2008年03月05日

大乱闘の末に  [ラビッツvsクレインズ]

Match No.021 2008.3.2
<アイスホッケー>
アジアリーグプレーオフセミファイナル第2戦
SEIBUプリンスラビッツvs日本製紙クレインズ
@ダイドードリンコアイスアリーナ(東伏見)


試合の後、僕は花小金井のドトールで島田雅彦の小説を読みながら、
録音しておいたNHLのラジオ中継をウォークマンで聞いていた。
NHLを聞くときいつも僕は頭の中で、アナウンサーの実況を(あくまで想像することしかできないが)映像に変換する。
映像にして理解しないと、早口のアナウンサーがまさにPlay-by-Playで伝える実況内容は
スルスルーっと右耳から左耳へスルーしていってしまう。
野球と違って、アイスホッケーの映像変換作業はかなり難しい。しかも英語。

ところが不思議なもので、生のアイスホッケーを観戦した直後だと、
かなり鮮明に映像を想像できることに今日気付いた。いつもより臨場感が出る。

ただ、ひとつ困ったことがあった。
いくらテレビカメラ目線でプレーを想像しようとしても、できないのである。
僕の頭の中でナッシュビル・プレデターズとダラス・スターズの選手が、
東伏見のリンクの上を行き来してしまうのだ。
ソーメイ・センターに実際僕は行ったことがあるというのに、
今日座った席からの目線でしか映像が目に浮かばない。うーむ。
きっと、めずらしく指定席なんか買ったからこうなったんだ。



因縁の対決だ。
3年連続ファイナルで当たっている両チーム。
セミで対戦してしまうのは残念だけど、ファイナルの予定日に軒並み仕事が入っている僕にとっては
逆に好都合だった。

かなり楽しみにしていた勢いで、当日券売り場でついつい指定席を購入してしまった。
南側メインスタンドの中央付近のなかなかいい席だった。

1ピリからプレーオフにしてはペナルティの笛が普通に吹かれたこともあり、
両者とも気を抜けない展開になった。
クレインズは最初のPPで外崎からスピードに乗って上がってきた
フリーの飯村へパス。しかし飯村のシュートはGK菊池に止められる。
飯村は次のPPでもチャンスがあったがこれも菊池に弾かれた。
ラビッツも、得点こそなかったものの、
鋭いカウンターは危険な匂いを放っていた。

2ピリに入っても互いにチャンスを迎えるが、両ゴーリー
ラビッツの菊池、クレインズのマクレナンが好調。
しかし拮抗が破られたのはやはりPPから。
ラビッツは7:40すぎ、クレインズゴール前での攻防、
クリアパックを拾った河村からのパスを鈴木貴仁キャンプテンが
ワンタイマーで叩き、マクレナンの壁を破る。

クレインズはまたペナルティを取られる。山野のチャージング。
ラビッツに流れが傾く中、耐えなければいけなかったが、
原武がクロスチェッキングを取られて3on5に。
20秒後、ローチフォルトのシュートのリバウンドを藤田が決めて2-0に。

2ピリに入って15分あまりで4つのペナルティをおかしたクレインズは
自滅に近い形(レフェリーのジャッジは正当だった)で2点を失った。

ただしまだ試合は半分残っていた。こっちは今日は指定席だぞ。
しかし・・・。


16:50、ライアンとパーピックの小競り合い。両者はペナルティボックスへ。
しかしクレインズゴール前で残り火が大火事を呼ぶ。
大乱闘。2箇所目でも発生。マクレナンも参戦。
いつの間にかパーピックが戻ってきて中心にいる。
そこへライアンが飛び込んでジョイン。
そしてハイライトはクレインズ・ナッシュvsパーピック。
ひとしきりやり合ったあと、引き剥がされた両者。
ナッシュは怒りの形相。対照的にパーピックは不気味で憎憎しい笑顔。
パーピックとナッシュが吠え合う


満員ペナルティボックス



ナッシュ退場、パーピックはラッフィングのダブルマイナーだけ
という判定もまた対照的だった。
審判団による10分以上のペナルティ確認の結論が出たとき、
僕は3000円の指定席券の元は取れないということを悟った。
主にクレインズに厳しい制裁が下ったこの乱闘で、
ラビッツの5on3が延々と続き、2点が入った。4-0の大差。

3ピリは通常のアイスホッケーの試合に戻ったものの、
両チームのゲームへの熱も通常まで下がってしまった。
クレインズは5on3から1点を返すなど、試合が動かなかったわけではないが、
僕はもっぱらカメラのシャッタースピードと絞りの調整の練習をしていた。

奮発した日に限ってこうなる。
今となっては最大の見せ場だった乱闘も、
いつもの自由席の場所なら間近に見えていたかもしれない。

兎にも角にも、シリーズは1勝1敗のタイになった。
釧路での水曜木曜の連戦で勝ち星を分け合えば、
来週日曜に東伏見にシリーズは戻ってくる。
フロンターレの開幕戦を見る予定の日だが、こっちが優先だろう。



というわけで途中からなんとなく気の抜けた試合になってしまったために、
僕は1500円分くらいしか試合を見た気がしなかった。

だからプレデターズに残りの1500円分を
東伏見でやらせてしまったんだと思う。

正念場の遠征6試合を前に、ホームで大量失点をしたプレデターズ。
あのメンバーでのこの健闘ぶりはそれだけで十分評価できるが、
危ういフランチャイズの足場を固めるためにも、プレーオフには出ておきたい。

僕のPreds愛は後ほど語るとして…。

今週は平日にめぼしい試合がないな。
100試合が不安になってきた。
釧路行きてえーーーー。


SEIBUプリンスラビッツ 4-1 日本製紙クレインズ


posted by sot-escape |23:51 | アジアリーグ | コメント(0) | トラックバック(0)
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2008年02月29日

アイスホッケーは何人のスポーツでしょう。

Match No.008 2008.1.27
<アイスホッケー>
アジアリーグ最終週
SEIBUプリンスラビッツvs日光アイスバックス 
@ダイドードリンコアイスアリーナ

先週「圧敗」したバックス。

今日も負けたけど、先週とは全然違った。
よく闘っていたと思う。

1ピリで健闘したことが試合への興味を
引っ張ってくれた。
パワープレーで1点は失ったが、
ペナルティで3on5の場面を凌いだりと奮闘。
逆に2人多い時間帯でスラップショットをまともに
枠内に飛ばせなかったりでゴールできなかったのが痛かった。

2ピリは交互にペナルティを繰り返し、
日光にもいくつか決定機があったけれど、
SEIBUのGK菊池が立ちはだかった。
中盤に入り、SEIBUはPPで鈴木貴人がリバウンドを叩いて2点目、
さらに4on4で山田佑哉がスラップショットで3点目。
がんばった日光だったが、このへんで勝負ありかと。

でかすぎるぞパーピック。


用事があって3ピリ途中に日光が1点返したところで帰ったのだが、
この試合、まともに5人対5人でプレーした時間が
何分あっただろうか。
喧嘩両成敗なども含めた公式記録で、
日光だけで23ものペナルティ。
アンスポとミスコンダクトを覗いても
40分ものPIM(ペナルティを課せられた時間)!
SEIBUも32分のPIM。

これって選手だけのせい?
ぜったい違うと思う。
山内レフェリーよ、あなたはどう思う?
実力差ではない理由で、途中から、試合は壊れたよ?

ガチャピン登場。やはり万能だ。



SEIBU 8-2 日光


posted by sot-escape |10:28 | アジアリーグ | コメント(0) | トラックバック(0)
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2008年02月29日

予期せぬ大差

過去モノ、アップしていきましょう。
もう1ヶ月も前の試合から、順番に。
===============


Match No.007 2008.1.27
<アイスホッケー>
アジアリーグ最終週
日本製紙クレインズvs王子製紙 
@ダイドードリンコアイスアリーナ


大手製紙メーカーによる一連の「環境偽装」騒動で
胸の内がざわめいたアイスホッケーファンは
少なくないと思う。

現在の犯人探し社会においては、
ひとたび不祥事を起こした企業は
一歩対応を誤ればメディアによって揚げ足を取られまくり、
文字通り転倒する。

7、8年前だったと思うが、
社長の「私は寝てないんだよ」発言が「部分切り取り」で
ワイドショーにペーストされ、
食中毒事件で揺れる雪印の信用は完全に失墜した。
その末路のひとつに、雪印アイスホッケー部の解散があった。

その数年後。
堤義明の失脚と、
コクド・西武鉄道の両アイスホッケーチームの「合体」は
無関係ではない。

アイスホッケー界は企業の不祥事に
振り回されてきた。
ファンの脳裏には、苦々しく焼きついている。

イチ抜けで頭を下げた日本製紙、
追随して事実を認めた王子製紙。
幸い、一般消費者にこの件は大きく波及しなかった。

杞憂には終わったが、
この問題が粉飾決算だったり
消費者に直接打撃を与えるような事件だったら、
雪印や西武と同じ悲劇が待っていたかもしれない。

===
なーんて大きなことを考えているうちに、
クレインズはスコンスコン点を取られていく。

ニュートラルゾーンでのターンオーバーから
ショートハンドゴールを決められ、
GK石川が飛び出しながらもセーブし損ねたパックを
放り込まれて0-2。ペースを失った。

10ヶ月前。熱く感動的な06-07シーズンの結末。
ここ東伏見でのファイナル第4戦は、延長の末
クレインズがSEIBUを下した。
去年の現場観戦の中ではベスト3に入るゲームだった。
自身その試合4点目となる決勝ゴールを挙げた西脇雅仁は今季
海を渡りECHLのデイトン・ボンバーズへとフライ・アウェイ。

今季初めて観たクレインズは、
(先入観のせいか)ちょっと攻撃に迫力を欠いていたように映った。
ライアンに元気がないように見えたのは気のせいか?
ライアン元気かー!



得意のレギュラーシーズンで4位。
クレインズは連覇できるだろうか。
第1ラウンドを勝てば、SEIBUとは準決勝での対戦となる。

5-0と完勝の王子製紙。
相手のパックキャリアーへのチェックをよく続け、
ニュートラルゾーンで勝った、という感じ。
GK春名はリバウンドをよくコントロールしていた。
失点率1位はダテじゃない。

早いもんで、もうプレーオフが始まる。
北海道にはなかなか行けないのが残念なりー。


クレインズ 0-5 王子製紙


posted by sot-escape |09:06 | アジアリーグ | コメント(0) | トラックバック(0)
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2008年01月31日

がんばれセルジオさん

Match No.003 2008.1.20
<アイスホッケー>
アジアリーグ
SEIBUプリンスラビッツvs日光アイスバックス 
@ダイドードリンコアイスアリーナ(東伏見)

忙しくて、17日間も観戦ナシというかなり先行き不安な1月。
アイスホッケーを観るのも今シーズン初だった。ごめんなさい。

セルジオ越後シニアディレクター率いる
アイスバックスは、昨年のプレーオフで
王子製紙をやっつけるアップセットを演じたが、
今年は惨憺たる成績だ。

そしてこの日も、
熱く頼もしいサポーターからブーイングを浴びた。

プレッシャーを受けてパスがつながらない、
後手に回ってペナルティを繰り返す、という悪循環。
なによりフェイスオフは壊滅的だった。

なんだか不安になった。
この試合だけを見てこんな大げさな話はしたくないのだが、
もう日本のアイホ界からトップチームをなくしてはいけない。
日光アイスバックスは、絶対にアイスホッケーファンみんなで
守らなくてはならない。
本当に、そういう大きなことに考えが至ってしまった。

SEIBU 8-0 日光

posted by sot-escape |01:12 | アジアリーグ | コメント(0) | トラックバック(0)
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