2008年12月03日

武蔵野芝生日和 [横河武蔵野vs琉球]

Match No.093 2008.11.30
<サッカー>
日本フットボールリーグ後期第17節
横河武蔵野FCvs琉球FC
@武蔵野市立武蔵野陸上競技場

ラグビーチームの劇的なトップリーグ初勝利から一夜明け、
サッカーチームは地元で最終節。
私は両日おつきあいです。

今日はFC東京のホーム最終戦でしたが、
横河武蔵野の観戦機会を逸したまま1年を終えたくなかったので、
味スタの前に「市陸」へとチャリをこぎました。

私はこのスタジアム(なんて大仰なものでもないんだけど)が大好きです。
武蔵野市役所の周辺の緑に囲まれた場所にあり、
総合体育館と一体化しているところが珍しい競技場。
いちばんいいのは、午後はニシからの日差しがバックスタンドを照らし、
芝生席が絶好のダラダラ観戦のスポットになるところです。
(そのぶんメインの座席はやや寒く、そして夏の芝生席はしんどいっす)

最終戦ということもあり1000人以上のお客さんが集まり、
琉球のサポーターもだいぶいました。沖縄から来たんでしょうか。

前半はメインスタンドからの観戦です。

横河は4分、左CKのチャンス。
高橋周大は大きめのボールを蹴りました。
琉球の選手はファーにいた二人をケアしていません。
そのうちのひとり、右SBの金守貴紀が豪快なダイレクトボレーで合わせ、
これが逆のサイドネットにグッサリ突き刺さりました。

うーん今シーズンの私的ベストゴールのひとつかも、です。
豪快で爽快、という理由だけで。

幸先良く先制した横河武蔵野には、繋ぐ意識が見られました。
左MFの林俊介、中央の太田康介を中心に、ふたりのFWも含めて
細かいパスで崩しにかかりました。

18チーム中16位に沈む琉球に対し、6位の横河が自信を持って臨んでいた、
ように見えました。最初は。

しかし次第にゲームは琉球ペースになりました。
横河DFは、キャンプテンマークを捲いたCB小山大樹を中心に
落ち着いて対処しますが、
どこで何が狂い始めたのか、セカンドボールをことごとく拾われ、
守備ラインもなかなか上がりません。

琉球は、2トップ目指して右からボールが入ります。
シュートを何本も打たれた横河は、体を投げ出してどうにかブロックするシーン多数。

なんとかペースを戻したい横河は35分頃、クリアを受けたFW金子剛が中央で受け、
一気に右をドリブルで駆け上がります。
中に折り返し、フリーで太田がシュート!あーふかしちゃいました。

中盤を制圧され続ける横河は、
終了間際には2度のPKまがいのプレーを見逃してもらい、
さらに琉球の惜しいシュートシーン。
課題を抱えて前半終えました。

日陰が寒くなってきたので、
私はバックスタンドの芝生ゾーンへ。
11月末とはいえ、午後2時の陽光は暖かく、幸せを謳歌します。
なにしろ、ほとんど寝転がった姿勢で、さらに目の前にはサッカーが。
すばらしき武蔵野市立陸上競技場。
sot-escape-59299.jpg


さて、相変わらず出足の鈍い横河。

後半6分にCKからついに琉球FC・澤口に同点弾を食らいました。
横河を中心に考えるから悪いところばかり目立つのでしょうが、
冷静に見れば、この日の琉球のアタックの姿勢と運動量、
さらにボールへの寄せは素晴らしかったと思います。

横河の中盤のプレスは皆無ゆえ、
琉球は出し手も受け手も前を向き、ゴールへ向かいます。
横河はGK金子芳裕の相次ぐ好セーブで救われていました。

FWの入れ替えなどn治療を施すも一向に良化しない青と黄色を見ながら
ついウトウトしかけてしまった後半35分。
久々の横河の好機となるべきFKから、琉球がカウンターパンチ。

ハーフウェイを越えたところで3on2。
小柄ながら魅惑のテクで中盤をかき回していた中村友亮から
右の白尾へ。まだ人数有利。
そしてエリア内中央で待つ、山下芳輝へ絶好のパス。
しかし、かつてトルシエジャパンのアタッカーを担った山下のシュートはミートせず。
横河としては、ただただラッキーです。

40分、琉球のCK。ニアで擦らして、ドンピシャヘッドは當間だったでしょうか。これはポスト。
43分、またも山下のシュート、金子がここでもファインセーブ。

結局、琉球が猛攻を点に結び付けられなかった試合、という感じでした。

前半戦は首位戦線にいた横河武蔵野ですが、
7位という、ある意味定位置のところでシーズンを終えました。
サポーターが掲げる(全国的にも有名な?)「東京第三勢力」というダンマクに、
来季は町田ゼルビアという挑戦者が名乗りをあげると思われます。
彼らは明確にJを目指しており、「第三勢力」の座は、
もしかすると危ういかもしれません。

選手の雇用形態のことなど、いろいろ噂は聞くのですが、
よく事情はわかりません。
とにかく、地域クラブらしさを前面に出し続け、
別に第四でもいいよ武蔵野は武蔵野さ、くらいの感じで
JFLで戦っていってほしいと思います。
ラージョ・バジェカーノのように。

来年はもっと芝生に寝そべりに来ます。

横河武蔵野 1-1 琉球FC


posted by sot-escape |23:36 | JFL | コメント(0) | トラックバック(0)
みんトピに投稿 このエントリをlivedoorクリップに登録 このエントリをはてなブックマークに登録 newsing it! このエントリを Buzzurl に追加

2008年12月01日

アトラスターズの記念すべき一日 [横河武蔵野vs日本IBM]

Match No.092 2008.11.29
<ラグビー>
トップリーグ第7節
横河武蔵野アトラスターズvs日本IBMビッグブルー
@秩父宮ラグビー場

東芝がチーム名から「府中」を抜いて以来、
僕は東芝から距離をおいてきた(なんて偉そうな物言い)。

そこへきて去年、横河武蔵野が初昇格のニュース。
これだ、おらがトップリーグのチームは!
と思って応援していたのだが、
どうも東京でやる彼らの試合と自分の都合が合わず、
7試合目にして今季初の観戦となった。

未勝利の横河武蔵野。
残留のためにも、下位どうしのこの試合は落とせない。
秩父宮上空は、のどかな青空。
スタンドでは横河応援団が旗を振る。
IBMの応援団はほとんどいない。かわいそうに。


序盤、IBMが先輩の実力を示し、横河陣を襲う。
ゴール前での防御を強いられた横河武蔵野はなんとか凌ぎつつも、
立て続けにIBMフィリピーネやSO加瀬のゲインを許し、
苦しい立ち上がりとなった。

しかし自らを救ったのは、鋭いタックルだ。
12分、センターライン付近でグサリと突き刺したタックルで、
IBMの選手の手からボールが浮き、横河がカバー。
反則を誘い、これにクイックスタート。
繋いで最後はFL荒川がポスト左にトライ。願ってもない先制点だ。
先制トライ


16分に7-7と同点にされた横河武蔵野だが、
21分、横河は内藤がうまくタックルのタイミングを外して右へオフロードパス。
これでIBMの防御ラインが乱れた。ウィング笠原が右ライン際を疾走し、
内側のFB佐藤へパス。佐藤がゴールへ飛び込んで、再びリードした。

直後にもSH小池が抜け出してキックを転がし惜しいシーンを作るなど、
横河がペースを握っていた。IBMも、ボールを保持こそするものの、
横河が鋭いタックルでストップをかけていた。

34分、左ラインアウトからNo.8フィフィタが抜け、トライ。
19-7(しかも3トライ!)とリードして前半を折り返した。
フィフィタのトライ


後半横河は、大男サモを投入。
この男、僕が去年のクリスマスイブに(笑)秩父宮で見た
トップイースト最終戦(vsNTTコミュ)でぶっちぎりの70mトライを決めてくれたのだ。
早速タックルを吹っ飛ばしてゲインを切るも、スローフォワードでNG。

IBMのシンビンで人数有利の横河は、
PGを1本返された後の後半5分、
右ラインアウトからPRの糠盛が抜け出して、トライ。
早くも4トライ目でボーナスポイントを獲得した。

ところがここから横河武蔵野は経験不足を露呈する。
初勝利への道は甘くない。
10分にトライを許し17-26と9点差に迫られると、ここからIBMに
モメンタムを持っていかれる。

おそらく最大の要因は疲労にあるのだろう。
前半決まっていた鋭いタックルが影を潜め、オフサイドなどの反則が嵩む。
疲れた体にノットテンなんか取られはじめた日には、もうたまらん。

IBMはキックが好調なFB高の3連続PGで同点に追いついてしまった。

後半10分のトライから、3つ続けてリスタートのキックオフだったわけだが、
それをことごとくIBMの思い通りのところに蹴り、思い通りに捕られ、
思い通りに30mほど突破されるという、観客にはもどかしい時間帯だった。
なぜ同じことを繰り返すんだよぉ。

目線を変える余裕が、まったくなくなってしまったのだろう。

ああ、アトラスターズ。このまま逆転を許すのか…。

追い討ちをかけるように、後半22分に藤山がシンビンを食らう。
22分に10を足すと、、、もうだめだ。

しかし、この人数不利がIBMの攻勢を鈍らせ、横河武蔵野の集中力を呼び覚ました。
粘っこいディフェンスとロングキックでIBMを自陣から遠ざける。
それでも、キックで陣地を稼いでさぁラインアウトというところで
オーバーザトップ、コラプシングと反則を犯し、勝ち越せない。

32分、IBMは40mほどの距離からPGを狙ったが、左に逸れ、
横河応援団からは安堵のため息。
逆に36分、小池が意表をついてビッグゲインし、オフサイドを誘う。
後半からキッカーを担う笠原がPG狙う。・・・・・・カツンと音がして、左へ弾かれる。
トップリーグ1勝は本当に遠い。

残り時間わずか。
もはや最後にボールを持っていたほうが勝ちだ。
それでもDF背後に無駄なキックを試みてボールを失う横河。
それはあかん。

IBMが攻めてくる。しつこく絡む。ノットリリースを誘った。
粘り腰の守備がここでも実った。
さぁリスタート。ハーフラインを越え、接点ができる。
主審はIBMノットロールアウェイをコール。

ホーンが鳴ったぞ、さぁどうする。
後半26分に外している距離だが、キックを選んだ。
笠原の肩を抱え胸を叩き、大丈夫だと言ったのはフィフィタだっただろうか。

笠原は、距離が足りないことだけは避けようと思ったのだろう。
思い切り蹴った。
ロスタイムの


ゴールポストの高さくらいまで上がった楕円球が、ポストを通過した1秒ほどあと、
2本の旗が上がり、アトラスターズのトップリーグ初勝利が決まった。

ベンチから飛び出したメンバーと、優勝したような騒ぎ。
去年、トップイースト優勝の現場にも立ち会ったし、
僕はなかなかこのチームに貢献しているかもしれないぞ。なんて。
歓喜


さて、横河武蔵野の応援団は、バックスタンドの(おそらく会社関係者を中心とした)グループのほかに、
ゴール裏に6人でコールを発するグループがあった。
サッカーの横河のサポーターではないだろうか(どうなんでしょう)。

今思えば、横河が前半に2本目のトライを決めていいムードだったとき、
「気合いを入れろ」とコールしていたのは、ゴール裏だった。
それは的を得ていたことになる。
簡単に勝てる試合などないのだという、激励だったのだ。

試合後の選手たちは、ゴール裏にもちゃんと挨拶にいっただろうか。

バックスタンドの、小旗を持った応援団は、「GoGo横河!」。
ゴール裏の集団は、「むさしの!」。
会社のチームを応援するのか、地元のチームを応援するのか。
2つのスタンスが融合するとき、
横河武蔵野は、そしてトップリーグは、
いろんな意味でひとつ上の段階にステップアップしたと言えるのだろう。

今までも地域のスポーツに多大な貢献をしてきた横河電機であればこそ、
トップリーグに地域密着の成功体験をもたらしてくれると信じたい。

来年あたり、武蔵野「市陸」で公式戦をやってもらいたいものだ。

横河武蔵野 29-26 日本IBM


posted by sot-escape |20:24 | トップリーグ | コメント(0) | トラックバック(0)
みんトピに投稿 このエントリをlivedoorクリップに登録 このエントリをはてなブックマークに登録 newsing it! このエントリを Buzzurl に追加

2008年11月30日

心に残るトライ [國學院久我山vs本郷]

2週間も前の試合ですが、
写真付きで紹介したかったので、行方不明のSDカードが見つかった本日、アップします。
横河武蔵野初勝利のレポは、明日お届けします。

Match No.089 2008.11.16
<ラグビー>
第88回全国高校ラグビーフットボール大会 東京都都予選第1地区決勝
國學院久我山高校vs本郷高等学校
@秩父宮ラグビー場

さぁ、今日は「冬のヒット系スポーツ3種の神器」、
ラグビー、アメフト、アイスホッケーをはしごするという、
人間らしい生き方をしてみようと思う。
まずは午前のラグビーから。



昨日の高校サッカー予選決勝に続いて、
今日は高校ラグビーの東京予選の決勝。
頼んでもいないのに、両方久我山が出てきた。

ラグビーは最も番狂わせが少ないスポーツのひとつである。
普通に考えれば、久我山の勝利は疑いようがなかった。なにしろ春選抜の3位校だ。

それでも僕らは残酷だ。
高校生に、シナリオを覆す展開を期待する。
そしてそれが実現しなさそうな場合、「負けるほう」に目を遣り、ドラマを探す。
ましてや、花園をかけた決勝戦。3年生にとっての引退試合。
負けたほうの気持ちを想像すれば、いくらだってしんみりできる。

実際には高校生というのは意外にさっぱりしていて、
帰りのコンビニではもうケロっとしていたりするのだ。
でも僕らは相も変わらず「負けた高校生」が好きだ。
それはきっと、僕らが大人だからだ。
彼らは、本人達は、まだ知らない。
大人になって、その試合がふと頭に蘇ってくることを。
そのとき、初めて気がつくことがある。足りなかったものを知る。
そんな経験のある僕らは、高校生に、自分達を投影する。


試合開始直後から、本郷はキックで陣地を稼ぎにかかった。
体格で劣る久我山が相手なので当然だ。
作戦としてはうまくいっていた。
しかしタッチキックとラインアウトから深く攻め込んでも、
スクラムで押され、ボールと陣地を失った。

正直なところ、12分、17分と久我山がトライを挙げたところで、
試合は決まったも同然だった。

久我山の選手達は球離れが絶妙だった。
本郷の選手達がドンピシャのタイミングで渾身のタックルを見舞おうとしても、
ギリギリまで引きつけて、コンマ数秒前にボールを放す。

後半に入っても、久我山がずっと本郷陣で攻撃を繰り返し、
トライの山を築いていった。
本郷の選手はバックス展開に全く付いていけない。
飛び込み方も無茶になってきて、交わされ、走られ、ボールを置かれた。

本郷は、もはや防御への興味を失っていた。
ひたすら、ひとつのトライを目指した。
じっくり、挑むように体を当て、接点を作る。
人数を割かざるをえない。時間もかかる。なかなかうまくいかない。
その間にも次々に追加点を奪われる。

ついに残り時間わずか。
走る。
走る


当たる。
当たる


拾う。
拾う


飛び込む。
飛び込む


主審の手が、挙がった。
手が挙がる


抱擁


抱擁2


昨日の駒大高も、強い久我山を前に、力の差を見せつけられたが、
試合は1ゴール差だった。敗れた彼らは、涙を流した。
それとは対照的な、この控えめな抱擁シーン。
惜敗には程遠かった彼らは、涙や激情の代わりに、
足跡を残した。
気持ちのこもった、素晴らしいトライだった。
秩父宮は、暖かい拍手に包まれた。


國學院久我山 59-7 本郷


posted by sot-escape |01:47 | 高校ラグビー | コメント(1) | トラックバック(0)
みんトピに投稿 このエントリをlivedoorクリップに登録 このエントリをはてなブックマークに登録 newsing it! このエントリを Buzzurl に追加

2008年11月22日

それぞれのサッカー人生 [國學院久我山vs駒大高]

冬に入っていくにつれ、見るべきスポーツが増える、素晴らしき日本。
プロ野球も終わりJリーグもあと僅か。マニアには、ここからが本番だ。

Match No.088 2008.11.15
<サッカー>
第87回全国高校サッカー選手権大会 東京都予選Aブロック決勝
國學院久我山高校vs駒澤大学高等学校
@国立西が丘サッカー場

両校の応援団や一般客に混じって、
着なれぬ私服を纏って敗退した他校の3年生たちもいたことだろう。
部活帰りのサッカーボーイの姿も多い。
このレベルの試合は、指導者たちにとっても格好の教科書となるはずだ。
いろいろな思いが、ギッシリと西が丘を埋めた。超満員。

千葉では、夏にチェックした流経大柏がまさかの敗退。
市船との対決は、実現しなかった。
東京では、昨年旋風を起こした三鷹の姿はすでになく、
その三鷹を倒した駒大高が修徳を退けて決勝にコマを進めた。


 
久我山は強かった。スコア以上の差が両者にはあったと思う。
今日の目的のひとつは、我らがFC東京に来季入団することが決まっている、
久我山の田邉草民(ソウタン)をチェックすることだった(ところで彼の実家は寺か何かだろうか)し、
久我山を卒業した親戚や友達もいる。
 
しかし僕は、駒大の応援団の頑張りと纏まりに魅せられ、駒大を応援してしまった。
初出場への団結力は素晴らしかった。
sot-escape-57506.jpg


応援団の力を借りて


特に前半の久我山を見るに、彼らの標榜するテーマ
(控えめに言うなら「持ち味」)がパスサッカーであることはなんとなくわかった。
それだけに、久我山としては、
この試合の得点がCKからの1点のみだったことは不満だろうし、
駒大にしてみたら、FWのタレントや中盤のパス回しを
得点に繋げさせなかっただけにこの1点は悔やまれよう。
 
厳しい寄せに遭い真ん中より前になかなかボールを運べなかった駒大。
DFの裏にFWを走らせるパスで「何か」を起こそうと狙ったが、
久我山の守備陣はフィジカルで勝り、神経も図太く慌てなかった。
 
一方、注目の田邉君。
ここから話すことは、ティーンエージャーのサッカー選手の評価法など全く知らないうえに
彼を初めて見たド素人の見解なので全くスルーしてもらって結構なのだが、
一応率直な印象を述べさせてもらうと、
僕は結構不満だった。
 
東京U-18からの昇格はゼロと噂されている今年、
クラブユース選手権優勝、高円宮杯3位の選手たちを押しのけて獲得された田邉。
sot-escape-57505.jpg


ピッチ上での圧倒的な存在感、テクニック、落ち着きに比べ、
不満だったのは、その運動量だ。
後半、駒大に押され始めた久我山は蹴らざるを得ないシーンが多かった。
ワントップの川久保君が、ひとりでターゲットとなって走り回りプレスを担ったが、
ボールは田邉の頭上を越えて行ったり来たりしていた。
右サイドに陣取って、ボールが来れば格の違いを見せた田邉だったが、
攻撃が単調になりつつあった後半のチーム状況を打開するだけの、
動き出しや味方を助けるプレーが少なかった。
 
田邉をマークしていた左SBが、恐れずに攻撃に出ていれば、
このサイドから久我山は壊れたかもしれない。
ピッチの中で、この田邉とそのトイメンだけが、ポツンと浮いているシーンが多々あった。
 
まぁ、1試合見ただけでは何もわかるまい。
全国の舞台で、そして来年青赤のユニを纏って、何を見せてくれるか楽しみだ。
三田や岩渕や山浦を越える何かを、きっと持っているはず。だよね。
 
===
さて試合だが、駒大は後半開始直後にヘディングで決定機があったがGKに阻まれ、
その後のチャンスも惜しいところで逃しているうちに、
時間ばかりが過ぎていってしまった、という感じだ。

前線からチャージ


明らかな実力差を感じながら、懸命にボールに食らいつく駒大。
ベタだけど、高校生の競技は、そんな表情を見るのが心地よい。
 
試合終了のホイッスルの瞬間、久我山イレブンは思ったより喜ばなかった。
インターハイにも行っているためか、やれやれ安心した、といった雰囲気。
駒大の連中は、肩を落とし、中には泣きじゃくっている選手も。
僅か1点。されど1点。近くて遠く、低くて高い1点の壁。久我山の壁。
 
整列するイレブンに応援席から、メガホンで、おそらくベンチ入りできなかった3年生から、
「○○、来年があるだろ!」というような声がかかった。
後輩の誰がうなずいたかは確認できなかったが、
先輩のこのひと声は、ずっと胸に残るだろうな。おれも、ぐっと来たよ。
 
sot-escape-57508.jpg


残酷な対比


田邉のように、これからプロとしての活躍を嘱望される者あり、
ここでサッカーから身を引く者も、きっとある。
そんないろんなサッカー人生が毎試合交わりながら、
全国の舞台へとトーナメントは向かっていく。


國學院久我山 1-0 駒大高


posted by sot-escape |01:30 | 高校サッカー | コメント(0) | トラックバック(0)
みんトピに投稿 このエントリをlivedoorクリップに登録 このエントリをはてなブックマークに登録 newsing it! このエントリを Buzzurl に追加

2008年11月10日

犬将軍の愚策 [大分・千葉の処分報道について]

現場主義を掲げる小生ですが、今日はついつい試合観戦以外の記事を。

既報のとおり、
例のメンバー入れ替え問題について、大分と千葉に処分検討だって。
(この日刊の記事、カギカッコが少ないので、記者が先走った可能性もありますので要注意ですけど)



内政干渉です。僕はそう思います。

殺人的な日程を強要しておきながら、
しょうもない規定作って、キレイごと並べて。
川崎と広島に長崎で試合させといて(ヴェルディかもしれなかった)、
何言ってるんだよ…と呆れてしまいます。

大金に目がくらんでスカパーと契約して
(まぁこれは犬飼氏の仕業ではないかもしれないですけど)、
露出が減ってスポンサーに逃げられて、
今度はスポンサーにゴマするみたいな。

他ブログでの会長批判に僕はほぼ同意です。
http://www.plus-blog.sportsnavi.com/gialli-bandiera/article/19

さらに、私は根本的に二つの大問題があるかなと。

(1)
犬飼氏があまりに喋りすぎ男であること。
トップに立った人が、思慮なしに思ったことを全部口に出す軽薄さ。
前任者の意を継いでいるのでしょうか。
さらに問題は、それをメディアがノーフィルタで(もしくは誇張して)
報じてしまうことです。メディアが機能していない。
それどころか、彼の権威欲を満たす絶好の機関になってしまっています。
特に問題なのは、一般紙がベタ記事で発言を載せる、
ということは危険な行為(既成事実になってしまう)なのに、
そういう報じ方しかしない。警察発表の垂れ流しと一緒で、これは危ない。
まだ、あえて議論を煽るような書き方をするスポーツ紙のほうがマシです。

(2)
天皇杯の、「全国に一流のサッカーを見せる」的な
中途半端な大義名分と、県協会・日本協会の関係も、問題なのではないでしょうか。
このへんのことは僕は詳しくないのですが、
新潟とFC東京がわざわざ鳥取で戦って無駄に疲弊させられる理由は、
きっとここにあります。
ばら撒かれるタダ券、集まるのは役員さんの教え子中学生(大げさな例かな)。
これを解決する前に、「全試合ベストメンバーでやれ」って、
そりゃないぜ。
ベストメンバー云々の前に、あなたたちのせいで、
僕らは好きなチームの試合を見られないんですよ。
鳥取?丸亀?そう簡単に行けるかーい。
(浦和の山には埼スタがありますよね、毎年。なぜでしょうね、犬飼さん)



天皇杯の「権威」にこだわるなら、
欧州の国内カップではいちばん「真面目に」取り組まれている
FAカップを参考にしてはどうでしょう。

たしか、どちらのクラブのスタジアムでやるか、
くじ引きで使用会場決めるんですよね?それでいいじゃん。

ビッグクラブはメンバー落とします、平気で。
そして下部リーグに負けます、平気で。
それもひっくるめて、十分理解されています。
メンバー落としたのが悪かったね、ちゃんちゃん、おしまい。
各クラブが勝手に反省しますから、それを協会がとやかく言うことはないです。
少なくとも僕は聞いたことないです。采配批判はメディアがすることです。

とにかく、処分されたら、サポーターの皆さんには戦ってほしいです。

犬飼さんへのメッセージってテーマでゲーフラ選手権やってくれないかな、どっか。

posted by sot-escape |23:49 | Jリーグ | コメント(8) | トラックバック(2)
みんトピに投稿 このエントリをlivedoorクリップに登録 このエントリをはてなブックマークに登録 newsing it! このエントリを Buzzurl に追加

2008年11月08日

戦国Jとは言うけれど [大宮vs川崎]

Match No.087 2008.11.8
<サッカー>
J1リーグ第31節
大宮アルディージャvs川崎フロンターレ
@NACK5スタジアム大宮

首位をうかがうフロンターレと、残留争いど真ん中にある大宮。
どっちが上位かわからない試合だった。

川崎が攻め、大宮が守る、という基本展開は予想通り。
しかし大宮はベタ引きというよりは前線から仕掛けた。
ブラジル人3人+鄭大世のカルテットは、
ボールの推進力は抜群、シュートにも持っていける。
しかし連携という意味では、今日はほとんどなかった。

速い攻め、というよりむしろ、大宮のプレスを受けて
攻め急がされているように見えた。
それでも個人技一発で試合を動かしてしまうのが川崎なのだが、
26分、中盤でのパスカットから内田が運び、ラフリッチがシュート。
跳ね返りを藤本主税が大きな口を開けたゴールに流し込み、大宮が先制した。
300試合おめでとう


そもそものパスミスもさることながら、
一旦内田のスピードを殺したにもかかわらずシュートを許し、
リバウンドにも対応できなかったのは情けなかったと思う。

このプレーに象徴されるように、川崎は守備での寄せが甘かった。
中盤での体のぶつけ合いでも、完全に大宮が優っていた。
さらに今日の川崎にはパスミスが多く
(ブラジリアンたちは不必要に高難易度のコンビプレーを試みては
オレンジ色のソックスにボールをぶつけていた)、
リズムが非常に悪かった。

同点に追いついた森のゴールも事故の類だった。
(このゴール自体はかなり興奮ものだったけど)
髪…いや、なんでもない。


後半に入り、川崎のピストル攻撃を凌ぐと、
完全に大宮の試合になった。
川崎はバイタルエリアを空けることが多くなった。

藤本のオーバーヘッド、片岡の鋭いミドル。
そして、再三センタリングをミスっていた塚本のクロスに、
ラフリッチが上手いトラップからの振り向きシュート。
これが美しい軌道でゴールに吸い込まれた。

レナチーニョ、ビトールジュニオールを諦め、
大橋、黒津の投入で「去年までの川崎」を引き出そうとしたが全く不発。
最後まで躍動した大宮に、呑み込まれたようだ。

と、同僚に川崎サポがいるので平気で辛い当たり方をしているが、
まぁとにかく、優勝争いをしているチームが、この期に及んで
そんなサッカーしちゃうかなー、という感想を持った。

大宮は、尻に火がついた中で結束を強めていた。
川崎はチグハグというか、「気合が空回り」という表現にも届いていなかった。

どうも最近、順位表を見ると首をかしげてしまう。
負けても負けても浦和が落ちない。
1ヶ月以上勝てなくても名古屋は2位。

そして今日の川崎についても、
一昨年や去年に比べたら、強さも熱さも感じないが、
首位はすぐそこだ。負けてもなお。

基本的には、僕は混戦大歓迎なんだけど、
セルジオさんが口を酸っぱく言っていることにも頷けるようになってきた。
リーグのレベルが、今年はやっぱり低いと言わざるをえないと思う。
残り3試合で、勝ち点50そこそこの争いというのは、
ゾクゾクする混戦とは言い難いだろう。

暫定とはいえ東京が首位に勝ち点差2なんてのを見てしまうと、
申し訳なさすら感じてしまう。
ここまで低い勝ち点の中での混戦だと、
いまさら東京が突っ込んでいって優勝なんかしても
記者がシーズンのまとめに困るだけで
リーグにとっては何も良いことはないんじゃないか、なんて引いた見方をしてしまうのだ。
(まかり間違って優勝したら全部忘れて喜んじゃうけどさ…)

シーズンを俯瞰してみて、
まぁあえて言うならいちばん安定していたよね、という
鹿島が優勝するのが、いちばん自然だな、と思ったのでした。
ゴール裏ドーン


それにしても、大宮サッカー場、
増築してからは初めて行ったけど、やっぱりいいスタジアムですねー。

大宮 2-1 川崎


posted by sot-escape |21:37 | Jリーグ | コメント(6) | トラックバック(0)
みんトピに投稿 このエントリをlivedoorクリップに登録 このエントリをはてなブックマークに登録 newsing it! このエントリを Buzzurl に追加

2008年11月06日

岸岸岸 [西武vs巨人]

Match No.086 2008.11.5
<野球>
日本シリーズ第4戦
埼玉西武ライオンズvs読売ジャイアンツ
@西武ドーム

シリーズらしい引き締まったゲームだったが、
手に汗握る緊迫したシーンというのはほとんどなかったこの試合。
ライオンズの得点シーンはそれぞれギュっと凝縮されていたし、
岸は3塁を踏ませていない。

私はただ、岸との結婚をもくろむ妹の興奮を横目に、
ビールを煽っていればよかった。
いやぁ爽快壮快。

今日の岸はすごかった。
4戦目に至るまでなかなか名前が出てこなかったので
インフルエンザにでもなってるんじゃないかと思ったくらいだが、
CSの汚名を晴らす快投だった。
110キロ台のカーブと140キロ台の直球。両方キレていたようだ。

こういう組み立てのピッチャー、実は減ってるんじゃないだろうか。
セリーグだと、右腕であのタテカーブはハマの三浦くらいかな。
セ事情がよくわからんのですんません。

まぁとにかく、不思議なほどジャイアンツ打線が打ちあぐねていた。
「不思議なほど」というのは、今日の10奪三振のうち、
カウント2-3からの三振が半分を占めるからだ。
スタンドから見ているとキレやら組み立ては細かくはわからないので、
2-3になるとすぐにムムムと心配になってしまうのだが(だから不思議だった)、
おそらく、慎重に事を運んで3ボールになってからでも
打ち取れる計算が立つほどの、調子の良さだったということなんだろう。

逆に4回、7回に李スンヨプから奪ったのは2-1から注文どおりの三振だった。
慎重にならなくていい相手、というのもバッテリーは見切っていたのかもしれない。

4回裏、グライシンガーが中島に死球を当て、ここでちょっとした乱闘騒ぎになった。
中島はほとんどよけなかったのにグライにガンを飛ばしたので、
陽動作戦かな、と思ってしまった。
次に中村にホームランされた球が胸元よりボール1個分甘くなったのは
そのあたりに伏線があるのでは? なんてのは考えすぎだろうか。

鈴木、小笠原、そして片岡(あの1、2塁間のプレーは大きかった)にも
好守が出たし、レベルの高いシリーズが7戦まで続くのではないかと
予感させるゲームだった。

所沢にいるうちに涌井で王手をかけておきたいライオンズとしては、
明日の5戦目に涌井、6戦目に帆足だとすると、
7戦目が中4日で石井一久の順番になる。これはちとしんどい。
ただ、今日の岸の様子だと、それでも石井に先発させ、
岸に素早くスイッチというパターンはできるかも。

もしくは、明日の5戦目、シリーズでかつてあまり輝いてない西口?
でも、それも見てみたいなー。
そういえば、岸が西武に入った理由は西口に憧れてたから、
と聞いたことがある。
岸



帰りの満員電車内で、酔っ払った巨人ファンのグループが
大声で応援歌を歌って騒いでて、
西武ファンで埋まった車内はずっと我慢していたんだけど、
所沢駅で誰かが注意したら、逆ギレして暴れていて、ものすごく腹が立った。
以前見た、バルセロナに乗り込んできたチェルシーファンのほうが
よっぽどマシだったぜ…。

今でこそ、どこファンとかは関係なく
彼ら個々人の資質の問題なのだと理解できるが、
あの場ではどうしても、「巨人ファンむかつく」と思ってしまうものだ。
レプリカシャツを着て電車に乗ったり街に出る、ということは、
ある種の責任を伴うことなのだ、と肝に銘じたのでした。
みなさんも気をつけましょう。

あいつら、
西武ファンはおとなしくてメガネ率が高いから反抗してこないだろうと
タカをくくっていたのだろうか。きっと阪神電車ではやらないだろ。
そう思うと西武ファンじゃなくてもやっぱり腹立たしいが、
ホームで、29番(三井)のレプリカを着たねーちゃんが
「酔って騒ぐしか能がねーんだろ、ガキだねー」
と吐き捨てていて、おもろかった。

それに便乗して、妹が放送できそうにない悪態をついていたことは伏せておく。


西武 5-0 読売


posted by sot-escape |00:48 | プロ野球 | コメント(7) | トラックバック(0)
みんトピに投稿 このエントリをlivedoorクリップに登録 このエントリをはてなブックマークに登録 newsing it! このエントリを Buzzurl に追加

2008年11月03日

一点の曇りなく [大分vs清水]

遅いアップになって恐縮です。いまさらながら、ナ杯決勝。

Match No.085 2008.11.1
<サッカー>
2008Jリーグヤマザキナビスコカップ決勝
大分トリニータvs清水エスパルス
@国立霞ヶ丘競技場


素敵!


決勝の翌日の某全国紙のコラムが、
堅守速攻サッカーどうよ、という内容だった。
もちろん批判記事ではないし、
混戦の中で進化を見せられない上位チームの奮起を促すのが
論旨だったということは僕だってわかる。

でも文中の
「退屈な試合に引きずり込んだ時点で大分のリズムだった」の一節は納得しかねる。

大分の試合は退屈だろうか。
この決勝戦は退屈な試合だっただろうか。
否。中立ファンの僕にとっても、決勝戦は見ごたえがあった。

確かに、しっかり守って手数をかけずに攻める、
という大分のペースにはまった試合ではあった。

戦前の予想と違う展開になるとすれば、
清水が早い段階で先制した場合だろう、と思っていた。
それは裏を返せば、早い時間の先制さえ許さなければ、
大分のプランは崩れないということだ。

そして着実にプランは遂行された。

ここまで確固たるチームスタイルを持ち、
ゲームプランを遂げられるチームがほかにあるだろうか。
それを見ることは、決して退屈ではい。

さらに、以前の記事に書いたように、
大分の攻撃もまた、「堅守速攻」で片付けてしまうのは惜しい。
金崎のテクニックをや見るのは楽しいし、
ホベルト、エジミウソンの尋常でない運動量と
奪ってからの攻撃の姿勢には感心させられる。

退屈なのはウェズレイくらいだ(笑)

大分の選手は当たりも激しい。
時に不評も買うほどだが、「ファウルすれすれ」はファウルではない。

この試合で素晴らしかったのは、その激しい当たりに対し、
清水の選手が気色ばんで冷静さを失うことがなかったことだ。
おかげで試合は荒れず、無闇にカードを出さない審判もそれに貢献した。

好ゲームだったと僕は純粋に思う。

この大会の素晴らしさは、
天皇杯と違って決勝までの期間を両サポーターが堪能できることだ。

そんなワクワク感を、快晴の空が出迎える。

毎年、何人もの選手が足を痙攣させながら死力を尽くす。
ファンが毎年この試合に求めているのは、
華麗なるパスサッカーの応酬ではなく、
タイトルをかけた選手たちの頑張りや、
国立の秋空と2色のサポーターが作り出す舞台そのものの暖かさなのだ。

そうでなければ、特段スターがいるわけでもない
地方クラブどうしの対戦が完売するはずがない。

何度も言うが、断じて退屈でなんかなかった。

ナビスコの決勝には秋の青空がよく似合う。
同じように、新王者の戦い方には、迷いもブレも、一点の曇りもなかった。

きれい!



競技場の6割を占めた清水のサポーターは大舞台慣れしており、
いつもの力強いラテンチックな応援を見せてくれた。
逆に、あくまでバックスタンドからの印象ではあるが、
大分サポーターの声は最初、やや迫力に欠けていた。
声が空に飛んでいってしまう国立のスタンドに戸惑ったのか。
なにしろ初の国立だ。J1にまだそんなチームがあったことに驚く。

試合の、そして観客のスイッチを入れるのは、カードかシュート。
たとえば、ジャーンが退場したり、エメルソンがフリーで抜け出したり。
(ついつい思い出話に浸りがちだ)

最初のビッグチャンスは後半20分の大分。
CKから高松のヘッド、山本海人のファインセーブでこぼれた球を
ホベルトが思い切り蹴るがポスト。
ちょっと押し込むだけでよかったのだが…。
これでようやく大分側のバックスタンドもだいぶ蠢きだした。
清水もCKのこぼれ球をゴール正面の高木和道がシュート。わずか左。
この後も清水はセットプレーからいくつかのチャンスを得るが、枠に飛ばない。

岡崎の突破は活力を与えていたが、中盤を含めたパスの連携は抑えられ、
そこにサイドバックが絡んでくるいつものダイナミズムもなかった。
大分は、出場停止の鈴木慎吾の代わりに入った便利屋藤田が
ほとんど上がらずにスペースを消す。
それだけに、ハナから左サイドからのチャンスメイクは考えていなかった大分に
思い通りに右サイド(清水の左)から崩されてしまったこと、
そして試合中にそれを修正できなかったことは清水にとって痛かった。

高橋や金崎はパス交換の中から右のスペースへ飛び出した。
ただし、強風に手を焼き、クロスの精度はいまひとつ。
ゴールには簡単には結びつかなかった。

後半23分、
ふたつの心臓のひとつ、エジミウソンから右裏へ抜け出した金崎へとパスが出る。
清水はまたしても同じパターンでやられた。
金崎は、メインスタンドから吹き続ける向かい風に乗せるように、
ファーにボールを上げた。高松の滞空時間を生かすには絶好のボールだった。
清水の堅守に抑えられていた高松だが、
今季の鬱憤を晴らすヘッドを叩きつけ、ゴールを決めた。

大分というチームは、1点取ったあとのほうが引き締まる。
どこかの国の代表にはないものだ。
シュートらしいシュートをほとんど打てなかった後半の清水も、
少々情けなかった。

直近の3連勝の対戦相手が東京、川崎、G大阪だったことも、清水にとっては災いしたかもしれない。
僕としては4年前の英雄のひとり、戸田光洋に
決定的な仕事を期待したが、長谷川監督は矢島を選択した。
攻め手は少なかった。

鉄壁の3バックは集中を切らさず、
金崎も敵のスローインをカットするという(下がりながらのヘッドで、疲労した足にはきつかったはずだ)
渾身のプレーでウェズレイのダメ押し点をアシストした。

マフラーを掲げた大分サポの歓喜の歌がこだまする中、
九州勢初の王者が誕生した。


大分 2-0 清水


posted by sot-escape |01:19 | Jリーグ | コメント(2) | トラックバック(0)
みんトピに投稿 このエントリをlivedoorクリップに登録 このエントリをはてなブックマークに登録 newsing it! このエントリを Buzzurl に追加

2008年11月01日

ナビスコの思い出

明日(正確には今日ですが)、ついに決勝を迎えるナビスコ杯。
世界中のサッカーの大会で、ぼくはナビスコがいちばん好きかも。

東京サポのぼくにとって、忘れられないのが2004年。
初優勝した試合はもちろん、決勝当日までのことが強烈に記憶に残っています。

当時の日記を見つけたので、載せてみます。
大学生でした。
ブログとしてふさわしくない長さなので、先に謝っておきます。
最後まで読んでも何も得られません。

読み返してみて思うのは、
若いな、ということ。
浦和へのライバル心とか、文の調子とか、若いというか青いです。
事実誤認もいくつか見受けられます。
あの日助けてもらった浦和サポの方々を思い起こしつつ、
明日への準備運動のつもりで、そーれコピペだ↓






続きを読む...

posted by sot-escape |00:18 | 思い出話 | コメント(0) | トラックバック(0)
みんトピに投稿 このエントリをlivedoorクリップに登録 このエントリをはてなブックマークに登録 newsing it! このエントリを Buzzurl に追加

2008年10月28日

シーズンベスト [東京vs鹿島]

Match No.084 2008.10.26
<サッカー>
J1リーグ第30節
FC東京vs鹿島アントラーズ
@味の素スタジアム

3万人オーバーの試合はことごとく敗れていた今年の東京。
でも今日は文句なしのシーズンベスト。
選手もファンも、言葉で表現するのは簡単だが実は多くは見られないもの。
「気持ちの入った試合」。これが見られた。
なにより良かったのは、両チーム、全員に気持ちが入っていたことだ。

地上波放送で胸を張れる、好ゲームだったと思う。

前半から東京が押し気味だった。
徳永が右、長友が左、という前から主張していた配置が受け入れられて僕はご機嫌だったのだが、
そのサイド攻撃で鹿島を押し込んだ。

石川はいちばんの武器として躍動し、新井場を凌駕。
復活の象徴はゴール前への飛び出しだ。
27分に今野とのワンツーで抜け出したシュートは決めてほしかったが、
思い切りの良い仕掛けや、左に流れてのプレーなど、
楽しそうに動き回っていた。

セカンドボールを取れていたことも、東京が押した要因だ。
今野と梶山が中盤の競り合いをモノにできていて、
鹿島の特徴である奪ってからの切り替えの早さを抑えていた。

それでもやはり鹿島のパス回しは怖かった。
いい練習をしているんだろうなーと、ちょっと羨ましくなるような。
どこに誰が走っても周りが理解している。
だが、東京もリトリートが早く、前半の鹿島は苦しいミドルが多かった。

後半。
鹿島にチャンスを作られつつも、長友がCKをゲット。
石川のニアへのキックを、カボレが青木と競りながら、もうほとんどバックヘッド。
曽ヶ端とニアポストの間のボール1個分の隙間を鋭く突いたボールは、
曽ヶ端の手を弾いてネットに刺さった。

カボレが味スタ「こっち側」で点取ったの、初めてじゃないか??

クセになっちゃうカボーレ~。

ところが鹿島がすんごい同点弾。
安易にボールを奪われ、ゴール前に運ばれ、
マルシーニョが塩田をかわす。右に流れ、角度はない。
中央に、えいやーっと(じゃなかったらほんとにすごい。見えてたのか!?)入れた早いボールに、
興梠がダイヴィングヘッドで合わせて、同点。
素晴らしすぎるゴール。

くじけずに東京は攻めた。
今日は「カモン東京」のコールが出なかったと思う。
呼ばなくてもこっちに来たから。

神カボレは、左で持って焦らしながら、内に切り込んでシュートへ、
というプレーを何度か見せていた。
だから、後半32分に外を回ってドリブルで突き進んだプレーが生きた。

えぐって中の羽生へ。混戦。長友もゴール前に。
東京サポとして意地悪く喜ぶのが許されるのなら、
伊野波のクリアが長友に当たった、ということも小気味良かった。

さらに、4分後、今度はカボレは右足でマーカーのタイミングをずらして
絶妙なパスをゴール前へ。
鈴木達也が触って、入ったばかりの大竹が両足トラップのまま押し込んだ。

ヤンヤヤンヤ。東京ブギウギ。ワッショイ。

しかし、それでも、田代のゴールもまたすごかった。
右からのパス、茂庭を背にして胸トラでボールを大きめに出し、
逆のサイドネットに見事にぶっ刺した。
田代がベンチから出てくるんだもんなー。強いわけだ。

1点差。
残り時間、平山が輝きを見せ、ボールキープ。
平山は、もうほんとに、あとは点を取るだけ。今日はなかなかよかったよ。

気持ちのいいホイッスルが響いて、インタビューもそこそこに
僕は友達と庄屋に向かい、翌日頭痛が残るほど酒を喰らってしまったのだ。

追いかける展開で、一瞬の隙を突きスーパーなゴールを決める鹿島。
だからこそ、その鹿島に勝ったことが素直に嬉しい。
得点シーンには出てこなかったが、
中盤で梶山が守備に攻撃に、王様っぽくやっていたことが、実はいちばん喜ばしい。



スケジュールを見てみると、
うーん鹿島は最後札幌なのか。優位はゆるぎないな。
優勝争いを盛り上げるためにも、今日の東京は役に立ったみたいだ。


なんだか、いい試合だと、駄文になるのね。
すんません。


東京 3-2 鹿島

posted by sot-escape |01:52 | FC東京 | コメント(2) | トラックバック(0)
みんトピに投稿 このエントリをlivedoorクリップに登録 このエントリをはてなブックマークに登録 newsing it! このエントリを Buzzurl に追加