2010年07月24日

名古屋に来ちゃった☆ [大相撲名古屋場所]

2010.7.23
<相撲>
大相撲七月場所13日目
@愛知県体育館

テレビ中継のない大相撲。
話のタネに行っちゃおうかな、と先週思い立ち、
休みを取ったまではいいのだが、
連日のツールドおフランス観戦で疲労が溜まっており、
まーさーかーの、大寝坊。起きたら「いいとも」やってたよ。

遠いよ名古屋…、当たり前だ、私は東京都民。

暑い暑い名古屋。(今後3つの記事でこの単語を連発するのでよろしく)
入口付近には「暴力団お断り」的な看板が何枚も掲示され、
場内アナウンスでも「暴力団来ちゃだめよ」って。

次から次へと黒い世界の人達との繋がりが報じられる相撲界。
でもちょっと違和感を感じる。
新聞記者だってNHKだって、
角界と「怪しい人達」が深い仲にあるなんてこと、知らなかったはずがない。
地方巡業なんかで特に、ボクシングやプロレスの興行よろしく、
その筋の人達の「仕切り」がまかり通っていることは
別に隠されていたんじゃなくて、当たり前のこととして認識されているもんだとばかり思っていた。

賭博だとか「刑務所のアニキに見せるために云々」などはともかくとして、
○○親方がヤクザさんから建物借りてましたー程度のことが
ここぞとばかりに報じられているのが、不思議なのだ。
ふーん、それって相撲界でもNGだったんだね。という感じ。
マスコミにも世論にも指摘されないからOKなんだと思ってました、と
若島津がのたまっていたとしても、私は「そりゃそうだよな」と
納得してしまいそうだ。よくぞ口を滑らさなかったもんだ(笑)

まぁとにかく今回の件で、
ちょっと部屋を借りるとか、会合に出席するとかも含め、
そっち系の人達とは関わらない、と決然と誓うという角界の共通認識が
できあがるのであれば、それは良いことだと思う。

卒論で戦前の相撲をちらっと研究した私からしたら、
大相撲界なんて、昔からテキトーな集団だったんだよ、と肩をすくめて言い捨てたいのだが。

======
さて、13日目、優勝決定の可能性アリ、白鵬の記録達成アリ、
のわりにはやはり館内の入りは物足りなかった。
8割方の集客といったところか。

電光掲示板に表示される、あまりにも多い「休場」力士の数。
謹慎は皆日本人だから、ただでさえモンゴリアンダイナマイトな時代にあって、
幕内の取組は必然的にインテルナシオナールな世界になっていた。
されに追い討ちをかけるように安美錦が休場。
これで日本人のほうが少なくなったとか。

それにしても、特徴のつかみ難い力士ばかりだ。
横綱に人を送り込めないなら、
日本人力士にはせめて愛着の湧くパーソナリティが欲しい。
寺尾、舞の海、水戸泉、、、個性的な力士の多かった時代が懐かしい。
「あんこ型」ばっかりでつまらんー。
そういう意味では高見盛は貴重な存在だ。
水戸泉なんか、引退してもなお、この日の幕内前半の取組で
いちばんのネタを提供してくれた。
勝負審判の一人だった現・年寄錦戸は、
黒海-徳瀬川の一番で物言いがついたとき、席を立つのにもたつき、
土俵に上がったときはほかの審判員が結論を出し終えて散っていた、
というおちゃめっぷりを発揮してくれた。
いつまでも頼りになるなぁ。

さて、いつもの場所と一見変わらぬ雰囲気で、
取組は粛々と続く。この粛々感も魅力のひとつなのではあるが、
場内に野球のようなオーロラビジョンがひとつ欲しい。
前日までの星取や出身地・体重なんかを、いちいち手元の印刷物を
確認しながら見て行くのは、けっこう面倒なのだ。
観客が目の前の取組のどこに興味を持っていけばよいか、
そのヒントを提供するだけで、色味に乏しい幕内前半の取組が楽しくなると思うのだが。

さて、豊真将が稀勢の里を破って2敗を守り、白鵬の13日目での優勝はなくなった。
場内からは大歓声が送られた。
連敗中で後がない中、よく前へ前へと出たと思う。

そして結びの一番。
マクドナルドの懸賞幕がだーっと並び、場内からは拍手。

琴欧洲にも意地がある。
時間いっぱいの仕切り線。先に手をつき臨戦態勢の琴欧洲。
この間合いを横綱が嫌い、「待った」した。珍しい。
やりなおしの立会いは、白鵬が一瞬先手で出た。
左を引き、琴欧洲の長い腕に上手を取らせない。
琴欧洲は強引に下手投げに打って出たが、
逆に白鵬の胸が近付き自分は体勢が悪くなった。
ここからが横綱の真骨頂。
本当にこの人は攻めが速い。相手に考える間を与えず、
足も絡めながら大関を逆に振り回して、最後は左上手投げで豪快に決めた。
朝青龍も攻めの速さはすごかったが、場当たり感も否めなかった。
白鵬は上背があるぶん、どっしりと構えて自分の術中に相手を陥れていく強さがある。
強い横綱が出てきたとき、自分が子供のころ「最強」だった力士と
同時代に対戦していたら…と夢想するのは相撲ファンなら誰でもすること。
千代の富士、貴乃花よりも白鵬が上だと思うが、こればかりはわからない。
唯一の比較参考になるのは数字上の記録だけである。
連勝記録を45として憧れの大鵬に並び、
横綱本人としては不満いっぱいの場所で、3場所連続全勝優勝の大記録に臨む。


=====

ところで、
グルジア出身の巨漢、ガガマルについてなのだが、
力士として、そんな漢字使うことに抵抗はなかったのかな。
臥牙丸。「臥」はどうなのよ。
元の師匠である肥後の海が付けたのかな。本人意味がわかってるのだろうか。

ガガマルがいるなら、ピッコロとポロリも出てこないかな。
「ポロリ」は力士としてもっとマズいか(笑)

posted by sot-escape |15:28 | 大相撲 | コメント(0) | トラックバック(0)
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2008年09月27日

立ち会いコンフュージョン [秋場所13日目]

Match No.079 2008.9.26
<相撲>
大相撲九月場所13日目
@両国国技館

2階席最後列から見た13日目中入後の取組から、
いくつか抜粋します。

稀勢の里 - 時天空

問題視したいのはこの一番だ。

今場所は、武蔵川新理事長の号令の下、
完全に両手を付く立会いが徹底されている。

ところが実際には、通達が行き渡っていることはわかるが、
「徹底」には程遠いようだ。
力士の意識ばかりが立ち会いに向いている気がする。

中入から数番、立ち会いがしっくりこない取組があった。
とりわけこの一番は酷かった。

時間いっぱいで仕切線で向かい合う稀勢の里と時天空。
稀勢の里が立った。左手をしっかり付いていなかった。
だから時天空は稀勢の里と相撲を取らなかった。
しかし木村正直は「残った残った」。
ほとんど棒立ちのまま、時天空は押し出されてしまった。

首をかしげ、腰に手をやる稀勢の里。
時天空は恨めしげに審判長を見たが、黙したまま。
取組は成立した。

時天空としては当然、今場所の通達が頭にあった。
だから、「この立ち会いが認められるはずがない」と考えた。
しかし、実際には認められてしまった。

ここに、この新しくて古いルール「手を付きなさい」の問題点がある。
力士の頭に植わったものと、実際の運用がチグハグなのである。
やっかいなのは、稀勢の里が実は手をチョロっと付いていたかもしれないからだ。
つまり、手を付きさえすれば、敵を欺く(不成立と思わせる)ような
立ち方になってもよいのか、ということだ。

では、まず片手を置いて、その次に…と厳格化するのか。
すると立ち会いの間合いや阿吽の呼吸ははどうなる。
それは相撲の一部ではなかったか?

この問題は意外と根深いと思う。
そして、立ち会いの混乱が引き起こした
この無気力な一番でもっとも割を食ったのは、時天空ではなく、観客である。
カネ返せ、と言いたくもなる。
つまらない取組が増えてしまわないように、しっかりやってもらいたいものだ。

幕内後半戦の審判長はお咎めを受けたばかりの貴乃花親方。
貴はチョロイ、と力士に思われていないか心配だ。


琴光喜 - 豊ノ島

sot-escape-48830.jpg


琴光喜は鋭い立ち会いから、小柄な豊ノ島を寄って行った。
しかし勝負俵で豊ノ島がクルリ。大関は土俵を割った。
白鵬との千秋楽直接対決を望むファンからは悲鳴が上がったが、
豊ノ島の左足が、先に蛇の目の砂を乱していた。

すっかり負けたと思った琴光喜は、勝ち名乗りを受けずに
土俵を下りようとしてしまったくらいだが、
どうにか優勝争いへの興味をつないでくれた。
もっと、腰を落ち着けて、よろしく頼むよ。



白鵬 - 魁皇
タマホームタマホームタマホーム…


さぁ横綱の登場。
魁皇の人気は根強く、館内は白鵬にとってアウェイ。
ま、横綱というのは(特に今は)そういうものだ。

さすが横綱と大関。ドシっと気持ちよく立ち会う。

白鵬はすぐに左下手を差し、魁皇得意の右上手を封じる。
魁皇も応戦したが、横綱はさらに、
魁皇の左かいなを抱えて、動きを完全に封じた。

そして呼吸を整え、前回しを引いて一気の寄りで勝負を決めた。

強い。そのひと言に尽きる。




大麻問題で揺れ、信用も地に堕ちた相撲協会。

相撲は明治の昔から、世論の風で倒れそうになったり急浮上したり、
フラフラとした組織でした。
今の状態も、長~い目で見れば、人気復活の契機となるかもしれません。

ただし、今回は、後がないと思います。
堕ちるところまで堕ちたとはいえ、これ以上穴を掘ると
もう戻ってこられない深さになります。

相撲が国技だというのは別に正式に決まっているわけではありません(もちろん「国技」と呼ぶ根拠はあるわけですが)。
歴史的に、世間の風評や一部の人気力士に支えられてきただけの
競技なのです。
だからこそ、ファンを大切に、世論に目を配って、
国技をずっと名乗れるように、踏ん張ってほしいですね。
御礼垂れ幕は下がらず


観客の入りは13日目としては寂しい限りで、
レベルも僕が毎日見ていた20年前より下がっている気がしてなりませんが、
それでも、結びの一番に向けてだんだんと場内の空気が引き締まってゆく感じ
などは、やはり独特のものがあって、ゾクっとします。
相撲っていいな、と改めて思いました。

90年代の、あの素晴らしい時をもう一度。




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posted by sot-escape |03:01 | 大相撲 | コメント(0) | トラックバック(0)
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