2008年12月01日
Match No.092 2008.11.29
<ラグビー>
トップリーグ第7節
横河武蔵野アトラスターズvs日本IBMビッグブルー
@秩父宮ラグビー場
東芝がチーム名から「府中」を抜いて以来、
僕は東芝から距離をおいてきた(なんて偉そうな物言い)。
そこへきて去年、横河武蔵野が初昇格のニュース。
これだ、おらがトップリーグのチームは!
と思って応援していたのだが、
どうも東京でやる彼らの試合と自分の都合が合わず、
7試合目にして今季初の観戦となった。
未勝利の横河武蔵野。
残留のためにも、下位どうしのこの試合は落とせない。
秩父宮上空は、のどかな青空。
スタンドでは横河応援団が旗を振る。
IBMの応援団はほとんどいない。かわいそうに。
序盤、IBMが先輩の実力を示し、横河陣を襲う。
ゴール前での防御を強いられた横河武蔵野はなんとか凌ぎつつも、
立て続けにIBMフィリピーネやSO加瀬のゲインを許し、
苦しい立ち上がりとなった。
しかし自らを救ったのは、鋭いタックルだ。
12分、センターライン付近でグサリと突き刺したタックルで、
IBMの選手の手からボールが浮き、横河がカバー。
反則を誘い、これにクイックスタート。
繋いで最後はFL荒川がポスト左にトライ。願ってもない先制点だ。
16分に7-7と同点にされた横河武蔵野だが、
21分、横河は内藤がうまくタックルのタイミングを外して右へオフロードパス。
これでIBMの防御ラインが乱れた。ウィング笠原が右ライン際を疾走し、
内側のFB佐藤へパス。佐藤がゴールへ飛び込んで、再びリードした。
直後にもSH小池が抜け出してキックを転がし惜しいシーンを作るなど、
横河がペースを握っていた。IBMも、ボールを保持こそするものの、
横河が鋭いタックルでストップをかけていた。
34分、左ラインアウトからNo.8フィフィタが抜け、トライ。
19-7(しかも3トライ!)とリードして前半を折り返した。
後半横河は、大男サモを投入。
この男、僕が去年のクリスマスイブに(笑)秩父宮で見た
トップイースト最終戦(vsNTTコミュ)でぶっちぎりの70mトライを決めてくれたのだ。
早速タックルを吹っ飛ばしてゲインを切るも、スローフォワードでNG。
IBMのシンビンで人数有利の横河は、
PGを1本返された後の後半5分、
右ラインアウトからPRの糠盛が抜け出して、トライ。
早くも4トライ目でボーナスポイントを獲得した。
ところがここから横河武蔵野は経験不足を露呈する。
初勝利への道は甘くない。
10分にトライを許し17-26と9点差に迫られると、ここからIBMに
モメンタムを持っていかれる。
おそらく最大の要因は疲労にあるのだろう。
前半決まっていた鋭いタックルが影を潜め、オフサイドなどの反則が嵩む。
疲れた体にノットテンなんか取られはじめた日には、もうたまらん。
IBMはキックが好調なFB高の3連続PGで同点に追いついてしまった。
後半10分のトライから、3つ続けてリスタートのキックオフだったわけだが、
それをことごとくIBMの思い通りのところに蹴り、思い通りに捕られ、
思い通りに30mほど突破されるという、観客にはもどかしい時間帯だった。
なぜ同じことを繰り返すんだよぉ。
目線を変える余裕が、まったくなくなってしまったのだろう。
ああ、アトラスターズ。このまま逆転を許すのか…。
追い討ちをかけるように、後半22分に藤山がシンビンを食らう。
22分に10を足すと、、、もうだめだ。
しかし、この人数不利がIBMの攻勢を鈍らせ、横河武蔵野の集中力を呼び覚ました。
粘っこいディフェンスとロングキックでIBMを自陣から遠ざける。
それでも、キックで陣地を稼いでさぁラインアウトというところで
オーバーザトップ、コラプシングと反則を犯し、勝ち越せない。
32分、IBMは40mほどの距離からPGを狙ったが、左に逸れ、
横河応援団からは安堵のため息。
逆に36分、小池が意表をついてビッグゲインし、オフサイドを誘う。
後半からキッカーを担う笠原がPG狙う。・・・・・・カツンと音がして、左へ弾かれる。
トップリーグ1勝は本当に遠い。
残り時間わずか。
もはや最後にボールを持っていたほうが勝ちだ。
それでもDF背後に無駄なキックを試みてボールを失う横河。
それはあかん。
IBMが攻めてくる。しつこく絡む。ノットリリースを誘った。
粘り腰の守備がここでも実った。
さぁリスタート。ハーフラインを越え、接点ができる。
主審はIBMノットロールアウェイをコール。
ホーンが鳴ったぞ、さぁどうする。
後半26分に外している距離だが、キックを選んだ。
笠原の肩を抱え胸を叩き、大丈夫だと言ったのはフィフィタだっただろうか。
笠原は、距離が足りないことだけは避けようと思ったのだろう。
思い切り蹴った。
ゴールポストの高さくらいまで上がった楕円球が、ポストを通過した1秒ほどあと、
2本の旗が上がり、アトラスターズのトップリーグ初勝利が決まった。
ベンチから飛び出したメンバーと、優勝したような騒ぎ。
去年、トップイースト優勝の現場にも立ち会ったし、
僕はなかなかこのチームに貢献しているかもしれないぞ。なんて。
さて、横河武蔵野の応援団は、バックスタンドの(おそらく会社関係者を中心とした)グループのほかに、
ゴール裏に6人でコールを発するグループがあった。
サッカーの横河のサポーターではないだろうか(どうなんでしょう)。
今思えば、横河が前半に2本目のトライを決めていいムードだったとき、
「気合いを入れろ」とコールしていたのは、ゴール裏だった。
それは的を得ていたことになる。
簡単に勝てる試合などないのだという、激励だったのだ。
試合後の選手たちは、ゴール裏にもちゃんと挨拶にいっただろうか。
バックスタンドの、小旗を持った応援団は、「GoGo横河!」。
ゴール裏の集団は、「むさしの!」。
会社のチームを応援するのか、地元のチームを応援するのか。
2つのスタンスが融合するとき、
横河武蔵野は、そしてトップリーグは、
いろんな意味でひとつ上の段階にステップアップしたと言えるのだろう。
今までも地域のスポーツに多大な貢献をしてきた横河電機であればこそ、
トップリーグに地域密着の成功体験をもたらしてくれると信じたい。
来年あたり、武蔵野「市陸」で公式戦をやってもらいたいものだ。
横河武蔵野 29-26 日本IBM
posted by sot-escape |20:24 |
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2008年09月24日
Match No.077 2008.9.20
<ラグビー>
トップリーグ第3節
東芝ブレイブルーパスvs九州電力キューデンヴォルテクス
@秩父宮ラグビー場
何の心の準備もできていないまま(僕が勝手にできていないだけだが)、
トップリーグはすでに開幕3節目を迎えている。
ジョージ・グレーガンは7時からの2試合の登場。
所用があったため、今日はGGお預けで1試合目だけの観戦になった。
東芝は好調が伝えられており、実際に結果もそれを示していたが、
今週はフルモードではなかったようだ。
さらに、九電のしぶとくて組織立った素晴らしい防御が、
東芝のビッグゲインを阻んでいた。
和製のフォワードが頑張り、
外国人を3人入れたバックスが突破を図る、という作戦で、
後半一時は1T1G差まで詰め寄った。
しかし良いペースだったところで、自陣でのキック処理を誤り、
完全にこれが響いてモメンタムを手渡してしまった。
せっかく東芝はオトがポロポロやってくれていたのに…。
それにしても、デイビッド・ヒルは噂に違わずええ選手やぁ。
今季初の観戦だったためか、試合自体に見所が少なかったのか。
なかなか試合に入り込めなかった。
いや、きっといちばんの理由は、ELVsにある。
今季から世界的に実験的に採用されている、攻撃重視の新ルールだ。
ELVsが、トップリーグのラグビーをどう変えるのか、
去年と今年とでは試合展開は違ってくるのかを
この目で判断してやろう、というのを
この試合のテーマにして臨んでしまったのだ。
これが失敗だった。
ラグビー観戦歴はすでにそこそこの長さで、
反則の種類も概ね瞬時に判断できる僕だが、
いかんせん素人は素人。
まだ頭に完全に入ってすらいない新ルールから
この奥深いスポーツを分析するなど、百年早かったのだ。
特に、ラインアウトでの立ち位置の変更について
そもそも元のルールすらよく理解していなかった僕は、
小さなパニックをラインアウトのたびに起こしてしまい、
人数を数えているうちにとっくにプレーが流れていって
あわわあわわとなってしまうこと度々だった。
素人目にも「これで展開は早くなるよね」とよくわかったのは、
クイックでスローインするときに
平行に投げる必要がなくなったルールくらいで、
その他については分析はおろか、どのシーンがELVs対象なのかも
追いかけられなかったのが実情だ。
そんなこんなで集中が全然できなかった。
まだまだ修練が足りません、どうか許してください
とラグビーの神様に土下座したい気分だった。
でもひとつだけムムムと思ったのは、
ゴール前5mくらいでの攻撃側のスクラムのシーン。
スクラム時のオフサイドラインが下げられたのは大ニュースのひとつだ。
スクラムの最後尾からゴールラインまでが5mに満たない場合は
オフサイドラインがゴールラインになるようだ(合ってますか?)が、
昨季までよりも下げられていることには違いない。
これは攻撃側に圧倒的に有利ではないか?
後半32分に東芝がダメ押しのトライを挙げたシーンなどは
その好例だろう(合ってますか?)。
左サイドのスクラムから中央で受けた望月がスピードに乗って
タックルを2枚弾いて飛び込んだ。
ゴール前での敵の攻撃を堪え忍んで、
敵の反則を誘ったりカウンターのチャンスを伺ったりして
勝機を見い出す、ということが困難にはなりはしまいか。
デカイFWに斜めに突っ込んでこられたら一発アウトだ。
逆に攻撃側は、サインプレーの鍛練次第ではこのシーンを
いくらでも有効活用できる。
スコアは動かずとも、このゴール前でのジリジリとした攻防は
ラグビーの貴重な魅力のひとつだったはずだ。
だがそういう展開は減りそうな予感がする。
それとも、ゴール前ではもともとクッションをとって敵ラインに相対するから
大丈夫よ、という解釈もできるのだろうか。
…うーむよくわからん。
東芝 29-15 九州電力
posted by sot-escape |23:49 |
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2008年03月22日
Match No.026 2008.3.16
<ラグビー>
第45回ラグビー日本選手権決勝
サントリーサンゴリアスvs三洋電機ワイルドナイツ
@秩父宮ラグビー場
新聞記事によると、準決勝の勝利のあと、
三洋の宮本監督はこう言ったという。
「(MS杯決勝は)ボクシングで言えばクリンチばかり。
ちゃんとファイトして、それで負けたら認める」。
MS杯の前に行われた「ぴあトークバトル」に行っていた僕にとっては
かなり驚きのコメントだった。
4強の監督が顔をそろえたそのイベントで、
宮本監督はかなり謙虚に(あくまで表向きだが)振舞っていたからだ。
自信満々のサントリー清宮監督とは対照的に、
敵を挑発するようなことはリップサービスにも加えなかった。
確かにボールも動かず、得点も動かない試合だったが、
完全に術中にはまって負けたのは動かない事実だ。
それを、拡大解釈すれば「つまらないラグビーに負けた」ともとれる発言を
あえてしたのである。
負け惜しみだと言われるのを覚悟の上で。
真意は測りかねた。
だから僕は以下のように都合よく解釈した。
清宮サントリーが本格的に「観ていて面白いラグビー」を目指すのは来季以降だ。
しかしトップリーグ優勝というひとつの成果を手にし余裕が生まれた今、
監督・選手が派手なラグビーへの色気を出せば、
強固な戦い方にもほころびが生じる可能性がある。
それを誘発するための発言なのだ、きっと。
しかし淡い予感は外れた。
試合が始まってみれば、サントリーは今年のスタイルを貫いた。
その代わり、三洋はサントリーの「気の迷い」などに頼ることなく、
芝生の上で自らの手によって敵のほころびを生じさせていった。
==
秩父宮ではビッグゲームの日はいつも、
ゲートからスタジアムの建物までのスペースに人だかりができる。
グッズのテントや待ち合わせの人々のつくる混雑だ。
その中で今日は、選手がアップするテニスコート周辺のプラ柵がなぜか一ヶ所開いており、
一般客がフェンスに張り付いて両軍のアップを見ることができた。
両軍の気合の入り方に差はないように見えた。
ラグビーには暑いくらいの陽気。
満員の秩父宮には試合開始直後から、
群馬からの応援団を中心にした三洋のサポーターが大きな声が響いていた。
数では勝っていたサントリー応援団は静か。
それは両者(両社)のこの試合に賭ける思いの違いが出ているようだった。
試合もまた、それを反映して進んでいった。
前半5分、サントリーの反則で三洋はショットを選択する。
蹴るのはなんとブラウンではない。田邉だった。
リーグ戦終盤からプレイスキックの精度が落ちていたブラウンが自らに見切りをつけたのだろう。
田邉はしっかり決めて先制。3-0。
サントリーはあくまでモールを作りにかかり、ラインアウトではプレッシャーをかけた。
「色気」はない。
しかし三洋はMS杯決勝で徹底的にいじめられたラインアウトでサントリーを驚かす。
8分、敵陣22m手前での三洋ラインアウト。相馬が投げ入れたボールは
両チームのラインの頭上を大きく越えてタイオネの手に。サインプレーだ。
そして左へ展開。ブラウンを経由して外へ。左から2番目の田邉に渡った時点で2対1。
田邉はそのままインゴールに持ち込み、トライを挙げた。
早い時間で先にトライを奪った三洋。
苦しみ続けたマイボールラインアウトから自慢のバックスに繋げてのトライは、三洋にとっては最高の形だった。
モールに対しても三洋は奮闘した。
サントリーが初めて敵陣深くに入った10分過ぎ、
ラインアウトからモールで押されるがゴール前で結界を張る。
そしてラックで田中がボールをジャッカルしトライを防いだ。
14分に三洋が追加点。
両者がゲインとノックオンを見せ合いフィールド上の選手の立ち位置が
少しぐしゃぐしゃになった隙を突き、
素早いラックからの球出しから得意のバックス展開。
3on1の状況を作り、最後は三宅がトライ。ゴールも決まってなんと17-0。
「ボールが動く」=三洋のゲーム、ということを見せ付けた。
明らかに出足の違いが出ていた。
やはりトップリーグを獲って3週間でのモチベーション維持は難しいのか。
23分、清宮監督は早くもスクラムハーフを交代、田中澄憲を投入する。
25分、ニコラスのPGで3点を返したあたりから
サントリーは三洋陣内で試合を進め続けた。
ここから10分くらいがこの試合の鍵だったと思う。
ニコラスに突き刺さっていった三洋のコリニアシが体を傷めてピッチ外に出たが、3分ほどして戻った。
あのまま退場になっていたら、三洋はこの試合いちばんの騎馬を失っていたところだった。
一方サントリーは佐々木隆道とメイリングというFWのキーマンが欠場していた。
27分にはモールでかなりの距離をゲインするものの、インゴールまでは行けない。
サントリーとしては敵の人数を集めておいて展開、なのだが、
三洋のすばらしい集中力と間合いで外へ外へと追い込まれ、
トライどころか後退を余儀なくされた。
その直後もゴール前のブレイクダウンの繰り返しでプレッシャーを受け、ノットリリースでボールを失った。
38分にサントリーは小野澤のパントキャッチから
有賀のスピードとニコラスの個人技でトライを挙げたが、
三洋としては嫌なイメージが残る失点ではなかった。
40分のニコラスのPGで17-11と6点差での折り返しとなり、
一見サントリーの流れにも見えたが、
後半のアタマも三洋が制圧した。
PGで3点を追加。
そして後半8分、三宅、田邉、霜村がゲインし、サントリーの防御が薄くなったところを左へ。
3on2。コリニアシのパスフェイクで穴が開き、そのまま飛び込み貴重な追加点を挙げた。
後半に入り復調したブラウンのキックにサントリーは翻弄されはじめ、
時間だけが経っていった。
FW近辺のアタックはことごとく止められ、
少しでもサポートが薄ければすぐに三洋の魔の手が伸びた。
そして榎本が、霜村が、観客を沸かせる。タックルでだ。
「観ていて面白いラグビー」を、「PからGO」や「シャンパンラグビー」
とったわかりやすい標語と攻撃性だけに求めるのは簡単だ。
だがトップリーグも世界のラグビーと同様にまずは防御から進化した。
そうなるとMS杯決勝で書いたように、モールやラインアウトといった
能動的で堅実なプレーでの強みがあるかないかが勝負を分ける。
とはいえ、素人としては、許される範囲の限界まで求めてほしいものだ。
ボールの動く、面白いラグビーを。
サントリーが目指すものが来季に完成度を増すのは想像に難くない。
今から楽しみだ。
だが裏を返せば、観客に我慢を強いる段階である今季に、
2つもカップを与える必要はない。
目の前の試合に投資しているわれわれにとって、
単純に「面白かった」のは、ワイルドナイツのラグビーだった。
点差は今日のほうがMS杯よりもずっと開いたにもかかわらずだ。
ただ単に速いとか巧いとか、派手なトライが多いとかではない。
鋭いタックルと密集での獰猛さ、
コリニアシやブラウンの個人技、
相馬や榎本の献身ぶり、
そしてボールを奪ってからのバックス展開の鮮やかさ。
そのバランスが、最高に魅力的だったのだ。
(かといってすべてが完璧なわけではないのもよかった。笑)
なにしろ僕は栃木での「三洋41-0東芝」の試合を現場で見て
ちっとも退屈しなかったのだ。
ディフェンスを見ていて楽しいと思えるのがラグビーの良いところ。
そしてディフェンスの延長線上に必ず敵のインゴールを見据えている三洋は、
1年でかなりのファンを増やしたに違いない。
サントリーの選手が「管理」されているように見えるのに対し、
先述のぴあトークバトルで「やるのは選手」と笑い飛ばした宮本監督の信念もまた、
多くの共感を得ただろう。
とにかく攻めないといけないサントリーだったが、
ハンドリングエラーも重なり、ようやくトライ(by平)をとったのは
後半31分になってからだった。
しかし3分後、敵陣でターンオーバーした三洋は、
時間稼ぎになど興味はないと言わんばかりに、
田中史朗が素早く2回の球出し。
そしてコリニアシが5人を弾き倒してとどめのトライを挙げた。
外国人パワーを使うタイミングがこの試合も絶妙だった。
僕の左を宮本監督が階段を下りていった。
待ちきれなかったのだろう。
39分、田邉がPGを決め、40-18。
田邉はついに1本もキックを外さなかった。
ノーサイドの笛が鳴り、
三洋電機ワイルドナイツは何度となく敗れてきた「決勝」と名の付く場所で、
悲願を達成した。
三洋の応援団が発する「鋭!鋭!応!」が
なんだかすごく格好良いなと感じた。
最後に少し日本選手権に苦言を呈したいと思います。
サントリーがちょっとかわいそうだから。
日本選手権の位置づけは難しくなりました。
廃止はしないでほしいです。
早稲田が東芝にチャレンジする場はあっていいと思います。
一方で、いまや学生がトップリーガーに勝つことはほぼ皆無です。
今回のようにMS杯と決勝のカードが同じになることも出てくるでしょう。
そうなるとどうしても「どっちの勝者が真の王者?」
なんて余計な疑問が出てきてしまうのです。
だから、トップリーグと選手権をまったく別の大会に見せる努力が必要だと思います。
サッカーの天皇杯のような位置づけにならないでしょうか。
今のように学生の強豪とクラブチームを混ぜた上で、
トップリーグのチームは全チームもしくは上位8チームは出場権を得るべきです。
また、今回の近鉄のようなトップリーグ下部のチームは要りません。
NECやヤマハのシーズンがとっくに終わっているのに、
近鉄がまだラグビーをしているというのはおかしな話でしょう。
選手権はMS杯出場を逃したチームのリベンジの場としての機能を
果たしてほしいと思います。
必然的に、早稲田対クボタ、といったアップセットの匂いのするカードが
増えて面白くなるはずです。
07-08のラグビーシーズンはひとまず終わりました。
ボルドーでの日本vsカナダを現地で見て、
そしてフランス人のラグビー熱を体感して、
今まで以上にラグビーにハマったシーズンでした。
あのカナダ戦の劇的な幕切れに始まったこのシーズンは、
僕のラグビー観戦キャリアにとって特別な、忘れがたいものになりました。
清宮さん、来年は、もっとすごいものを待ってますからね。
ワイルドナイツの皆さん、おめでとう。
サントリー 18-40 三洋電機
posted by sot-escape |21:33 |
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2008年02月24日
Match No.019 2008.2.24
<ラグビー>
トップリーグマイクロソフトカップ決勝
三洋電機ワイルドナイツvsサントリーサンゴリアス
@秩父宮ラグビー場
近い将来、清宮氏はジャパンの監督を務めるだろうし、
おれはそれでいいと思っている。
しかーし、それまでにちょっと苦労したほうがいい。
日本のためにな。
そんな考えがおれにはあるから、
前半が終わったとき、舌打ちしたい気分だった。
秩父宮には強い北風が吹きつけていたが、
前半風上に立った三洋は10-7と3点しかリードできなかった。
ちぇっ。きっと清宮氏の作戦通りだ・・・。
ただ三洋はシーズンを通じて、「後半のチーム」。
だからそんなに悲観はしていなかった。
ところがだ。三洋にボロが出まくった。
前半に食らったトライもひどいもので、
マイボールラインアウトを竹本隼太郎に取られて
そのまま走りこまれるという情けない形だった。
後半もラインアウトはボロボロ。
ラインアウトが悪いと陣地を稼いでも嬉しくない。
さらに、増え始めた反則もモールコラプシングやアーリーエンゲージという
サントリーのプレッシャーの強さを証明するような内容ばかり。
三洋も防御に関してはさすがで、
サントリーはバックスに展開しての攻撃は完全に手詰まりだった。
でもやっぱり試合中にラインアウトを修正できなかったのは高くついた。
後半20分、ラインアウトから展開と見せかけて
小野澤宏時が斜めに入ってきてボールを受け取り、
意表をつかれた三洋DFの隙間を縫って逆転トライ。
おれだけでなく多くの観客も、この時点でなんとなく
サントリーが勝つな、と思ったに違いない。
今のサントリーに勝ち切る強さが身についていることをすでにおれたちは感じていた。
田中史朗が抜け出したり、吉田尚史が準決勝の再現を狙いゲインしたりと
三洋にもチャンスはいつかあった。
25分からの10分くらいは緊張感溢れるフェーズの繰り返しだった。
ブラウンのPG×2でもよかったのだが、その機会すらなかった。
サントリーのゲームマネジメントの勝ちだ。
ブラウン擁する三洋の強みは、似て非なるもの、
エリアマネジメントだった。
しかし北風がそれを阻んだ。
もうひとつ絶対の自信を持っていたはずのディフェンスにしても、
いってみれば受動的なものだ。
片やサントリーには、主体的な得意科目、
ラインアウト、スクラム、モールがあった。
おれはラグビー素人だけど、そのへんが違いだったのかなと思う。
風のせいもあり、かなり渋い決勝になったが、
清宮氏は何食わぬ顔で面白いゲームだったと言うんじゃないだろうか。
なーんかおもしろくない。清宮氏が最後に笑うのは。
今年くらいは三洋に勝たせてやってもいいじゃないか。
清宮氏がトップリーグの盟主になるのは、もうちょい後でもいいじゃないか…。
サントリーサンゴリアス 14-10 三洋電機ワイルドナイツ
posted by sot-escape |23:56 |
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2008年02月18日
Match No.017 2008.2.17
<ラグビー>
トップリーグ マイクロソフトカップ準決勝
三洋電機ワイルドナイツvs東芝ブレイブルーパス
@秩父宮ラグビー場
三洋41-0東芝。
あの「栃木の衝撃」から2ヶ月。
宇都宮の現場に居合わせてた私は、プレーオフでの
両者の再戦を、ひそかに待ち望んでいた。
確かにあの日の東芝には廣瀬俊朗や吉田朋生がいなかった。
だがそれだけで41点差はつくまい。言い訳ってもんだ。
それでも、主力の戻っている東芝に雪辱の場を与えてやりたかったし、
逆に、メンバー云々でなく三洋が東芝を返り討ちにするのを見てみたい気もした。
マイクロソフトカップ準決勝。
その舞台は整った。
ゲームは緊迫していた。
そう言うほかない。
さながらワールドカップの決勝Tのよう。
風上に立った東芝がタッチキックで陣地を稼ぎ
ハイパントを仕掛ける。
ブレイクダウンの攻防は鬼気に満ち、
ラックから簡単にはボールが出ない。
スコット・マクラウドがトニー・ブラウンにぶつかる。
豊田真人が突進し、榎本淳平が「刺さる」。
三洋はゴール前で東芝にモールを作らせない。
決して体が火照る試合ではない。寒さが増すタイプの緊張感。
3-0とリードした三洋は19分、中盤でノックオンを誘い、攻める。
攻め始めると、速く、早い今年の三洋。
オフサイドを誘発し、ブラウンは「Shot」を選択。カタい。
彼にしてみれば難しい角度ではなかったが、ノーグッド。
30分の手前。
東芝はやっと有効なモールを作り前進。三洋のペナルティ。
吉田大樹がPGを決めて3-3。
ここから東芝の時間帯が続く。
34分、東芝の攻撃。ナタニエラ・オトがDFラインの裏にキック。
そして自ら走る。オトがである。
なんともいいところに転がり、三洋WTB北川智規はたまらず蹴り出す。
ラインアウト、大野均がキャッチ。モールをうまくずらした東芝。
ニコラス・ホルテンが抜け出してトライ。3-8。
両チームとも、ボールを展開してもゲインを切れない。
攻め側も防御側も、フラットに近いラインで、ギリギリの攻防が続いた。
そして、この距離感が後半に事故を生む。
後半。
風上の三洋。ブラウン劇場になる予感。
ブラウンのPGで6-8とし、後半6分の防御。
東芝は自陣からでもモールで押してゆく。
さらに展開から吉田大樹、オトが右サイドでゲインしDFを集めて
左へ展開。数的有利だったが、内側へのパス。
これが三洋・川口大の手に収まる。
走り始めた川口は後ろから倒されるが、北川がフォロー。
北川はPR笠井建志をスピードで抜き去り、トライ。13-8。
一瞬にして形勢逆転。無情なるラグビーの醍醐味だ。
それでも東芝は繰り返す。モールでゲインしたのち、
瞬時に「つなぐラグビー」へ。東芝は新たな強さで4連覇を狙う。
三洋のオフサイド。PGで3点返す。13-11。
東芝は優位に試合を進め、三洋の防御を攻略しつつあった。
徹底してモールで攻め続ければ三洋に穴が開く可能性は高かった。
ただし、とにかくリードを奪っておきたい時間帯に入っていたのも確かだ。
だから、24分のラインアウトからの一連の攻撃を
冨岡のドロップゴールで締めたことは、間違いではない。
この場面は、この試合のヤマ場だった。
ゴリゴリ行く東芝。止める三洋。
三洋があといくつのフェーズを耐えられるかで、試合の趨勢は決しそうだった。
だが、結末はDG。
この場面に関しては、醜くとも徹底して東芝の選手を地面へと引っ張った三洋の辛抱勝ちとも言えた。
明確に、ゲームは動いていた。
防御の強さはわかった。あとはどちらが多く点を取るかだ。
息をつく暇もない
且つ、
息が詰まるような戦い。
ノックオンが少ない。プレーが途切れない。
パントの処理を誰も誤らない。物凄い集中力。
選手にはかわいそうだが、
ひとつのミスが、ひとつの判断が、勝負の分け目になる試合だ。
後から振り返れば勝負の綾はいたるところに存在するものだ。
そう、後から振り返れば。タラ、レバ・・・。
例えば、30分の東芝の追加点のシーン、
三洋のパスがインターセプトされ廣瀬にトライを許した場面。
田中史朗が外側をよく確認しなかったことが
「勝負の分かれ目」として語られたかもしれない。
例えば、32分、ブラウンのDF裏へのチョン蹴りに
北川がほとんど追いついたが数センチの差でインゴールノックオンになった場面。
「やはり三洋には女神がついていない」象徴になっていたかもしれない。
あるいは、37分、途中出場の三洋・吉田尚史が俊足で大きくゲインしながら
被タックル後に起き上がってしまい反則を取られた場面。
「なんてもったいないことを…」と実際に誰もが思った。
しかしこのどのシーンも、忘れることができる。
タラレバを考えることは、勝ったチームには不要だからだ。
時計を少し戻す。
廣瀬のトライで、三洋13-21東芝。
北川の惜しいシーンを経て、35分。
三洋はSH田中から展開。5本のパス全てが絶妙のタイミング。
タックル寸前の球離れ、そしてオフロードパス。
最後はまたも北川のトライ。キックは外れ、18-21で残り5分。
これ以上の展開があるだろうか。
話は戻る。
勝負の綾は、負けたほうのプレーに見出されるものだ。
この時間帯に敵陣深くでラインアウトを奪われた東芝。
時間を潰しきれずに冨岡がキックでみすみすボールを渡した東芝。
最後まで足が動いたのは三洋。
北川が右を疾走。ビッグゲインだ。ボールは中央へ。
私の席からだと遠いエンドでの攻防。よく見えなかったが、
レフェリーはアドバンテージを取ったようだ。
3点差だ。DGもアリか。いや。三洋は、早く、速い。
左へ振り吉田が再び快走。ゴールまで1m。密集ができる。
アドバンは解けているのか?
ホーンが鳴る。ラストプレーだ。
鳴り終わった瞬間、ブラウンがボールを拾った。
ゲームを作り、真っ先にタックルし、味方を生かしてきたブラウンが、
ついに自ら行った。
ブラインドサイド。見えない。
しかし思ったより早く、平林主審の手が挙がり、長い笛が鳴った。
一斉に飛び上がったのは、三洋電機の選手。
私は、唸ってばかりの日本のラグビーファンに一瞬嫌気が差し、
「トライだ!うぉー!」と叫んでしまった。
リーグの盟主・東芝の意地を見た。
しかし全勝チームの底力が勝った。
どちらが強かったのか、どちらが勝つべきだったのかは
正直よくわからない。
難しく考えてはいけないのかもしれない。
なにしろ、そもそもボールが円くないのだ。
東芝のメンバーも、半分くらい神様のせいにしておいていい。
2月中旬にして、100試合中1位候補のゲームだ。
ワイルドナイツは、チーム初の頂点、リーグ初のパーフェクトシーズンまで、
あと1勝。
三洋電機ワイルドナイツ 25-21 東芝ブレイブルーパス
posted by sot-escape |23:59 |
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2008年02月10日
Match No.015 2008.2.9
<ラグビー>
トップリーグ最終節
サントリーサンゴリアスvsトヨタ自動車ヴェルブリッツ
@秩父宮ラグビー場
2位と3位が決まっている両者。
トヨタは怪我の正面健司のほか、遠藤幸佑も温存みたい。
対するサントリーは真っ先にハートを温存していたのか??
前半のサントリーはヒドかった。
まぁ清宮氏のことだから「ハーフタイムに怒鳴り散らしました」なんて
絶対言わないだろうけど、
バックスがポロポロやって次々トライを奪われ、
0-24という前半。おいおい。
とはいえトヨタも前半の後ろ半分は攻めっぱなしなのに
点を取れずに、いやな感じは残した。
後半。トヨタの穴発見。いや、清宮氏は当然わかっていて攻めたはずだ。
モール。サントリーの圧勝。17点を奪い肉薄する。
前半やるより後半これでいたぶったほうが
来週への後遺症はきついはずだ。
トヨタも、必殺技で反撃。
7点差に迫られたあと、途中出場の遠藤が
リーグ最高の速度と迫力で敵陣をぶち抜く。
外に振り、一旦止められるもトヨタプロップ中村(だったと思う)が
ブラインドサイドを突き、
最後はFB久住へ渡りトライ。再び14点差。
しかしサントリーも目には目を。
28分、ラインアウトからモール。佐々木隆道が持ち込んでトライ。
交代で入った野村のキックが素晴らしく、
エリアコントロールも良くなったサントリー。
33分、またもモール。トヨタはきついなーこれ。
突然左に振る。そして小野澤に渡ってトライ。さぁトップの北川まで1つ差。
31-31の同点。
結論からいうとこのスコアで試合は終わった。
だが、今季のリーグ戦最後の数分を締めるインジャリータイムは、
なかなか笑えた。
すでにラグビーファンの皆様はチェック済みだと思うが、
ラストプレーのホーンが鳴ってから、10分も(大げさかな)
プレーが途切れなかった。
その間PGが2本。栗原・野村のキックはともにショートで、
キャッチしたトヨタの選手は繋ぐ。
・・・という展開が2回あって、、、
で、もういいや、中略、最後は遠藤!
走る、抜く、ボールを回す。
中央、左、中央、右、岩本が抜けた!
あーーーー、タッチライン踏んで、のーさいどぉ。
いやぁ面白かった。
前半のことは忘れてあげよう。
サントリー 31-31 トヨタ自動車
posted by sot-escape |01:00 |
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2008年02月10日
Match No.014 2008.2.9
<ラグビー>
トップリーグ最終節
三洋電機ワイルドナイツvsNECグリーンロケッツ
@秩父宮ラグビー場
雪で順延になった今日のカード。
中止になったことが新聞やテレビで取り上げられたおかげで(?)
けっこうお客さんも入っていた。
それにしても、雪のせいとはいえ芝生が酷いのう。
キックの軸足、走り出しの一歩目など
いろんな場面で影響が出ていた。
なにしろ秋から春まで学生と社会人が
入れ替わり立ち代わり荒らし回るのだから、
当たり前といえば当たり前なんだけど、
ラグビーの会場が秩父宮に集中しすぎている点は
再考の必要があるかもな。
ただ、秩父宮だから人が来る、という側面もかなりあるので、
なかなか難しいだろうなー。
NFLなんかだと痛んだ芝生をプレーオフ前に
張り替えちゃうみたいなことも稀にあるみたいだけど、
そんな大英断は、協会は(財政的にも)できないよね・・・。
さて、試合。
えーと一応NECとしては、
35点取って勝てば、東芝を抜いて4位で
マイクロソフトカップ進出ということにはなっていた。
でも、賭けてもいい、先週先に最終節を終えている東芝は
すでに、三洋との対戦に備えて練習しているだろう。
ただこの試合、NECも三洋も、ガチンコの戦いを見せてくれた。
もちろんあくまで35点取りに行ったNECにも、戦い方を変えなかった三洋にも、
イチ観客として感謝。
たくさんトライを取らなくてはいけない試合。
どちらかといえばFW戦と接点の攻防で試合を制したいタイプのNECには
向いていなかったみたい。
自陣から無理繰り走り出さないといけない展開は
三洋の餌食になった。
ヤコを早めに投入して望みを託したが、
ヤコが蹴ればブラウンに蹴り返され、
ヤコが自陣で回し始めたところ、
田中史朗のタックルからボールがこぼれてトライにされた。
もちろんヤコは全然悪くない。
これまでの12試合で重ねた勝ち点が1ほど足りなかったことが問題なのです。
やはり後半にいつの間にか大量リードしている
今年の三洋。どうしてもトニー・ブラウンに目が行くのだが、
彼の凄さはやっぱりタックルだな、と思い知らされた。
真っ先に、ザクっといく。
そして余裕の宣教者(っぽくない?)は、
ラストワンプレーで、そのまま持って走れば大西将太郎を抜いて
「得点王」になるところを、
走ってきた北川智規にボールをホイっ、
北川のトライ王を決定付けてあげた。
後半は選手もだいぶ入れ替えた三洋。
東芝より1週休みが少ないのは、全く問題にならないだろう。
今年の三洋は「エネループ」。
しっかり平日に充電して、試合では長持ち。
皆さんも、乾電池は三洋電機製「eneloop」をどうぞ。
マジでいい商品ですよ。
三洋電機 34-7 NEC
posted by sot-escape |00:51 |
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2008年01月26日
Match No.005 2008.1.26
<ラグビー>
トップリーグ第12節
サントリーサンゴリアスvsヤマハ発動機ジュビロ
@秩父宮ラグビー場
前半ヤマハは自陣に釘付けに。
モールからの2つのトライはもとより、
小野澤のインターセプトからのトライも
ゴールを背にし続けた時間帯を我慢しきれずに
無理なパスをした代償という意味では必然だった。
25分すぎから陣地を挽回しトライのチャンスもあったが、
ラインアウトでのターンオーバー、
ゴール3m前でのノックオンなどで潰した。
「活路を見出せなかった」という表現に尽きる。
ラインアウトは投げる前から
サントリーに凌駕されている感じだった。
スクラムもいいように回され、
パスを回してもプレッシャーを受け続けた。
ヤマハは後半、山村が入って闘魂注入。
ラインアウトからモールで押し込みたい機会が何度もあったが、
跳ね返されたりそもそもボールを取れなかったりで得点できず。
唯一の見せ場は後半23分。
SH矢富から、外でたったひとりで
待っていたソトゥトゥにパス。
逆目への好判断とはいえ1対3。
それでもソトゥトゥは回り込んで全員振り切り
ライン際へジャンピングトライ。ド迫力。
サントリーは本格的に仕上がってきた感がある。
そして恩師清宮克幸のもと
のびのびとキャンプテンシーを発揮する
山下大悟の存在感は際立っていた。
サントリー 31-7 ヤマハ
posted by sot-escape |23:58 |
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2008年01月26日
Match No.004 2008.1.26
<ラグビー>
トップリーグ第12節
リコーブラックラムズvs九州電力キューデンヴォルテクス
@秩父宮ラグビー場
「スティーブン・ラーカムが日本にやってくる」
メディアでの扱いは大きくなかったが、
日本ラグビー界にとってはそれはそれは強烈なインパクトだ。
獲得したのはリコーブラックラムズ。
いやはや信じられない。
ヤコ・ファンデルヴェストハイゼンやトゥタイ・ケフが
来たときも「すげー」と思ったけど、ラーカムが来るとはね…。
もちろん大歓迎だし、早く見たい!
だからこそ、九電さんには悪いけど、この試合は
完全にリコーを応援させてもらいました。
第三者の目で観に来たファンはみんなそうだったと思う。
そう。リコーは(他会場の結果も関係あったが)
勝たないと降格だったのよ。
しかし。
リコーは後半立ち上がりに逆転トライを許して10-13。
その後九電・松本允のシンビンを誘発して、一人多いすきに
逆転トライ(+ゴール)で17-13。
よし、ここからは、あと2つトライを取って
ボーナス勝ち点を取りにかかる時間帯にしよう。
しかし。
九電はミラーの正確なキックで陣地を挽回し
ペースを戻していく。
後半33分、九電は中央から右へ。
低すぎてミスと思われたパスをきわどく拾う。
リコーは選手が「ミスパス」に反応し飛び出しており
守備陣形が崩れた。すき間を走られ、大外に振られ、
吉永に逆転トライを奪われた。なんたること…。
リコーはラックでまずかった。
No.8フェレラ頼みのパスを回しては孤立させ、
ターンオーバーされたり人数を割かされたり。
大事な場面で、密集で敗北の連続。
これでは勝てないよ。
数年前、僕はリコーの浅い防御ラインと
フェヌキタウの筋肉が好きだった。
もちろん全身黒のジャージも。
でも豪州代表のスーパースターが来るリコーは、
2部リーグでイチからチームを作ることになる。
彼がどうチームを化けさせるかは確かに楽しみ。
でも、あえて、あえて言おう。
スティーブン・ラーカムが来るのが
W杯で100点取られる国の2部リーグでは、いけないだろ。
リコー 17-20 九州電力
posted by sot-escape |23:00 |
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