2008年04月15日

別次元ホッケー [ホッケー:ドイツvsポーランド]

男子ホッケーは最終予選の決勝で敗れ、
40年ぶりのオリンピック出場はなりませんでした。
それでもいい試合を見せてくれました。
12日に観てきた岐阜での戦いをアップします。まずは第1試合から。


Match No.033 2008.4.12
<ホッケー>
2008年北京オリンピック男子ホッケー競技最終予選大会
ポーランドvsドイツ
@岐阜県グリーンスタジアム

なんで岐阜でホッケーなんか見ているかは、
次号マッチナンバー034に記しますが、
久々に見たホッケーは私の知っているホッケーとはけっこう変わっていて、
付いていくのにひと苦労でした。

とりあえず、ドイツに言いたいことは「なんでお前らここにいるんだよ!」。
欧州選手権で格下のベルギーに負けたドイツは
世界ランク1位なのに最終予選に来る羽目になったのです。

この日本ラウンドから北京に行けるのは1チームだけ。
ドイツが最終予選に残ってしまったのは、日本にとっては不運としか言いようがないです。
何しろ、日本はベルギーには最近勝てているのです。
ドイツじゃなくてベルギーなら…と。

ただ、裏を返せば、ベルギーにできたことは
日本にもできるかもしれないということです。

しかし…。
この日の第1試合で見たドイツは、
異次元でした。少なくとも久々にこのスポーツを観た私にとっては。

前半11分、ドイツは初のペナルティコーナー(PC)。
シュートフェイクからワンツー(っていうのかな)でつないできれいにゴール。
ドイツが点を取るとオレンジレンジが流れる岐阜県各務原市。

前半のボールポゼッションはポーランドのほうが上に見えました。
9番の選手を中心に、中盤は技術的にも遜色なし。
しかしそれより先にはなかなか入らせてもらえず、
ドイツの厳しいマークの前に、サークル内でFWが前を向くシーンはほぼ皆無でした。
要は、持たされていただけなのです。

ポーランドの後ろの選手がじれてロングヒットを打ち込むと、
あっさりカットされ、あっという間にカウンターを食らいます。
そしてドイツのFW陣、速い強い巧い。

サッカーでいうところのバイタルエリアが試合をとおしてぽっかり空いていたポーランド。
トップから落ちてくる選手、サイドから進入してくる選手、中盤からドリブルで上がる選手、
みんなに使われ、守備陣がだいぶやられました。
FWとDFが1対1になる場面も多く見られ、サクサク抜かれてました。

追加点もパスカットから。
ポーランドの可能性の薄い縦パスをカットしたドイツ、
逆に22番のウィットハウスにスコンと1本で通します。サークルに進入し
ドリブルで左へ逃げてリバースヒット。ファーでコルンが合わせてゴール。

さらに前半終了間際、ポーランドDFの安易な飛び込みを交わしたウィッテが
GKと1対1に。というかドイツFWはもうひとりいたので2対1。
そのゼラーにウィッテからパスが渡り、難なく決めて3-0で前半終了です。
ポーランドの9番はがんばったが・・・


後半に入ると流し気味の感のあったドイツに対し、ポーランド最大のチャンスは
後半12分。9番(ラシヴァルスキ?読めないよポーランド人の名前は)がドリブルで
右からサークルに入ってきて、左にパス→中にうまく折り返されたパスを21番(?)が
合わせましたが惜しくも外れました。

ポーランドは疲れも見えて、フィジカルでもテクニックでも数段上だった
ドイツに2点を追加され(それがいちいちスーパーなゴール)、
5-0で試合は終わりました。
ポーランドのGKはかなりのセーブを見せたことだけは覚えておこうと思います。

とにかく、スピードが速い。
自分でやっていながら、ホッケーは観戦するにはあまり面白くないスポーツだと
思っていたのが恥ずかしいです。

国内ホッケーとは違うスポーツのようでした。
足も手も長いのでまず姿勢が違います。
ただし腰が高いからといって足元がゆるいわけでもありません。
いちばん惚れ惚れするのは切り返しの技術。スティックに吸い付くトラップ、
そして強靭な下半身が可能にするターン。すばらしい。

もう一度言います。とにかくスピードが速い。
リスタートも早いので70分間が濃密。

スイーパーがいない!?とか
フルプレスなんかもう流行らない、とか
PCのときDFが変なマスクを着けることとか、
アディダスのスティックが出回っていることとか、
驚くことばかり。完全に浦島太郎状態。
こうして書きながらもホッケー用語が出てこないのです。
そもそもポジション名を昔どおり呼んでいいのかわからないのでためらってしまいます。

でも、楽しかったなー。
なんかホッケーを観に北京まで行ってしまいそうな満足感です。

ポーランドの選手が各地から集った高校生に混じり、
ジャンボ(ビッグバンだったかな)の出店で買い物してて、なんか面白かったです。
あ、ジャンボやビッグバンは名高き日本のホッケー専門店の名前ですよ。


ポーランド 0-5 ドイツ


posted by sot-escape |00:19 | 北京五輪 | コメント(0) | トラックバック(0)
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2008年02月29日

女子ハンド、無念なり

これもかなり昔の感があるけど、
マッチナンバー9番です。

Match No.009 2008.1.29
<ハンドボール>
北京五輪アジア予選再試合
日本vs韓国 @国立代々木競技場第一体育館

勧善懲悪が大好きな日本人にとって、 
今回のハンドボールにまつわる騒ぎは格好のネタだった。 
 
思うがままに美女を侍らすだけに飽き足らず(あくまで想像です) 
アジアハンドボール界の重鎮となって
審判を買収しまくっていたアラブの王子様を「やっつける」。 
なーんて、水戸黄門みたいな本当の話があるんだねぇ。 

でも世間の注目は男子ばかりで、
女子の再試合についての事前報道は多くなかった。 
かくいうおれも、男子のチケットを取り損ねたがゆえに
女子を見に来たということを白状しつつも、 
しっかり興奮したこの試合をちょっとレビュー。

====
明治神宮前駅を降りると、代々木第一体育館方面から
大量の人が駅に向かってきた。
ぬぬ、試合開始時間を間違えたか!?もう終わってんの???
と思ったら連中はドラリオン帰りだった、というあたりから
おれは少々浮き足立っていた。

滅多に見ないスポーツでも、
五輪出場がかかった試合で燃えないわけがない。

2階席こそ空席が多かったが、バックスタンドを赤と青に二分した
日韓の応援団の歓声はほぼ互角。
試合開始のとき、
「ニッポン!」と「テーハンミングッ!」が両応援団から
同時に繰り出された時には、鳥肌が立ってしまった。
やっぱ日韓戦はええもんや!
最近、日本でサッカーの日韓戦やんないもんなー。

日韓真っ二つ




デンマーク人!


審判はデンマーク人。
よし。どう見てもアラビア系ではない。

以前来たことのある世界バレーのときの
安~い熱気とはまったく違う、ピリピリした騒々しさ。

いい雰囲気だった。少し異様な空気だった。
そして、案の定、
「東京でハンドやるよ」といえば駒沢だという
固定観念のあるであろう(言いすぎ?)日本の選手たちは、
代々木第一体育館に、呑まれた。

ほんとうに手に取るように、わかった。
緊張でガチガチ。というより、地に足が着いていない。
日本は韓国GKに向かって「弾いてください」と言わんばかりの
コースのシュートを放ち、
逆に日本のGK飛田は同じような簡単なコースのシュートを
決められていった。

経験がないわけではないからわかる。
やり慣れない場所で緊張を強いられる試合をすると、
視界が極端に狭まるのだ。

おれはスポーツの「ホーム&アウェイ」方式で
もっとも有利不利が出るのは地べたでも応援でもなく、
視野に入る景色の慣れ・不慣れだと思っている。

結果論にもほどがあるが、
女子は駒沢体育館でやってあげてもよかったんじゃないのかなー、なんて。

ハンド経験者(いわゆる部活ですが)の妹の解説によると、
自信満々に攻めてくる韓国に対して日本は
引いて守らず5-1の布陣あるいはもっと飛び出して
守備をするくらいのリスクを負うべきだったし、
高い位置からプレスをかけてくる韓国の守備を崩すために
もっと切れ込んでシュートを打ちに行くべきだった。

少なくとも素人のおれから見るとその通りだと思った。

挑戦者なりの開き直りが、足りなかったのかな。

アン・ジョン・ファンみたいな名前の
サイドの選手にガンガン速攻を許したのに対し、
日本は速攻が全然出なかった。

前半を6点ビハインドで折り返した日本。
「奇跡を起こせ!」と本気で思ってしまうおれはまだまだ純真無垢。

後半。
7mスローを止めたり、田中の超絶フェイントがあったりで
盛り上がる場面はあったものの、点差は5点差より縮まることなく、
特に日本に退場者が出た時間帯は
サイドを徹底的に突かれて点差を広げられた。

パスミスは多く(後半の東濱はどうにも…)、
当たり負けも多く、サイドの選手からは攻撃の意志を感じない。
銀メダル軍団とは、やっぱりかなりの差があった。

完敗中の完敗。
再試合決定からのドタバタの中、よくがんばりました。
でも、まだまだです。
ハンドは格闘技である


======
女子ハンドの代表を見て思ったのは、
「運動部の優秀な人材がハンドに集まっていないな」
ということだ。
日本トップの選手たちなのに、
圧倒的な運動神経やフィジカルというものを
今日の選手たちからは感じなかった。
線が細いし、ゴルフの宮里やソフトの上野のような
近年よく見かける
「運動するために生まれてきた」みたいな
ハートとセンスを兼ね備えた選手は、どうやらいないようだ。

おれは思う。
下澤シゲコが大学進学時に他競技に流出しなければ・・・と。



断言していいが、この「にわかハンドブーム」は一瞬で過ぎ去ると思う。
それでもハンドボールは続く。(どっかで聞いたことあるな)
最終予選、がんばれ。
強化、がんばりましょう。


日本 21-34 韓国


posted by sot-escape |11:10 | 北京五輪 | コメント(0) | トラックバック(0)
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