2008年08月26日

特徴はあるか? [東京vs東京V]

Match No.070 2008.8.23
<サッカー>
J1リーグ第22節
FC東京vs東京ヴェルディ
@国立競技場


声も出なかった。

後半ロスタイム、
おそらく主審がラストプレーと決めていたであろうCK。

那須が叩きつけたヘッドが見事に決まった。
ここで、誰だ那須のマークを外したのは!
と犯人探しをすることは、野球日本代表の敗因を
岩瀬やGG佐藤に押し付ける言動に等しいので、しない。
でもこの失点自体は許せない。

悪い試合ではなかった。
前半は特に、カボレの左ウィング配置が機能し、
ヴェルディ守備陣を引きちぎることができていた。
梶山と今野が代わる代わる前線に顔を出すなど、
X軸とY軸の両方で攻撃できていた。


チャンスはいくらでもあった。
しかし得点はカボレのスーパーミドルのみ。
25分に右から入ったセンタリングに、
ファーの羽生がミートせず中央のカボレが空振りし
こぼれ球を今野が吹かしたプレーなどは象徴的だった。

後半、ディエゴに中盤を荒らされ、大黒に同点ゴールを許した。
それでも浅利の投入でだいぶ中盤は落ち着き、
長友のミドルへの不運なオフサイド判定はあったものの
勝ち越し点は取れそうな機運だった。

しかしロスタイムにディエゴの強烈ミドルを許して
CKを与え、上記のザマである。

2点目が取れなかったことが敗因。これは間違いない。
だがロスタイムの失点が、2点目が取れなかったことと
必然の糸で繋がっていると安易に考えるべきではない。
ロスタイムに、あってはならない失点をした、という事実は
それ単独の事項として捉えないと、成長はない。



いま思えば、この試合がなんだか面白い攻防に見えたのは、
雨でスリップするピッチのために
両軍のパスやドリブルに不確定要素が加わったからにすぎないと言えるし、
ともすれば大味の部類に入るこの試合内容にさして不満がなかったのは、
相手がヴェルディだからということで、試合に集中するのに苦労しなかったからなのだ。


僕は、やっぱりちょっとした違和感を抱きながら見ていた。
細かい戦術論は語る資格がないので印象論になってしまって
申し訳ないのだが、
外国人の監督に言わせればおそらく「オープンな試合だった」と
言うであろう今日の展開は、
東京のダイナミズムを表現するに格好の場ではなかったか。
ひと昔前なら。

しかし実際には、僕にはいまのヴェルディと東京のサッカーの確固たる違いは
よくわからない。

ヴェルディが2部に落ちる前、両者がもっと熱くダービーを戦っていた頃は、
両軍の戦い方のコントラストがはっきりしていて、
「ダービーというのはそれぞれのチームカラーの戦いであり、
これが伝統を作っていくんだなぁ」としみじみ思っていたものだ。

しかし今は境界線はぼやけている。
ダービーがなんとなくつまらない。
「おれたちのサッカー」の見せつけ合いだったかつてのダービーは、
ファンが自らを鼓舞し選手を叱咤することでやっと大一番の体を成す
というぐらいの試合に成り下がってはいないだろうか。


そもそも。
東京のサッカーはムービングなんちゃらというお題目がついているが、
いったいどこが特徴的なのだろうか。
ほかのチームに比べ、ここが優っているぜ、ここで勝負だぜ、
という色があるだろうか。
繰り返し、印象論という前置きつきだが、
僕は東京のサッカーが決して目新しいとは思えない。

しかも、結果がついてこない。
優勝しなくていいからホームの浦和戦とヴェルディ戦だけは勝て、
という願いも聞き入れてはもらえなかった。

城福さんは記者会見でいろいろ喋ってくれるタイプの監督だが、
僕には彼の話の内容はちんぷんかんぷんだ。
勝てない理由を分析できていないんじゃないだろうか。

このヴェルディ戦のあとも、
「2点目を取れないのは自分の責任」みたいなことを言っていたが、
すみません、やっぱりちんぷんかんぷん。

東京の携帯サイトを見ると、
選手も、いつも律儀に長いコメントをしている
(きちんとメディア応対しているという意味では素晴らしいが)。
ここが悪かった、ここが足りなかった、と。
ブスっと黙って帰ってもいいような試合はいくらでもあると思うのだが。
現代っ子なのかね。さっぱりしてるのかね。


監督さんも、選手の皆さんも、
一生懸命やっているのはよくわかる。
でも、あまり伝わってこない。さっぱり感なんて求めてない。

そういう意味では、ナビスコのヴェルディ戦で
ほとばしる思いをぶつけてくれたブルーノのような選手を
干してしまった監督には、やはり疑問が残るのである。


そうそう、そういえば。
今日クラブは国立競技場の上層スタンドを開けなかった。
味スタ2階のチケットを持った人たちの席が必然的に
バックスタンド1階の中央付近に割り当てられたこともあり、
(僕を含めて)開始間際に来ざるをえなかったホーム自由席の観客は
ヴェルディサポーター寄りに座ることを余儀なくされた。

まず、雨で傘を差しながら観たい人もいるのに、
バックスタンド1階で窮屈な観戦を強いるのは、「気が利かない」と
言わざるを得ない。
そして、バイト代を節約したために、
多くの東京サポーターに、ヴェルディの歌を90分間聞きながら観ることを
強いたことに対しても、ダービー軽視ではないの?
と苦言を呈したい。
自分でも、言いがかりに近いとはわかってるけどさ。
あーあ、愚痴ばっかりだよまったく。



東京 1-2 東京V

posted by sot-escape |00:38 | FC東京 | コメント(1) | トラックバック(0)
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2008年08月24日

インターハイ観戦記③ [ホッケーその1] ホームチームは諦めなかった

Match No.059 2008.8.2
<ホッケー>
平成20年度全国高等学校総合体育大会 
ホッケー競技男子 1回戦
埼玉県立飯能南高校vs福井県立丹生高校
@飯能市阿須ホッケー場


「年間100試合観戦計画」は、ホッケーを応援します。

と、標語を掲げてもいいくらいだよね。
協会から表彰されてもいいくらいだよね。

飯能に来ました。インターハイ観戦シリーズ第3弾は、
愛すべきマイナー球技、ホッケーです。

さくらJAPANの北京での奮闘の、ちょっと前の話です。


阿須運動公園。私事ではあるが、僕はこの地に並々ならぬ思い出がある。
それも、とびっきり苦いやつ。

高2の秋、全国大会まであと1勝という試合の最終盤、
僕は決定的なミスを犯し、チームは勝利を逃した。
それが阿須のグラウンドなのだ。しばらくは夢にも出てきた。

当時はクレーのグラウンドだったが、
今では立派な人工芝のホッケー場になっている。
なかなか感慨深いものがあった。隔世の感というやつか。

今日は男女の1回戦が阿須を中心に3つのグラウンドで集中的に行われる。
ホッケー祭りみたいだ。
到着したときには、岩手の不来方高校が山梨学院をやっつけているところだった。

次の第3試合は、地元も地元、埼玉の飯能南高校と福井の古豪、丹生高校の対戦だ。
熱い試合になった、本日の「メインイベント」のレポートをどうぞ。



各県持ち回りのインターハイ。年によっては、ホッケーなんか
誰もやっていないような県に当たってしまう年もある。
そういう意味では、このきれいな人工芝のフィールドと、
ホッケータウン飯能という場所を与えられた今年の選手たちは幸運だと思う。

埼玉では長らく、皆野高校が強くて怖くて強かった。
しかし近年では環境の利を生かし(かどうか知らないが)飯能南が強くなっているようだ。
僕の高校時代は、県予選で皆野に一捻りされちゃってたんだけど。

観客席には選手の家族、高校からの応援団、ブラスバンド(!)。
黄緑色のユニを着たサッカー部の軍団(そんなに人数がいるならホッケーをやりなさい)もいる。

地元開催だけに飯能南への期待は大きかったはずだ。
しかし組み合わせ抽選は至って公平に行われたようだ。
初戦の相手が丹生だなんて、運が悪すぎる、と僕は思った。

丹生は富山の石動と並ぶ、北陸の名門である。
こういう地方の強豪校の選手たちは、小さい頃からホッケーをやっていて、
大空某君ではないが、ボールは友達なのである。

だから、地元の応援団や、「動員」されたサッカー部員たちが
しらけてしまうような試合にならないといいな、と思っていた。

しかしそれは全くの杞憂だった。僕は文字通り「地元の意地」を見た。

開始早々、飯能南は積極的に仕掛けた。
丹生としては完全に、出鼻をくじかれたかたちだ。
左から敵陣に侵入した飯能南は、サークルの外側でフリーヒットを得ると、
しっかりセットしてゴール前へ打ち込んだ。
そしてこぼれたボールを、11番関谷がスイープで叩き込み、先制点を挙げた。

立ち上がりからガンガン行くぞ、という共通理解はできていたに違いない。
ところが、僅か2分で先制したことで、丹生を目覚めさせてしまった。

4分にペナルティコーナーを得ると(これは飯能南GKがセーブ)、
丹生は敵陣での分厚い攻撃を続けた。
やはり、FWと中盤の攻撃を担う選手の技術は高く、
ボールを受けてからの落ち着きもさすがだった。
ゲームは完全に丹生のものになった。

14分、丹生はサークル左のFHを、ゴール前で葛城がきれいに合わせて同点。
さらに3分後、PCからキャプテン藤井がスイープで決め、あっさりと逆転した。


丹生のキーマン、9番のセンターフォワード三谷に対し、
飯能南は3番の2年生、櫻井がマンマークで付いていた。
それはもう、徹底的に。

マークという守備戦術において、ホッケーはやや原始的である。
マーカーとFWは試合中、ずっと2人だ。
攻撃に転じているときも、DFはマーク相手を視界に入れている。
やがて2人の間には、人質と犯人のような、奇妙な連帯感が生まれる。
いや、これは僕だけの経験だろうか。

いずれにしてもDFは受動的な動きで、マーク相手と同じ走路を70分間走り続ける。
これは意外とキツイ。
僕は櫻井をずっと見ていた。
三谷はどちらかというと、才能でプレーするタイプに見えた。
櫻井はそれに対し、愚直にへばりつき、抜かれては戻り、走り続けた。
2人だけの奇妙な世界。
FWは言う。「ひとりにしてくれないか」。
DFは返す。「イヤよ一緒にいて」。
櫻井は試合を通じて概ね、三谷を「消す」ことに成功していた。
もちろん自分も消えていたわけだが。
付く人と付かれる人。二人旅。



26分にも一瞬の隙を突き追加点を挙げた丹生。これで3-1。
観客も選手も古豪の地力を目の当たりにしていた。
後半への興味が削がれるギリギリ手前という感じだった。

しかし興味は繋がった。いや、むしろ増した。
31分、飯能南は左サイドを山田がドリブルで持ち上がっていく。
そのままサークルに入り、GKに当たったか何かでこぼれた球を、
押し込んでしまった。キョトンとして立ち尽くす丹生のDFたち。

そして2分後、サークル右からの強烈なFHがファーに流れたところを、
石垣が叩き込み、あれよあれよという間に同点に追いついてしまったのだ。

元気を失くしかけていた地元の観客は再点火した。


後半。
3分、櫻井を置き去りにした三谷が自陣から一気にドリブルで持ち込み、
サークル内でシュートを放つ。しかしこれはGKが飛び出して防ぐ。

13分頃、飯能はPCを得て、大野が豪快なフリックシュートを放つもGK正面。
15分頃、丹生のPCからのシュートはゴールライン上で飯能南に弾かれる。

一進一退の攻防はやがて、集中力の比べっこになっていった。

ターフに水を撒くホッケーグラウンドには、独特の蒸し暑さがある。
とはいえ、開始当初からの残酷な太陽光線は、雲によってやや弱められてきた。
観客からすれば涼しいとすら感じられた。
ジリジリギラギラとした前半と比べ、どこかふわふわとした空気。
前半盛んにコールを発していたサッカー部も、静かになった。

危険な時間帯だ。エアポケットはそこかしこで生じうる。

丹生が攻め、飯能南が凌ぐ、という展開は続いたが、
両軍とも疲れから技術があやしくなってきていた。
飯能南の右サイドの選手がドリブラーに簡単に飛び込んでかわされたり、
丹生のDFがスクープ処理を誤ったり。

32分、丹生は右からサークル内に攻め込み、PCを得る。
もはやこれは運だな、と思った。
シュートを止めてくれというよりは、シュートを外してほしい。
スタンドはそういう雰囲気だった。

しかし丹生の3番藤井のフリックシュートは見事に右隅に刺さった。
応援ママたちの悲鳴が聞こえた。

残りは2分少々。飯能南の選手たちはボールを拾って素早く戻ってきた。
まだ諦めていないようだ。
右サイドを攻める。右、右、徹底して右。
終盤に点差を追いかけるには、これしかない。

審判も気迫に押されていた。5m進むたびに絡む両軍のスティック。
笛は毎回丹生のファウルを取った。いつの間にかサークルが近づいている。

時間はない。
ここで突如、FHからの球が中央に戻された。
キャプテン大野一平はノーマーク。サークル内に打ち込んだ。
GKは驚いてクリアしようとした。ボールはこぼれた。
そこに関谷がいた。
関谷は飛び込みながらスティックにボールを当てた。
うまい具合に浮いたシュートはゴールネットを揺らし、4-4の同点になった。
「すごい…」と呟く僕。
飯能南の応援席の様子は言うまでもない。
ママたちの歓声が聞こえた。
終了間際の同点劇


試合はペナルティストローク(PS)合戦に突入した。

それにしても、と思う。
この大会、いやこの試合に懸けた選手、監督、地元の思いは、
想像するだけでちょっと胸を揺さぶられる。
インターハイに合わせて開催元の高校が強化を図るのは自然なことだ。
しかし飯能南には1、2年生のメンバーが多く入っていた。
いまの3年生を徹底的に鍛え上げるだけで完成したチームではないのだろう。
苦労がうかがえる。

そのせいなのか、監督の「強化」の方針は明確だった。
徹底したセットプレーの準備だ。
自陣からのFHはほとんどすべてがスクープ。
丹生のDFは落下するボールの処理に追われ、中盤の選手は
プレスからのカウンターを仕掛けようがなかった。

サークル周辺からのFHも、強烈なヒットを打ち込み
ゴール前でニアと中央とファーに人を配置し「誰かが触れ」という
至ってシンプルでいて守備側がいちばん嫌がる戦法を徹底していた。
技術では丹生が完全に優っていた。戦術では逆だった。

セットプレーに関して、飯能南には迷いがなかった。

その延長線上でPSも鍛えているのか。そこが見ものだった。

PS戦。丹生が先攻。
PS戦は緊張の連続


両校とも、シューターはミスをせず、GKは読みが合わない。
丹生はキャプテン藤井が決め、三谷も続く。
飯能南も、大野主将、石垣がきっちり決める。
失敗をしてくれない丹生を追いかける飯能南が力尽きる展開に見えた。
4人ずつが全員決めた。

丹生の5人目。低い弾道は、右へ逸れた。
王手をかけた飯能南。スポットに立ったのは関谷。
今日のラッキーボーイはボールを押し出した瞬間、
「あっ!」と言った。ボールにうまく力が乗らなかったのだ。
変な回転がかかったボールは、軌道を見てから右へ飛んだGKに当たった。
しかし、脇の下からこぼれた。審判が、転がった球を指差し、
ゴールインをコールした。


GK大熊に仲間が飛びつき、校旗を持ち出した選手がベンチから飛び出す。
サッカー部の黄緑がスタンドに飛び跳ね、応援席ではペットボトルが叩かれた。
選手たちは、スティックや人差し指を空に突き出した。
大熊がスタンドに向かってヘルメットを掲げ、
校旗を持ってきた選手が紺地に映える「南高」の校章を振ってみせた。


もちろん丹生にも勝利に値する強さがあった。
でも、月並みではあるが、僕はこの試合は、
地元の執念が飯能南を勝たせたのだと思う。
この試合に注ぎ込まれた情熱が、関谷のシュートを押し込んだのだと思う。

スポーツとは、意外にそういうものではないだろうか。

歓喜の初戦突破


飯能南 4-4 丹生
    (5PS4)




posted by sot-escape |02:19 | ホッケー | コメント(2) | トラックバック(0)
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2008年08月22日

ぼくらはカモ [東京vs浦和]

Match No.068 2008.8.16
<サッカー>
J1リーグ第21節
FC東京vs浦和レッズ
@味の素スタジアム

長友や梶山に送られる東京サポの声援と拍手。

その光景、なんかしっくりこなかった。

五輪での試合が終わった選手(北島であったりオグシオであったり)は
必ず問われる。引退するんですか、と。
サッカー選手には(もちろん年代縛りがあるからとはいえ)そんなこと誰も聞かない。
それは、甘さに繋がる。

闘争心が足りない、なんて恥ずかしい総評をそこらで
食らっている五輪代表(だった連中)。
サッカーの会場が北京でなかったのは、彼らにとって不幸だったと思う。
若い彼らは、選手村に宿泊すべきだった。
たとえば、選手生命をせいぜい1分間の泳ぎに懸ける選手の放つ臭いや、
五輪種目から外される競技の最終幕に初の金メダルをかける女たちの思い、
団体戦にすべてを捧げる3人の卓球少女たちのチームワーク。
そういうものを実感できていない彼らは、
結果のひとつも残していない今、何を持ち帰ったといえるだろうか。

味スタでの拍手と歓声。
「よくぞ無事に帰ってきた」
それ以上の意味はない。彼らは何も成し遂げていない。
帰る場所があるというのは、気楽なもんだ。



最後に浦和に勝ったのは一体いつだろうと思い
調べてみたら、やっぱりそうか…。

04年11月のナビスコ決勝が最後なんです。

完全にカモじゃないか。


それでも、自分を奮い立たせるために
久々にゴール裏に立った。
久々に喉をつぶした。
久々に本気で時計とにらめっこした。

でも試合後の感想は、いつもとあまり変わらなかった。

0-1。
多くの時間を敵陣で過ごし、運動量でも上回りながら、
結局負けた。


惜しい試合に見えたが、その実完敗である。
3度もゴールポストに助けられたことをその根拠とするつもりはない。
ほんとはヨンゼロだった試合だと言いたいわけではない。
ああいうラッキーは両軍の優劣に関係なく
試合の一部として織り込み済みである。

要は、都築が肝を冷やす試合だったか、ということだ。
たぶん、点を取られる気はしなかっただろう。
そもそもほとんどボールを触っていないはずだ。
ロスタイムが20分あっても、浦和は守りきっただろう。

ラスト10分に攻めまくりながらもゴールを奪えずに負けるパターンでも、
いやぁ惜しかったなぁ、なんで○○はあそこでふかしちゃうかなー。
なんて感想を言いながら笑って帰り道を歩ける試合がある。

でも今日は、モヤモヤした気持ちが体内に残るような感じ。
チーム全体に漂う閉塞感を我々が察知しているのだ、
とは言い過ぎだろうか。

味スタは誇張抜きに、半分赤かった。ホーム側は空席がけっこうあった。
気圧され感は数年前より増している。

我々は、浦和に負けることが心底悔しいと思わなくなっていないか?
監督は、選手はどうだ?
浦和戦が特別だという意識が薄らいでいないか?
原博実は持っていたぞ。その意識を。

来週のヴェルディ戦の前だけ
ライバル意識を見せた尤もらしいコメントをして、
そしてうまいこと勝って、
「苦しい時期だがこれがキッカケに…」なんてお茶を濁すのだろうか。

僕らは、緑も嫌いだが赤もやっつけたいのだ。


正午頃、仕事で調布駅から新宿方面に向かおうとしていたら、
赤いユニを纏った親子4人連れがすでに
駅前にいた(どうやら帰りの切符を買っていたぞ!)。
こっちはこれから新橋まで行って一仕事してから夜戻ってくるというのに、
あなたたちは昼間からずーっと試合のための時間を過ごすんだね。
夏休みの宿題は大丈夫なの?

知り合いの浦和サポが、観戦は一日仕事(あるいは二日仕事)だと
話していた気がする。
やっぱり日本一のサポーターです、皆さんは。
真似はしませんが頭は下がります。

一方の東京サポ。
まもなく試合開始という時刻に飛田給に降り立った人々のドラマ。

いい年したおばさんが、ついつい早足になる旦那に向かって、
「ちょっとそんなに早く歩かないでよ~」と猫撫で声。

早く歩けと幼稚園児くらいの息子の手を引いたあるお父さんは、
「もういいよ僕歩かない!」と反抗に遭っていた。


早乗りでも、遅刻寸前でも、あるいはきっとちょうどよい時刻に行く場合でも。


結論はひとつ。サッカーは人を不幸にするね。

東京 0-1 浦和

posted by sot-escape |01:25 | FC東京 | コメント(4) | トラックバック(0)
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2008年08月20日

篠塚 [ヤクルトvs巨人]

Match No.069 2008.8.20
<野球>
プロ野球 セ・リーグ
東京ヤクルトスワローズvs読売ジャイアンツ
@明治神宮野球場

会社の先輩と、取引先の人と
ヤクルト巨人戦に行きました。

会社の先輩の奥さん(実名:アズサ)が酔っぱらって騒いで
「篠塚~!」とか叫んでおりました。
酒を食らう以外に対抗策がなかったために、
私も酔っぱらってしまいました。

野球はほとんど見ていないような気が・・・。
巨人のバーンサイドが好投し、
オール日本人、青木宮本抜きのヤクルト打線は
無抵抗で敗れました。

今日くらいサクサク進んで試合時間が短ければ、
五輪でも生き残れたかもしれませんね。

それにしても、五輪にやられているんでしょうか、けっこう空いていてショックでした・・・。



ほんとにただの日記になってしまったので、
ジャンル指定もせずにひっそりと更新します。


ヤクルト 0-5 読売

posted by sot-escape |23:59 | プロ野球 | コメント(0) | トラックバック(0)
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2008年08月16日

野球は守備から [大阪桐蔭vs東邦]

Match No.067 2008.8.14
<野球>
第90回全国高等学校野球選手権大会3回戦
大阪桐蔭高校vs東邦高校
@阪神甲子園球場


力の入る第2試合を終え、
僕は甲子園カレーを食べながらのんびりした気持ちで
第3試合を観ていた。

鋭い日差しを浴びながらも、
白球を追いかける高校生をぼーっと眺めるのは幸せな気分だった。
随所に好プレーが出る試合だったが、
彼らに送られる甲子園の観客のまさに「惜しみない拍手」は
なかなかほかでは経験できないものである。

東邦の純白の帽子とユニフォームは、テレビで見るとちょっとダサいが、
球場で見ると、すっきりとしていて格好良かった。

中日で活躍した山田喜久夫(字が合っているかわからんけど)の東邦と
元木大介の上宮が選抜の決勝で当たったこととか、
大阪桐蔭が好投手・和田を擁して初優勝した年とか
(たしか沖水が相手だったからけっこう悪役だったんだよな)、
いろいろ思い出しながらの観戦。

もっと大阪桐蔭寄りの雰囲気になるかと思いきや、そうでもなかった。
理由のひとつには、東邦が同情を誘うような戦いを見せてしまったことがある。

東邦といえば、かつて阪口監督という鬼将が率いて、
とにかく守備と走塁には定評があった。
その東邦が、序盤から守備のミスで失点を重ね、
走塁の拙さというよりは大阪桐蔭の守備の固さが要因だが
チャンスをことごとく逃していったのだ。

今年のチームの売りが何なのかは事前知識がなかったが、
「らしくない」という表現は的を外れていないと思う。
記録に残らないミスも含めれば10個くらいあった。

1回、2回、3回と1点ずつとった大阪桐蔭の得点は
いずれも犠牲フライ。
すべてエラー絡みで三進を許したランナーだった。

対して、たとえば東邦の2回裏の攻撃。
二塁打で出たランナーを次打者のショートゴロの際に
三塁で刺した浅村のプレーは見事だったし、
その回には2塁ランナーの飛び出しを見逃さずに捕手・有山が刺した。

結果的には、この序盤戦がすべてだったと思う。

6回にも2番手・和田を捕らえて7-0。
大阪桐蔭の完勝ムードになった。

それにしても、どうしてこうも毎年毎年大阪桐蔭の選手は
デカいのだろう。
僕はたまたま、辻内が3年生のときのチームを球場外で間近に見たことがあるのだが、
ヤツらの尻のデカさは、決して電車に同乗したくないものだった。
前の試合の慶応の連中の1.5倍くらいはあるだろう。
ケツでかい、野球うまい


7回裏にやっと東邦はビッグチャンスを迎えたが、
2死満塁で代打の生田がど真ん中の直球に手が出ずに無得点に終わった。

それでも、3番手の佐々木がリズムを作り、
8回裏に東邦は小宅のホームランなどで2点を取った。

そして9回、ようやく打線が繋がった東邦は2点を返し、
4番・野々川のレフトオーバーの二塁打で2点差に詰め寄った。
1発出れば同点というところまで行ったが、
結局最後の打者がレフトフライに倒れ、猛追は及ばなかった。

なみだ


あとから考えれば、8回裏の満塁の場面で、
3塁ランナーのタッチアップを覚悟の上で大阪桐蔭のレフト・中谷が
ファウルフライをフェンス際で好捕したプレーは大きかった。
打者が当たっている橋本だっただけに、これでひとつの流れが切れたといえる。

大阪桐蔭のソツのなさと固い守備は、彼らを頂点まで
押し上げるかもしれない。

翌日の仕事に備えて第4試合はパスし(すごく観たかったけど)、
赤くなった肌をさすりながら(昔はきれいに黒くなったのになぁ…)、
僕は東京に戻った。
やはり高校野球はいい。世界一面白い。


大阪桐蔭 7-5 東邦


posted by sot-escape |16:56 | 高校野球 | コメント(0) | トラックバック(0)
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2008年08月16日

遮る雲なきよ [青森山田vs慶應]

昨今のPC不調と連夜の五輪観戦のせいで
更新を怠っておりました。
もう明日から準決勝ですが、甲子園3回戦に行ってきました、
という報告をさせてください。

インターハイ観戦記は、追ってアップします。待ってろ高校生!

Match No.066 2008.8.14
<野球>
第90回全国高等学校野球選手権大会3回戦
青森山田高校vs慶應義塾高校
@阪神甲子園球場

私は、夏の高校野球は世界一面白い大会だと思う。

「夏の甲子園」ではない。
県予選から甲子園での決勝に至るまでのすべてをひっくるめてのことだ。

個人的には、地区大会の決勝こそがいちばんの見物だと思っている。
甲子園の魔物は、実はこの試合でこそ魔力を発揮するのではないか。
今年は90回記念大会なので
(東神奈川代表だった松坂が優勝したのはもう10年前なのか!)、
加古川北、本庄一、大府、慶応といった、近年「あと一歩」だった学校が
出場枠増の恩恵を受けたが、その一方で、
春夏通じて初出場に手をかけながら決勝で散った高校は16校にも上る。
洲本、立教新座といった久しぶりの出場を目指したチームも、
決勝で呑まれた。
東海大相模が3年連続で決勝で敗れたのを見ても、最後の1勝というものが
いかに難しいかがわかる。

私もかつて、母校と、友人がレギュラーを張っていた学校が
それぞれ決勝で涙を飲んだのを現場で目撃した。ともに逆転負けだった。


甲子園大会は3回戦。
県立校の出場が多く、特待生問題の反動かと思われたが、
ここまで残ったのは私学の強豪校ばかりだ。

北島康介がなんぼのもんじゃい、という関西の野球ファンは、
甲子園球場を満員にしてみせた。うれしいじゃないか。



3年ぶりの甲子園球場!
あの窮屈で仕方のない内野席が改装されたということで楽しみにしていたが、
お盆休み真っ只中で垂涎カード目白押しの今日は、
私を外野席に弾き飛ばしてくれた。まぁいいや、タダだしね。

慶応が1回に先制した(球場に入る寸前で「若き血」が聞こえた)。

両校のユニフォームはともにグレー基調で遠くからでは見分けがつかないよ。
1塁側の青森山田アルプスは、整然とブラスバンドや応援の学生が並ぶ。
3塁側は、野球部の控え選手、学ランの応援指導部、系列女子高のチアが揃うが、
一般の生徒は少ないようだ。この学校ではきっと「動員」はかからない。

慶応応援団は「神宮球場」を持ち込み、お馴染みの応援歌を繰り出す。
(まぁ大学の応援を踏襲するのが決まりなんだろうね)
これが意外と高校野球ではレアな雰囲気を出していた。
ワーセダをたっおーせ、ワーセダをたっおーせ。

さて、試合。
中盤になるにつれ、
青森山田の右腕・木下と、慶応の左腕・田村の投げ合いになっていった。

木下は、打たせて取るピッチングで内野ゴロをゴロゴロ。
調子を上げていた。
田村は死球などで走者を許したものの、青森山田が4回、5回と続けて
併殺打でチャンスをフイにしてしまい、1点のリードを保っていた。
木下


田村


田村はプロで通用する投手とは思えないが、
左右両打者への内角をグリグリとえぐる攻めの投球にとても好感が持てた。

6回裏、慶応は5回の守備で1、2塁間の当たりに飛びついた主将・山崎が
ヒットで出塁したが、4番・鈴木裕がバントを決められずに2追い込まれる。
ここでエンドランをかけたが、青森山田バッテリーに外され、
結局三振ゲッツーになってしまった。
さすがにここまで来るチームは、ハイレベルな攻防を見せてくれる。

田村-只野の継投で勝ってきた慶応。
今日も只野へのスイッチのタイミングに興味津々のわれら。
6回を投げ終えて、田村の投球数はわずかに68球。得点は1-0。
青森山田としては、只野を待っているに違いなかった。
こういうゲームでは、投手交代で突如打線に元気が出るケースが多々ある。

7回表、青森山田の4、5番を打ち取り6番・豊田を迎えたところで、
上田監督は只野への投手交代を決断した。
内角への直球はまだ威力があっただけに、観ているほうとしては
「勇気があるなぁ」と思ってしまったのだが、
高校野球は私がテレビに齧りついていた20年前とは様変わりしたよ、
ということなんだろうな。

どうも昔から、2番手の投手が打たれる、というのが
ただ単にかわいそうできらいだったのだが、
今では継投で勝つのは当たり前だし、先発とリリーフ、
どっちがどうとかいう話にはならないのだね。

その只野のストレート、やや引っかかる感じはあったものの
低目を突くいいボールだったと思う。(所詮外野からの感想ですが)。
打線も順応に苦しむかと思ったが豊田がレフトオーバーの二塁打。
瞬く間に同点のピンチになってしまった。

ほーら言わんこっちゃない。
続く矢野にも、捕らえられた!!
しかし、鋭いゴロはショートの正面を突いた。

その裏の慶応。
先頭の只野が四球を選び、鈴木亮が送りバント。
喉から札束が出るほど慶応としては追加点が欲しい。
どう攻めるか考える間もなく、なんと次の斉藤は初球セーフティーバント。
捕手の悪送球を誘い、1死1、3塁となった。

マウンドに集まる青森山田守備陣。
1塁ランナーが走った場合の対処、スクイズへの対応、内野の陣形など
話し合うことは山ほどある。
バッターは9番・溝口。三塁側アルプスは今日一番のヴォイス。

初球、スクイズの構えはカムフラージュ。
二球目、今度はウエストボール。溝口は反応しない。
三球目もボールで0-3。
次は1-3。溝口はスクイズの構えは続けるが走者は走らない。
バッテリーが四球を選択する可能性もあったから当然だ。
5球目、ランナースタート!やや強い当たりがサードの前へ。
三塁手は前には来ていなかった。
三塁ランナーが余裕で生還して、ノーヒットで追加点を挙げた。
全球ストレートだった。

見ごたえのある攻防に球場は沸き、慶応アルプスは肩を組んで
「若き血」を合唱した。
この歌、神宮球場よりも甲子園のほうが似合ってないかい?

三塁側アルプス


追いつきたい青森山田。
8回表、1死1塁でランエンドヒットをかけた。
打者は三振だったが慶応二遊間のチョンボで1塁ランナーが三進。
むむむ、今日3塁を踏んだのは初じゃないか!?

しかし長谷川がセカンドゴロに倒れ、0がまたひとつ並んだ。

そして最終回。最後のバッター豊田を変化球で打ち取った只野は、
見事に2試合連続の完封リレーを完遂させた。

今年のベンチ入りメンバーの多くは、県外からの生徒らしい。
推薦入試もあるみたいだ。
明徳義塾の問題以来、賛否両論あるところだが、
この学校に関しては、勉強においても運動においても、
ハナから県内の生徒で賄おうなんて考えていないから、
誰も気にしちゃいないだろうな。

坊主頭はいないし、なんだかスカした感じが鼻につくぜ、
と言いたいところだが、
今年の8強メンバーを見ると、どうやら「判官」のうちに入りそうだ。

準々決勝でも応援してやろう。
なにしろ、慶応が準々決勝に進出したのは
「慶応普通部」時代の88年前。大正9年。
歴史的快進撃は、誰にとっても価値があるからね。

しっかし、さすがに暑いな甲子園。
インターハイで下地は作ったが、真っ黒になりそうだ。
三塁側の応援歌の歌詞みたい。遮る雲なきよ~。
パタパタ



青森山田 0-2 慶應義塾 


posted by sot-escape |16:08 | 高校野球 | コメント(0) | トラックバック(0)
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2008年08月04日

青赤高校生最高じゃん [クラブユース選手権決勝]

Match No.063 2008.8.3
<サッカー>
第32回日本クラブユースサッカー選手権(U-18)大会 決勝
FC東京U-18 vs 柏レイソルU-18
@ニッパツ三ッ沢球技場


駒場スタジアムを飛び出した僕は、
東京都を激スルーして横浜へ。

相変わらず横浜駅からのバス通りは混んでおり、
15分ほど開始を過ぎていたが、まぁ上出来。
なにしろ、今日は深谷スタートだからね。
バスケの決勝が昨日のことのようだ。長い一日。


さぁクラブユース選手権決勝。
もちろん今日のテーマは、部活チームとクラブチーム(英語にすると同じね)の
違いを探ることなのだが、
やっぱり素人には「ここが違う!」というのはよくわからなかった。

ただ、一応率直な感想を述べておく。
三ツ沢の一戦のほうが、駒場の試合より、
数段レベルが上だった。と思う。

もちろん、気温が10℃近く違うこと、
ピッチコンディション(駒場のほうがバウンドが難しかった気がした)、
インターハイ組が連戦だったのに対しユース組は休養日があったこと、
などの要素は考慮せねばなるまいが、
総じて、技術・戦術・体力とどれを取っても、
クラブユース組が上を行っていた。と思う。
もうひとつ部活っ子たちに言い訳を用意するなら、
「まだ夏だ」ということだろう。

東京と柏の選手たちは共に、ボールを受けた後の体の使い方が上手く、
また受ける前の視野の確認もできている。
そこへ当然のように高い基本技術があるので、
パスミスが圧倒的に少ない。
これだけで試合はだいぶ「見やすく」なる。

試合は、立ち上がりから積極的なプレスをかけた東京のペースで進んだ。
惜しいシーンは作るものの、なかなか決定打が出ない。

まず印象に残ったのは、やはり司令塔の三田啓。
テクニックがあるし、ゴールへの姿勢も積極的。

でもそれ以上に、この試合は、
サイド攻撃の少なさに物足りなさがあった流経柏の試合に比べ、
積極的なサイドアタックが見られたのがよかった。

僕のハートをゲットしたのは左SBの阿部(2年生)。
どんだけ走るんだ君は。
右の廣木は1年生だが、彼もどんどん行く。
トイメンがでっかーい指宿君だったが、大きな仕事をさせなかった。

後半30分すぎ、山崎のヘッドがゴールライン上でクリアされたあたりから、
柏の時間帯になり、43分には指宿のシュートがポストをかすめる。
直後のCKもヒヤリとしたが、なんとか失点しなかった。

後半も立ち上がりから果敢に攻める東京。
開始直後、山浦が強烈なミドル。GKが弾き出す。枠にちゃんと行っていたぞ。
いい加減点をとらないと、イヤな流れになるところだったが、
東京DFも集中して縦パスを前でカットし、ラインを保った。

後半17分、柏の御牧が2枚目のイエローで退場。
判定自体は正当だったが、高校生が赤紙を提示されるのはやはり胸が痛む。

工藤をワントップにして、守備を固めた柏。
東京は阿部がしつこくオーバーラップし、守備ブロックを解きにかかる。
24分には山村のシュート、26分には岩渕のミドル。これでCK。
東京はここで初めてショートコーナーを使った。
人手不足の柏は、出し手の三田啓、受け手の山村に対して1人しか寄れない。
山村から再びもらった三田は、エリアに入った瞬間左足を振り抜いた。
オーッと思ったらネットを揺らしていた。おそらくDFに当たったのだろう。

待望の待望の、先制点。
この得点の後は、東京はトップチームの教科書になりそうな魅せるサッカーを展開。
山村の頑張り、阿部の運動量、山浦や三田の技術、ウワサの岩渕の視野の広さ。
いろいろ満喫したが、追加点がなかったり、しっかりカウンターでピンチを招いたり
というのは、トップチームの真似をしなくていいからね。

終了のホイッスルで、歓喜する東京イレブンとベンチ。
倒れこむ柏の選手たち。
両者に拍手。

味スタでの鬱積した気持ちを、弟たちが晴らしてくれた。
ゴール裏で飛び跳ね、監督を胴上げ。
トップに即呼ばれるような強烈な個はなかったが、
やりたいサッカーを実践しようとしている、というベクトルでは
チームが同じ方向を向いているな、という印象だ。

倉又さん、さすがです。この勢いで高円宮杯も、獲っちゃってください。

あー、いいもん見た。

FC東京U-18 1-0 柏レイソルU-18

今日はさすがに疲れた。
深谷→浦和→横浜→多摩地区へ帰る。アホや、おれ。

posted by sot-escape |00:46 | FC東京 | コメント(0) | トラックバック(0)
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2008年08月03日

インターハイ観戦記⑥ [サッカー] 流経の夏サッカー

Match No.062 2008.8.3
<サッカー>
平成20年度全国高等学校総合体育大会 
サッカー競技男子 1回戦
流通経済大学付属柏高校vs佐賀県立佐賀東高校
@駒場運動公園競技場

高校スポーツトリプルヘッダー。
バスケの物凄い試合を終え、特急に乗り浦和へ。
相変わらず暑さはハンパではない。
駒場スタジアムはできればあまり足を踏み入れたくない場所だが、やむを得ない。
暑いぜ熱いぜインターハイ。サッカー準決勝は35℃はあるだろう灼熱の地で、キックオフ。

流経柏は正月の選手権に続き、この代でも全国制覇を目指す。
佐賀東は、前評判の高かった鹿児島城西を破っての準決勝だ。
佐賀北がばい旋風に続け、といったところか。

流経柏は、雑誌等でも注目選手に挙げられていた10番の藤田が、
同じく注目の久場とともに2トップを組んだ。
中盤の選手という事前知識だったために、これがどう出るかな、と思ったが、
案の定失敗していた。

4バックの両チームだったが、試合開始時の中盤の構成は対照的だった。
流経柏が両サイドを張らせていたのに対し、佐賀東は16番の江頭がアンカー役になり、
その前に3人が陣取る形だった。

流経柏は、7分にシャドー的役割の藤田がパスを受けて久場に送り、
久場が内へ切り込み左足で強烈なシュートを放つ、というシーンを見せた。
しかし全体的には流動性を欠き、意外と手こずっていた印象だ。

どこが発端なのかはわからないが、
2トップと2ボランチの距離が空き、
両サイドもサイドバックがほとんど攻撃に絡まないために迫力を欠いた。
さらに佐賀東が前述の江頭と10番の桃井が基点となって、
長短のパスで連動を見せ始めたことで、中盤の主導権を握られた。
佐賀東の14分のCKのチャンスに、GKが飛び出したマウスへのチャンスがあったが流経柏がクリア、
2次攻撃のヘディングもバーを叩いた。

流経柏は早々に手を打った。このあたりはさすがだ。
ボランチの6番鵜澤に代えて11番の興梠を投入し、中盤からの組立にテコ入れをした。
27分にはようやく生まれた流れるようなプレーから久場がシュートを打ったが左にそれた。

それにしても、やはり暑さのせいか、全体的にはやや停滞気味、
大きな発見もない前半だった。

ところが後半開始早々、流経柏が先制する。
田口が胸トラから前線の久場へパス。これにDF2人が引き寄せられてしまい、
久場は左へ平行パス。ここには14番の吉村がいて、落ち着いて右隅に流し込んだ。
トップ下からの組立がない、中盤からの上がりが少ないなどの課題を
一瞬にして「これでどうよ」と解決してしまうような得点だった。
佐賀東は、危険な時間帯に集中が切れた。

徐々にペースを握っていった流経柏。
8番の古川、14番の吉村が高い位置取りになり、佐賀東は選手間の距離が空き始めた。
際立った存在感だった2年生の江頭も、ひとりでは中盤を見切れなくなった。

流経柏もイケイケムードで攻め立てたわけではない。
相変わらず両サイドバックは無理をせずにスペースを埋め、
全体的にも攻められるとさーっと自陣でブロックを作るなど、よく徹底されていた。
かわいくない。

佐賀東に追い討ちをかける追加点は後半30分。
田口が中央を猛進、前線でノープレッシャーでボールを転がしていた久場を追い越して
スルーパスをもらい、ゴール左隅に左足で突き刺した。
2人だけで取ってしまった点だ。

応援席から「それが大事」のチャントを受けながらも、
糸口が見えない佐賀東。前半の風上のときにやはり1点欲しかっただろう。
ロスタイムに赤崎のドリブル突破とリバウンドで決定的なチャンスがあったがそれも×。
流経柏が2-0で勝利を収めた。

「夏用」のサッカーに徹した流経柏。
強いほうがこのサッカーを成功させてしまうと、試合は盛り上がりを欠く。
すべてはこの暑さが悪いのだが、早起き→深谷→浦和の僕には、
ちょっとしんどい内容だった。

流経柏が、決勝の市船戦で違うサッカーをするのか、楽しみだ。

流経柏 2-0 佐賀東


後日追記:決勝戦はゲリラ雷雨で中止。両校優勝。なんだそりゃ。

posted by sot-escape |23:59 | 高校サッカー | コメント(0) | トラックバック(0)
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2008年08月02日

インターハイ観戦記② [ハンド] 

ものすごく遅いアップで、
サイトの趣旨に反するような気がしますが、
記録として残さないといけないので、アップします。


Match No.058 2008.8.2
<ハンドボール>
平成20年度全国高等学校総合体育大会 
男子ハンドボール競技準決勝
興南高校vs大分雄城台高校
@和光市総合体育館

100試合男のインターハイチェックは、
今日は和光市からのスタート。

男子ハンドボールの準決勝第1試合は、九州勢どうしの対戦。

沖縄の興南高校と、大分雄城台高校。
過去5年間で3度の優勝を誇る興南は、
準々決勝で、昨夏と春選抜を制している北陸高校を撃破している。
大分雄城台は2度目の出場ながら、法政二高、小林工業といった
強豪を倒し、ここまでやってきた。

と、実績だけ見ると興南有利なのだが、
コートに散った選手を見ると、どう見ても、
興南が大分雄城台に挑んでいるようにしか見えなかった。

ガタイ良く上背のある選手が多い雄城台(赤黒のユニも恐い)に対し、
興南の選手たち(鮮やかな黄色)のほうがだいぶ小柄に見えた。
平均身長で5センチほど差がありそうだ。

とはいえメンバー表を見ると、ほぼ全員170cmはある。
背が低く見えるスポーツなのかね。ユニフォームのせいかな。

試合は序盤、取ったり取られたりが続いた(そもそもそういうスポーツですよね)。

戦術などについてはよくわからないので、
僕はしばらく両主将に注目して見ていた。
雄城台の主将・伊東(5番)は背も高くガッシリとしていて、
守備のときは敵のポストをマークすることが多かった。
興南の主将・高良(7番)はよく動き、ポジションを頻繁に変えながら
敵の網をくぐりぬけていた。
跳ぶ7番。


リードした雄城台は伊東が強引に中央突破を図り7mスローをもらえば、
興南は高良を左に置いて中へ切り込ませてゴール。これで12-12の同点。
さらに速攻で逆転し、雄城台が追いつき、
興南の堀川が技ありのシュートで再度勝ち越したところで前半が終わった。


沖縄の選手たちのほうがノリが良かった。
得点するたびに、相好を崩して喜ぶ。
雄城台はどちらかというと「よしっ」という感じ。

後半は興南が突き放せば雄城台が食い下がる、という展開。

後半の前半、興南に速攻が出始め、点差を広げにかかったが、
雄城台はGKがファインセーブを連発。
興南がひとり一時退場者を出した隙に19-18と1点差に迫る。

興南は堀川と高良を中心に小気味良いパス回しと細かな動きで
雄城台の守備を翻弄し、3点差に広げる。しかし雄城台も粘る。

22-21。
24-23。
25-23。
26-25。

熱戦は続く。
興南はリバウンドから新垣が決めて2点差。
その帰り、雄城台のシュートはポストを叩く。

ここで興南が連続ポイント。29-25と4点差に。
雄城台は伊東主将が意地を見せて3点差に迫るが、
焦りからか、攻撃が単調になりうまく機能しない。

こうなればノリの良い興南は、着実に、多彩な攻めで、
点差を広げていくだけだった。


最終的には33-28。興南が決勝進出を決めた。
大分雄城台は、秋の国体を、開催県として迎える。
「夏」は、まだ終わらない。



ハンドボールは、息つく暇を与えてくれない。
シンプルで、スピーディーで、フィジカルだ。
一方でバレーボールのようにモメンタムのスポーツでもある。
流れを懸命に引き寄せようとする雄城台と、
追いすがられても慌てなかった興南。

両校のモメンタム争いが、とても面白かった。


第二試合も半分見たが、
長崎日大は(結果的に優勝するわけだが)、これは強いな、と思った。
GKは当たっていたし、シュートも面白いように入る。
トーナメントの中でのモメンタムも、掴んでいる気がした。

なぜ九州のチームが強いんだろう。
暑いから室内スポーツが発展したんでしょうか。
そういやバスケも強いよな、九州。
いや待てよ、野球もサッカーも強いな。
うーん、難しく考えるのはやめよう。結論:九州男児はすげー。


興南 33-28 大分雄城台


posted by sot-escape |23:26 | ハンドボール | コメント(0) | トラックバック(0)
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