2008年12月01日
アトラスターズの記念すべき一日 [横河武蔵野vs日本IBM]
Match No.092 2008.11.29
<ラグビー>
トップリーグ第7節
横河武蔵野アトラスターズvs日本IBMビッグブルー
@秩父宮ラグビー場
東芝がチーム名から「府中」を抜いて以来、
僕は東芝から距離をおいてきた(なんて偉そうな物言い)。
そこへきて去年、横河武蔵野が初昇格のニュース。
これだ、おらがトップリーグのチームは!
と思って応援していたのだが、
どうも東京でやる彼らの試合と自分の都合が合わず、
7試合目にして今季初の観戦となった。
未勝利の横河武蔵野。
残留のためにも、下位どうしのこの試合は落とせない。
秩父宮上空は、のどかな青空。
スタンドでは横河応援団が旗を振る。
IBMの応援団はほとんどいない。かわいそうに。
序盤、IBMが先輩の実力を示し、横河陣を襲う。 ゴール前での防御を強いられた横河武蔵野はなんとか凌ぎつつも、 立て続けにIBMフィリピーネやSO加瀬のゲインを許し、 苦しい立ち上がりとなった。 しかし自らを救ったのは、鋭いタックルだ。 12分、センターライン付近でグサリと突き刺したタックルで、 IBMの選手の手からボールが浮き、横河がカバー。 反則を誘い、これにクイックスタート。 繋いで最後はFL荒川がポスト左にトライ。願ってもない先制点だ。![]()
16分に7-7と同点にされた横河武蔵野だが、 21分、横河は内藤がうまくタックルのタイミングを外して右へオフロードパス。 これでIBMの防御ラインが乱れた。ウィング笠原が右ライン際を疾走し、 内側のFB佐藤へパス。佐藤がゴールへ飛び込んで、再びリードした。 直後にもSH小池が抜け出してキックを転がし惜しいシーンを作るなど、 横河がペースを握っていた。IBMも、ボールを保持こそするものの、 横河が鋭いタックルでストップをかけていた。 34分、左ラインアウトからNo.8フィフィタが抜け、トライ。 19-7(しかも3トライ!)とリードして前半を折り返した。![]()
後半横河は、大男サモを投入。 この男、僕が去年のクリスマスイブに(笑)秩父宮で見た トップイースト最終戦(vsNTTコミュ)でぶっちぎりの70mトライを決めてくれたのだ。 早速タックルを吹っ飛ばしてゲインを切るも、スローフォワードでNG。 IBMのシンビンで人数有利の横河は、 PGを1本返された後の後半5分、 右ラインアウトからPRの糠盛が抜け出して、トライ。 早くも4トライ目でボーナスポイントを獲得した。 ところがここから横河武蔵野は経験不足を露呈する。 初勝利への道は甘くない。 10分にトライを許し17-26と9点差に迫られると、ここからIBMに モメンタムを持っていかれる。 おそらく最大の要因は疲労にあるのだろう。 前半決まっていた鋭いタックルが影を潜め、オフサイドなどの反則が嵩む。 疲れた体にノットテンなんか取られはじめた日には、もうたまらん。 IBMはキックが好調なFB高の3連続PGで同点に追いついてしまった。 後半10分のトライから、3つ続けてリスタートのキックオフだったわけだが、 それをことごとくIBMの思い通りのところに蹴り、思い通りに捕られ、 思い通りに30mほど突破されるという、観客にはもどかしい時間帯だった。 なぜ同じことを繰り返すんだよぉ。 目線を変える余裕が、まったくなくなってしまったのだろう。 ああ、アトラスターズ。このまま逆転を許すのか…。 追い討ちをかけるように、後半22分に藤山がシンビンを食らう。 22分に10を足すと、、、もうだめだ。 しかし、この人数不利がIBMの攻勢を鈍らせ、横河武蔵野の集中力を呼び覚ました。 粘っこいディフェンスとロングキックでIBMを自陣から遠ざける。 それでも、キックで陣地を稼いでさぁラインアウトというところで オーバーザトップ、コラプシングと反則を犯し、勝ち越せない。 32分、IBMは40mほどの距離からPGを狙ったが、左に逸れ、 横河応援団からは安堵のため息。 逆に36分、小池が意表をついてビッグゲインし、オフサイドを誘う。 後半からキッカーを担う笠原がPG狙う。・・・・・・カツンと音がして、左へ弾かれる。 トップリーグ1勝は本当に遠い。 残り時間わずか。 もはや最後にボールを持っていたほうが勝ちだ。 それでもDF背後に無駄なキックを試みてボールを失う横河。 それはあかん。 IBMが攻めてくる。しつこく絡む。ノットリリースを誘った。 粘り腰の守備がここでも実った。 さぁリスタート。ハーフラインを越え、接点ができる。 主審はIBMノットロールアウェイをコール。 ホーンが鳴ったぞ、さぁどうする。 後半26分に外している距離だが、キックを選んだ。 笠原の肩を抱え胸を叩き、大丈夫だと言ったのはフィフィタだっただろうか。 笠原は、距離が足りないことだけは避けようと思ったのだろう。 思い切り蹴った。![]()
ゴールポストの高さくらいまで上がった楕円球が、ポストを通過した1秒ほどあと、 2本の旗が上がり、アトラスターズのトップリーグ初勝利が決まった。 ベンチから飛び出したメンバーと、優勝したような騒ぎ。 去年、トップイースト優勝の現場にも立ち会ったし、 僕はなかなかこのチームに貢献しているかもしれないぞ。なんて。![]()
さて、横河武蔵野の応援団は、バックスタンドの(おそらく会社関係者を中心とした)グループのほかに、
ゴール裏に6人でコールを発するグループがあった。
サッカーの横河のサポーターではないだろうか(どうなんでしょう)。
今思えば、横河が前半に2本目のトライを決めていいムードだったとき、
「気合いを入れろ」とコールしていたのは、ゴール裏だった。
それは的を得ていたことになる。
簡単に勝てる試合などないのだという、激励だったのだ。
試合後の選手たちは、ゴール裏にもちゃんと挨拶にいっただろうか。
バックスタンドの、小旗を持った応援団は、「GoGo横河!」。
ゴール裏の集団は、「むさしの!」。
会社のチームを応援するのか、地元のチームを応援するのか。
2つのスタンスが融合するとき、
横河武蔵野は、そしてトップリーグは、
いろんな意味でひとつ上の段階にステップアップしたと言えるのだろう。
今までも地域のスポーツに多大な貢献をしてきた横河電機であればこそ、
トップリーグに地域密着の成功体験をもたらしてくれると信じたい。
来年あたり、武蔵野「市陸」で公式戦をやってもらいたいものだ。
横河武蔵野 29-26 日本IBM
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posted by sot-escape |20:24 |
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