2008年03月10日

同点劇は当然の結果  [川崎vs東京V]

Match No.024 2008.3.9
<サッカー>
J1リーグ第1節
川崎フロンターレvs東京ヴェルディ
@等々力競技場

文字通りシャレの利いた「ルー大柴」イベントなどで会場は温まり、
素晴らしい水色と黒のコレオグラフィで選手は迎えられた。
ほぼ満員の等々力は「今年こそは」という期待に満ちていた。

Jの監督であれば誰もが羨むであろう強力FW陣を擁し、
4強の中では、第三者による期待度がおそらくいちばん高かったフロンターレ。
そりゃ誰だって見てみたい。ジュニーニョ、鄭大世、そしてフッキ。

みんな興味があった。
Jリーグでこれまで、ウィング的な役割を含まない3人を前線に並べて
成功したチームはほとんどないといっていいだろう(記憶にある限り…)。
それを川崎は成功させ、超攻撃的な優勝チームが誕生するのか。

FC東京との非公開練習試合で3-0と勝利し、
羽生によれば東京は「完璧に打ちのめされた」(東京公式携帯サイトによる)という。
一般のファンの知りうる情報の限りは、連携面も問題ないかに思われた。

しかし、
3600円のS指定を買って乗り込んだ私としては、
今日の川崎にはがっかりさせられた、というのが率直な感想だ。

試合終了間際にPKを与えヴェルディに追いつかれたのは、
今日の内容からすれば、当然の結果だったといえる。


満員の等々力


前半。ヴェルディ廣山のシュートを命からがら川島が防ぎ、
2度揺れた川崎のネットがともにオフサイドでなかったことになる。
川崎はフラットに並ぶ3トップの誰かに当て、別の誰かが絡み、
その間に谷口や森、山岸といった2列目の選手が飛び出してくる形ができ始める。
ラインを高く設定していたヴェルディDF陣の裏に放るボールを使い始めた川崎は
そのパターン2つめのチャレンジで、森が裏に抜け出し、
GK土肥との混戦を制して足を伸ばし、先制点を挙げる。

ヴェルディとしては3怪人のうち誰でもない選手にセットプレーから1本のパスでやられるという
精神的にキツイ1点となりそうだった。

ただ、妙だなと思ったのは、両者が空中戦での競り合いで体をぶつけあって
選手が倒れるシーンが多かったことだ。
川崎の良いときの、中盤での糸を引くようなグラウンダのパス回しがあまり見られなったのだ。

後半。
たしかにジュニーニョのスピード、フッキの突破力、
そして何より彼らだけで敵陣を切り裂いてゆくパワーはすごかった。
必ずシュートで終わることも、重要な要素だった。

だが川崎は、諦めずにそして勇気を持って攻め手を増やしてきたヴェルディの攻撃を止めた「帰り」が
カウンター気味になってしまう悪い傾向にあった。
相変わらず高いラインを保つ土屋・那須のCBコンビの裏を狙う動きに乏しく、
また、早くフッキ・ジュニーニョに預けすぎたきらいがあった。
後半だけで、鄭、ジュニーニョ、フッキにそれぞれかなり惜しい場面が複数あったが、
決め切れなかった。いわゆる「嵩にかかった攻撃」ではなかった。
前線には3人の強力FWがいたが、3人の強力FWしかいなかった。

だんだん水色のユニフォームが形成するラインが、
おかしな形になってきた。
前に3人。だいぶ後ろに憲剛が1人。そしていちばん後ろに、いち、にぃ、さん、しぃ、、、、おいおい。

見たことがない光景ではなかった。ジュニーニョが速すぎて、
後ろの選手の押し上げが間に合わないシーンを何度か見たことはある。
しかし今日は殊更ひどい。

ヴェルディは途中出場の平本一樹、河野広貴が両サイドに張るような位置取り。
関塚監督の指示かどうかは知らないが、
彼らに引っ張られて左の山岸、右の森が最終ラインまで下げられる。攻撃時の上がりも鈍い。
そしてボランチの谷口もラインに吸収され始め、
6バックのような状態に陥っていた。
(4バックの時間もあったので森が最終ラインにいてよい時間もあったのは確かだが)

前線がしっかりゴール前までボールを運ぶから、DFラインが極端に下がることはなかったが、
川崎の攻撃は完全に手詰まり状態。手詰まりでも何でもフッキはシュートを打てたがポストに嫌われた。

後半43分、スタジアムが追加点を渇望しボルテージを上げたCK、
川崎はボールをキープしにかかった。「今日はもうまともには戦えん」と宣言しているに等しかった。
キープに失敗したボールはゴールキックに。

直後、平本がドリブルで仕掛け、エリアに突入。伊藤宏樹ともつれあい、倒れる。PKの判定。
判定自体は微妙だったが、ヴェルディへのご褒美と考えれば納得はいった。



まぁそんなに悲観することはない。
ただ、今日のような状態に毎試合陥るようだと、川崎は苦しい。
去年のナビスコ決勝、天皇杯準決勝でともに、
先制を許して引かれた後の崩しに大きな課題が残った川崎だが、
リードしたシチュエーションでバランスを崩し攻撃が手詰まりになったというのは、
それが「3トップの弊害」だとすれば、不必要な課題を新たに背負ったといえる。


開幕戦は皮肉にも、
4強のうち前線に手を入れた3チームはいずれも勝てなかった。

今年もJは混戦になるんだとさ。

川崎フロンターレ 1-1 東京ヴェルディ


posted by sot-escape |23:41 | Jリーグ | コメント(0) | トラックバック(0)
みんトピに投稿 このエントリをlivedoorクリップに登録 このエントリをはてなブックマークに登録 newsing it! このエントリを Buzzurl に追加

トラックバックURL
このエントリーのトラックバックURL:
http://www.plus-blog.sportsnavi.com/sot-escape/tb_ping/25
コメントする