2008年11月06日

岸岸岸 [西武vs巨人]

Match No.086 2008.11.5
<野球>
日本シリーズ第4戦
埼玉西武ライオンズvs読売ジャイアンツ
@西武ドーム

シリーズらしい引き締まったゲームだったが、
手に汗握る緊迫したシーンというのはほとんどなかったこの試合。
ライオンズの得点シーンはそれぞれギュっと凝縮されていたし、
岸は3塁を踏ませていない。

私はただ、岸との結婚をもくろむ妹の興奮を横目に、
ビールを煽っていればよかった。
いやぁ爽快壮快。

今日の岸はすごかった。
4戦目に至るまでなかなか名前が出てこなかったので
インフルエンザにでもなってるんじゃないかと思ったくらいだが、
CSの汚名を晴らす快投だった。
110キロ台のカーブと140キロ台の直球。両方キレていたようだ。

こういう組み立てのピッチャー、実は減ってるんじゃないだろうか。
セリーグだと、右腕であのタテカーブはハマの三浦くらいかな。
セ事情がよくわからんのですんません。

まぁとにかく、不思議なほどジャイアンツ打線が打ちあぐねていた。
「不思議なほど」というのは、今日の10奪三振のうち、
カウント2-3からの三振が半分を占めるからだ。
スタンドから見ているとキレやら組み立ては細かくはわからないので、
2-3になるとすぐにムムムと心配になってしまうのだが(だから不思議だった)、
おそらく、慎重に事を運んで3ボールになってからでも
打ち取れる計算が立つほどの、調子の良さだったということなんだろう。

逆に4回、7回に李スンヨプから奪ったのは2-1から注文どおりの三振だった。
慎重にならなくていい相手、というのもバッテリーは見切っていたのかもしれない。

4回裏、グライシンガーが中島に死球を当て、ここでちょっとした乱闘騒ぎになった。
中島はほとんどよけなかったのにグライにガンを飛ばしたので、
陽動作戦かな、と思ってしまった。
次に中村にホームランされた球が胸元よりボール1個分甘くなったのは
そのあたりに伏線があるのでは? なんてのは考えすぎだろうか。

鈴木、小笠原、そして片岡(あの1、2塁間のプレーは大きかった)にも
好守が出たし、レベルの高いシリーズが7戦まで続くのではないかと
予感させるゲームだった。

所沢にいるうちに涌井で王手をかけておきたいライオンズとしては、
明日の5戦目に涌井、6戦目に帆足だとすると、
7戦目が中4日で石井一久の順番になる。これはちとしんどい。
ただ、今日の岸の様子だと、それでも石井に先発させ、
岸に素早くスイッチというパターンはできるかも。

もしくは、明日の5戦目、シリーズでかつてあまり輝いてない西口?
でも、それも見てみたいなー。
そういえば、岸が西武に入った理由は西口に憧れてたから、
と聞いたことがある。
岸



帰りの満員電車内で、酔っ払った巨人ファンのグループが
大声で応援歌を歌って騒いでて、
西武ファンで埋まった車内はずっと我慢していたんだけど、
所沢駅で誰かが注意したら、逆ギレして暴れていて、ものすごく腹が立った。
以前見た、バルセロナに乗り込んできたチェルシーファンのほうが
よっぽどマシだったぜ…。

今でこそ、どこファンとかは関係なく
彼ら個々人の資質の問題なのだと理解できるが、
あの場ではどうしても、「巨人ファンむかつく」と思ってしまうものだ。
レプリカシャツを着て電車に乗ったり街に出る、ということは、
ある種の責任を伴うことなのだ、と肝に銘じたのでした。
みなさんも気をつけましょう。

あいつら、
西武ファンはおとなしくてメガネ率が高いから反抗してこないだろうと
タカをくくっていたのだろうか。きっと阪神電車ではやらないだろ。
そう思うと西武ファンじゃなくてもやっぱり腹立たしいが、
ホームで、29番(三井)のレプリカを着たねーちゃんが
「酔って騒ぐしか能がねーんだろ、ガキだねー」
と吐き捨てていて、おもろかった。

それに便乗して、妹が放送できそうにない悪態をついていたことは伏せておく。


西武 5-0 読売


posted by sot-escape |00:48 | プロ野球 | コメント(7) | トラックバック(0)
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2008年10月24日

復権の、はじまり [西武vs日本ハム]

Match No.083 2008.10.22
<野球>
パ・リーグ クライマックスシリーズ第5戦 
埼玉西武ライオンズvs北海道日本ハムファイターズ
@西武ドーム

ライオンズが、日本シリーズ進出を決めました。
長らく野球を見ていますが、
(アジアシリーズのバレンタイン監督を除けば)優勝の胴上げを見るのは初めてでした。

ライオンズのファンというわけではありませんが、
小さい頃所沢に住んでいたよしみもありますし、家族の半分は「レオキチ」ですから、
素直に拍手。歓喜の瞬間というのは、やはりいいもんです。

でもちょっと寂しい気もしました。
だいぶ遅れて球場に駆け込んだどきに目に飛び込んできた客席の様子を見て、
けっこうショックを受けました。

スタンドの半分近くは、ガラガラだったのです。
埼玉スタジアム:53,287人
西武ドーム:21,731人
これはなかなかショッキングな数字でした。

3年前、千葉マリンでのプレーオフチケットを取ろうとしたときは
死ぬ思いでLoppiと格闘したというのに…。

20年前、仰木監督の近鉄との天王山では、家族全員通路に座って観たというのに…。


ともあれ、まずは試合を少し振り返りましょう。

このシリーズは結局、全試合、序盤に先発投手が崩れたチームが
敗れました。
力を発揮できた投手がいずれの日も片一方だったので、
毎試合ワンサイドになってしまったことは
結果的にはシリーズ自体の面白みを殺いでしまったかと思います。

この日もグリンが、甘い球を叩かれ、ボール球ははっきりしていて、
3回5失点でKOされました。

グリン、スウィーニー、グリンで3敗。
結局議論は、ダルビッシュを初戦に投げさせなかったことの是非に
行き着いてしまうわけですが、
これはファイターズファンの方がどう考えるか、ということだと思うので
僕はなんとも言えません。
ダルビッシュを1回しか使えなかった、という事実だけは明確に残ります。
それでも、グリンが好投していれば「梨田采配ズバリ」となっていたわけで、
正解があるものではないと思います。

押し出しのあとの満塁の場面で藤井を投入するくらいなら、
最初から藤井先発でも良かったのではないかとは思いました。
いつも眠そうな顔で投げている彼ですが、心なしか今日は、
一層不満そうだったような…!?



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想像するに、日本ハムのローテずらし作戦の根拠には、
今年の涌井相手なら、2つのうち1つは取れる、という読みがあったのではないでしょうか。
涌井から1つ取って、日曜か火曜をもぎとれば、ダルの2勝を足して
出来上がり、という星勘定だったのではないでしょうか。

しかし、今シリーズの涌井は、大宮ではえっちらおっちら投げていたものの、
今日は素晴らしい内容でした。
大舞台とは感じていないかのように、サバサバと投げ込んでいました。

球数が少なく、ストライクが先行し、スライダーの曲がりも早すぎず、
勝利が決定的になった試合にあって、完全試合へのカウントダウンという
緊張感をもたらしてくれました。
(ヒットを打ったのが稲葉だというのには、唸らされました。さすがです)

GG、ブラゼルを欠く中、赤田、佐藤友亮、後藤といった役者が
しっかり終盤戦に帳尻を合わせてきたあたりが、
西武の遺伝子としての強さを感じさせます。



sot-escape-53250.jpg



さて、話を観客数の話に戻します。

この第4戦、第5戦の集客に「失敗」(とあえて言いましょう)したのは
何故でしょうか。

レギュラーシーズンの平均観客数は1万9633人なので(所沢の寒い3、4月のナイターを含んでます)、
第4戦はシーズン平均割れ、第5戦も2千人弱しか平均を上回っていません。

人気回復傾向と言っても、平日はまだまだ、ということなのか。

それもあるでしょうが、西武は優勝をかけながら全敗してしまった
9月下旬の火水木の本拠3連戦で2万6千、3万3千、2万8千と
それなりの数字を挙げています。
今シリーズの金土日の完売という事実から見ても、
急にガクっと落ちてしまったことの理由はよくわかりません。

全く根拠のない勝手な想像のひとつが、「ビッグマッチに食傷気味であった」というもの。
リーグ優勝で3試合引っ張られ、さらにCSもすでに3試合を本拠で行って、
濃いファンも薄いファンもだいたいそのどれかには顔を出しており、
ライオンズの「ファン在庫」が尽きていた、ということが、
理由のうちの数%にはなるかもしれません。
そういう意味では、ライオンズファンの厚み、熱狂的なファンの数は
もっと伸ばしていく余地がありそうです
(土日と平日、2試合分のチケットをセット販売するなんてどうでしょう)。

また、シリーズ自体が、大味な試合が続いて盛り上がりに欠けていた
というのもあるかもしれません。
正直なところ、昨年の日本ハム対ロッテや、その前の新庄の回のほうが
好ゲームが多かったと思います。

ほかに、巨人のシリーズが始まってしまったこと、WBCネタで紙面を奪われていたこと、
レッズの大事な試合とかぶってしまったことなどは、
こじつけにはなりますが、若干の影響しかなかったのではないでしょうか。

素朴な疑問なのですが、
7時開始は無理なのでしょうか。
都内勤めで6時西武球場はさすがにしんどいですよね。
ビッグゲームなのですから、8時に着いてもまだ4回オモテ、
というくらいの余裕があれば、サラリーマンも来られます。

延長は12回までしかないわけで、終了時刻はせいぜい11時。
鉄道会社が持つ球団で、目の前が駅なのですから、
帰りの電車の心配など無用なようにささっとダイヤをいじってくれれば
全く問題ないのですが。


もうひとつ、これはなんとなくの実感でしかないのですが、
野球場(特にパリーグ)の観客の構成がこの10年ちょっとで劇的に
変わりましたよね。

90年代前半くらいの子供の頃のことですが、
巨人のパリーグでのカウンターパートは西武でした。
つまり、他球団にとっては鬱陶しい存在であり倒すと倍嬉しい相手。
西武の試合を観に行くと、3塁側には相手チームのファンが
たくさんいたものです。
みんな西武戦を目当てに贔屓のチームを応援しに来るわけです。
僕は3塁側にはビジター応援の人が座るものだと決め込んでいたくらいです。

オリックスや近鉄戦のレフトスタンドはけっこうぎっしりでした。
ところが、パリーグはだいぶ地域密着が進み、
ビジター応援の層は薄くなったように感じられます(ほかならぬ西武のファンのビジター勢力が昔より落ちました)。

各球団とも、3塁側(宮城や札幌なら1塁側)の席も
「自前」で埋めるのが常識になりつつある気がします。
札幌や福岡の球団にとっては当たり前、
あるいはロッテのように閑古鳥からスタートの球団にとっても当然のことでも、
西武にとっては3塁側を埋める苦労は黄金期の反動で
大きく、完全に出遅れたというのが現状でしょう。

平日開催への動員には、
地元からの集客が欠かせません。
「埼玉西武」としての道のりはまだまだ始まったばかり。

強いチームでお客さんを呼ぶのはあくまでキッカケにすぎませんが、
キッカケはすごーく大事。
日本一になって(西武としては巨人相手がいいでしょうね)、
久信監督をWBCに送り込んで、
ググっと人気を高められたらいいですね。
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埼玉西武 9-0 北海道日本ハム



posted by sot-escape |23:10 | プロ野球 | コメント(3) | トラックバック(0)
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2008年10月02日

鯉は崖っぷち [ヤクルトvs広島]

Match No.081 2008.10.1
<野球>
プロ野球 セ・リーグ
東京ヤクルトスワローズvs広島東洋カープ
@明治神宮野球場

4回裏にすぐ齊藤悠葵を代えなかったことに尽きると思う。
齊藤も、上野も青木勇も悪いが、
やっぱりブラウン監督に非があると思う。

まさにこの回に球場に着いたのでそれまでの調子は知らないのだが、
2者連続四球の時点で交代すべきだった。
おそらくブルペンの準備が間に合っていなかったのだろう。
百歩譲ってそれは仕方ないとしても、
3連続四球で満塁になった時点でも代えなかったのは、理解不能だ。

際どい判定とかではなく、齊藤はもう完全にパニック状態だった。

満塁になったとき、一塁の栗原と二塁の東出がマウンドに近寄った。
この回すでにコーチはマウンドに行っている。
二人の行動にはメッセージ性があった。
もう齊藤は無理だ、時間を稼いでおくから、ブルペン早く準備して交代してくれ、というような。
しかし東出がいくらベンチを見ても、反応はなかった。
唯一あった反応は、小窪が出てきてベンチ前でキャッチボールを始めたことだけ。

これを見て僕は、次の回の打順が齊藤からだということに気がついた。

ブラウンのおっさんは、
(1)次の回の打順を見て交代をためらった。これでまず判断が遅れる。
(2)そして、どうせ交代させるなら、7番・梵のところに投手を入れて、
 ショートに小窪を入れ9番に置く、というお得意の「玉突き交代」にして
 5回の打順が投手から始まることを避けようと思ったがために、
 小窪の準備時間でさらに打者一人分交代が遅れた。

まぁあくまで想像なのだが、もしそうだとしたら、
この期に及んでそんなチマチマしたこと考えてる場合ですか?とベースを放り投げながら問い質したい。

これは先月広島に行ったときに中国新聞に書いてあったことなのだが、
曰く、シーズンの大事な時期入ったのに監督の采配に変化が見られない、と。

今日のようなことを指して記者さんは書いていたのかなぁと。


ヤクルト 13-3 広島

posted by sot-escape |06:59 | プロ野球 | コメント(12) | トラックバック(0)
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2008年09月08日

ありがとう市民球場 [広島vs阪神]

Match No.074 2008.9.6
<野球>
プロ野球 セ・リーグ
広島東洋カープvs阪神タイガース
@広島市民球場


延長12回表。2死2、3塁。
カープは縁もゆかりもない球団なのに、阪神に恨みがあるわけでもないのに、
僕はすがるような気持ちでタイガース・鳥谷の凡退を期待していた。
金本を敬遠して鳥谷を相手にしたカープバッテリー。
同じことを10回に実践し、このときは成功している(二塁ゴロ)。
一流の打者相手に、再び同じ手が通用する気はしなかった。
そして案の定、鳥谷の強い打球は三遊間を抜けていった。
試合時間はこの時点ですでに4時間20分を超えていた。
両チーム、耐えに耐えてきたゲームは、このヒットで事実上決した。

変な話だが、このとき僕が座っていた席には、
ゴミの臭いが漂っていた。4時間の間に観衆が作り出した
空き缶の山、弁当の空箱などが、通路のゴミ捨て場で臭いを放ち始め、
客席に流れてきていたのだ。
新幹線から見えた建設中の新球場で試合をする来年からは、
こんなことはきっと起きないだろう。
五感をフル回転させて市民球場の記憶を焼き付けていた僕には、
その臭いもまた忘れられないものになりそうだ。
外観


===
3歳ごろからプロ野球を(テレビでだが)見始めた僕だが、
(もちろん巨人戦ばかりを見ざるをえなかった)
広島市民球場には一度も来たことがなかった。
そもそも中国地方に足を下ろしたことがない。

今年中に絶対に来なくてはいけないと決心し、
ついに念願を果たした。
ナゴヤ球場を体験せずに終わってしまったことを激しく後悔している
僕にとっては、20数年間「お世話になった」球場に
触れておくことは、100試合計画のなかでも絶必の項目だった。

最後にカープが優勝した年の日本シリーズ、
学校帰りに(第7戦はたしか月曜だった)建設現場のおじさんの
車のラジオを聞かせてもらったのを覚えている。
クモ男がバックネットを登ったのは巨人戦だったか。
北別府、大野、川口、津田、といった投手達が王国を形成していたカープ。

そんなことを思い出しながら市電で到着。
「夢と感動をありがとう」の文字が貼られた外壁。
写真を撮ろうにも、街中にありすぎて引きの画が撮れない。
チケットは数日前に完売。僕の手元にもなかった。
もしものために、桃太郎スタジアム(JFL)や博多の森(ラグビー)
などへの緊急発進も視野に入れてはいたが、楽観的ではあった。
ダフ屋は見当たらなかったが、
だいたいチケット売り場周辺に行けば何かが起きるものだ。
予想通り、「連れが来られんけ」と、おじいさんが
余りの自由席券を定価で譲ってくれた。

入場すると、テレビで馴染んだ広島市民球場は、
僕の想像よりもさらに小さかった。
でもファンの一体感ではどこも敵わないだろうと思った。
通路に腰掛け、4時間。
試合のレビューは、到底詳しくはできない。書くことがありすぎる。

===
広島先発の若き左腕・齊藤は、
初回の先頭打者に四球を与え、金本のタイムリーで返される。
さらに2回にも先頭の関本に一発を浴びたが、
3回の満塁のピンチでその関本を併殺に仕留め、試合の形を保っていた。

一見阪神ペースだが差はたったの2点。
3回裏に赤松が上手くおっつけてライト前にタイムリー。
さらに5回、栗原が阪神・安藤から粘りに粘ったあと一、二塁間へ
タイムリーを放ち、逆転してしまった。
逆転のよろこび


ところが一気に広島のペースになったわけでもない。
毎回のようにランナーを出すものの、とにかく先頭打者が出ない
(結局試合全体を通じてそうだった)。
ヒットを打たれながらもゼロに抑えてしまった
先日の神宮球場の安藤を思い出した。

6回に阪神が同点に追い付くと、
試合は種類を変えた。結局12回まで得点は入らなかった。

巨人に尻尾を掴まれた阪神と、3位まであと僅かの広島が繰り広げた
死闘の立役者は、2番手以降の投手たち。

固結びにした2本の紐を、両方から引っ張っているようだった。
結び目は固くなっていった。
青木高、アッチソン、梅津、藤川、永川、上野。
走者は毎回のように出るが、紐はなかなかほどけない。

11回裏、2死1、2塁の場面。
この打席を見られただけでも来た甲斐があったというものだ。
東出敬遠のあと、ピッチャー上野の打順。
ファンにとっての選択肢はひとつ。代打・緒方孝市が告げられた。
ものすごい応援だった。鳥肌を通り越して、涙が出そうなくらい。
11イニングもスクワット応援を続けていたライトスタンドは、
皆立ち上がっていてスクワットする必要がなくなっていた。
2-2から変化球を捕らえた瞬間、1塁側スタンド全員の目が輝いたが、
打球はセンター正面を突いてしまった。

そして、耐え切れなくなったカープが鳥谷の安打を許すことになった。
シュルツ、横山が不在の中、梅津あるいは永川に
もう1イニング投げさせる選択肢はなかったか。
アッチソン、藤川、久保田が2回ずつ投げたのに対し、
カープは12回を大島に託さざるを得なかった。

やはり打った鳥谷を称えるべきなのだろう。
思えばこの試合では、好プレーを連発していたバルディリスが
外野からの返球を捕れずに逆転のホームインを許したり、
3回に走塁のボーンヘッドで好機を潰した栗原がそのタイムリーを打ったりと、
妙なめぐり合わせが続いていた。
10回の満塁の好機に打てなかった鳥谷が試合を決めたのも
そんなめぐり合わせのひとつだったのかもしれない。
===

広島市民球場。
古くて汚くて小さくて、最高だった。
毎試合のように来る地元の人にとっては、もしかしたら
もういいよというくらい古びれてしまっているのかもしれないが、
もう来年からは使われないかと思うと、
初めて訪れたくせに、とても寂しい気持ちになってしまう。

新球場はボルティモアのカムデンヤードを見本にするらしい。
でも、テーマパークになる必要はないと思う。
東京ドームや、遊び要素を取り入れざるをえないパ・リーグの球場とは違った、
ワンカップを飲みながら20年前の色あせたキャップをかぶったおっさんにも
居場所がある空間であってほしい。

5回裏のあと、今日配られた「ありがとう市民球場」のボードを
ファンが掲げ、NPBの公式ソング「Dream Park~野球場へゆこう~」が球場に流れた。
長い歴史への感謝の気持ちは、新時代の幕開けへのエネルギーとなっていく。
この曲の歌詞曰く、
「次の時代もきっと、野球場へゆこう♪」。
ぐっと来た



広島 3-5 阪神


posted by sot-escape |01:41 | プロ野球 | コメント(0) | トラックバック(0)
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2008年09月03日

味な投球(ということにしましょう) [千葉ロッテvs埼玉西武]

Match No.072 2008.9.2
<野球>
プロ野球 パ・リーグ
千葉ロッテマリーンズvs埼玉西武ライオンズ
@千葉マリンスタジアム


サラリーマン活動を終え、球場に入ったのが7:20。
ライオンズ先発の石井一久がKOされたところだった。
ヨンゼロのリードをもらった渡辺俊介。

危険な試合だった。
早々に相手先発投手を引きずりおろしたことで、
マリンには楽勝ムードが…。

ところが俊介ちゃんは、ほぼ毎回ヒット(それも先頭打者ばっかり)を許す、
しんどいピッチング。

しかも、
打線は3回、4回、5回と続けて大きなチャンスをフイにして、
どうしてもおれに得点シーンを見せたくないらしい。

じわじわと2点差にされて、いや~な感じがしなくもなかった。

でもそこはさすが俊介というか、
これがほんとの「要所を締めるピッチング」というやつで、
打者のタイミングを巧みに外しながら、大怪我をしない投球を見せてくれた。
3回は1点取られたあとクリーンアップを3人とも斬り、
5回は無死1、3塁のランナーを(1点は入ったが)ゲッツーで掃除し、
6回もヒットで出た先頭打者をGGの併殺打で殺した。

「悪いなりに」と言うべきなのか、計算どおりなのか…。
俊介はポーカーフェイスと思いきやけっこう顔に出るタイプだと
おれは思っているんだけど、
今日はニヤニヤしていたみたいだ。苦笑いかな。

7回裏に、マリーンズ打線はついにドカン。
2死走者なしから、
ベニーが四球で出て、大塚明がレフトスタンドに放り込む。
さらに連打で8-2までリードを広げ、
3杯目のビール購入を後押ししてくれた。

8、9回にもたついて3点差まで追い上げられたから、
この2死からの猛攻は、本当に大きな意味があった。

サブローが途中で退いたのは気になるが、
3位(できれば2位)の座をさらうにあたり、チームはいい方向に
向かっているんじゃないかな、と思った。

オーティズ、ベニー、ズレータのトリオの状態が
まずまず良さそうなのは、好材料だよね。

一方のライオンズ。
ブラゼルの登録抹消で空いた4番に大島を入れ、
打線をシャッフルしなかった渡辺監督。
ブラゼルは長期離脱ではないし、この大人な判断は
きっと良い方向に出るだろうなぁ。


さぁマリーンズ、3つ勝って、福岡に気持ちよく乗り込もうぜー。


ロッテ 8-5 西武

posted by sot-escape |00:39 | プロ野球 | コメント(2) | トラックバック(0)
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2008年08月20日

篠塚 [ヤクルトvs巨人]

Match No.069 2008.8.20
<野球>
プロ野球 セ・リーグ
東京ヤクルトスワローズvs読売ジャイアンツ
@明治神宮野球場

会社の先輩と、取引先の人と
ヤクルト巨人戦に行きました。

会社の先輩の奥さん(実名:アズサ)が酔っぱらって騒いで
「篠塚~!」とか叫んでおりました。
酒を食らう以外に対抗策がなかったために、
私も酔っぱらってしまいました。

野球はほとんど見ていないような気が・・・。
巨人のバーンサイドが好投し、
オール日本人、青木宮本抜きのヤクルト打線は
無抵抗で敗れました。

今日くらいサクサク進んで試合時間が短ければ、
五輪でも生き残れたかもしれませんね。

それにしても、五輪にやられているんでしょうか、けっこう空いていてショックでした・・・。



ほんとにただの日記になってしまったので、
ジャンル指定もせずにひっそりと更新します。


ヤクルト 0-5 読売

posted by sot-escape |23:59 | プロ野球 | コメント(0) | トラックバック(0)
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2008年06月01日

5回にて勝負あり [西武vs中日]

Match No.049 2008.6.1
<野球>
プロ野球 セ・パ交流戦
埼玉西武ライオンズvs中日ドラゴンズ
@西武ドーム

休日の西武球場はいいですよね。
駅の改札から広場に出た瞬間、野球場に来たぜ!という感じがします。 

西武球場でいちばん好きなのは5月のデーゲームです。
屋根がなかった頃は特に…。

今日は気温も上がりましたが、久々の晴れだったので、やはり空の下で見たかったなー。

近年は、球場前広場でワクワクしても
中に入って「ガラガラやん」と失望することも多かったのですが、
今日は(工事で封鎖中の席もありましたが)完売ということで、なかなか嬉しかったです。

ライオンズ球場に、お客さんが帰ってきた!と言い切るにはまだ早いんでしょうが、
サービスも充実してきてますし、何より強くて爽やかなライオンズを
みんな待っていたのでしょう、人気も復活の兆しが見えてます。 

ドアラが悪さをしてライナに追いかけられる図



僕はパリーグ党になる前の幼少の頃、ドラゴンズファンでした。かなり熱心な。
小1のときいちばん好きだった選手が
仁村弟だといえば、だいたいわかってもらえるでしょうか。
ただし名古屋に全く縁のないこともあり、ついにナゴヤ球場を訪れることはできませんでした。
ところがナゴヤに限らず中日の試合を現場で見た記憶がないのです。
あるはずなんですがどうしても思い出せないので思い出そうとするのをやめます。
自我を形成するアイデンティティのひとつが壊れそうで。
「なにお前、中日の帽子ばっかかぶってたのに見たことなかったの」なんて
小1の頃の友達に言われたら大変です。


さて試合。

ライオンズ打線は中日先発の中田の荒れ球に戸惑ったのか、
「たまに来るストライク」を打ち損じる序盤戦でした。

しかし4回、中田が自滅を始め、連続四球とブラゼルのヒットで無死満塁。
ここで中村オカワリ氏が初球を引っ張り2点タイムリーで先制。

さらに細川が3ランを放ってゲームを一気に動かしました。
5回にも2番手川井を打ち込んで、10-0。
ゴロが高く弾んで荒木の頭を越えたり、
折れたバットとボールが同じところに飛んでいったおかげでヒットになったりと、
ライオンズファンにとっては笑いが止まらんという感じだったでしょう。

今日ちょっと面白かったのは、僕のうしろに座っていた若者ふたり。
FAで出た和田に対するひそかな対抗心を見せてました。
「チャンスで打てない」というイメージがかなり残っていたようで、
ツーアウトで和田に回ると、「2アウトじゃゲッツーが見られねーじゃん」と
悪態をついていました。
さらに、点差が開いてからタイムリー2ベースを打つと、
「出た、どうでもいいところで打点を稼いでいる!」と。
まぁ確かに、そういうイメージありますけどね。

彼らももちろん和田が嫌いなわけではないでしょうから、
苦笑しながら聞いてました。
ともかくしっかり3割に乗せてるんだから、たいしたもんだ。
ジュウゼロ




落合さんの投手交代のタイミングが傾向的に早いか遅いか
よくわかってないですが、今日の話をすると、
中田が崩れ始めた4回に誰もブルペンに行きませんでしたね。
落合監督に限らず、先発投手にこういう「突き放す」みたいなことをするのは
珍しいことではないと思います。
でもブルペンに人を行かせるのはなにも、4回のうちに代えるためだけではないはず。

5回にマウンドに上がった川井は準備が足りていなかったかもしれません。

そして火だるまになる川井を、監督は見放してしまいました。
交代の気配、ゼロ。コーチも行かず、おまけに内野陣も集まりませんでした。

川井に対してどうとかはまぁ僕はどうでもいいんですが、ファン目線から考えると、
帆足が決してベストではなかったことを考えても、
「今日は余計なピッチャーは使わん」と試合自体を捨てるには、早すぎたと思います。
6、7点目くらいで代えておけば、もう少し試合の興味は続いたような・・・。

長いシーズンですから、いいんでしょうね、別に。こういう割り切りがあっても。

もしも僕が、「埼玉在住で年に一度しか中日戦を見られないドラゴンズ党」
みたいな人だったら、
せっかく来た日に5回途中で諦められたらイヤですけど。


ぶつぶつ言い出すと1週間の仕事に障るので、今日のところは
落合さんらしいね、でまとめてしまおうと思います。



西武 10-3 中日


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2008年05月25日

マー君、それはご愛嬌なの、貫禄なの? [ヤクルトvs楽天]

Match No.048 2008.5.25
<野球>
プロ野球 セ・パ交流戦
東京ヤクルトスワローズvs東北楽天ゴールデンイーグルス
@神宮球場

悔やんでも悔やみきれないハンドリングエラーだった。
右手から左手に持ち替える瞬間、ポロリとやってしまった。

といいうわけで、神宮球場3塁側9番入口付近の食券自販機の下には、
おれの100円玉が転がっている。味噌ラーメンの食券を買ったときのお釣りである。  



連敗中の田中マー君は今日も調子は良くなさそうだった。
初回に2点をもらったけど、どうもピリッとしなかったな。

3回にはインハイの速球を畠山に引っ張られてタイムリー2塁打。同点にされた。
変化球が抜けたり地面を叩いたり。
ほぼ毎回ランナーを出しながらの苦しいピッチングだったが、
なんとか帳尻を合わせたという感じだった。
「ご愛嬌」なのか、それとも「悪いなりにも・・・」というやつなのか。

早実と競ったあの甲子園大会での田中を思い出した。
ベストに程遠いフォームで地面にボールをぶつけまくりながら、
それでも決勝まで行き歴史に名を残したのだ。
ゲームを作る、ということに関しては、彼は本当に生まれながらに「エース」なんだな、と思う。
うりゃっ


味方のがんばりを引き出すのもエースの背中。

5回裏、6回裏にはファーストへのゴロとライナーを山崎武がファインプレーで止め、
田中は頭を下げた。

一方のヤクルト先発の増渕は初回の乱れから立ち直っていたが、
4回、先頭のリックの頭にぶつけて退場。
緊急発進の鎌田は4、5回を抑えたが、6回に3連打を食らって勝ち越しを許し、
さらに田中のショートゴロで4点目を奪われた。

「9番・ピッチャー・田中」のアナウンスに、おれはちょっとゾクゾクっとしてしまった。
高校時代もヘルメットがあまり似合わなかった覚えがあるが、
田中はちょっとした強打者だった。
この遊ゴロも、初球の変化球に体を合わせてしっかり叩いたあたりが、さすがだと思う。
ひそかにスクイズを期待していたんだけどね。

打線がつながった楽天はその後も点を加えて、終わってみれば快勝だった。
ヤクルトは台所事情が苦しいのが見え見えだけど、
がんばって3位を死守してくれー。


後ろに座ってたおっさんが、ヱビス売りのおねえさんに、
「君、西武ドームでもやってるだろ」と声をかけていたのを聞いて、
よう覚えてはんなー、どんだけ野球場通っとんねん。と思ってチラッと見てみたら、
おれもそのおねえさんの顔は覚えていた・・・。
確かに西武ドームで見たことあるよ・・・。
嫌だ嫌だ。たまたまとはいえ、自分がキモい。


東京ヤクルト 2-10 東北楽天


posted by sot-escape |23:33 | プロ野球 | コメント(0) | トラックバック(0)
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2008年05月15日

2連続サヨナラ [日本ハムvsロッテ]

2夜連続のサヨナラ劇をGAORAで見ながら書いてます。
ドームで見たのは昨日の試合。

10回を抑えたアブレイユをスパっと代えて負けた昨日。
成瀬をアブレイユに代えて追いつかれ、9回も引っ張って負けた今日。
うまくいかないなぁ。

Match No.046 2008.5.14
<野球>
プロ野球 パ・リーグ
北海道日本ハムファイターズvs千葉ロッテマリーンズ
@東京ドーム

小林宏之に、勝たせてやりたかった…。

1-1で同点の9回裏。
「ここで無理する必要はない」とばかりにマウンドを降りたダルビッシュとは対照的に、
宏之は続投。
先頭の稲田に粘りに粘られたうえに、合わせただけの打球がライト前に。
これを神戸がスライディングキャッチで掴み、ようやく1死。実に13球。
スレッジに2塁打を打たれ、続く小田は敬遠で1、2塁。

我慢しろ、ボビー。という願いが通じ、宏之続投。
小谷野にもフルカウント。ストレートで空振り三振。
そして高橋には外角球を流されたが、ライト正面へのライナー。乗り切った。

復調の手ごたえと、勝利への執念を感じた。ぐっとくるイニングだった。

10回表にロッテが得点を挙げれば、宏之に勝利が付く可能性があったが、
それは叶わず。

それでも大松の2ランで11回に勝ち越し、3塁側は「こんなにいたのか」というくらいの
ロッテリーマンが立ち上がって盛り上がったが、
その裏に悪夢が待っていた。

11回裏は、両軍の今年の「悩み」の対決だったと思う。
打率が低くて代打層も厚くない日本ハム、
そして、なんだかんだでYFKの穴を埋められていないロッテ。

延長戦で2点差を跳ね返すには心許ない打線に…見えた。
でもよく考えたら、いわゆる「少ないチャンス」ってやつをものにして、
打線のつながりと勢いで勝ってきたのがファイターズ。
ワンポイントの川崎がヒットを許し、荻野が打たれ、頑張ってた金澤が悪送球。
ロッテはバッテリーが自滅した。犠牲フライでサヨウナラ。

でも、ナイスゲームでした。両軍おつかれさん。




ロッテのビジターユニ、おれ的には正直しんどいかなと。
というか、白すぎだろ。ホームチームに失礼だろ。


北海道日本ハム 4-3 千葉ロッテ

posted by sot-escape |23:59 | プロ野球 | コメント(1) | トラックバック(0)
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2008年05月06日

アトム、3タテを食らうの巻 [ヤクルトvs巨人]

Match No.043 2008.5.5
<野球>
プロ野球 セ・リーグ
東京ヤクルトスワローズvs読売ジャイアンツ
@神宮球場

巨人戦のテレビは消音で観ながら文化放送のパリーグの試合を聴いていたような
環境で育った私だが、セ・リーグでは某Jクラブとコラボってるよしみで
スワローズを応援している。

というわけで、今日の試合はあまり振り返らなくてもいいだろうか。

良かったことといえば、
復刻アトムズの商品である、鉄腕アトムの人形を購入できたことくらいだ。

5回表。悪夢の5回表。
まずは2死2塁で坂本のセンターへの当たりを、
福地がダイビングしたがワンバウンドしてしまい、同点になった。
十分ファインプレーだったのに、青木だったらどうだっただろう、
なんて考え始めてしまった時点で私には弱気の虫が湧いていたんだと思う。



それが石川に伝染したかどうかは知らないが、
打率2割ちょっとの阿部に満塁の走者を一掃され、
試合を持っていかれた。

阿部の次のゴンザレスの打席で交代が妥当だったと思うけれど、
ブルペンの準備が間に合っていなかった。
そりゃそうだよな。
まだ5回で、2死で、すでに5勝しているエースがマウンドにいて、
しかも裏の攻撃が石川からだったら、ブルペンの準備なんかしないわなー。

グライシンガーの外角ストレートは、ありゃ打てん。
反撃の狼煙を上げたのは、4回表のラミレスの一発。
クルーンは一塁側に期待を持たせるサービス付きだったが、結局締めた。

ある意味巨人の「象徴」であるお三方のご活躍を拝見でき、
勉強になりました。

明日からの巨人阪神のシリーズは、面白くなりそうですね。

東京ヤクルト 4-6 読売


posted by sot-escape |00:15 | プロ野球 | コメント(2) | トラックバック(1)
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