2006年12月04日

空白の20分

早稲田 43-21 明治 (前半 17-0)

五郎丸のトライで幸先よく先制した早稲田ですが、その五郎丸が前半19分に明治フルバック・星野への危険なタックルでシンビン処分(10分間の退場)を受けてしまいます。数的優位に立った明治は、FWがモールを仕掛け、早稲田陣に迫りますが、これをしのいだ早稲田が反撃。明治の守備が散った隙に、矢富から紙一重のパスが1年生ウイングの早田に渡り、左サイドを駆け抜けてトライを奪います。直後に五郎丸がピッチに戻ると、ロックの権丈もトライを挙げ、早稲田がリードを広げます。

それでもFW戦に活路を見出したい明治が、前半終了間際に早稲田陣の左サイド深くで猛攻を仕掛けます。度重なるドライビングモールを、早稲田は反則で防ぐ状態に。度重なる反則に、ついに主将のフランカー・東条がシンビン処分を受けてしまいます。FWが一人減った早稲田に対し、明治は得意とするスクラムで反撃に出る…と思われました。

ペナルティーキック。明治はタッチに出してラインアウトからのモール攻撃を選択しました。

これには早稲田応援席からも「え~っ!?」と驚きの声。今季の明治はスクラムが強いと聞いていただけに、なぜそれを放棄したのでしょう?明治がモールにこだわるため、バックスにはほとんどボールが出なくなります。その分、早稲田はバックス陣も何人かモールに加わり、明治の攻撃を防ぎ続けます。結局、この猛攻をしのぐ形になり、早稲田は前半を無失点に抑えました。

後半開始当初も、シンビン処分の続きで東条がいません。依然数的優位に立つのは明治なのに、それとは裏腹に後半も先手は早稲田。慶応戦のリプレイを見るかのような、開始1分の速攻、五郎丸のトライで22-0とします。

その後は、明治のウイング・濱島が、曽我部のパスをインターセプトしての70m以上の独走(投げキッス・ボールにキスのおまけつき)などで、詰め掛けた明治ファンの溜飲を下げます。が、試合終盤には早稲田がリザーブの選手を全員登場させる余裕を見せつけての圧勝劇となりました。

明治は五郎丸・東条がいなかった計20分間のうちに得点を奪えなかったことに尽きます。この20分間のあいだにFWはモールで何度も早稲田ゴールに迫るも、そこでは点を奪えず、密集からは後半に1トライを奪っただけ。濱島・星野といったあたりが個人技で奮闘しますが、矢富・今村・五郎丸とタレントの揃った早稲田の組織的守備の前に散りました。

早稲田としてはパスをインターセプトされる場面が目立ったのが大学選手権に向けて気になるところでしょうか。濱島の独走トライのみならず、曽我部あたりから出るパスが2・3本インターセプトされていた気がします。今年の早稲田の武器がバックス陣のスピードであることが相手も分かっているだけに、パスの精度如何では足元をすくわれかねない気がしますが…

posted by soncho |20:06 | ラグビー | コメント(0) | トラックバック(0)
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