2008年09月01日
ひっそりした話
休みすぎました(笑)。 最近取材した興行などでも書きたいことはいくつもあるんですが、とりあえず今日はこの話から。 7月にキックボクシングのヤングファイト的な大会を見に行ったんですが、その日にデビューした中に「プロボクシング戦績10戦10勝」という選手がいました。その実績を評価してということでしょう、試合順も比較的後の方で、相手もすでに何戦もしている選手でした。 その選手はKOこそ逃したもののさすがにパンチの威力はパッと見にでも分かるほど。文句なしの判定勝ちを収めました。客席にはボクシング時代かららしい応援のお客さんが数人いて、試合中も判定勝利が告げられたときも、大きな声を上げていました。 その試合を見て、「これは楽しみな選手が出てきたものだ」と思ったのは言うまでもありません。この調子だと、すぐに5回戦に昇格し、ランキングにも入ってくるだろうと。 それから少しして、その選手の所属ジムに別の取材で訪れたとき、ちょうどその選手がやってきました。普段着でしばらく椅子にかけていましたが、何人かの選手に挨拶をしていたりしました。「デビューできた御礼の挨拶かな?」などと、その時は思っていました。 取材後、関係者と話をする中で、その選手の話になりました。聞けばボクシングでは東日本の新人王にまでなったのですが、「どうしてもキックボクシングがやりたい」ということでボクシングを引退してそのジムに入門したのだとか。 それだけでも驚いたのですが、続く話にはもっと驚かされました。家業に従事しなければならないため、この1戦のみで遠く離れた故郷に帰ってしまうというのです。 何ともったいない! あのデビュー戦が、そのままラストファイトになってしまうなんて! そう、先ほど自分が見かけたのは、別れの挨拶だったのです。 ひっそりとデビューして、ひっそりとリングを去っていったあの選手。ボクシング・キックボクシングを通じて、プロではついに負けなしだったわけです。 残念なことですが、個人的な事情はどうにもしようがありません。いずれまた、事情が変わってリングに戻ってくることがあれば…と思います。 というわけで、ひっそりした話で再開してみました。またこれから、よろしくお願いします。あ、そういえば小社、有限会社ソリタリオが本日で創立6周年を迎えました。まだまだ吹けば飛ぶような存在ですが、こちらの方もよろしくお願いします。
posted by solitario |18:30 |
取材記(キックボクシング) |
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