前、仰木監督の近鉄との天王山では、家族全員通路に座って観たというのに…。


ともあれ、まずは試合を少し振り返りましょう。

このシリーズは結局、全試合、序盤に先発投手が崩れたチームが
敗れました。
力を発揮できた投手がいずれの日も片一方だったので、
毎試合ワンサイドになってしまったことは
結果的にはシリーズ自体の面白みを殺いでしまったかと思います。

この日もグリンが、甘い球を叩かれ、ボール球ははっきりしていて、
3回5失点でKOされました。

グリン、スウィーニー、グリンで3敗。
結局議論は、ダルビッシュを初戦に投げさせなかったことの是非に
行き着いてしまうわけですが、
これはファイターズファンの方がどう考えるか、ということだと思うので
僕はなんとも言えません。
ダルビッシュを1回しか使えなかった、という事実だけは明確に残ります。
それでも、グリンが好投していれば「梨田采配ズバリ」となっていたわけで、
正解があるものではないと思います。

押し出しのあとの満塁の場面で藤井を投入するくらいなら、
最初から藤井先発でも良かったのではないかとは思いました。
いつも眠そうな顔で投げている彼ですが、心なしか今日は、
一層不満そうだったような…!?



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想像するに、日本ハムのローテずらし作戦の根拠には、
今年の涌井相手なら、2つのうち1つは取れる、という読みがあったのではないでしょうか。
涌井から1つ取って、日曜か火曜をもぎとれば、ダルの2勝を足して
出来上がり、という星勘定だったのではないでしょうか。

しかし、今シリーズの涌井は、大宮ではえっちらおっちら投げていたものの、
今日は素晴らしい内容でした。
大舞台とは感じていないかのように、サバサバと投げ込んでいました。

球数が少なく、ストライクが先行し、スライダーの曲がりも早すぎず、
勝利が決定的になった試合にあって、完全試合へのカウントダウンという
緊張感をもたらしてくれました。
(ヒットを打ったのが稲葉だというのには、唸らされました。さすがです)

GG、ブラゼルを欠く中、赤田、佐藤友亮、後藤といった役者が
しっかり終盤戦に帳尻を合わせてきたあたりが、
西武の遺伝子としての強さを感じさせます。



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さて、話を観客数の話に戻します。

この第4戦、第5戦の集客に「失敗」(とあえて言いましょう)したのは
何故でしょうか。

レギュラーシーズンの平均観客数は1万9633人なので(所沢の寒い3、4月のナイターを含んでます)、
第4戦はシーズン平均割れ、第5戦も2千人弱しか平均を上回っていません。

人気回復傾向と言っても、平日はまだまだ、ということなのか。

それもあるでしょうが、西武は優勝をかけながら全敗してしまった
9月下旬の火水木の本拠3連戦で2万6千、3万3千、2万8千と
それなりの数字を挙げています。
今シリーズの金土日の完売という事実から見ても、
急にガクっと落ちてしまったことの理由はよくわかりません。

全く根拠のない勝手な想像のひとつが、「ビッグマッチに食傷気味であった」というもの。
リーグ優勝で3試合引っ張られ、さらにCSもすでに3試合を本拠で行って、
濃いファンも薄いファンもだいたいそのどれかには顔を出しており、
ライオンズの「ファン在庫」が尽きていた、ということが、
理由のうちの数%にはなるかもしれません。
そういう意味では、ライオンズファンの厚み、熱狂的なファンの数は
もっと伸ばしていく余地がありそうです
(土日と平日、2試合分のチケットをセット販売するなんてどうでしょう)。

また、シリーズ自体が、大味な試合が続いて盛り上がりに欠けていた
というのもあるかもしれません。
正直なところ、昨年の日本ハム対ロッテや、その前の新庄の回のほうが
好ゲームが多かったと思います。

ほかに、巨人のシリーズが始まってしまったこと、WBCネタで紙面を奪われていたこと、
レッズの大事な試合とかぶってしまったことなどは、
こじつけにはなりますが、若干の影響しかなかったのではないでしょうか。

素朴な疑問なのですが、
7時開始は無理なのでしょうか。
都内勤めで6時西武球場はさすがにしんどいですよね。
ビッグゲームなのですから、8時に着いてもまだ4回オモテ、
というくらいの余裕があれば、サラリーマンも来られます。

延長は12回までしかないわけで、終了時刻はせいぜい11時。
鉄道会社が持つ球団で、目の前が駅なのですから、
帰りの電車の心配など無用なようにささっとダイヤをいじってくれれば
全く問題ないのですが。


もうひとつ、これはなんとなくの実感でしかないのですが、
野球場(特にパリーグ)の観客の構成がこの10年ちょっとで劇的に
変わりましたよね。

90年代前半くらいの子供の頃のことですが、
巨人のパリーグでのカウンターパートは西武でした。
つまり、他球団にとっては鬱陶しい存在であり倒すと倍嬉しい相手。
西武の試合を観に行くと、3塁側には相手チームのファンが
たくさんいたものです。
みんな西武戦を目当てに贔屓のチームを応援しに来るわけです。
僕は3塁側にはビジター応援の人が座るものだと決め込んでいたくらいです。

オリックスや近鉄戦のレフトスタンドはけっこうぎっしりでした。
ところが、パリーグはだいぶ地域密着が進み、
ビジター応援の層は薄くなったように感じられます(ほかならぬ西武のファンのビジター勢力が昔より落ちました)。

各球団とも、3塁側(宮城や札幌なら1塁側)の席も
「自前」で埋めるのが常識になりつつある気がします。
札幌や福岡の球団にとっては当たり前、
あるいはロッテのように閑古鳥からスタートの球団にとっても当然のことでも、
西武にとっては3塁側を埋める苦労は黄金期の反動で
大きく、完全に出遅れたというのが現状でしょう。

平日開催への動員には、
地元からの集客が欠かせません。
「埼玉西武」としての道のりはまだまだ始まったばかり。

強いチームでお客さんを呼ぶのはあくまでキッカケにすぎませんが、
キッカケはすごーく大事。
日本一になって(西武としては巨人相手がいいでしょうね)、
久信監督をWBCに送り込んで、
ググっと人気を高められたらいいですね。
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埼玉西武 9-0 北海道日本ハム



posted by sot-escape |23:10 | プロ野球 | コメント(3) | トラックバック(0)
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2008年10月19日

パス精度アップぷりーず [千葉vs新潟]

Match No.082 2008.10.18
<サッカー>
J1リーグ第29節
ジェフユナイテッド市原・千葉vsアルビレックス新潟
@フクダ電子アリーナ

18日ぶりの更新。みなさん風邪には気をつけましょう。ゲホゲホ。


==
5連勝の勢いを中断後も保ち、早く安全圏へと抜け出したい千葉にとっても、
このあとガンバ、鹿島、浦和との対戦を残している新潟にとっても、
どうしても取りたい一戦だったのは言うまでもない。
事実、選手たちは気持ちのこもったプレーを見せてくれたし、
ゴール前での惜しいシーンも数多く見られた。
ただ、選手の頑張りや走った距離ほどには
好ゲームに見えなかったというのが正直な感想だ。

千葉の選手の心には、どこか隙があったように思う。
まだまだ安心できる位置では決してない、というのはわかってはいるだろうが、
頭で理解しているのと、知らぬ間に心に油断が生じるのとでは回路が違う。
もしくは逆に、油断はするまい、というのを意識しすぎたのかもしれない。
中断中、メンタル面のことはだいぶ監督から言われていたらしい。

慎重になってしまったのだろうか、
ジェフは鋭さを欠く試合の入り方をしてしまい、それは結局前半ずっと続いた。

中盤省略でタテヨコに大きくボールを動かす新潟の戦法は
千葉のリズムを崩すのに効果てき面だった。
前半10分に鬼カウンターから矢野にあわやの場面を作られたシーンをはじめ、
ジェフは被カウンター時にボールと逆サイドの選手をゴール付近で
フリーにしてしまう事件が頻発した。

さらに43分には矢野が中央をぶっちぎってシュートを放つもバーの上。
直後に千葉はこの日初めて工藤浩平がスピードに乗ってエリアに進入し、
シュートを打ったが左に逸れた。

得点機は互いにあったが、ゼロゼロの前半。

矢野と池田


後半は10分を過ぎるころから、僕は両監督の采配に注目していた。
素人目には、ピッチ上の22人にどう手を加えたら拮抗した状況を
打開できるのかわからなかった。
千葉はチーム全体としてどこかチグハグだったのは確かだが、
特段ブレーキとなっている選手は見当たらなかった。
新潟にしても、あとは矢野とアレサンドロがカウンターのチャンスを決めるだけ、
という状態だったし、ベンチに決定的な切り札が控えているというわけでもなかった。

先に動いたのは本間を寺川に代えた鈴木監督だが、
陣形をいじったのは直後にミシェウ・深井を下げて
新居・レイナウドを投入したミラー監督だった。
巻のワントップから4-4-2にしてレイナウドのゴール前での仕事に期待をかけた。
いくつかのチャンスがその効果を物語ったものの、結果は出なかった。

ベンチとしては非常に動きづらいゲームだっただろう。
厄介なことに、ポゼッションは千葉に分があった。
ミシェウを下げることはその点に影響を及ぼしかねない。
その分、ミラー監督にすれば余計に難しかったかもしれない。
一方の新潟には、前半開始早々に左SBの松尾を代えざるをえなかったために
持ち札が減っていたという事情もあった。
どちらかといえば故障の不安があったのは右の内田だったのだ。

とにかく試合はスコアレスドローで終わった。

テレビ映えするハイライトシーンは、
前述の矢野のドリブル突破の場面、
後半6分にボスナーがバックパスをしくじってアレッサンドロに
ボールをさらわれシュートを打たれるも自らゴール前でブロックした場面、
後半20分に松下のクロスをアレッサンドロがドンピシャでヘディングした
ボールを至近距離で岡本がセーブした場面、
といったあたりだろうか。
どれも新潟のチャンスである。

観客としては、これらのどれかひとつでも決まっていれば、
試合はずいぶん違う動き方をしただろうな、と思ってしまう。
1失点が命取りになる試合の様相が次第に濃くなったことで、
両者にはリスクを犯すことへのためらいが見て取れた。
新潟にも千葉にも、波状攻撃の時間帯がなかった。

この試合、残酷な表現をしてしまえば、
両軍とも疲れただけの試合と言えるかもしれない。
(勝ち点1の重みはわかってはいるけれど)

その一因に、パスの精度があまりにも低かったことがある。
もちろん正確なデータは持っていないが、
白から黄色へ、黄色から白へのミスパスがため息が出るほどに多かった。
特に20m以遠へのパスや、ボールを奪った直後のスイッチオンのパスが繋がらずに、
試合は常にバタバタしていた。
さらに千葉は、ゴール前へのパスをことごとく新潟の誰かにぶつけていた。

ボールを持っていた千葉とカウンターがハマっていた新潟。
どちらかのパス精度がもう少し高ければ、
ゲームにモメンタムの変化が現れ、どちらかに先制点が入って
試合は面白くなっていただろう。

残留



以下、雑感を少々。

マルシオリシャルデスの代わりに先発した河原は、
躍動的で見ていて気持ちが良かった。勝負するし、シュート意識も高い。
楽しみな選手。

巻と深井の位置関係が遠すぎたようだ。
巻自身が千代反田と永田に厳しく付かれていたうえに、
クサビが入っても直下のミシェウに落とすしかなかった。

ミシェウが下がり中盤の枚数が減った後、舵取りは工藤に託された。
魅惑的なプレーはいくつかあったが、今日のような試合こそ決定的な
プレーをしてほしかった。それまではバランス取りに手一杯だっただけに。

遠路駆けつける新潟のサポーターには毎度頭が下がります。
そしてフクアリの雰囲気は一層良くなっている気がする。
ジェフのサポーターにも頭が下がります。

千葉 0-0 新潟



posted by sot-escape |01:35 | Jリーグ | コメント(0) | トラックバック(0)
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2008年10月02日

鯉は崖っぷち [ヤクルトvs広島]

Match No.081 2008.10.1
<野球>
プロ野球 セ・リーグ
東京ヤクルトスワローズvs広島東洋カープ
@明治神宮野球場

4回裏にすぐ齊藤悠葵を代えなかったことに尽きると思う。
齊藤も、上野も青木勇も悪いが、
やっぱりブラウン監督に非があると思う。

まさにこの回に球場に着いたのでそれまでの調子は知らないのだが、
2者連続四球の時点で交代すべきだった。
おそらくブルペンの準備が間に合っていなかったのだろう。
百歩譲ってそれは仕方ないとしても、
3連続四球で満塁になった時点でも代えなかったのは、理解不能だ。

際どい判定とかではなく、齊藤はもう完全にパニック状態だった。

満塁になったとき、一塁の栗原と二塁の東出がマウンドに近寄った。
この回すでにコーチはマウンドに行っている。
二人の行動にはメッセージ性があった。
もう齊藤は無理だ、時間を稼いでおくから、ブルペン早く準備して交代してくれ、というような。
しかし東出がいくらベンチを見ても、反応はなかった。
唯一あった反応は、小窪が出てきてベンチ前でキャッチボールを始めたことだけ。

これを見て僕は、次の回の打順が齊藤からだということに気がついた。

ブラウンのおっさんは、
(1)次の回の打順を見て交代をためらった。これでまず判断が遅れる。
(2)そして、どうせ交代させるなら、7番・梵のところに投手を入れて、
 ショートに小窪を入れ9番に置く、というお得意の「玉突き交代」にして
 5回の打順が投手から始まることを避けようと思ったがために、
 小窪の準備時間でさらに打者一人分交代が遅れた。

まぁあくまで想像なのだが、もしそうだとしたら、
この期に及んでそんなチマチマしたこと考えてる場合ですか?とベースを放り投げながら問い質したい。

これは先月広島に行ったときに中国新聞に書いてあったことなのだが、
曰く、シーズンの大事な時期入ったのに監督の采配に変化が見られない、と。

今日のようなことを指して記者さんは書いていたのかなぁと。


ヤクルト 13-3 広島

posted by sot-escape |06:59 | プロ野球 | コメント(12) | トラックバック(0)
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2008年10月01日

少女伊達、青年錦織 [AIGオープン]

Match No.080 2008.9.30
<テニス>
AIGジャパン・オープン1回戦
クルム伊達公子vsシャハー・ピアー
錦織圭vsロバート・ケンドリック
@有明コロシアム

まずはワイルドカードで出場のクルム伊達公子の試合から。
諸事情により入場が遅れてしまい第2セットだけを見たのですが
(チケットを落としたなんて恥ずかしい話はできません)、
「らしくない」試合になってしまった気がします。

第1セットは好ゲームだったという今日の相方の証言もあったので、
試合を通してダメだったわけではないのでしょうが、
僕が見た第2セットは、1stサービスの入りが悪いために、
自分のサービスゲームを相手のチャンスゲームにしてしまっている印象でした。
体力の衰えを経験や試合運びでカバーする伊達ですが、
さすがに2ndサーブになると相手に食いつかれてしまいます。

また、長いラリーで辛抱しきれずに
ネットにかけてしまうポイントも軒並みあって、
乗り切れなかった、という言葉がいちばん近いのかな、と思います。
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12年前とは違うのはやはり、試合中でも苦笑とはいえ笑顔が見られること。
今日の有明は小さい子供が来ていて、正直けっこう迷惑だったのですが、
昔の伊達なら明確に不快感を示すところを、気にしないように見せていました。

一方で、ラインジャッジを睨みつけて説教したり、
ふがいないプレーの後には苛立った表情を見せたりもしていました。
スタジアムの空気を引き締めるというか、
どこか触れてはいけないようなオーラは、いまも健在でした。

笑顔と、負けず嫌いの心。両方見られるのです。
いくら笑顔でいても、内心とても悔しいのだと、僕達は知っている、だからもっと応援したくなる。

全盛期は気難しい一面ばかりが伝わってきた彼女について、
引退後に僕達は、的確で思いやりのあるテレビ解説や、キッズテニスに携わる姿を見て、
いろんな一面を知りました。

それらを知った上で応援する伊達公子は、
もしかしたら全盛期の彼女よりも、背中を押してあげたくなる存在なのかもしれませんね。
放列とサイン攻め


僕は、去年の東レで見た、同じく一度は現役を退きながら復活したマルチナ・ヒンギスを思い出しました。
二人は共に、脂が乗った時期に惜しまれながら引退をし、
ブランクを経てトーナメントに帰ってきました。

そして、競技への無邪気で純粋な感情をぶつけるような
復帰後の戦いを見せてくれているところも、伊達はヒンギスと似ていないでしょうか。
世界と戦うのは難しいですが、僕はまだまだ少女のように笑う伊達公子のテニスが見たいです。



続いて、錦織圭の登場です。
有明コロシアムには、(修造によれば)
火曜日としては今大会歴代最多の観衆が集まったとのこと。

平日午後で、おばさまがたが多く集まったというのもひとつの要因でしょうが、
コロシアム内に、ミーハーな空気が少なからず流れていました。
手拍子をやたらとしたがる人がひとりいて、観客が彼に乗せられてしまって
場違いな場面で拍手を連発して変な雰囲気の試合になっていたのはその証左のひとつかもしれません。

それでも僕は、そんな雰囲気の中に、
待ちわびていた煌く星の登場によって日本のテニスファンが帯びている興奮を
ひしひしと感じることができましたし、
後年、「おれは18歳のときの錦織を見たぜ」と自慢げに語っている自分が容易に想像できます。


現ランクでは下の選手とはいえ、相手は29歳のビッグサーバー。
不安がなかったわけではありませんが、
(最初のゲームをラブゲームで取られたときの有明の不穏な空気はちょっと滑稽でした)
錦織はベテランのように、自信満々にプレーしていたように思います。

sot-escape-49534.jpg


フルセットになりましたし、タイブレークが2セット続きましたが、
最初から最後まで、錦織のゲームだったと思います。
1stサービスの確率が非常に良く、エースも何本もありました。
さらに、ミスを続けない、ネットプレーを簡単に決めさせない、
フォアにこだわらずにいろいろなショットの種類を混ぜる、など
組み立てやメンタルの面でも、感心させられることばかりでした。

第1セット。キープが続いてケンドリック6-5で迎えた錦織サーブのゲーム。
30-15からのポイントは長いラリーになりました。
途中、錦織のバックハンドショットが明らかに(ケンドリックは確かに可哀想)オーバーしていたのに
審判が見逃しました。
これで集中力を失ってしまったケンドリックはタイブレークでもバタバタと行ってしまいました。

第2セットこそ、6-5で迎えたゲームで30-0からブレイクを逃し、
少し引きずったままタイブレークを落としましたが、
第3セットでは要所を抑えました。
第5ゲームのブレイクチャンス、
30-15から、相手のドロップ気味のボレーに追いつき、そのままパッシング。
40-30から、1stサーブをリターンエース。
観客が「ここだぞ」といちばん盛り上がったゲームで
しっかりとポイントを摑んで、この試合両者通じて初のブレイクを達成しました。

そのまま流れを持って行き、エア・ケイも披露して(わーい…僕も十分ミーハーです)、
最終セットは6-2で取り、緒戦を突破しました。

修造氏は忙しい


ケンドリックがサーブ&ボレーなど自分の得意なことを前面に押し出していたのに対し、
錦織は、得意なことだけでなく、相手に合わせた戦いもしっかり考えていたように思います。
また、相手の強いサーブに苦しんだからこそ、自分のサービスゲームを
(守りに入ったという意味でなく)大事にしていたことも、
キープ合戦を技術と落ち着きの勝負(タイブレーク)に持ち込めた要因だったと思います。

バッグを背負ってコートに入ってくる姿は子供のような錦織ですが、
コートに立てば、大人な戦いを見せてくれました。
いや、いまこの瞬間にも大人へと成長を続けているのでしょう。

===
38歳の不屈の闘志と、18歳の新星の凱旋。
両方見られて、贅沢な一日でした。

錦織 2-1 ケンドリック


posted by sot-escape |07:45 | テニス | コメント(2) | トラックバック(0)
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