2007年08月24日
ヤンキースとレッドソックス、天王山を前にして
ハートのエース、ガニエ BOSのエリク・ガニエ。その名を知らない人は居ないだろう。2002年LADでリリーフ転向後、52セーブを上げ、2003年には歴代2位の55セーブを挙げ、リリーフで初のサイヤング賞に輝いた。84連続セーブ記録はメジャー記録で今年2007年にFAでレンジャーズへ、しかしトレード期限ぎりぎりになりBOSSへトレードされた。 ここ数年の怪我の影響か100マイルの速球は影を落とし、バルカンチェンジアップの威力は半減。しかし、レンジャーズでは見事に復活し16セーブ、防御率2.16とカムバック賞間違い無しと思われた。NYYはこの男を欲しかった。しかし、レンジャーズにヒューズチェンバーレインという、若手の名前を出されトレードが成功することは無かった。この男をかっさらったのNYYのライバル球団レッドソックス。NYYに取られるぐらいなら。オカジマ、パペルボンという絶対的なリリーバーが要るにもかかわらず、ガニエを獲得した。ガニエの獲得には契約内容も含まれるため、ガニエ本人がセーブを挙げることでボーナスがもらえる。レッドソックスとしてはなるべくセーブを挙げるチャンスを与えたかったのだが。そう怪我の不安があるパペルボンのためにも。 ヒューズというジョーカー NYYはヒューズという若手一番星をメジャーに挙げてしまったおかげで、トレード期限には選択肢が狭くなった。当然、トレード相手は名前にヒューズを出してくる。NYYとしてはどうしても放出できない選手なので、トレード交渉は後手後手に回ってしまう。これはGM最大の失敗だっただろう。故障車が続出した時期はイガワなりで我慢するべきだった。中盤での補強はたくさんあった。昨期のようにマツイ、シェフが故障して外野がどうしても欲しいという状況ではなかったのだが、1stベース、センター、中継ぎを補強する必要があった。1stベースにはテシェイラ。しかし、1stにはフィリップスの飛躍、新人ダンカンへの期待が大きくなり、断念。今までのNYYにしてはあり得ない行動だった。センターにはデーモンが入っているが、途中からカブレラがレギュラーに値着したと言っても良い。デーモンは人気選手になるので手は出せなかったのだろうか。ハンター、Aジョーンズがねらい目だと思うが、両者とも優勝をねらえるチームに居るだけに厳しかった。中継ぎはどうしても欲しかったガニエがBOSにかっさられ惨敗。ここでもヒューズという若者の名が大きな重石になった。ヒューズの名さえ無ければカブレラ+あたりで決まったはずだった。一方でBOSは意外にもギャバードという若手左腕を差し出した。今考えても奇妙なトレードだ。 そして、NYYはエキストラジョーカーまでも使うことになる。そう、チェンバーレインの昇格だ。8月8日に昇格したチェンバーレインは、AAAの実績通りの活躍を見せた。球威のあるスピードボール、キレのある変化球。堂々たる風格は往年のクレメンスに容姿を合わせたことだろう。8月だったのでルーキーに長いイニングは任せられない、故障があるからだ。かといって中継ぎのように連投はできない。実際チームに勢いをもらたしたが、首脳陣は使いどころに頭を悩ませた。できることならこの21歳の若者は来年頭からじっくり育てていきたかったのであろう。 結果。トレード期限より一ヶ月がすぎた。BOSのオカジマ、パペルボンの黄金リレーはガニエという不安要素に打ち消され、不安定な状態になる。フランコナ監督はすかさずガニエをモップアップに回すことになった。NYYはセットアッパー不在のまま後半戦を戦うことになるが、チェンバーレインの予想以上の活躍にチームにまとまりが出てきてしまった。実績ある投手を獲得するのはGM最大の見せ場だったが、その選手が働かないのであればなんの効力もない。両GMはこのことを予想していたのだろうか? ボストンとニューヨーク。今月末に直接対決を迎える。ガニエ、ヒューズ、チェンバーレインのケミストリはチームにどのぐらい影響を及ぼし、どんな結末になるのか。 それがそのまま地区優勝に繋がっていることは間違いのだから。 おそらくNYのキャッシュマンGMは10年後こんなことを口にするだろう 「あの1年我慢したから、この5年間連覇が出来たのだ。」と。 是非、口にして欲しい。
posted by sonyzeon |08:16 |
NYY |
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