2008年05月26日

飢餓感が生んだもの [東京vs東京V]

Match No.047 2008.5.25
<サッカー>
ヤマザキナビスコカップ予選グループB第4節
FC東京vs東京ヴェルディ
@味の素スタジアム

年に4回もダービーがある幸せ。
僕も大人になったが、やはりヴェルディ戦には熱くなってしまうね。
だからこそ、観衆が2万人に満たなかったのはちょっと残念。


今野が意地悪してセレッソの優勝を邪魔したあの日、ブルーノは出場停止だった。 
あの年はセレッソの試合をよく見ていて、 
後ろからドゥァーーーっと上がってゆく姿と、熱い感じが大好きだった。 

何度かこのブログでも書いたとおり、 
僕はブルーノ・クアドロスをもっと試合に出してほしいと、ずっと思っていた。 

佐原・藤山に文句はないが、少なくとも茂庭よりは上に位置するかなと。 
攻撃の起点として見るなら、ブルーノがいちばんだと思う。 

「状況は苦しく、厳しい。監督の考えはリスペクトするが、自分としては納得していない。」

と話していたブルーノは3度目の先発を果たす。今日はボランチとして。 

気合いが空回りするのではと心配したが、開始2分で彼は、
少なくともひとつの存在価値を示してくれた。 

細かいパス回しから、中央をスルスルと上がってきたブルーノへパスが渡る。 
ヴェルディは誰が付くのかはっきりしない。コースは見えた。打て! 
右足を振りぬいた弾道は、少しアウトにかかりながら、土肥の左手を越えてゴール右上に刺さった。 
サポーターすらまだ体が温まっていなかったが、味スタは一瞬で点火した。 
激しく喜んだあとのブルちゃん


出場を渇望していたブルーノも、熱望していた僕も、しっかりとゴールの余韻に浸った。 
彼にとっては、自らの心を落ち着けるためにも、ひとつの結果を残したことは大きかっただろう。 
それ以上に、この試合にとってこの先制点がいかに大きかったかは、後々よくわかった。 

東京は優位に試合を進め、ゴールの数分後にもブルーノが前線に顔を出し惜しいシュート。 
カボレは力強くドリブル突破し、平山もうまく絡み、中盤とFWの連動性も非常に良かった。 
いくつか危ないシーンはあったものの、初登場の椋原を含め、落ち着いて対処していたと思う。 

30分頃には、カボレのパスからまたもやブルーノが決定的なシュート、
しかし土肥の信じがたい反応に止められ、 
平山のヘディングもクロスバーを弾いた。 

東京のブラジルトリオ揃い踏みは、結果としては大当たりだったと思う。 
うまく表現できないが、ブラジルっぽい試合運びができていたのだ。 
彼らはさすがに呼吸の合ったパス交換を何度も見せていたし、 
ブルーノは周囲との連携こそ改善の余地ありだが、よくボールに触って、 
「のらりくらり⇒スイッチオン」というリズムに貢献していた。 

無理をしない、する必要がない、隙あらばGO、というのは何より、 
開始早々の先制点があったからこそ。 
ディエゴ、レアンドロ、フッキの強力トリオにスペースを与えないような試合運びを選択できたのは大きい。 

ただし後半は苦しかった。 
ブルーノは前進力はあるものの梶山のようなタメは作れないので、 
中盤でのボールの収まりということで見ると、課題は残ったと思う。 
ポゼッションではかなりヴェルディに分があったのではないだろうか。 

それでも守備の集中は素晴らしかった。 
まだプレスの時の位置取りなどで混乱の見えたブルーノは、浅利に感謝すべし。 
よく指示を出しバランスを取っていた東京ガス社員は、今日の影のMVPでは? 
サリさん


試合への飢餓感を形にしたブルーノに続き、 
佐原も自らの守備を楽にする、FKからの初ゴール。 
そしてエメからのスルーパスに抜け出した近藤祐介が3点目を流し込み、こちらも飢餓に終止符を打った。

すごーーーく気持ちのいい勝ち方。今後にとってもデカイぜこれは。
 
早くブルーノのシャツを売り出してくれ。 

梶山・今野が不在でも、今日のブラジルテイストの試合運びは、
貴重なオプションになる。あるいは主要装備になるかも・・・。 
なんだか選手層がとーっても厚く見えるのは、気のせいだろうか。 

調子に乗って、提案なんかしてみちゃうと、 
城福さんには、終盤リードされた展開のオプションとして、3バックを試してほしい。 
3人のうち一人はブルーノ。言いたくないけどトウリオ的な役目で。 

後半40分。佐原・藤山が実質2バック。 
ブルーノは上がって行き、今野がバランスを取る。梶山とエメルソンが中盤でパス交換。 
羽生に代わって入った大竹がDFを引きつけ、スペースに石川を走らせる。1人交わしてセンタリング。 
祐介が潰れ、カボレがファーで折り返す。そこにはブルーノがいたぁーーー!という感じ。
妄想しすぎだろか。 

さて。 
落ち着きを取り戻し、試合全体をまとめると、こうなる。 
点差以上に苦しい試合だったが、見た目よりは完勝に近かった、という微妙な表現でいいかな。 

FC東京 3-0 ヴェルディ




posted by sot-escape |23:51 | FC東京 | コメント(3) | トラックバック(0)
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