2007年02月06日

八百長報道を素人なりに考察してみる。

ここ3週にわたって週刊誌で大相撲の八百長問題がクローズアップされています。千代の富士の頃からの相撲ファンとしては悲しい思いがするのですが、この機会に、今回の報道と、八百長が本当に存在するのかどうかというのを考えてみたいと思います。

ただし、僕はいくら相撲ファンとはいえ件の記事を書かれたライターさんのような人脈があるわけでもありませんし、何十年と間近で相撲を見てきた方のような目も持ち合わせてはいません。またファンであるがゆえに八百長が起こっていないと信じたい節が多分に混じった駄文になるかとは思います。ご了承いただけるかどうかは分かりませんが、よろしくお願いいたします。

それでもいいという方は、下のリンクから見てみてください。

3週の記事の要点を僕なりにまとめてみました。

・朝青龍はお金で星を買っているので、優勝したいと思えばいつでもできる
・仲介者(幕下の旭天山とされる)を通じて星とお金のやり取りが行われている
・九州場所で朝青龍と対戦した力士のうち、真剣勝負は小結以下の4人だけ
・そもそも幕内42人中八百長に手を染めていないのは12人だけ
・旭天山が仲介と目されるのは、東西の支度部屋を行き来しているから
・1勝につき相場は約80万円、受け渡しは主に巡業先で
・現在の大関陣や外国人力士は全員八百長に手を染めている
・大関陣は星の売買で大関の座を維持するために八百長を行っている
・栃東の場合は部屋(玉ノ井部屋)の建替えのローンも背景にあるらしい
・親方や理事長に抑止力がないのは、自らの現役時代にも八百長があったから
・番記者が告発できないのは、朝青龍の恫喝(?)があるから

これに対し、日本相撲協会は八百長疑惑を報じられた力士全員(+数人)に事情聴取を行い、また関係する師匠陣を召集し、刑事告訴を行う方針を固めた模様です。朝青龍をはじめ、聴取された力士は八百長疑惑を否定しています。


率直に3週分の記事を読んだ感想ですが、正直徐々にトーンダウンをしている感じが否めませんでした。今週は番記者4人の座談会という形を取ってのきじでしたが、前2週の話題の焼き直しと、朝青龍の恫喝(?)についてのもの。期待?していた八百長疑惑について番記者ならではの突っ込んだ話というものはなかったように思われます。


横綱が星を買うメリットはいったいどこにあるのでしょうか?そもそも一人横綱であることの背景には、大関陣の不甲斐なさにその一員があるかとおもいます。毎場所のように誰かがカド番を迎えるという現状。力士という職業柄、満身創痍であることは仕方ありませんが、ここ数場所は優勝争いにも絡まなくなってきてしまいました。しかし、逆にそんな不甲斐ない大関陣から星を買う必要性はどこにあるのでしょうか?普通にやっても勝てそうな相手からわざわざお金を出してまで1勝をもらう意味は…?

朝青龍の八百長の資金源として報じられたのが莫大な懸賞金です。2005年、84勝を挙げた年の懸賞金は税金を差し引いても4500万円だそうです。先の初場所は14勝中11勝が八百長と報じられ、九州場所も15勝のうち11勝が八百長と報じられています。1場所平均で11勝買ったのなら、年間で6~70勝は星を買っていることになりますが、これに平均額の80万円をかけると…少々少なく60勝と見積もっても懸賞金だけでは足りません。もちろん、優勝賞金や、その他の手当てを含めると朝青龍は相撲界で群を抜く高給取りではありますが、これだけ派手にお金が動くとなると…動きすぎなのでは、と思ってしまいます。そもそも、それだけ裏で大きなお金が動くのを知っている番記者ならさっさと報じてくださいよ、と。それをしなかったということは、八百長がないのか、あったとしてももしかしたら口止め料とかあったんじゃ…と邪推してしまいます。

また、大関陣が星を売買する理由として、大関の地位の維持、とありますが、昨今勝ち越すことにさえ苦労する現状を踏まえると、星を売ることは自ら地位を脅かしているようなものです。大関から関脇に陥落すると、月給にして50万円近く、諸手当を含めると月あたりのマイナスはさらに大きくなります。陥落することで八百長の資金源が減るというのに、そうそう星を売るとは思えないのですが…

一方で、いくら合口の問題があるとはいえ、24連敗を喫してしまう琴光喜や体格で勝る上に得意の形になっても勝てない露鵬あたりの例を見てしまうと、疑われても…と思う節は無きにしも非ずです。また、疑惑のかかった力士や師匠たちを、第三者ではなくそれを管理する相撲協会が聴取したということも少々疑問です。しかし、刑事告訴が行われるのならここで協会側、週刊誌側とは別の第三者の視点からこの問題にメスが入るものと思われます。

そもそも、もう数年朝青龍の時代が続いている状態が続いていることは、ある種興行としてはマンネリ化を招き、ファン層の離脱という可能性だってあります。それなのに、八百長があるのならそれを助長していることになりますから。肝心のお客さんに逃げられてしまっては本末転倒です。


この問題があるかないかはしっかりと真偽を定かにしてほしいです。こういう問題を提起したからには、週刊誌側がうやむやにして、というのは論外ですし、刑事告訴までするのだから相撲協会側がうやむやにするのもまた論外です。おそらく、来場所が行われる頃に結論の出る問題ではないかと思いますが…まだ注意深く見守っていきたいと思います。

駄文、長文失礼いたしました。至らない点は多々あるかと思います。ただ、僕は大相撲が大好きです。八百長があるということは信じたくない、というスタンスは明らかにしておきたいと思います。

posted by soncho |22:32 | 相撲 | コメント(2) | トラックバック(0)
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Re:八百長報道を素人なりに考察してみる。

はじめまして。あなたのブログをいくつか拝見いたしました。とてもよく研究なさっていると思います。あなたのようなスポーツが好きな人に、実況アナウンサーになってほしいとおもいます。
 相撲の八百長については、以前からいろんな噂が絶えなかったのを、私も記憶しております。参考になるのかどうか分かりませんけど、「ヤバイ経済学」という本に、相撲の八百長についてのくだりが、結構詳しくあったのを覚えています。八百長の真偽について、私はまったく分かりませんが。正直、あなたのような若くて有能な人が、首を突っ込んでいいような問題ではないのかもしれません。ことの推移を静観しておいたほうがいいと思います。マフィアが絡んでいるっていう噂も聞きますし。あ、私はそういったこととは何の関係もないんですけど。
 でも、あなたのように真偽を自分の目で確かめようとしている姿勢は、立派です。普通、野球ファンでも、特に巨人ファンに多いんですけど、自分たちの都合いいように、いろんなことを正当化している人たちよりも、遥かに立派です。嫌なことに目をつむるのは、簡単なことです。愛情があるからこそ、悪いものは悪い。そう言えるあなたの相撲への愛情は本物ですよ。その心を忘れずに、諦めずにスポーツ実況になる夢を叶えてください。ながながと深夜に失礼致しました。では。

posted by oak | 2007-02-20 00:01

Re:八百長報道を素人なりに考察してみる。

oakさん、コメントありがとうございます。

今回こういった記事を書くに至ったのは、八百長の有る無しに関わらず、この問題から目を逸らすことが出来なかったからです。(八百長が有ると思う方からは、この記事が八百長という事実から目を背けているように見えるかもしれませんが…)

僕自身、出来る限り自分の目で見て、耳で聞いて、頭で考えたことを信じていきたいと思っています。どうしたって、素人ですからメディアの流す情報を一方的に受ける側の立場なのですが、その情報を自分なりに咀嚼して、栄養にしていきたいとおもっています。

応援ありがとうございます。これからもよろしくお願いいたします。

posted by soncho | 2007-02-21 21:34

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