2006年07月31日

ヒネクレ者が見る8・5HERO'S

 気付いたら、HERO'S有明大会が今週末に迫っていますね。ライトヘビー級とミドル級のトーナメントがあって、何かと話題も豊富です。ちなみに自分的に注目なのは、ライトヘビーではメルヴィン・マヌーフ選手。だってこの人、マジで強いですよ(笑)。前回、3月の大山駿護戦のリポートで(体重差は承知の上で)K-1本戦で見たい! みたいなことを書いたら、直後にオランダ大会の予選トーナメントに抜擢されてビックリしました。勝ち残ることはできませんでしたが、それによって今回の適正体重でのトーナメント参戦が実現したと考えて、まあよしとしましょう。最近のCage Rageではあのイアン・フリーマン選手を秒殺して引退に追い込んだとのことで、さらに手のつけられない勢いでやってきそうです。まあ、個人的にはK-1ルールで子安慎吾選手との対戦が見たかったりするんですけどね。どちらも、「MAX出場は無理だけどヘビーもきつい」という、ちょっとかわいそうな立場だったりして、子安選手がマヌーフ選手の猛打をどう凌ぐか、それとも…と考えると、楽しくなってきます。
 日本人ではもちろん桜庭和志選手、金泰泳選手の初参戦も気になりますが、これも個人的には、大山駿護選手に注目。何度も取材させてもらっていますが、ホントにいい人です(笑)。ここまで苦労を重ねてきて、HERO'S参戦を期に「今までは派手に勝とうと考えすぎていた。自分の得意なスタイルで攻めよう」と方向転換。それ以来、得意の足関節技で好成績を収めてきました。ここで勝ち進んで、ぜひ、大きなものを掴んでほしいと思います。
 事あるごとに「業界一のホドリゴ・グレイシー好き」を公言する(笑)自分ですが、ホドリゴに関してはまた、改めて。
 ミドル級では、あえて外国人に注目。所英男選手と当たるアイヴァン・メンジバー選手、高谷裕之選手と闘うJ.Z.カルヴァン選手、安廣一哉選手と対戦するハニ・ヤヒーラ選手、いずれも確立されたテクニックを持っていて、難攻不落というヨダレが出ちゃいそうな強豪です。残るブラックマンバ選手だって、一回戦で所選手を秒殺していますからね。日本人選手が彼らにどう挑むか。世間的には、実力派選手はPRIDEに集まっているように言われていますが、この選手たち、どう考えても侮れないですよ。下手すると日本勢は全滅の可能性すらある、そう思います。
 あと自分だけかもしれませんが、HERO'Sヘビー級戦線って、かなりツボなんですよね。ボブ・サップ選手は難しい状況になってしまいましたが、過去の試合を見てもトム・エリクソン選手、アントニオ・シウバ選手、アラン・カラエフ選手、キム・ミンス選手など人材豊富!(でしょ?) 息を詰めて攻防を楽しむミドル級などとは違って、何とも言えない味のある(笑)HERO'Sヘビー級。ぜひ、トーナメントでなく総当たりリーグ戦をやってほしいんだけどなあ。3年ぐらいかけて(笑)。
 山本“KID”徳郁選手と須藤元気選手の欠場で心配する向きもある今大会ですが、内容では心配はいらないでしょ? むしろそんな状況だからこそ、熱戦がたくさん見られることと思います。

posted by solitario |18:16 | 格闘技雑感 | コメント(0) | トラックバック(0)
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2006年07月30日

試合の面白さは会場の大きさに比例しない

 今日はキックで見たい大会もいくつかあったのですが、担当もあって新木場でDEMOLITIONを取材。会場の新木場1st RINGは倉庫を改造したプロレス・格闘技専用スペースで、まさに「数百人から」の世界です。
 DEMOLITIONとは、宇野薫らが在籍する和術慧舟會系の総合イベントで、最近は“若手の登竜門”的な色合いをいっそう強めています。よって、出場するのも基本的に「これから」の選手たちで、客席はほぼ、各選手の応援団で埋め尽くされます。
 では、そんな規模の小さい大会だから、試合もそれなりなのか、というと、そうじゃないんだな、これが。まあ、もちろんその時によっていい悪いはありますが、少なくとも今日に関して言えば、激しい試合が続出して、大変見応えのある大会でした。8試合中6試合が一本・KO、うち4試合が1ラウンド決着。判定となった2試合も攻防の止まらない試合で、場内は大いに沸いていました。こういう大会を見ると、タイトルのとおり「試合の面白さはイベントの大小、会場の大小とは関係ないなあ」と思ってしまいます。もちろん、ビッグイベントの豪華な演出や世界トップ選手たちの攻防も素晴らしいのですが、こういう小さなイベントで上を目指して貪欲に闘う選手たちの姿もまた素晴らしいのです。
 第4試合に出場したパンクラスP'sLAB横浜の荒牧拓選手は、今年のパンクラス・ネオブラッドトーナメントを一本勝ちの連続で勝ち進みながら(STFまで繰り出した!)、惜しくも決勝進出はならなかったという選手。決勝が行われた後楽園大会2日後の出場は、パンクラス・サイドの配慮…とは、考えすぎです、たぶん(笑)。得意な下からの仕掛けで、三角→十字→腕ひしぎ三角固めとねばり強く攻め続け、ついにタップを奪いました。
 第6試合の平山貴一VS松尾大士は、レスリングの実績を引っさげて総合入りした松尾が序盤、飛び蹴りからラッシュをかけますが、これをしのいだ平山選手が1R終盤の飛びヒザから形勢を逆転。2Rには頭部、顔面へのヒザ蹴りを何発も放ち、最後もコーナーに詰まった相手にヒザ連発で戦慄のフィニッシュ。大会一番の試合となりました。
 第7試合には、極真会館所属ながら総合に出場し続ける瀬戸哲男選手が登場。ローやミドルといった蹴りを中心に攻めますが、自分としては高田道場からフリーとなって一戦目の佐藤豪則選手の必死の闘いぶりに目がいきました。ひるむことなく前に出続け、パンチの正確さも時間を追うごとに増していったように感じます。終了近くにダウンを取られたのが響きドローとなりましたが、2R中盤以降、瀬戸選手は下がる一方。佐藤選手は昨年、大会が中止となった韓国出張で一緒になり(彼は松井大二郎選手のセコンドでした)、その関係からも個人的に気になっている選手。フリー初戦、勝ち星は得られませんでしたが、印象に残る試合ぶりでした。
 メインはKILLER BEEの浅野倫久選手が、右のパンチと左のローを有効に使い、キャリアで上回る相手に判定勝ち。相手の滝田J太郎選手は完全にローが効いており、もし3ラウンド戦だったら先日の吉田VSミルコに続く、総合でローでのダウンシーンが見られたかもしれません。浅野選手本人は「もっと圧倒したかった」と言っていましたが、今後が楽しみな選手です。
 K-1札幌も含め、他の大会結果も気になるところです。あー、許されるなら全部見たかった。まあでも、今日はいいもの見せてもらったので満足です。

posted by solitario |23:02 | 取材記(総合) | コメント(2) | トラックバック(0)
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2006年07月29日

今日と明日の話

 今日は土曜日にしては珍しく大会がないんですが、取材やら私用やらで夜の更新が微妙なので今のうちに。ただ、その分明日は重なりまくり! K-1札幌大会もあるし、都内・関東近辺でもキックやら総合やらでいくつも重なっています。もちろん、見たい大会もいくつもあって、でも体は一つなので(はしごできる時間帯でもないので)取材を依頼された1大会しか足を運べないのは残念な限りです。どれに行くかは、取材後に。せめて一つか二つでも今日に分散されていたら、また違ったんだけどなあ。この現象、ホントにどうにかならんもんでしょうか。

posted by solitario |10:05 | とりあえず短信 | コメント(0) | トラックバック(0)
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2006年07月28日

パンクラス後楽園大会

 先ほど、パンクラス後楽園大会から戻ってきました。今回は夏恒例のネオブラッド・トーナメント決勝戦4試合を中心とした、全8試合。そのうち6試合が判定決着だったのとネオブラ表彰式などもあったため、終了は10時近くに。先日のシュートボクシング、それから真王杯もそうでしたが、やはり興行が長くなるとお客さんも疲れるし、せっかくのいい試合も100%楽しむことができなくなってしまうのはもったいないですね。
 印象に残ったのは、第1試合でキックから総合に初参戦した吉本光志選手と、メインでネオブラ・ライトヘビー級優勝を決めた川村亮選手。吉本選手は打撃を生かしながら総合にもしっかり適応し、U-FILE CAMP.comの裕希斗選手とガッチリ渡り合いました。これで総合の試合に慣れてきたら、恐ろしい存在になるかもしれません。パンクラスでフェザー級と言えば、前田吉朗選手、DJ.taiki選手などとの対戦が楽しみになってきます(志田幹選手はセコンドについていたようなので、対戦はなさそうですね)。川村選手は昨年デビューした新鋭ですが、その佇まいはすでにメインイベンターらしいものを持っているという、希有な存在。本人も優勝コメントで語っていましたが、これから外国人をはじめ厳しい相手との対戦も待っていると思いますが、まさに次代のパンクラスを担う存在として、頑張ってほしいと思います。ちなみに川村選手、インタビューしているとどこまでが素で、どこからがネタなのか判別が難しい印象があります。本人は「すべて素です」と言うんですが。その意味でも、なかなか新人離れしたものがありますね。

posted by solitario |23:06 | 取材記(総合) | コメント(2) | トラックバック(0)
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2006年07月27日

とりあえず小ネタ

 駆けつけ一杯、っつーか、駆けつけ三行、って感じで。9月23日、新木場1st RINGでベニー・ユキーデのイベントが開催されるらしいですね。そこにぜひ出てほしい人が3人います。一人は、今年、新日本プロレスを退社した木村健悟氏。彼が藤波辰巳(当時)と抗争していたとき、ユキーデに弟子入りしたのも今は昔。ただ、そこで覚えたパンチはプロレスでは反則だったという…。二人目は、新日本キックのベニー・ユキヒデ選手。もう言うまでもありますまい。ぜひツーショットが見たいところです。そして三人目は…最近見た興行で、「ユキーデにそっくり!」と気付いたのですが、ちょっと書くのはよしておきます。この3人、せめて会場にだけでも来ないかなあ。無理だろうなあ。あっ、そもそもユキーデ本人は来るんですかね?

posted by solitario |22:39 | とりあえず短信 | コメント(0) | トラックバック(0)
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2006年07月26日

格闘技ライターになるには? 第1回

 いつも多くの方にご覧いただき、本当にありがとうございます。ところで、ここを見てくださっている方で「格闘技ライターになりたい!」「格闘技マスコミに入りたい!」と思っている方というのはいるのでしょうか? 今回から不定期で、そんな方のために「格闘技ライターの実態」をお届けしたいと思います。ただし、おそらく無益な情報の方が多いかと思いますので、あらかじめご了解を。
 まずは、「どうしたら格闘技ライターになれるのか」。まあライターといってもいろいろあるんですが、おそらく今いるライターの中で多いパターンは以下のようなものではないでしょうか。
1 雑誌等の編集部・編プロからバイト・社員を経て、独立する。
2 先輩ライターに弟子入りして修行し、独り立ちする。
3 ライター養成学校などに通い、その縁で編集部などを紹介される。
 ちなみに自分は微妙な感じですが、最も近いのは1になります。微妙というのは、自分は会社員の間は雑誌には全く関わっておらず、今のような「ライター」とか「記者」とか呼べる活動もほとんどしていませんでした。実はフリー転向後しばらくは、「オレはライターではない!」と頑なに言ったりもしていたのですが…今の活動はほとんどが「ライター」そのもの(笑)。ただまあ、雑誌をたくさん出している出版社の社員だったから、今のような活動ができていることは確かです。
 2番のような例も、そこそこ見かけます。ライターも軌道に乗ってくると忙しくなってきたりして、調べ物をしたり会見や取材が重なったときに行ってくれるような存在が必要になってきます。そこでライター志望の若者に手伝ってもらって、仕事がそのまま指導になり、成長したところで独立、というパターンです。のれん分けと言ってもいいかもしれません。ただ、世の中ののれん分けで起こりがちなように、独立に当たってトラブルが起こることもたまーにあります(笑)。
 3番は一見、近道のようにも見えますが、実際には学校を出てから編集部にバイトで入り、修行…という、1と3の混合パターンも多いようです。自分はそういう学校がどんなことを教えてくれるのか知りませんが、他の職種と同様、やはり学校は学校、現場は現場。学校を出たから即戦力、というわけにはいかないようです。
 では、ライターになりたかったら、実際にどういう行動を取ればいいのでしょう。まず第一は、編集部や編プロにバイトとして入る。誌面等で募集していれば応募すればいいし、していなくても問い合わせてみれば、タイミングよく…ということもあり得ます。また、とりあえず履歴書を送らせておいて、欠員が出たときなどにまとめて見返す、というところも多いようです。
 上記2番のようなパターンは、知人の紹介などによる場合が多いようですが、まれにライターのホームページなどから直接メール等でコンタクトして採用された、という人の話も聞きます。このあたりもタイミングは大きいでしょうね。以前なら、雑誌編集部に「気付」で手紙を出す、というパターンだったでしょう。それに比べたら、やりやすい世の中になったと思います。
 3番は、説明は必要ないでしょうね。全日制の学校だけでなく、カルチャースクールのようなところや、集中講座のような形でも開講されていたりしますから、調べてみるとよいと思います。
 では、このようなパターンを経れば誰でもライターになれるのでしょうか? もちろん、残念ながらそうではありません。次は(いつか分かりませんが)、「ライターになるためには何が必要か」を考えてみたいと思います。

posted by solitario |22:17 | 格闘技ライターとは | コメント(5) | トラックバック(0)
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2006年07月25日

レフェリーって難しい

 それぞれに(違った意味で)業界内でも話題を呼んでいる「MARS ATTACK」と「真王杯」ですが、両方のイベントでレフェリングについて気になったことがありました。
「MARS ATTACK」は新ルール適用のためレフェリングが大変だったのは明らかですが(現にレフェリー陣も、試合が終わるたびに「難しい」を連発していた)、セミのカリーナ・ダム対MIKUの試合中、こんな場面がありました。1R、カリーナ選手が浴びせ気味にMIKU選手を倒し、テイクダウン。「投げ」というほどではなかったので、テイクダウンで1ポイント…と思ったら、レフェリーは「3ポイント」をコール。あれっと思った瞬間、MIKU選手のセコンドのクラブ・バーバリアン福本代表が「3ポイントかよ!」と声を上げていました。厳格なことでは定評のある岡林レフェリーは「レフェリーへの暴言!」ということでイエローカードを提示、さらに3ポイントが引かれてしまったのです(イエローは5ポイントのはずなのですが…)。
 先日も書いたとおり、選手・セコンドも(おまけにレフェリーも)新ルールについてはそれほど前もって知らされていたわけではありません。確かに、ルールを見ると「コーナーマン(セコンド)は試合終了後2週間以内に書面で異議を申し立てることができる」とあるのですが、誰もが手探りで試合を行っていた中、これは酷だったのではないかと思います。
 ここで、自分はレフェリングに対して文句を言いたいわけではありません。厳格にレフェリングすることは、大変よいことだと思います。ただ、最初ということもあり、もう少し幅を持たせてもよかったかと。これは主催者に対して。その場で疑問を呈することができるのはあの場ではチェアマン(もう一人のレフェリーが行う)のみで、実際にはそれもほとんど機能していませんでした。選手やセコンドには動揺もあったはずで、あれはやはり気の毒でした。
「真王杯」では、メインで桜井洋平選手のヒジ打ちが速攻で決まり、TURBO選手の額が割れました。そのドクターチェックの間、勝ちを確信した桜井選手のセコンドがリングに駆け入り、桜井選手を抱え上げて祝福し始めたのです。試合が終わっていないのですから、これは明らかな反則。下手すると、桜井選手が失格負けになってもおかしくない行為でした。でもメインが短時間決着で、場内は大歓声。ここで勝敗が入れ替わったら…と思うとヒヤヒヤしましたが、レフェリー陣の協議により桜井選手には勝利とともに「減点1」が宣せられました。TURBO選手の傷が深く、どうにも続行不可能のようだったので事態は大きくなりませんでしたが、もしこれが微妙な負傷だったら、負けた方ももっと強い抗議に出ていたかもしれません。
 どちらの事例も、裁いていたのは経験豊富なレフェリーです。ですがこのように、突発的な事態というのは往々にして起こります。そこでの判断には、それほど時間をかけるわけにもいきません(速ければいいというものでもありませんが)。その場その場でルールを尊重しながら、状況に応じた判断を下すのもレフェリーの役目で、これは本当に大変なことだと思います。昨今は競技も多様化しており、レフェリングもより難しくなっています。レフェリー次第で、試合や、さらにはイベントまでが大きく動いてしまうこともあります。本当に難しい仕事だなあと、そして皆さん、よくやっているなあと、つねづね感心してしまうのでした。

posted by solitario |13:58 | 格闘技雑感 | コメント(0) | トラックバック(0)
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2006年07月24日

ちょっとビックリ

 土曜日のアクセス数が普段の倍以上になっていて、ちょっとビックリしました。まあ、タイトルがタイトルでしたからね。以前もピョンと跳ね上がったことがあったのですが、よく分かったのは「批判的なことを書くと反応がすごい」ということ。普段はコメントがほとんどつきませんが(泣)、計量の話題の時は多かったですしね。
 ただ、基本的には批判的なテーマのブログにしたいわけではありません。よかったことはよかったと伝えたいし、大会や選手の取材をしても驚いたり感心したりすることばかりなので、そういったことを紹介できればと思います。取材の中で「これは書かねば!」と思ったことは書きますが、批判のための批判は避けたいな、と。それは雑誌等の記事を書くときも同じスタンスですが。
 というわけで、今日は(時間がないこともあって)この辺で。明けて火曜日は後楽園ホールでJ-NET(キックボクシング)ですね。それではとりあえず。

posted by solitario |22:11 | とりあえず短信 | コメント(5) | トラックバック(0)
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2006年07月23日

選手は実験台ではない!

「真王杯」終了しました。全10試合、内容的には文句なく面白かったのではないでしょうか? いやー、面白かった。細かいことはいくつかなくもないですが、20選手が見せてくれた、まさしく“キックボクシング”という闘いの前には吹っ飛んでしまうほど。自分の予想は9勝1敗。大熱戦となったラスカル・タカVSアトム山田だけ外しました。しかしラスカル選手も、あの延長戦(6ラウンド目)になってからKOで決めるとは! 気力で立ち続けたアトム選手もすごかったですね。まあ全体的にはほぼ順当に終わったという感じですが、終了後の抽選では次回、国崇VS藤原あらし、桜井洋平VS大宮司進という2大カードが決まってビックリ。このトーナメント、一回戦から「くじ引きマジック」を何度も見せられています。次も盛り上がりそうだ。今回、見られなかった人はぜひ!

 さて、例の「MARS ATTACK」について書きたいと思います。総合ルールにロストポイント制を導入した新ルールが、マスコミに発表されたのが前日の計量の時。「内部でのリハーサルや場内での周知の努力はできているのかな?」というのが、第一の疑問でした。実際に前日会見の際、MIKU選手はルールのことを聞かされてなかったですし。一昨日、「みんなが把握できてるかがカギ」と書いたのもそのためです。
 で、その疑問は悪い方に当たってしまいました。今までとは違う、新しくて複雑なルールです。いくつか不備が出たり、予期せぬ事態が起こるのはある程度仕方ないと思います。ただ、明らかに事前に防げていたであろうことが、あまりにも多く起こりました。二人のレフェリーの間で見解が食い違ったり、連絡がうまくいかず試合後に勝敗を入れ替えることになったり。主催者は「内部でリハーサルはしていた」と語っていましたが、だとすれば圧倒的に足りない、としか言いようがない。少なくともレフェリー同士があんなにモメていた(しかも小さな会場だからそれがすべて伝わる)大会は初めて見ました。
 まあこれも正直に言いますが、MARSにも仕事として少し関わっています。協力・お手伝いできることはしたいというスタンスでいます。第1試合の「審査員」をさせてもらったのも、そういう事情です(これは数人の関係者から冷やかされましたが)。ですがこの新ルールに関しては、自分も知ったのは前日。正直、過去、総合でこういった新要素を入れて、成功した例はないと言っていいでしょう。ですがとりあえず、一回目の様子を見てみることにしていました。
 そんなわけで自分は、新ルールがどのように決まり、どうやって大会初日を迎えたかはほとんど知りません(ちなみに会見資料や当日のプログラムの文章なども、自分は一切関わってないですからね、一部関係者の方々!)。
 ロストポイント制そのものや、各ポイントの大小などについては、これから改良・整備していけばいいことと思います。ただ、ほとんどリハーサルのないまま「とりあえずこの大会で見てみて…」と思っていたのだとすれば、残念ながらそれは間違った考えだと言わざるを得ません。
 なぜか? その大会で試合をする選手が置いてけぼりだからです。選手とのルールミーティングも当日の夕方だったと聞きます。「一本やKOで勝てばいい」といっても、ポイントはやはり重要な要素です。すぐに把握できるものではなかったと思います。この大会で様子を見て…となると、選手は実験台ということになります。それでいいわけがない!
 観客への周知も不十分でした。基本的に、パンフレットのルールコーナーは、よほどの工夫をしない限り読んでもらえないと思った方がいいでしょう。ましてや全く新しいルールです。開始直後に時間をかけて、ポイントを分かりやすく説明して、なおかつ実演してみせることは必須でしょう。そもそも、総合ルールにも初めて接すると思われる観客も多そうでした。映像なり実演なりで示すことはやはり不可欠と思いました。
 細かいことをあまりあげつらってもしょうがないので、以上にしておきます。実際に選手に気の毒なことになってしまった試合もいくつかあり、その対応、そして次に向けてこのルールをどうするか。新体制になったばかりらしいMARSですが、ここが一番の考えどころだと思います。

posted by solitario |09:38 | 取材記(総合) | コメント(0) | トラックバック(0)
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2006年07月22日

なかなかうまくいかないものです。

「真王杯」の前に一つ取材が入って、もうすぐ出かけるので少しだけ。昨日書いた「MARS ATTACK」の新ルールは、ちょっと厳しいものがありました。どういった点か、それはなぜか、などについては後ほど、書きたいと思います。いろんな問題を含んでいるので。とりあえず今日は「真王杯」に集中(取材の後は)。キックボクシングの面白さを堪能できるような大会になれば一番だと思います。それでは、また後ほど。

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