2008年12月14日

鹿島屈す [JAPAN X BOWL]

Match No.095 2008.12.13
<アメリカンフットボール>
第22回 アメリカンフットボール日本社会人選手権 【JAPAN X BOWL】
鹿島ディアーズvsパナソニック電工インパルス
@京セラドーム大阪

「年間100試合観戦計画」もついに佳境です。
近場の試合で残り数試合をダラダラ終えるのが嫌で大阪まで来ちゃいました。


以前は「東京スーパーボウル」と呼ばれていたこの大会も、
いまやその素敵な名称を捨て、隔年で東京以外の開催となっている。

京セラドーム大阪(わたくし初見参)のフィールドは、
地元パナソニックの応援団を筆頭にたくさんのお客さんで囲まれた。
やはりアメフトは関西のほうが盛り上がる。

私は東京を発つのが遅れ、2Q終盤での到着となった。
ドームに入った瞬間、パナソニックが同点TDを挙げたところだった。

1Qに2本のラッシングTDで14点のリードを奪った鹿島。
得意のラン攻撃で優位に試合を進めていたという意味では、
ここまではおそらく、目論見どおりだったのだろう。

しかし結論から述べると、私はディアーズの得点シーンを見られなかった。

同点にされたあとの鹿島のシリーズがパントで終わると、
勢いそのままにパナソニックは攻勢を強めた。
MVP


敵陣30ydからの4thダウン。
ドロープレーでRB石野が32ydのロングゲイン。
鹿島にはダメージの大きいプレーとなる。
最後はRB小林があっさりと3ydを走って、逆転のタッチダウンとした。

ハーフタイムには、キッズチアのお披露目があり、
「CLASS OF 2008」の発表がありと、今季のXリーグ最終幕にふさわしい雰囲気に。

3Qに入り、パナソニックの最初の攻撃を止めた鹿島は、
次の攻撃シリーズで、3rd&ロングでQB尾崎がパスを成功させ、
ダウン更新後もWR前田へのパスを通し、
敵陣30ydまで進んだが、ランを止められロングヤードを残すと、
3rd&11ydのパスが決まらず、パントに終わる。

次の攻撃でも、自陣9ydから始めさせられ、
曽根の連続キャリーなどで少しずつ陣地を回復するも、
3rdダウンに中距離以上が残ってしまうことが多く、結局
エンドゾーンに届かない。

鹿島はランが出ているようで出ていない、という状況。
先月横浜で見た富士通戦がうそのようだ。
両軍ラインの戦いは、パナソニックに軍配が上がっていた。

好守に渡ってそれは同じ。
ディアーズはインパルスのショットガン攻撃に対し、
フロントラインの人数を減らして対応することが多かったようだが、
逆にこれが石野のゲインを許していた。
ラインはパナソニックのOLに完全にコンテインされ、
ショットガンで視野の広い高田はレシーバーが見つからなくても
自分で落ち着いてボールをキャリーできた。

3Q、インパルスのポゼッション。
自陣18ydからの攻撃で2nd&9yd。ここでも石野へのドロー。
左にレーンを空けたプレーで石野は一気に敵陣45ydまでゲイン。
次のダウンでも11ydを走り、鹿島を撹乱。
RB小林のランなどでさらにダウンを更新して、3Qを終えた。

4Qが始まるとき、ディアーズチアが鹿島スタンドの観客を
立ち上がらせて盛り上げる。打ち鳴らされる応援スティック。
思ったより来てた鹿島応援団


勝負のディフェンスだった。

しかしインパルスは、敵陣23ydの1stダウンで7ydゲインすると、
次のダウンで素敵なプレー。
プレーアクションと見せかけて高田が後ろ手にボールを渡す。
と見せかけてやっぱりボールを持っていた高田が、
フェイクに使ったランナーを導くフリをして左に敵を運んでいた
ラインの逆のスペース(右側)を疾走、エンドゾーンまで飛び込んだ。
高田の決定的なTD


残り時間からすれば追い付くのは決して無理ではない点差ではあったが、ムードは悪かった。
QBスニークや丸田のパワーランでどうにか前進するが、
パナソニックの守備ラインという壁を懸命に押しながら進んでいるようで、
敵陣に入ったときには疲れ切って策も果てているように見えてしまった。
鹿島は敵陣44ydからの4thダウン6ydのギャンブルでパスを決められず、攻撃権を失う。

パナソニックは次のシリーズに7、8分かけ、真綿で首を絞めにかかる。
決められたらジ・エンドというFGを鹿島はブロックして、最後の望みをつないだが、
せっかく得た攻撃権を、ものの数秒で失った。
左サイドを走った前田へのロングパス。
前田の走路はSとCBの間を縫っていて、狙い通りだった。
しかしパスが外側へずれ、インパルス小路がインターセプトし、試合は決した。

鹿島の73ydに対し、パナソニックは実に347ydと信じられないランヤードを記録した。
MVPの石野は195ydと2試合分走り、QB高田の56ydは、
苦し紛れのスクランブルに終始した鹿島・尾崎の12キャリー・-18ヤードと好対照となった。
勝利のジャーンプ


点差はともかく内容でここまでの差がつくべきカードではなかった。
しかしどのスポーツでも同じように、こういう日はある。
今日はことのほか残酷に明暗が分かれた。
残念だったのは、インパルスの試合運びは完璧すぎて、
見せ場らしい見せ場が終盤に訪れなかったことだ。
試合の終わり方が感動的でないのも、アメフトのよくないところ。
終了の瞬間の演出も、もっと派手でいい。決勝なんだから。

それにしても、インパルスの守備は強烈だった。
ライスボウルで、学生たちがどんなプレーを仕込んでくるのかが楽しみだ。

ディアーズにも、お疲れ様と言いたい。

ちなみに、「パナソニック電工」が言いづらいので
「松下電工」に戻してもらえないだろうか。

鹿島 14-28 パナソニック電工


posted by sot-escape |00:35 | Xリーグ | コメント(0) | トラックバック(0)
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