2008年07月31日

アマラオはパンダではない [東京vsオリンピア]

Match No.057 2008.7.31
<サッカー>
プレシーズンマッチ
FC東京vsクラブ・オリンピア
@味の素スタジアム

アマラオに対する感謝の日に充てられた、
クラブ・オリンピアとの親善試合。

レアル・マドリー、ASローマ、バイエルン・ミュンヘン、ユベントスなど
錚々たるクラブと対戦してきた東京だが、
ここ数年、ソウルやらオリンピアやらと、
やる理由すらよくわからない(商業主義ならまだ話が簡単だ)試合を
懲りずに続けている。

僕は5年ぶりに、アマラオのレプリカを着て、
8年前のマフラーをぶら下げて、
鼻歌を歌いながら味スタに向かった。
アマラオの日だから。

そう、アマラオがいたころは、
アマラオに会うためにと言っては大げさだが、
少なくともアマラオの存在が大きな動機となって、
足しげく、開始2時間も前に、味スタへ足を運んでいたのだ。
毎試合、胸を躍らせて。

彼は、そういう存在だった。

だからこそ、僕は大いに、怒りの念も交えながら、
失望している。
6千人しか入らない試合を、アマラオの日に充てるのは、
あまりにも彼に失礼である。
もちろん、このイベントにこぎ着けるまでに、
いろんな人の努力があったのは理解してますが。


始球式


引退試合を正式に出来なかったのは、
リーグの(くだらない)引退試合開催規定があったからだと
理解している。

しかし、アマラオに感謝するセレモニーやら
振り返りVTRやらを流すのは、公式戦でも出来たはずだ。

よもや、今日の演出
(スタメンとして紹介され、選手と一緒に入場し、キックオフと同時に
独走してゴールを決めるという悪ふざけのような始球式)
を実現させるためだけに、非公式試合を選んだのだろうか。
それはそれで、オリンピアに対する礼を失する。

ゲートを入るときに配られたアマラオのカードを見て、
小学生が「お、カボレだ」と言っていた。
彼らはアマラオを知らないのである。

同時代を生きていないファンが増えていっても、クラブにとって大切な人物は、
記憶され続けなければならないのだ。
ボビー・チャールトンのように、ヨハン・クライフのように。

アマラオの写真集やDVDが発売され、映画が作られても、
それは一部の、同時代を生きたファンのノスタルジーにしか役立たない。

子供たちや新しいサポーターたちに、
彼の偉大さを認識してもらう気があるならば、
この試合というチョイスは、完全に間違っている。

伸びそうにないチケット販売へのテコ入れだとしたら、それこそ言語道断だ。

===

さて、少しは試合も振り返らねばならないが、
オウンゴールの1点だけという事実はともかくとして、
特筆すべきことがあるだろうか…。

ひとつ、ノン・ムーブなフットボールを展開し続けるチームにとって
良かったと思えるのは、
オリンピアが見せた、球際の強さ・鋭さ、パスの速さを経験したということだろう。

東京は、ガツガツ足元に入ってきたパラグアイ人の脚を交わしながら、
パスを回さざるを得なかった。
そしてある程度それは出来ていた(連動こそイマイチだったが)。

球離れの早さと素早いポジショニングを強いられたことが、
何かを思い出すキッカケになってくれればいいと思う。

大事な大事なナビスコ準々決勝第2戦@大分を水曜に控え、
手ごたえを掴んでくれただろうか。

来週末の名古屋戦なんか、どうだっていいよ。

大分に、2-0で勝て。それだけだ。


===
余談だが、Jリーグにはどうしても納得できない英語の使われ方がある。
「プレシーズンマッチ」だ。
いまどき、中学生だって「プレ」の意味はわかるだろう。
こんなにシーズン真っ只中なのに、何が「プレ」なのか、教えてほしい。
「プレ五輪」なる大会があるが、それを五輪期間中にやるようなもんだよ。意味不明じゃん。
Jが始まった当時、野球の「オープン戦」に当たるシーズン前の試合を
「プレシーズンマッチ」と呼ぶのを見て、かっこええと思ったのを覚えているが、
それを引きずっているのだろうか…。

なんで「エキシビジョンマッチ」「フレンドリーマッチ」ではいけないんだろう。


東京 1-0 オリンピア



posted by sot-escape |23:58 | FC東京 | コメント(1) | トラックバック(0)
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2008年07月31日

インターハイ観戦記① [弓道] 静かなる決勝戦

Match No.056 2008.7.31
<弓道>
平成20年度全国高等学校総合体育大会
弓道競技男女団体決勝
男子:石岡商業高校(茨城)vs祐誠高校(福岡)
女子:妻高校(宮崎)vs豊橋商業高校(愛知)
@川越運動公園総合体育館

もうすぐ北京五輪ですね。
五輪は日頃見ないマイナースポーツを見られるから好きです。

だから現地に行きたいのはヤマヤマなんですが、
しがないサラリーマンの私には(というか中国という国にあまり興味のない私は)、
現地観戦は鼻から頭にありません。

でも、やっぱり見たいマイナースポーツ。
そうだ、埼玉行こう。というわけで、インターハイです。

しかも、高校野球の予選を見まくってやろうと目論んでいたにもかかわらず
仕事が忙しくてついに1試合しか見られなかった鬱憤を晴らさねばなりません。
待ってろ高校生!というわけで、インターハイです。



と、意気込んでいたものの、
久々に代休を取れた体に早起きを強要するのは無理だった。
大宮でサッカーの3回戦を観戦する予定が、起きたら11時。
競技日程はだいたい頭に入っていた私は、川越に向かった。
この時間から間に合うのはこの競技ぐらいだ。

弓道!

本川越から、ご丁寧に15分おきに出ているシャトルバス(乗客3人)で
総合体育館へ。到着すると、すでに男女団体決勝の準備は整っていた。

経験ないですか?電車の中で、弓を持った高校生に出会ったこと。
私の場合、邪魔くさいな、と思うことが10回に1回。あとの9回は、
「なんかかっこいいな」である。
車内の目線に耐えつつ、彼らの勤しむスポーツとは一体どういうものなのか。
当然初めての観戦である。

体育館の床には緑のカーペットが敷いてある。
そして的が10個並ぶ。

審判員(?)のおっさんが、「男子団体決勝を始めます」と告げ、
男子の2校、石岡商(茨城)と祐誠(福岡)が入場してくる。
5名ずつ、10人。袴姿が清清しい。
アナウンスでひとりひとりが紹介され、お辞儀をする。

静まる会場。午前からトーナメントを行っていたので
敗退した多くの選手がまだ会場に残っている。当方は立ち見でござる。

選手10人は各自の的の前(といっても28メートルもあるが)に並び、
そしておもむろに、試射を始めた。
と思ったら、ん?んんん?あれれ、どうやら本番のようだ。
待て、こっちはまだ心の準備ができていない。

弓道の場合、各校が順々に撃つというわけではないらしい。
それぞれのチームは「一の立ち(一番の選手)」、「二の立ち」と順番に撃っていくが、
ひとりの矢を引いたくらいの時にはすでに次の射手が準備に入っている。
前の射手が矢を放った10秒後くらいにはもう矢を放っているのである。

一本矢を撃ったあとは座り、また順番が来るのを待つ。これを4回繰り返す。
その所作ひとつひとつが美しい。

アーチェリーと違って、弓道の場合、的に当たりさえすれば
真ん中に近くなくてもよい、というのはどこかで聞いたことがあった。
的の当たったときはカポッというような心地よい音が響き、
応援の部員が「よしっ」あるいは「よーし」(イェーッスと言ってるように聞こえる)
と短く声を発し、短く拍手する。
逆に、外れると、畳を刺す矢の音はむなしい。

各チーム5人が4本ずつ矢を放つ。
そして的に当てた本数で勝負が決するというシンプル極まりないルール。
ルールだけ見ると、それは立派な「勝負事」である。

しかし、両軍の選手たちが守っているのは、作法と、矢を射る順番だけ。
制限時間はどうやらあるようだが、
各人はあくまでも自分の間合いで、的へ連なる見えない低空の道だけを見据える。
敵チームという存在を全く、これっぽっちも、意に介していないのだ。

○と×が順に掲示板に記されていくから、勝負の趨勢を計ることもできるだろう。
しかしおそらく、彼らはそれをしていない。

非常に淡々と、ものの5分かそこらで終わってしまう、全国大会の決勝戦。
しかしその短時間に、10個の「世界」が現出する。
なんたる濃密な時間、空間。

技術が矢を的から逸らせるのではないのだ。
自分の「世界」に、「時間」や「相手」や「欲」の概念が侵入したときに、矢は逸れるのだろう。
これは競技を知らない者の闇雲な分析ではないと思う。


所作は審査対象なの?


割と速いテンポで射ていた祐誠が先に終え、
やがて全員が4本ずつ射終えた。

係員が当たった矢の数を最終的に確認し、
審判員が「17対15、優勝、石岡商業高校」と告げ、
会場が大きな拍手に包まれた。これで終わりである。
ノーガッツポーズ、ノーハグ。選手たちは整然と控え室に消えていった。

5分の間にルールを理解し、その世界観を自分の中で処理しなければならずに
頭が混乱していたせいもあり、脚が少し震えていた。
坊主頭の射手たちに、私は完全にやられていた。
なにか、すごいものを見てしまったような気分だ。

続いて女子が同じように競技の準備に入ってゆく。
今度は落ち着いて選手を観察し、的に刺さった矢を数えることが出来た。

おそらく矢を放つ瞬間、射手は呼吸を止めるのだろう。
矢を放ちその行方を見届けると、弓を下ろし、息を吐き出す。残心というやつかな。
選手の背中に尋ねたい。
その吐息には、どんな思いが交じっているのか。
的を外した時、一瞬頭に血が昇る自分を静める吐息なのか、
それともため息なのか。

それにしても、一番手の選手の荷は重い。
各々が自分の世界に入るにしても、最初の矢の行方くらいは目に入る。
最初に×が記されたら、あとに続く選手たちの精神は、
多少なりとも乱れるのではないか。
その重圧に耐え、両校の一番手は、実に堂々としていた。

宮崎の妻高校(すごい名前)は20本中18本を命中させ、4本の差をつけて豊橋商を破った。

あだち充のH2で、雨宮ひかりがやっていた弓道。
新体操の高校王者である浅倉南にしろ、ひかりにしろ、
個人競技にヒロインたちを充てたのは、作者の都合か、
それとも何らかの深い意図があるのか…と余計なことを考えつつ、
弓の「道」のにわか体験を私は終えた。


==
さて、ひとつだけ疑問。
競技の後、「納射」という儀式があり、
弓道何段かの方が、1つだけ残された的に向かって射た。
で、2本とも外してしまったのだが、あれはわざとなんでしょうか。
そういう決まりなんでしょうか。

ご存知の方がいたら教えてください。

最後に、
石岡商業高校、妻高校、優勝おめでとう。
いくらなんでも、控え室ではガッツポーズしたよね?


男子 石岡商業(茨城) 17-15 祐誠(福岡)

女子 妻(宮崎) 18-14 豊橋商業(愛知)


posted by sot-escape |23:57 | 弓道 | コメント(0) | トラックバック(0)
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2008年07月30日

花火アリ、火花ナシ [東京vs横浜マ]

Match No.055 2008.7.26
<サッカー>
J1リーグ第19節
FC東京vs横浜F・マリノス
@味の素スタジアム


ちーーーーーっとも面白くなかった。

試合の序盤は、6連敗中のマリノスの選手とサポーターの気合い、
中断明け勝ちのない東京の選手とサポーターの気合い、
それらがぶつかって、バックスタンドまでぎっしり埋めた観客数もあいまって
とてもいい雰囲気だった。

マリノスが大島のゴールであっさり先制、
東京はカボレのパスからエメルソンが久々に決めて同点。

しかし…。

正直に告白すると、僕は後半戦を観ながら、
マリノスに勝ち点3を取らせてあげたい、と思った。
そのマリノスとて、決して手放しで賞賛できる内容ではなかった。
それでも東京よりは数倍良かった。

ガンバ戦の時も似たようなことを書いたが、
お客さんがたくさん入った試合では、
「好ゲーム」か「勝利」かどちらかは見せてくれよ。

年に一度の花火の日くらい、理想とか形とか、そんなものはどうでもいいから
心に残るものを見せてくれよ。
そういうチームだったじゃないか。

わざわざ浴衣で来てくれたのに、帰りの自転車で転んでる人がいた。
これも試合のせい、選手のせいだな、きっと。

いま不満が募りやすいのは、メンバーがだいぶ変わったことで今年のチームへの
愛着がまだわいてないこともあるんだろうけどね。

8位か9位か知らんけど、
今日の試合を見る限り、このチームは首位より地べたが近い。
「いくらシュートを打っても入らずにロスタイムにやられちゃうダメな子」と
「理想のサッカーへ向けて模索中、自称『進化中』の潜在的良い子」
だったら、同じ順位表の真ん中らへんでも僕は前者を取る。
前者は04年くらいの東京。後者は今年の東京。


3年前、同じ7月、花火の日のマリノス戦は4万3千人で4-0。
その時13位だったがこの試合あたりから上り調子に。
今年、2万9千人でシュート7本、ドロー。9位。7戦勝ちなし。


やっぱ前者がいいです。


東京1-1横浜マ


posted by sot-escape |23:16 | FC東京 | コメント(0) | トラックバック(0)
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2008年07月17日

こんだけ暑けりゃ浅利も攣るわ [東京vsG大阪]

Match No.054 2008.7.16
<サッカー>
J1リーグ第17節
FC東京vsガンバ大阪
@国立競技場

仕事で到着が遅れてしまい、両チームの得点を見ていません。
そのせいもあるんでしょうが、
なんか「色のない」試合だったな、という印象です。

もちろん専門的な分析をしようと思えばそれなりの見方ができるんでしょうけど、
平日の仕事帰りに小走り汗だくでやって来た私にその気力が
あるはずもありません。

今日の試合の印象といえば、
「しっかしサ○トリーのビアーはまずい。仕事して疲れた体を迎えるのはこの液体かよ!」
とか
「おい佐原、暑苦しいから髪切ってくれ」
とか
そんなのばっかりです。

前半の東京は良かったんだと思います。
ガンバの守備ラインが高かったせいもありますが、
カボレが抜け出すシーンが見られました。
石川のタテへのシンプルな突破も、効果的でした。
でも追加点は取れませんでした。

後半は、
出た、「夏のJリーグ」だよ・・・。でした。

誰もかもがしんどそうでした。
奮闘していた浅利も足を攣らせてました。

ガンバの選手交代で、東京のサイドのスペースは消されていきました。
ただし、パスで相手をあしらいながら体力をセーブして結果的に勝利する、という
ガンバらしさはなかったです。遠藤がいないせいもあるんでしょうが。
疲れるサッカーをやらざるをえなかった、という感じです。

東京に関してはけっこう激しくがっかりです。
石川を後半の早い段階で代えてエメルソンを投入したのですが、
全然ダメでした。

あと、徳永@左に関しては、監督の意図するとおりに得点に結び付いたとはいえ、
私は違和感を感じています。
長友を右で石川と組ませるのは面白いなという感触はあっただけに、
難しいところですね。

浦和・鹿島・ガンバとの3連戦。
城福監督は盛んに「自分達のサッカーをぶつけて力試し」的なことを言ってましたね。
で、結果は1分け2敗でした。
浦和戦・鹿島戦ともテレビですら見ていないので批評はできませんが、
毎年上位食いの味を堪能できていたガンバ戦において、
敵の内容が悪かったにもかかわらず、退屈な試合で終えてしまったことは事実です。

しかも、いわゆる「自分達のサッカー」をぶつけられたのか?という疑問には
胸を張れないんではないですかね。

不思議なもんですね。すごーく調子の悪いときでも強豪相手には「らしさ」がなぜか出せる、
というクラブだったのに、理想が高くなった途端、逆になってしまいましたね。


平日の夜に、2万7千人以上が集まったのは、
職場の同僚をたくさん連れてきたバックスタンドサポーターの力です。
あんなに暑かったのに。

東京サッカー初見の人もたくさんいたはず。
そういう意味では、やっぱり残念な試合でした。

気付けば順位表の下半分。首位争いとか、そういう次元は忘れましょう。

ということでやはり私は、ナビスコの大分戦をしくじったのを根に持つわけです。


東京 1-1 ガンバ

posted by sot-escape |21:44 | FC東京 | コメント(0) | トラックバック(0)
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2008年07月07日

「歴史作っちゃったよ」 [ICU高vs都八王子桑志高]

Match No.053 2008.7.6
<野球>
第90回全国高等学校野球選手権大会西東京大会
国際基督教大学高校vs都立八王子桑志高校
@多摩市一本杉球場

ついに、神の思し召しか。
組み合わせ抽選の結果を新聞で見たとき、僕はそう思った。
創部以来二十数年、1勝もできずにいた国際基督教大学高校(以下ICU)の
初戦の相手は、創立2年目の都立高、大会初出場の都立八王子桑志高校だった。


モノレールの多摩センター駅からバスで10分ほど。
一本杉球場には初めて来た。
緑に囲まれているが、日陰は少ない。当然、暑かった。

事前情報をほとんど持っていない高校野球の観戦では、
なにかと想像するのが楽しい。
以下、「想像」部分が多くなるが、関係者の読者がおられた場合、お気になさらぬよう。

八王子桑志は部員10人。試合前のノックもなんだか寂しかった。
帰国子女の多いICUはもっとチャラチャラしてるのかと思ったけど(完全に先入観)、
ちゃんと高校野球っぽい声出しもあるし、監督も選手を怒鳴り散らしている。
髪型なんかは自由みたいだけど。

三塁側の桑志側スタンドには、ブラスバンドが。こちらも当然創立2年目、いいじゃない。

やっぱ夏はブラバンの音が胸に沁みるね


一塁側は寂しかった。あんなに金髪茶髪がウヨウヨいるICUなのに、
スタンドに応援に来ているのは至って健全そうな髪の色の女子生徒とOBが中心で、
選手の親もあんまり来ていなかったように思われる。
やはり、パパは商社マンでドバイに赴任中、みたいな生徒が多いんだろうか(想像)。

実は筆者は、ICU高に入ろうと思っていた。
入った暁には、「向いてないや」と思って小学校で諦めた野球をやり直そうと思っていた。
10年以上も前の話なのだが、その理由というのが、
「史上初の「夏の1勝」に立ち会えるかも。ICUならおれでも試合に出られるんじゃねーか。」
という非常に浅薄かつ不純な動機であった。申し訳ない。
とにかく、10年以上前から、ICUは「勝ったことがない」で有名だったのである。

そのICUと、1、2年生しかいない八王子桑志。
想像を超越するゲームになった。
内容をレビューすべきかかなり迷ったが、あえてGO。


1回表、ICUのエース浜野は制球が定まらずに連続四球でいきなりピンチ。
しかし信じられないことがいきなり起きた。
桑志の3番野村の初球になんとエンドラン。野村の打球はしかし、ショートへの小フライ。
インフィールドフライには足りない。するとどうなるか。そうです、捕ったショートから二塁、一塁と渡ってトリプルプレー。これがこの試合の幕開けだった。
いや、、、今思えば、エンドランではなかったかも知れない。
9球中1球しかストライクを放っていない投手相手に、初球エンドランなどあるだろうか。
しかしノーサインのわりには1、2塁走者は飛び出していた。う~ん…。
とにかく、1回表で僕は悟った。
この試合、野球のセオリーとか、そういうのはどうでもいいんだと。

その裏のICU、ヒットで出た先頭の主将・河村稀琳(以下キリンと呼ぶ)を
3番荻原がレフト前安打で返し、先制点を挙げた。
おそらくチーム史上、リードしたこともほとんどないだろう。
さらに4番加藤駿介の右中間への二塁打などで計3点をリードした。

初勝利へ快調なスタートだったが、2回表に
しっかりエラーがらみで2点を返されたICU。(もちろん桑志にとってチーム史上初得点だ)
それでも2回裏、二死2、3塁で2番斉藤がレフト前安打、続く荻原も三塁打で続き、
6-2とリードを広げた。

ICUの浜野に比べて、八王子桑志の先発・高橋(背番号5)は
コントロールは良かったし(ストライクがちゃんと入るという意味)、球速も浜野より出ていたが、
その分、打ちごろのボールだったようだ。

小机は高橋を盛り立てた


スタンドからは、守備プレーがぬかりなく成立するだけで歓声と拍手が起こる。
誰かが誰かにボールを投げるプレーひとつでいちいちドキドキしてしまう。
両校の選手たちの視線の先に甲子園があるのかどうかなんて、愚問だよね。
甲子園なんか、ク●食らえだぜまったく。

ICUの一塁手、加藤駿介クンは少々コロっとした体格なのだが、
2回の長打といい、3回表の2度にわたるファウルフライへのダイブといい(両方失敗)、
なかなか観ていて楽しいヤツだった。

ICUは3回裏にもキリン主将の2点タイムリーなどで加点し、9-2と大きくリードした。
この時点で僕は、5回コールドになるな、と思っていた。
昨年も一昨年も5回コールドで敗れているICU。
勝っても負けても9回までやれないんだなぁかわいそうに、なんて思っていたのだ。
自分の甘さを思い知った。

桑志は、先発の高橋祥弘と4番ショートで主将の小机隆太の2人だけで
野球をやっているようなものだった。
野球のキャリアを感じさせるのが、彼ら2人だけだった(ほかにもいたらゴメン)。
4回表、その小机がヒットで出塁する。
実のところ、それ以後のこの回の攻撃を見ても、
やはり小机だけなのだ、名前を登場させるべきなのは。
それでも、彼がこの回2度目の打席で同点2点タイムリーを放つまでに、
誰も安打せずに5点が入った。

話を戻そう。
先頭の小机のあと、連続死球で無死満塁になった。ICUの浜野はどうもこの辺りからおかしかった。
それでも桑志の下位打線で2アウトを取り、迎えるは9番の安部。
申し訳ないが、はっきり言って彼は10人の野球部で9番バッターになる選手だ。
しかし、浜野はストライクを3球放れず、押し出し。
さらに、1番高橋の打席で野生的投球すなわちワイルドピッチ、
高橋は四球、その四球になったボールがまた暴投。これで9-5。
2番、3番と続けて四球を選び、9-7。
そして小机のタイムリー二塁打である。ほらね、小机しか打ってないでしょ。
それでも同点なのだ。
突如乱れた浜野


5番宮下がやっと打ってくれた遊ゴロは暴投でついに逆転、9-10。
ここでICU高柳監督はついに腕を振れないエースを代えた。
浜野は一塁へ。一塁手の加藤駿介が捕手。そして捕手だった荻原がマウンドに上がった。
さっき述べたぽっちゃりの加藤駿に負けず劣らずズッシリ体型の荻原。
浜野の球をポロポロ後逸してたくせに、平気な顔でズンズン速球を投げ込んだ。
なんだよ、早く代えておけばよかったじゃないか。

荻原も暴投で1点を献上したが、なんとか攻撃は終わった。

ICUベンチでは監督が吠えまくっている。そりゃそうだ。
2安打で9点も取られたら、誰だって怒る。

さて、ICU5回コールド説はどこへやら。

不思議なもので、リードした途端に桑志の守備が締まり出した。
鋭い打球も野手の正面を突く。
それでも5回裏、ICUは当たっている浜野のヒットを足がかりに2点を挙げ、
なんとか同点に追いついた。


ICUは2年連続5回コールドで敗れており、今年の代の選手にとっては
未知なるイニングに試合は入っていった。



桑志が弱いのは理解できる。10人の部員では練習もままなるまい。
そしてこの高校はシステム情報やデザインといった科目に特化した都立高校。
野球部が創立2年目でいきなりちゃんとやれる理由はない。

対するICUを観ていて思ったこと。
少年野球経験者が少ないな、と思った。それに、
練習試合を全然していないだろうな、と(想像だよあくまで)。

ICU高における部活の位置づけはよく知らない。
アメリカやらインドやらで生活したことのある、「自由!」と背中に書いてある子たちと、
「高校野球」という存在がそもそもミスマッチだ(ひどい偏見だけど)。
ただとにかく、チームに「根っこ」がない気がした。

根っことは、
強力なリーダーシップと理論を持つ監督であったり、
練習量であったり、培われた伝統であったり、学校を挙げての応援団だったり
すると思うのだが、そのどれも見当たらない。
いっそのこと、アメリカナイズされたベースボールをやってくれればまだスッキリするんだけど、
彼らが実践しようとしているのはあくまで日本の高校野球のようだ。

そんな根っこがないならば、自分達で学ぶしかないのだ。
どこから学ぶか。
チームの誰かが、受け売りでもなんでも、チームに方法論や情報をもたらすか、
試合を通じて自らが学び取っていくしかない。

少年野球をかじってさえいれば誰でもわかるようなことを、
ICUの選手は実践できていない。
外野の守備位置が無闇に浅かったり、捕手がワンバウンドを手で捕りにいったり。
6回裏には1死1、2塁でPゴロを打った打者が、2塁ランナーがサードでフォースアウトに
なるかどうかを見ながら走っていたせいで、1塁でアウトになった。
信じられないことが次々に起こるのだ。
洞察力も足りない。7回裏、1死3塁でキリンのレフトフライでタッチアップした選手が、
ベースを離れるのが早すぎてアウトになった。ベンチに帰ったあとで。
これも、八王子桑志の外野からまともな返球が来る確率、というものを
冷静に分析できていれば全く焦る必要などなかったプレーだ。
荻原のストレートを誰もまともに捕らえていないのに、妙に緩急をつけたがって
球数を増やしていたバッテリーも、観察力が足りない。

小中で野球をやったことがなかったのなら、実戦で学ぶしかない。
だが、観ていてわかった。彼らは、「悔しさから学んだこと」という財産がなさすぎる。
それはきっと(やっぱり想像ですが)試合経験があまりに足りないせいなのだ。

そしてそれはおそらく、チームによっては真剣勝負が年に2試合しかない、
高校野球の狂ったシステムにも問題があるのだろう・・・。


7回裏、打席で浜野が足を攣らせて交代した。
控え投手はいるようだが、荻原の負担は大きくなった。
それでも8回は見事に三者凡退に斬って取った。

そして8回裏。
先頭の斉藤を歩かせたところで、桑志は先発の高橋がマウンドを降り、セカンドに退いた。
彼は、本当によく頑張っていた。小さな背中で、頼りない野手陣を引っ張っていた。

マウンドには背番号1の枦元がセカンドから回った。
最初の荻原を四球で出し、4番加藤駿介のサードゴロがエラーになり、
にわかに投手戦になっていた試合は、ついに12点目がICUに入った。
5番・加藤玄が三遊間を破り2点差。
送球に難のある捕手・馬場の隙を突いて出る走者は皆走りまくる。
1死のあと、ワイルドピッチのベースカバーに入った枦元が、
こちらも脚を攣らせ、座り込んだ。野手からマウンドに上がるのは、簡単なことではないのだ。
枦元も無念の痙攣


八王子桑志の小野監督はここで、唯一試合に出ていなかった橋本をマウンドに送った。
アンダースローの橋本から、ICUは四球と死球で15点目を入れる。

さらに暴投で16点。
ここで高校野球の予選のテキトーさが出た。選手たちは命がけなのに。
センター後方のスコアボードが、この16点目を入れ損ねた。
そこへ、キリン主将がセンター前へ2点タイムリーを放った。
まずは17-11と表示された。

ここで、桑志は再び高橋をマウンドに送り、投球練習。
しかしこのとき、スコアボードの人間が、訂正で18点目を表示した。

審判はここで初めて、何かがおかしいと気付き、
公式スコア係に問い合わせた。おそらく、自分の過ち(得点を数えていなかった)
に気付いたのだろうが、強行して試合を続行させた。
そう。18-11ならば、コールドが成立しているのだ。
だがここで「ゲ~ムセット!」なんて間抜けな声はかけられないと思ったのか・・・。

そして3番荻原による、(「幻の」であるべき)走者一掃のランニングホームランが、
試合を締めたことになった。
高橋君にとっては、最後にマウンドにいたことが、吹っ切れる材料になったと
いえるといいのだが。

なにはともあれ、試合を象徴するようなバタバタっぷりで、
ICUは、チーム史上初めて、夏の西東京に白星を刻んだ。

まっったくの部外者である僕にとっても、それはなんだか、重い出来事に感じられる。

ベンチで休む枦元を残し、桑志は9人の選手が整列し、挨拶をした。
彼らにとって、9回表を戦えなかったことが、バネとなり、来年への糧となりますように。
そして小机隆太がまた長い髪をなびかせて、強いチームを引き連れて戻ってきますように。

そしてICU。
大学生と思われるOBから「監督おめでとう!」と声がかかった。
キリン主将は歓喜よりも使命感を先に立たせ、選手を整列させて観客席にお辞儀をした。
細い腕、太い腹、メガネ、ボサボサ頭。よく見ると、本当に「高校野球」が不似合いな連中だ。
勝利の挨拶


だが、彼らは自覚してほしい。
世間はいつでも(漫画家たちも)、冷酷非道な監督率いる坊主の野球バカ達を倒す、
スマートで論理的で、垢抜けたチームの誕生と活躍を、待っているということを。
気概を持ちなさい。君たちの多くは英語も喋れるし、偏差値も高い。
1勝で満足してはいけない。高校野球に、なんらかの風を起こしてくれ。

引き上げてきた選手たち。「勝ったー」と、歓喜より安堵の声が響く。
冗談交じりに「歴史作っちゃったよ」とおどけるヤツもいる。
大事なのは、経験すること、そしてそれを伝えること。
彼らは幸い、勝利の味と同時に、簡単には勝てない難しさもこの試合で学んだはずだ。

もちろん創部以来初勝利だ。ただそれだけではなく、
反省点を次の試合に生かせる、史上初のチームなんだということを、
彼らが気付いているといいな、と思う。

ICU高 18-11 都八王子桑志




posted by sot-escape |00:24 | 高校野球 | コメント(15) | トラックバック(0)
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2008年07月05日

「王座」を見て思うこと [立命館vs山梨学院]

Match No.050 2008.6.30
<ホッケー>
第27回全日本大学ホッケー王座決定戦男子準決勝
立命館大学vs山梨学院大学
@長居球技場 
 
ハイペースで年間100試合に向けて突っ走っていましたが、
Jの中断があり、野球以外のスポーツが乏しいこの時節柄もあり、
節目の50試合目をちょっとじらしてみました。
とかいって、アメフトのパールボウルやラグビーの代表戦を、 
行けたのに逃したという情けない男です。
ともあれ節目の試合はちょうど1年の半分となる6月末。そして愛するホッケー。
いいんじゃないでしょうか。 



 
学生王座決定戦は、秋の全日本学生選手権と並んで(だよね?)、
学生日本一を決める大事な大会だ。
準々決勝で慶應を6-0で粉砕した立命館は2年連続の決勝を目指し、
山梨学院大は初優勝を果たした2年前の再現を目指す。
この大会19回の優勝を誇る天理大に決勝で挑むチームを決める戦い。
学生ホッケーを見るのは、4年ぶりかもしれない。
 だから山梨学院は僕にとっては新興勢力なんだけど、いまやすっかり関東の優だ。
春の関東リーグで優勝した山梨だが、
試合は完全に立命館のペース。
 
山梨は全員が自陣に引いてカウンターでチャンスを伺った。
とはいえ、スクープで陣地を稼ぐのが当たり前になってからは、
FWが前線からガツガツプレッシャーをかける戦法はあまり取られなくなったようだ。
 
立命館は(印象としては)7割近いボール保持率を続けながらも点が取れないでいたが、
前半26分、伝統の武器(らしい)ペナルティコーナーから太田のフリックシュート
(おれのときは「プッシュアップ」と呼んでたんだけどな)でついに先制点を挙げた。
ボールをスティックで強く押し出しながら引っ掛けるように浮かせるシュートだ。
 
4月の五輪予選(特にドイツの試合)を岐阜で見たときは、
ホッケーが僕の知っているスポーツからかなり変わっていたとびっくりしたが、
日本の大学ホッケーに関しては驚きはなかった。
確かに個人技レベルは上がったと思う。戦術も変化した。
だが全体的にはあまり変わっていなかった。
 
そういう意味では「世界」に近かったのは、最終予選に2人の代表を送り込んだ
立命館のほうだったかもしれない。
山梨の攻撃が右からの個人技頼みだったのに対し、
中央や左からも攻撃があった立命館は、ライン際に追い込まれる状態は
少なかったように思う。
 
その山梨の「右」。
熊本・小国高校出身の25番北里と、滋賀・伊吹高校出身の27番大橋。ともに1年生。ウマい。スティックさばき、密集に飛び込む勇気も素晴らしい。
2年後くらいにもう一度チェックしてみようかな。
 
後半も立命館の攻勢は続いた。
開始まもなく、センタリングをブロックされたこぼれ球を白和が空中で叩いて強烈なシュート。
これは山梨学院GK国兼がファインセーブ。
直後の6分。セットプレーのクリアボールを25ヤードライン(いまは呼び方違うよな)あたりで高橋が受け、
スウィープでど真ん中を通すロングパス。これに先制点の太田がリバースハンドの
美しいタッチシュートで合わせて、追加点を決めた。
日本代表太田がFBながらもさすがの2得点。
立命館はサッカー五輪代表のようにカメハメ波のパフォーマンスを見せた。 

カメハメ波


後半15分頃から、山梨学院はPCを立て続けに5本獲得したが、
どうも「あ、これは入るな」という雰囲気を感じさせずすべて失敗した。
後半の中盤は膠着状態が続き、山梨のFB陣に凡ミスが出るなど、
いよいよ立命館の完勝に近づいていた。
しかし残り9分、立命館が歩んでいた「完勝」ペースの道は突如として薄い氷の道になった。
2-0の怖さがあるのはサッカーだけではない。      
 
ドリブル突破で得た左45度くらいのフリーヒット。
三澤がサークル内に打ち込み、これにFW竹田が飛び込んでタッチシュート。見事に決まった。
リバースサイドに来たボールに対し、体ごと前に飛び込むことによって
フォアハンドで合わせた、ファインゴールだった。
 
さぁ、わからなくなった。 
立命館は無理な攻めを止め、守り切るモードに。
しかし山梨には個人技がある。
ドリブルと、右でのテンポのよいパス交換。
日本ホッケーの教科書のような攻撃で、立命館を追い詰める。
 
残り5分。山梨学院はPCをゲット。お~、という声が会場から上がり、
同校女子部の応援の熱気も上がる。
立命館はしかし、このピンチを凌ぐ。
残り3分。山梨は再び右を攻めて得たFHのチャンス。
ファーへ流れたボールを角度のないところからシュートするが、GKがセーブ。
 
長い球技場の時計は0になった。
ホッケーにロスタイムはないが、GK交代の時などに審判が時計を止めた時間を、
電工掲示が反映していないという(人手不足的な)現象のため、
あと何秒残っているのかわからない。
 
本当のラストチャンスに思われた山梨のFHも、立命館が防ぎ、
試合終了のホーンが鳴った。
 
右を攻めても囲まれて…


地力では立命館が確実に上だったが、山梨学院も紙一重のところまで追い詰めた。
しかし後半再三訪れたPCのチャンスを逃したのが大きかったように思う。
でもあそこで1点差になっていたら、立命館はまた再覚醒して猛攻に転じていたと思うけど。
 
=====

ホッケーは良くも悪くも大学が中心であり(ほぼ)頂点。
しかし相変わらず、スタンドにいる顔ぶれは、
いわゆる「関係者」ばっかり。

とにかく、「おぉすげー!」とか「いまのは反則だろ!」とかが
各人の胸の内で消化されてゆく。
盛り上がらない。応援指導部も来ない。
 
いろんな涙ぐましい努力は見られた。
関西の女子選手とマネージャーがアイドルユニットみたいなものを結成して
競技アピールに励んだり、キッズスクールを開催したり。
ミクシィの活用もしている。
それに球技場の電光掲示板が阪和線から見えることも活用していた。
 
しかし。がんばっているのは学生ばかりじゃないか?

学連の学生たちの努力にも、やはり限界がある。

日本ホッケーは、誰が引っ張るんだ?
このまま低予算の学生たちが寝る間を削って走り回ることだけで
なんとか運営してゆくのだろうか。

これまでのホッケーの広まり方は、いかにも日本的だ。
乱暴に言うと、国体が広めてきたのだ。
国体開催地の高校が強化され、各地に強豪校ができ、
各地の強豪校から関東と関西の大学に進学してくる、という流れ。

圧倒的に、「地方」のスポーツといえるだろう。
業界には盟主がいない。

ホッケーが日本に伝わってから百余年。
しかし歴史の長さに対し、知名度は見事に低い。

たとえば、日本における競技発祥校を自任する某校は、
その事実に対し、まったく責任がないと言えるだろうか。
財力や発言力は、競技全体のために生かされているだろうか。
よもや自分達が強くなることが業界活性化に繋がるなどと読売巨人軍のようなことは
考えてはいないだろうが・・・。


ホッケーは国内でも人工芝で行われるのが当たり前になってきて、
それは逆に全国に裾野を広げるには難しい環境と言えなくもない。

好きな人だけが携わる、コアなスポーツでいいのなら、その道を選んでもいいと思う。
本当に、それでいいならね。
本当に、それでいいのかな。


立命館大 2-1 山梨学院大


posted by sot-escape |01:36 | ホッケー | コメント(0) | トラックバック(0)
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2008年07月05日

ザ・マジックアワー [東京vs大分]

Match No.051 2008.7.2
<サッカー>
2008ヤマザキナビスコカップ準々決勝第1戦
FC東京vs大分トリニータ
@味の素スタジアム

勝てば「城福マジック」、負ければ「采配ミス」になるというのは
試合前からわかっていたことだ。
前日のトーチュウの記事(今日のスタメンをある程度予想したもの)を読んだ時点での
私の感想は「意味不明」だったが。
だって私はナビスコカップが3度のメシより好きだから。
「ユーロよりナビスコ」がこの1ヶ月の口癖だった。
この大分戦が今年1番大事な試合だと思っていたんだよ私は。
(それに、石川にはもっと優しいシチュエーションで復活をアピールしてほしかった。)
 
今野が出場停止、羽生、エメルソン、カボレ、藤山をベンチに置いて、
CBには茂庭と吉本を起用、石川・栗澤が中盤で久々のスタメン、
右SBに椋原、左SBに徳永が入った。前線には平山と赤嶺だった。
 
アウェイゴールを2つ決められ、
準決勝進出が限りなく苦しくなったこの要因を
「ターンオーバー制(笑)」を敷いた采配に求めるべきなのかどうかは、正直わからない。
だが、「学園長の突然の思いつき」のような城福さんの選手起用が成功しなかったのは確かだ。
 
切ったカード(つまりカボレ)のていたらくは城福さんにとっては不運だったが、
別のカードを切れなくなったのは、無駄な交代枠を使っていた、すなわち、
彼自身が登用した茂庭を見切らざるをえなかったためでもある。
 
試合運びを含めて、いろいろ中途半端だった気がする。
というか、メンバー大幅入れ替えの時点で、
ナビスコカップに対する監督のスタンスが周りから見て不明瞭になってしまったのかなと思う。
 
想像するに、チームの雰囲気が少し緩んでいたんだろう。
そこで石川をはじめ控えに甘んじているメンバーの奮起にかけた。
そう考えれば理解はできる。
ただ、ナビスコとは、そんな冒険をする大会なのだろうか。
監督がリスクを負う覚悟をするのは勝手だが、大会には1億円がかかっており、
ファンには国立での歓喜がかかっているのだ。
 
8月の大分で2点差で勝つのは、チョー難しい。

 
よかったシーンも回想しておこう。
前半終了間際の、足元で平山・梶山がつないで石川が同点ゴールを流し込んだシーンは、
ちょっとしびれるくらい素敵だった。
先制を許してからのゴール裏の声も、選手の背中を押したと思う。
今日起用された「結果を残さないといけない選手」は、
第一次原政権で喜びを共にし、またその後の苦しみを共にした仲間でもある。
茂庭、石川、栗澤も。
ユース出身組の吉本・椋原もサポーターにとっては特別な存在といえる。
何度も繰り返される「LA EDOGAWA」は熱かった。
 
そう。みんな彼らが好きだ。
だからこそ、「失敗した試合のメンバー」で括られてしまわないことを、切に祈るのである。


東京 1-2 大分
 

posted by sot-escape |00:50 | FC東京 | コメント(0) | トラックバック(0)
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